煙のヒーローアカデミア   作:カプサイシンマン

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6話 戦闘訓練2

 

 

「試合の前に情報のすり合わせするぞ。俺の個性は【煙化】。煙人間だ。物理攻撃は基本効かねェ。あと煙を出して操れる。お前らは?」

 

「私は葉隠透!個性は【透明人間】だよ!」

 

「俺は尾白猿夫。個性は【尻尾】だ。攻撃の威力も、手足より強い。」

 

「よし。次は相手の個性だが、轟は氷で、障子は腕が増えてたな。他に情報はねェか?」

 

「あ、そういえば障子が飯食ってる時に、口を腕?に作ってた!」

 

「…なるほどな。そうすると障子は索敵兼アタッカーか。」

 

「え?なんで索敵なの?」

 

「多分、障子は耳とか目を作り出して索敵ができる筈だ。口が作れるなら、耳とかの警戒しても損はねェ。あと轟だが、開始直後に氷をぶっ放してくる可能性が高ェ。だから俺の煙をビルに充満させる。そうすりゃ氷が来た時わかる。」

 

「わかった!俺は尖兵か?」

 

「ああ。轟は俺が抑えるから、尾白と葉隠で障子を抑えてくれ。葉隠は障子の意識が完全に尾白に向いたら奇襲だ。」

 

 

『よし!始めるぞ!スタート!!!』

 

 …まずはコレだ!

 

「【ホワイトアウト】!!」

 

 ボファァ!!!

 

「おお、すごい量だな…」

 

「わわ、灰谷君!これ私たち窒息しちゃわない!?」

 

「いや、氷をよけたら一度解除する。そしたら行動開始だ…ッ!上に跳べ!!」

 

 …クソッ!クザンかよ!この威力はやべぇ!

 

 ピキピキ、ピキ…

 

「あ、危なかった…すまん灰谷、助かった。」

 

「さ、さむすぎ…」

 

 …この氷の上を裸足はきついか…

 

「二人とも、作戦変更だ。膝くらいまで煙を残す。葉隠、靴はいとけ。」

 

「う、うん!わかった!」

 

 やってくれたな…轟!

 

「よし!おまえら、やり返すぞ!」

 

「「おうッ!」」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 轟side

 

「…おわったな。あとは核を確保するだけだ。」

 

 入試1位だろうが何だろうが、俺は右だけで、アイツに復讐を…!

 

「ッ!まて轟!何か来る!」

 

「なにッ!?」

 

 バカな!あれをよけやがったヤツがいるのか!?

 

 

「【ホワイトブロー】!!」

 

「ぐあっ!」

 

「轟!ッ!ここでお前か!尾白!」

 

「葉隠の分、返させてもらう!」

 

 

 …今のを聞く感じ、一人は削れたみてえだな。奇襲はねぇ、コイツを倒して、勝つ!

 

「させねェよ!【ホワイトスネーク】!!」

 

「なっ!」

 

 なんだ!?煙が蛇みてぇに…!?この煙、追ってきやがる!

 

「お、らァ!」ピキピキ!!

 

「今ので仕留めたと思ったが…やるな。」

 

 クソッ!舐めやがって…!

 

「まぁ、これで終わりだ。」

 

「なっ!お前、どこ行きやがった!?」

 

 急な煙のせいで周りが見えねえ…!?

 

「お前、体が…!」

 

「ああ。俺は煙人間。煙に攻撃は効かねェ!くらえ!【ホワイト・ランチャー】!!」

 

「ふざけんな!俺は、負けるわけにはいかねぇ!」

 

 クソ!氷がすり抜ける…!

 

「カッ…!!」

 

『轟少年、障子少年確保!!敵チーム、WIN!!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「さて!これで授業は終わりだ!みんないい試合だったぜ!!私は保健室の緑谷少年に講評を聞かせに行く!それでは、さらばだ!!」

 

 久しぶりに思いっきりやれたぜ。やっぱこのカッコは落ち着くぜ。

 

「ムム!灰谷君!!栄えある雄英生が未成年喫煙なんて、許されないぞ!!」

 

 ん?…あぁ、葉巻か。若返ってるの忘れてて、何のことか一瞬分からなかったぜ。

 

「いや、本物じゃねェよ。俺は煙人間だから煙がねェとだめでよ。(そんなことはない)これは映画とかの撮影で使われてるハーブの葉巻だ。コスチュームとして許可は貰ってる。」

 

 …ほんとはマジの葉巻が良いんだが、流石にダメだったとはいえねェな。

 

「そうだったのか…すまなかった!」

 

「いやいや、それより灰谷!お前の個性すげぇな!」

 

 こいつは上鳴だったか。ぼちぼちクラスメイトの名前くらいは覚えねェとな…

 

「ありがとよ。おめェの個性も派手で強そうだけどな。」

 

「俺のは放電しすぎるとアホになっちまうんだよなー」

 

 こいつらは俺を無敵とでも思ってそうだが、そういうわけでもない。

 

「俺も別に無敵ってわけじゃねェぞ。煙になってる間に突風が吹けば飛ばされちまうし、水なんかにも弱い。どの個性にも相性の良し悪しはあんだろ。」

 

 なんでか未だに海水に入ると力が抜けやがるしな…プールなんかも得意じゃねェし。

 

「そろそろ更衣室に着く!灰谷君は葉巻を消したまえ!早く着替えないと、帰りのホームルームに遅れてしまう!」

 

「やっべ!遅れたら相澤先生に締められるぞ!灰谷、早く行こうぜ!」

 

「おう!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「みんな!教室で今日の戦闘訓練の反省会やんね!?」

 

「いいじゃん!やろー!」「ケロ、私参加するわ」「ぼ、俺も参加しよう!」

 

 反省会、ね。まぁ、一応出るか。

 

「ね、煙慈はどうすんの?」

 

「あぁ、一応出るぞ。響香は…おい、なんだ?」

 

 …なんか嫌な予感がしやがるぜ…

 

「「「「煙慈?」」」」 「「「「響香?」」」」

 

「これは…感じますねぇ。」

 

「うんうん、恋の雰囲気を感じる!」

 

 …めんどくせェことこの上ねェな…

 

「別になんもねェよ。響香もなんか言ってやれ。」

 

「そ、そうだ!別になんもないし!」

 

「ケッ…」

 

「あれ、爆豪は出ないのか?」

 

「…」

 

「…行っちまったな。」

 

「わりぃ。俺も用事がある。」

 

「ま、まぁ、いる奴だけでやろうぜ!」

 

 …爆豪はほっとけねェな。仕方ねェ。得意じゃねェが…

 

「悪ィ、ちょっと飲み物買ってくる。」

 

「おう!じゃはじめとくぜ!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 爆豪side

 

 クソッ…デクの野郎に、負けた、だァ…!?ンなわけあるか…あってたまるか…!

 

「おい爆豪」

 

 煙野郎…何しにきやがった…?

 

「…ンだよ」

 

「お前、どうせ出久に負けたとかでゴチャゴチャ考えてんだろうが、気にしてる場合か?」

 

 あいつは!一番すごくねェ!!道端の石ころだったんだ!それに…俺が負けるなんて、あってたまるか!

 

「あぁ!?今日俺は、アイツに負けた!道端の石ころだったやつにだぞ!?」

 

 俺は…俺は…!!

 

「氷のやつ見て、勝てねぇんじゃないかと思っちまった…ポニーテールの奴の言うことにも納得しちまった…!テメェにも勝てねぇんじゃねぇかと、思っちまった!!」

 

「ああ。そうだ。それに、俺達より強ェヤツなんざ幾らでも居るのに、出久に一回負けたくらいで躓いてていいのか?負けたら、そいつも、そいつより強ェヤツも、みんなブッ飛ばすくらいに鍛える。それしかねェだろ。」

 

 …確かに、煙野郎の言う通りかもしれねぇ。俺は今まで100億回くらい勝ってる相手に一回負けただけ。オールマイトには100億回試合したとしても、今のままじゃ一回も買てねぇ。だったらオールマイトに100億回勝てるようになれば、デクになんて1000億回勝てる…

 

「…ックソが!いいか!!こっからだ!!オールマイトにも勝って!!デクとなんて勝負にならねぇくらい強くなる!!半分野郎も!デクも、テメェにも勝つ!!そして俺は!ここで一番になる!!!」

 

「…そうだぜ、爆豪。泣くほど悔しかったら、もっと強くなってみせろ!!」

 

 

 そうだ!俺は爆豪勝己だ!ナンバーワンヒーローになる男なんだ!!

 

 

「ッたりめぇだ!俺はナンバーワンヒーローになる男だ!!もう、誰にも負けねぇ!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ふぅ…こんなもんかね…」

 

 あの野郎はもう大丈夫だろう。さっさと教室に戻るかね…

 

「灰谷少年。」

 

「うおっ!…オールマイトか、なんか用ㇲか?」

 

「すまない、私では爆豪少年に前を向かせることはできなかっただろう…灰谷少年。君のその優しさは、きっと彼に届いたはずだ。ありがとう。」

 

「…何のことですかね。俺はただ、自販機に寄る途中に、クラスメイトと雑談しただけですよ。」

 

「HAHAHA!そうだったか!では、灰谷少年。私はもう行くよ!気を付けて帰るんだぞ!」

 

「おう…って、もういねェ…」

 

 ま、なんにせよ、悪い気はしねェな…

 

「お、おっせーぞ灰谷!お前の試合の解説してくれよ!」

 

「あ!灰谷君すごかったんだよ!尾白君と私だけじゃ多分負けてた!」

 

「ああ、確かに俺達だけじゃ最初の氷でやられてただろうね…」

 

「…わーったよ。解説するから、映像出してくれ。」

 

 …平和だな。この平和を守るためにゃ、もっと強くならねェとな…!

 

 

 

 

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