STARRYの先輩アルバイター   作:覆蔦ふくつた

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虹夏が後藤ひとりを連れてきたとき、虹夏は店長が勝手に抜け出したことを怒りながら買い出しに行ったと聞いて恐れ戦いていました。
それってつまり、店長がいない間に抜け出したってことですよね?
だって、制止を聞かずに抜け出したんならやっぱりねーみたいな反応をするはずですから。

では、店長は何をしていて、店にいなかったのでしょうか?

ってことでお待たせしましたオリ主さん仕事です。


第2話ーあの日の受付って誰がやってたんですかね?ー

「おい…ろ… おい! 起きろ!」

 

「…っンハッ! ぬえ!? て、店長!?」

 

 体を激しく揺さぶられたおかげで起きた。起こしてくれたのはSTARRYの店長こと伊地知星歌(いぢち せいか)さんだった。

 

「何か言うことは?」(#^ω^)ピキピキ

 

「職務を放棄して、寝いてすみませんでしたぁ! そして、起こしていただきありがとうございましたぁ!」

 

 きれいに90度お辞儀をし、大きな声で謝罪をした。

 口調が変わってるって? 怒った自分の上司にあたる人にあんなふざけた口調で謝罪できるわけないっすよ! 

 

「はぁ、わかっているなら次も気を付けるようにな。昨日はなかったから治ったもんだと思ったんだがな

 

 店長さん優しいっす。

【次も】と言われているように自分は事ある*1ごとに気を失うほど限界化する癖で何度も怒られている。そして、【次は】では治らないことも判り切られている。

 

「でも、罰は受けてもらう。私と一緒に買い出しについてこい」

 

「は、はい…」

 

 つまり、荷物持ち。それが今回の事への罰なんだろう。

 

「少し準備するから待ってろ」

 

「わかりました」

 

 怒られた後なのでしばらくの間、畏まった態度になろう。

 

「そうだ、虹夏はどこにいるか知らないか?」

 

「虹夏さんならギタリストを探しに飛び出していきました…」

 

 店長さんに虹夏さんの所在を聞かれたので入る直前のことを思いだしながら答えた。

 

「チッ、あいつめ…」

 

 店長さんは舌打ちをした後、階段を上がっていった。

 店長さんと虹夏さんは姉妹でこのライブハウスの上の建物に暮らしてるとのことで、おそらくエコバックか財布を取りに行ったんだろう。

 

「あんたのその癖って治らないもんなの?」

 

「アハハ…ルミ姐さん。これでも少しは改善してきてるんっすけどね…」

 

「そうなんだ」

 

 さっき自分がルミ姐さんと呼んだ人は日柴喜瑠見奈(ひしき るみな)さん。照明機材を担当してることから照明さんと呼ばれている。

 自分はある事からルミ姐さんを姉貴分として慕っている。

 

「そうだ、ルミ姐さん。店長っていつ来たんっすか?」

 

 自分は気絶していたので、店長さんがいつ来たかを知らないので話しかけてきたルミ姐さんに訊いてみる。

 

「店長は7分前に来たよ。PAを連れながらね」

 

「そのPAさんは?」

 

「ブースで寝てる」

 

 ブース内で腕枕をし、静かに寝息を立ててるのはPAさん。音響機材を担当している。

 ここでバイトを始めた頃に一度だけ本名で自己紹介してくれた気がするけどPAさん呼びが浸透しすぎて自分も忘れてしまった。

 PAさんは夜型らしく、日中はいつも眠そうにしている。てか、寝ていることがある。

 そのため、毎回店長さんが電話を掛け、反応がなかったら迎えに行っているみたいだ。

 微笑ましいっすよね。

 

「…」ニヤニヤ

 

「あんた、考えてること顔に出てるよ…」

 

 ルミ姐さんに呆れられながらそう言われた。

 でも、大丈夫。この程度では気を失わないようにはなってきたっすから。そういうことじゃない? そっすか…

 

「おーい! 井原。準備できたからついてこい」

 

「わかりました」

 

 店長さんが準備を終え自分を呼びに来たので返事をして店長さんに向かっていく。

 

「あと、リョウ、虹夏帰ってきたら本番まで練習しとけよ? たっく、見つけたら説教してやる」

 

「任せて、店長」

 

 山田が自信ありげに返事をしたのを聞きながら、買い出しの為に店を出た。

 

 

 ー買い出し中ー

 

「…なぁ、一つ聞いていいか?」

 

「はい、何でしょうか」

 

 怒られた後なので、自分から口が開けにくくなっている中、店長さんのほうから口を開いてくれた。

 

「いや、もう怒ってないからかしこまらなくてもいいから」

 

「わか…ったっす…」

 

 だが、あくまでも相手は自分の上司のため、あの口調では話せない。

 

「そうやって、普通に話せるのになんで虹夏たちにはあんな口調なんだ? 出会った頃はそうじゃなかっただろ」

 

 店長さんの訊きたいことは口調のことについてだった。

 

「いや、それは店長の視線が怖いからで…

 

「…あん?」

 

「正直にはなすっす…」

 

 その顔、本当に怖いって。

 

「実はあの口調で話すのは自分にとって都合がいいって気づいたんっすよ」

(きっかけはアニメからだけど)

 

「都合がいい?」

 

「店長は自分の趣味知ってるっすよね? まぁ、隠してはいないけど

 

「確か、おまえユリ観察が趣味って言ってたな」

 

「その百合観察をするためには人との距離が近すぎたらダメなんっす」

 

「なんでだ? ユリって花の事だろ?」

 

「…そっちのユリじゃないんっすけどね…」

 

 店長さん…あんだけ自分のあの癖のこと見ていてまだ花のユリだと思っていたんっすか…

 

「?」違うって顔してるけど、何か間違えたか?

 

「んっんっ! ユリ観察の趣味は誰にも邪魔されたくないから人との距離を取っているんっす」

 本当は近づきすぎてまともな百合が観察しにくくなるのが嫌なだけだけなんっすど

 店長に合わせた嘘で理由付けをする。

 

「それにあの口調をしているときは自分にはちょうどいい距離感を保てるので」

 これは本心

「そ、そうか…おまえ本人がいいならとやかくは言えないな… ん? じゃぁ、なんで今私との会話は普通なんだ?」

 

 あの口調が自分にとって都合がいいなら今の会話もその口調ですればいいじゃんとか思っているのだろう。

 

「店長は自分の上司なんっすよ? あんな口調でしゃべれるわけないっす。それに、かしこまらなくていいって言ったは店長っすよ」

 

「そう…だったな」

 

 そういう会話をしているうちに目的の店についていた。

 

「んじゃ、荷物持ちよろしくな」

 

「だろうと思ってたっす…」

 

 使い捨てのドリンクカップやストローなどを購入し、STARRYへの帰路へ就いた。

 

 

 ーSTARRY店内ー

 

「ただいま」

 

「ただいま帰りました」

 

「おかえりなさいです。店長、井原君」

 

 店長さんと自分の帰還報告に対応してきたのはPAさんだった。

 

「店長、虹夏さん帰ってきましたよ。前髪の長い女の子を連れてました」

 

 PAさんは虹夏さんが帰ってきたことを店長に報告した。

 

「そうか、本番までに間に合ったか。ったく心配かけさせやがって…」

 

 なんやかんやで店長さんは妹思いなんっすよね。口に出すと脅してくるから出さないっすけど…

 

「買ったもの片づけたら仕事に戻るぞ」

 

「あっ、店長自分受付行くっすよ」

 

「いきなりどうした?」

 

 店長さんは突然の自分の申し立てに戸惑っているようだ。

 

「いや、どうしたも何も今日虹夏さんたちのライブっすよね? なら、妹さんたちの活躍を姉である店長がしっかり見ててくださいっすよ」

 

「お、おう、ありがとな」 やけに押しが強いな

 

 買ったものを片づけた後、自分は受付場に向かった。

 

 

 ー受付場ー

 

「ルミ姐さん。自分たちが買い出しの間、受付ありがとうございます。後は自分に代わりますんでルミ姐さんはルミ姐さんの仕事に向かってくださいっす」

 

「そう。わかった。受付任せたよ」

 

「任されたっす」

 

 ルミ姐さんは自分に後の受付を任せ、照明の仕事へと戻っていった。

 

「よし、任された仕事頑張るぞい!」

 

『すみませーん。このバンド見に来たんですけど…』

 

「はい! 少々お待ちください。」

 

 お客さんにそう断りを入れて受付席に着く。

 

「お待たせしました。チケットをお持ちなら見せください。」

 

 お客さんにあの口調は失礼なので、できるだけ丁寧な口調で対応する。

 まぁ、ナンパされたときはお客さんだろうがあの口調になるっすけど

「ドリンクは別料金500円で引き換えチケットを購入できますがどうされますか。」

 

『じゃぁ、ドリンク1つで』この受付の人、伊地知さんの知り合いかな?

 後で紹介してくれないかどうか伊地知さんに聞いてみようかな

「500円丁度お預かりします。こちらドリンクチケットです。ライブ楽しんでいってください。」

 

 こうして自分は受付の業務を開始した。

 

*1
百合を感じ取る





区切りがいいのでここで区切ります。

小さい文字は字相手に聞こえてる小声、
さらに小さい文字は相手には聞こえてない小声です。

今更ですけど、ぼざろ本編の描写は少なめにしていきます。
なんせ穴をオリ主で埋めようとする二次創作だからね。
それ以外のところは本編と大体同じですよ。

透明文字で隠された本音が書かれた部分があるよ。クリック長押しまたは画面長押しで範囲選択をして探してみてね

~プチっとキャラ設定紹介2人分~
 歩道の容姿
 ・髪型はショート系
 ・眼鏡をかけたイケメン顔
 ・体格は身長170㎝の細身
 ・一部キャラに君付けされてはいるけど、性別は読者のご想像で

 日柴喜瑠見奈(ひしき るみな)(26)
  みんなお待たせ照明さんです。
この人の名前を考えるために時間がかかってたなんて言えない
  ・容姿はアニメで後藤ひとりが2回目にSTARRYに入る際、
   想像の中にいた紫の服を着ていたあの女性。
  ・この二次創作では、企業所属だったが店長に引っこ抜かれて専属化したことになっている。
   現実的じゃなくても星歌さんならやりそう… やりそうじゃない?


追記:地の文でオリ主が説明口調になっていないところを素の口調にするように変更。地の文での店長さんの呼び方を店長さんで統一。
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