それに後藤ひとりはライブ終了後即行で帰ってたし…
ってことでオリ主さん仕事です。
受付が落ち着いてきた頃…
(なんか、中のほうでざわめき始めたっすね…確か今は虹夏さんたちの番だったっすかね?…)
受付場にいるため中の様子を見ることはできないが、音は聞こえるため想像で状況把握をすることはできる。
ちなみに、虹夏さんのバンドが本日最後のプログラムである。
(虹夏さん…どんだけヤバイギタリストを連れてきたんっすか?)
お客さんの中にやばい行動をしそうな人はいなかった。虹夏さんと山田氏は人目に晒されることに慣れている。そもそも、スタッフにはお客さんを困らせるようなことをする人はいない。
となれば、虹夏さんが連れてきたギタリストに絞られた。
『♪~』
虹夏さんが連れてきたギタリストを疑問に思っている間に虹夏さんたちの演奏が始まっていた。
…
……
まぁ…結果的に言うとだいぶ下手だったっす…
ギターが突っ走しり、ドラムがそれに合わせに行こうとするとギターが減速するものだから
ドラムがすごいもたついていた。それにつられてベースも乱れて行っていた。
うーん、この呼吸の合わなさ…ギタリストは目隠しでもしていたっすんかね?
店内から出てきたお客さんたちを見ると、ほとんどが苦笑いをしながら帰っていっていた。
しばらくして、お客さんの出がなくなったと判断し、受付周りの整理をし、
売り上げの管理を店長に任せるために店内へと向かった。
~店内~
「店長。本日の売り上げの確認お願いします。」
「ん。わかった。」
店長に売り上げの管理を任せ、片づけの作業に入ろうとしたとき、急いで帰ろうとする上ピンクジャージ下スカートの荷物を背負った少女が見えた。
夜になっていて足元が見にくい中、あんなに急いで階段を上ると危ないので声をかける。
「お客さん。その先階段なんで急いでると危ないですよ」
帰るのが遅れたお客さんだと思い、お客さんと呼んだ。
「ぴぎゃぁ!? あっ、す、すみませんでした!」
上ピンクジャージのお客さんはすごく驚き、謝まってきた。
営業スマイルつもりだったのだが、自分、今そんな怖い顔をしているんっすか?
でも、注意はちゃんと聞いていたのか上ピンクジャージのお客さんはゆっくりと階段を上がって帰っていった…
その直後に
『結束力全然ない!』
楽屋につながる扉からそんな叫び声が微かに聞こえてきた…
少しすると虹夏さんと山田が出てきた。
虹夏さんは山田を虹夏さんの部屋に寝かしてから戻ってくるといい山田を連れて上へあがっていった。
え?もしかして山田、虹夏さんの部屋に泊まるんっすか?
虹夏さんと山田が何気ない会話で笑い合ってそれから…『はーい、そこまでね』ペシッ
「あうぅ…ルミ姐さんいたいっす…」
頭を手刀でたたき自分の妄想をキャンセルしたのはルミ姐さんだった。
「わたしはあんたのあの癖のトリガーわかってるからね。気絶するより先に仕事やりなよ」
「はーい、了解したっす…」
そう、ルミ姐さんは自分の癖のトリガーを理解しているため事前に防ぐことができる。
不意打ちはどうしようもないっすけどね。
ルミ姐さんに仕事しろと言われて思考を切り替え、片づけ作業している間に虹夏さんが戻ってきて片づけ作業を手伝ってくれた。
そんな最中、
「あー!ぼっちちゃんの連絡先交換してない!」
突然、思い出したのか虹夏さんはそう叫んだ。
「その、ぼっちちゃん?…って誰でござるか?」
「ぼっちちゃんはね、今日のライブの時にあたしのバンドに入ってくれたジャージを着たギターの子だよ」
虹夏さんが連れてきたギタリストはぼっちちゃんというらしい。しかし…
「ぼっちちゃんってきっとあだ名でござるよね?そんなあだ名で大丈夫なんでござるか?」
ぼっちが本名なんて人いないだろからきっとあだ名だろうと思った。そんな悲しいあだ名本人はどう思っているんっすかね。
「本人が嬉しそうだから別にいいかなって…」
「本人がいいなら問題ないでござるね…」
本人公認なら何も言うまい…
「はっ!そうだ!歩道君秀華高だったよね?」
「そうでござるが…」
なんで自分が通っている学校が出てきたのかなんとなく予想が付いた…
「お願い!ぼっちちゃんの連絡先聞き出してくれないかな?」
だろうと思ったっす。
「別にいいでござるが…自分そのぼっちちゃんの情報何も知らないでござる…」
しかし、自分はぼっちちゃんとやらの情報を持ち合わせていない。
「ああ、そうだったね。まず、ぼっちちゃんは本名後藤ひとりちゃんっていうだけど……」
それから、ぼっちちゃんもとい後藤ひとりの事を虹夏さんはわずかの交流で知った範囲で話してくれた。
学校の話で薄く気づいていたが、どうやら自分が通っている秀華高の後輩のようだ。
しかし、ピンクジャージっすか…もしかして、お客さんだと思っていたあの人が…
「わかったでござる。でも、聞いた限り聞き出すより押し付けたほうがよさそうでござる…」
「そう、なのかな…」
虹夏さん曰く、後藤ひとりは少し人見知りらしい。
人見知りなら聞き出すほうが難しいだろうと判断し、押し付けるほうがいいと提案した。
「ってことで虹夏氏のロインのIDメモらせてほしいでござる。」
「別に大丈夫だよー。ほら、ロインのID。しっかりメモってよー?」
どうやらやり方は自分に任されたようだ。
ちなみに虹夏さんと自分のロイン交換は四角い図形を読み込む方でしたため、虹夏さんのIDを知らない。
「ん。メモが完了したでござる。ありがとうでござる。」
「ちゃんと渡してよー?」
虹夏さんにそう頼まれて
「任せるでござる」
自分はそういって胸をたたいた。
~秀華高校校内~
翌日、
後藤ひとりが普段どんな時間に登校してくるかわからなかったので1限目の後の業間時間で1年の階層へと尋ねに来た。
確か、先生に聞いた後藤ひとりのクラスはここだったっすね。
教室の扉を開け
「失礼するでござる!後藤氏はいるでござるか?」
教室の入り口で大声でそう尋ねた。
なんかビクッと反応した子が見えた気がするが教室にいる後輩たちに目を向ける。
視線がさっき反応した子へと向かっていた…
長い髪にピンクのジャージ…え?学校にまでもピンクジャージなんっすか?
その子は組んだ腕に頭をうずめて寝ていた…いや、さっき反応したのを見た限り寝たふりっすね。
自分は推定後藤ひとりであろう子の席へと近づき
「後藤ひとり氏…でござるね?」
そう訊ねた。
彼女はゆっくり顔を上げると
「あっ…えっ…あっ…」
何か言葉を返そうとするが
「虹夏氏が言っていた特徴と同じでござるね。あっ、自分2年の
問答無用で話を進める。なんだか後藤ひとりが爆発しそうな雰囲気してるので早急に話を終わらせようと考えた。
「昨日、虹夏氏が後藤氏との連絡先の交換を忘れていたみたいで、自分に後藤氏へと渡すように頼まれたでござる。ってことでこれ虹夏氏のロインIDでござる。今日中に登録してくれると虹夏氏はきっと喜ぶと思うでござる」
早口でそういいながら、虹夏氏のロインIDが書かれたメモ用紙を後藤ひとりの机の上に叩きつけるように置いた。
「それから、下手でも虹夏氏のサポートに入ってくれたこと感謝するでござる… ギターヒーロー」
「 ウ"エ"ッ"!? …………」
後藤ひとりの耳元に近づいて小声でお礼を言うと、彼女は汚い声で叫ぶと時が止まったかのように固まってしまった。
「ってことで虹夏氏の登録よろしくでござる」
改めて虹夏さんの連絡先の登録をお願いし、いまだ固まっている後藤ひとりを放って教室の出口に向かう。
「では失礼したでござる!」
教室に入るときと同じ声量で退出を宣言して、後藤ひとりのいる教室を後にした。
後から聞いた話によると、あの後後藤ひとりはクラスメイトに質問攻めをされて気絶、保健室に送られたらしい。
おまけ
~STARRY店内~
「歩道君、ありがとね!放課後ロインを見たらぼっちちゃんのアカウントから申請あったからOKしたよ」
バイト業務に入る前に虹夏さんはお礼を言ってきてくれた。
「それはよかったでござる。後藤氏はピンクジャージだったから見つけやすかったでござる」
後藤ひとりはちゃんと虹夏さんのロインIDを登録してくれたようだ。
「えっ?! 学校にまでピンクジャージ!? なんで?」
虹夏さんは後藤ひとりが学校でもピンクジャージに驚いていた。
「なんでピンクジャージを着てるのかはわからないでござるけど、自分が通ってる学校は結構自由な校風なのでござる。だから、私服を交えてもあまり怒られないのでござる」
さすがに全身私服だと注意されるけど…
「そうなの!?」
秀華高の校風に衝撃を受ける虹夏さんだった。
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ここで区切りです。
ここの秀華高は共学設定を反映しています。
後藤ひとりにお礼を言うセリフは後藤ひとり以外には聞こえてないので二段階縮小を使用しました。
因みに、この時の歩道はギターヒーローの正体をまだ知りません。
後、このことが一時期噂になって喜多ちゃんの耳に入ります。
なぜ喜多ちゃんが後藤ひとりを知っていたのか判明しましたね。(オリ主の影響で)
~プチっとキャラ設定紹介~
歩道の家族構成は歩道父、歩道母、歩道の三人。
歩道という名前で登録ができたわけは
歩道の親父さんが自身が命名した名前のすばらしさを力説したからである。
(相手側が折れたともいう)
追記:地の文で説明口調じゃない部分をオリ主の素の口調に変更。ついでに心の中で思っていることもオリ主の素の口調へ変更。
サブタイトルを丁寧な口調へ