【完結】機動戦士ガンダムSEED Revelation ~紅蓮のフレイ~   作:kayako

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part6 ナオト脱走

 

 

 星祭りを二日後に控えた夜。

 サイは、通路でばったりフレイに出くわしていた。

 そして、思わぬ提案を突きつけられる──

 

「潜入捜査?」

 

 戸惑うサイに、何食わぬ顔でフレイは続けた。

 

「山神隊のおかげで、ヤエセの状況は現在は沈静化している。

 だがニコルの報告によれば、川の向こう側で妙な動きがあるらしい」

「川向こう──文具団の工場街か。

 ロゴスの存在が暴露されたにしては、変におとなしいと思っていたよ」

 

 サイは思い出す。

 そこはかつて、フレイと再会し、2年ぶりにデートをした場所だ。自分の気持ちに決着をつけるつもりでいた、そんな場所。

 

 考えてみれば、あの街で全ては始まった。

 動かなくなった俺のネジが、錆つきながらも軋み始めた場所──

 そして、モビルスーツに乗るフレイを初めて見た、炎の街。

 

 思考に耽溺しかけたサイをよそに、フレイは冷静だった。

 淡々とした口調もそのままに、驚くべき言葉を吐く。

 

「出来るだけ少人数で向かう。

 私とお前の二人だ」

 

 あまりにも唐突な提案。

 サイは、取り出したメモ帳を落としそうになった。

 

「ふ、二人? 

 俺と君が? アマクサ組は……」

「ヤエセとアマミキョの守りの為、他の者は全員残す。

 山神隊も了承済みだ、さっさと準備をしろ。あと12時間後だ」

「明日かよ!」

 

 サイは思わず突っ込まずにはいられない。「明日はアマミキョもヤエセも、総出で祭りの準備だろう? 指示を出すべき俺と君が、場を離れるのはまずい。

 この土地では、祭りはまだ重要な行事なんだ」

「前夜祭だからこそ、警戒する必要はあるだろう。

 それに、指示役はトニーとニコルだけでも務まる。小回りのきく私たちが、率先して内情を探る必要がある」

「それだけじゃない。

 ナオトのことも気になる」

 

 あれから船内中を探し回ったサイだったが、どこに隠れたのやら、ナオトは見つからなかった。

 ラスティから事情も聞くことは出来たものの、マユとナオトの間に何やら諍いがあったということ以外、何も分からない。

 やや怒気のこもったラスティの口調から、ナオトがマユにまた暴力をふるった可能性があることは分かったのだが──

 そのせいか、カイキに至っては、もはや誰もマユに触れさせまいとしていた。

 

 ぽつりと言葉を吐くフレイ。

 しかしそれは、サイにとってかなり絶望的な宣告だった。

 

「……諦めろ。

 お前に保護者はもう無理だ」

「そんな」

 

 あまりにも容赦なく言われ、思わず反論しかけたが――

 今のナオトをどうにか助ける具体的な手段は、何も思いつかない。

 出て行った瞬間の少年の叫びは、今も耳に残っている。

 

 ――サイさんは、僕がティーダのパイロットだからここにいてほしいんでしょ! 

 

 そうじゃない。そうじゃないんだ――

 何度も自分に言い聞かせてみたが、心のどこかにそんな打算があるのは否定できなかった。

 かつて打算によってキラを押しとどめ、戦いに向かわせてしまった時と同じ過ちを、自分はナオトに……

 

 ――ナオトをキラと同じ目に遭わせたくはない。

 そう思っていたはずなのに、結果的に自分は『ティーダのナオト』に期待してしまっていた。

 保護者失格と言われても、反論なんか出来るはずもない。

 

「今後、ティーダはマユ・アスカのみで動かす。

 ティーダの開発研究班がもうすぐインドから到着する予定だ、マユだけでも十分動かせるようにな。

 その方が喜ばしいだろう。あの小僧にとっても、お前にとっても」

「ナオトがティーダに乗らずにすむようになれば、確かに安心だけど……」

 

 サイはふと、自分の腕に噛み付いてきたナオトを思い出す。

 ティーダに乗る理由を失ったと思い込んだ時のあの荒れようは、尋常ではなかった。単純に降ろすと決まっただけでは、話は済まない気がする。

 ナオトは、もっと強い力でティーダに縛られてしまっている──そして、そこまでティーダに縛りつけてしまったのは俺だ。

 

 そんなサイの思慮を断ち切るように、フレイは咳払いをして向き直った。

 

「居場所はニコルが掴んでいる、心配はない。

 それと──分かっていると思うが、私服で来い。アマミキョの者と気づかれるはまずい」

 

 サイが行くことを既に決めているようなフレイの口調。

 仕方なく、彼も同意する。

 

「分かったよ……

 確かに、制服はまずいな」

 

 サイも祭りの準備をすすめながら、妙な壁をヤハラの村民たちから感じていた。

 アマミキョから恩を感じているとはいえ、ロゴスの存在が暴かれてから、村の人々の態度は少しばかり冷たくなっている。

 サイやカズイから飴をもらった子供が、いきなり親に手を引っ張られて彼らから遠ざけられたこともあった。

 

 ──偽善者の船。

 それが、ヤハラ及びチュウザンでのアマミキョの現状だった。

 

 リンドーがいない今、責任者の一人たる自分はこの状況をどうすればいいのか。

 この村を、この国を、人々を助け続けることが出来るのか。

 予想される戦乱から守ることは出来るのか。

 それを探る為にも、文具団への潜入捜査はいい機会になるかも知れない――

 サイはそんな風に無理矢理、思考を切り替えることにした。

 

 だが、フレイはさらに驚くべき言葉を発した。

 

「私も、一旦『中』へ籠もる。

 フレイ・アルスターを一日、貸してやる。

 その方が、スパイにもテロリストどもにも気づかれまい」

「へ? 

 ちょっと待て、フレイ。それってどういう……」

「言葉どおりの意味だ。さっさと業務の引継ぎをしろ」

 

 サイがたじろぐ間も与えず、それきりフレイはそっぽを向いて、足早に通路の向こうへ去っていった。

 

「それって……」

 

 

 

 

 

 

「デートじゃねーかよお! (じゃないですか!)」

 

 オサキとヒスイが、同時に目を剥いて叫んだ。

 ブリッジで思わず立ち上がった二人の女性は手を取り合い、サイを取り囲む。

 

「やったな、サイ! 

 長年の艱難辛苦が報われる時が来たぜー!」

 

 ヒスイを強引に抱き寄せながら、サイにまで抱きつくオサキ。

 大きな胸が、彼の耳たぶをくすぐった。

 

「ちょ、ちょっとオサキさん大声はまずい、極秘事項なんだから……」

 

 そんなサイの注意も、オサキは聞かない。

 

「アタシに打ち明けた時点で極秘もクソもあるか! この女たらしがぁ~」

「私、オサキさんが無理矢理聞きだしたように聞こえましたけど」

 

 抱きしめられながらも小さな声で突っ込むヒスイに、オサキに髪をぐしゃぐしゃにされるサイ。

 

「いや俺は、業務の引継ぎをしたくて話を切り出しただけで

 ……ちょっと、痛い、痛いっ!」

「アタシは嬉しいんだよ、コノヤロー。

 人の祝福は素直に受け取れ、コノヤロー!」

 

 頭をぶつけ合いながら三人が騒いでいる横では、アムルが我関せずな顔でコンソールパネルに向かい、通信を続けていた。

 その彼女を横目で見ながら、カズイがマニュアルのページをめくりつつ頬を赤らめている。その目の下には、薄く隈が出来ていた。

 カズイが深夜に調理場を使って、慣れない手つきで何やらこしらえていたことは、サイも知っていた。その材料も、厳しい統制の中カズイが昼間、いつもの倍働いてやっと得た報酬である。

 

 祭りの影響で、非常事態の中であるはずなのに、皆が妙に盛り上がってきている──

 船内の異様な高揚を、サイもはっきりと感じていた。

 多くの命を失った喪失感と、将来への不安からくる不気味な盛り上がりなのか。

 それとも単なるお祭り騒ぎなのか、サイには分からなかったが。

 

「しかも明日って、前夜祭ですよサイさん! 

 そのまま次の日になれば……」

 

 ヒスイもサイに向かって両手を組み合わせながら、黒い前髪の間で目を輝かせる。少女のように。「想いを伝えるチャンスじゃないですか!」

「そーそー! フレイだって実はその為に声かけてきたんじゃねーの? 

 お前の告白を聞きたくてさ!」

「いや、告白って、そんな……」

 

 久しぶりに明るい雰囲気になったブリッジに、突然怒声が響いた。

 サイの目の前のディスプレイに赤ら顔が映る。

 

《浮かれてんじゃねぇぞ、オサガリ副隊長どのが!》

 

 カタパルトで整備中のハマーだ。

 ナチュラル嫌いは少しばかり緩和されてきた彼だが、アル中の症状はそう簡単に抜けはしないようで、顔だけでなく目も若干赤い。

 

《町中がきな臭いんだ。いつ何があるか分かんねぇ! 

 デートだ何だと、遊んでる暇なんざあるか。クソナチュラルどもが!》

「へいへぃ、分かりやしたよアル中コーディが! 

 フレイの命令なんだ、文句あっかっ」

 

 オサキは強引に回線を切ってしまった。

 アタシらだって、コトの深刻さぐらい分かっている──そう言いたげに、オサキはでんとサイの横のオペレーター席へ勝手に腰を落とした。

 サイはそんな彼女にちょっと苦笑しつつ、カズイに小声で問いかける。

 

「――ナオトは見つかったか?」

「そういや、全然見かけないな……」カズイはぼんやりと答えを返すだけだ。「あの時出て行ったきりだ。サイ、とっくに見つけてるんじゃなかったのかよ?」

 

 アムルの件だけでかなりの盲目になっているカズイに、ナオトを気遣えと言うのは無理があった。

 サイはもう一度、カタパルトの映像を確認する──

 ティーダのコクピットにはマユだけが乗り込み、ラスティと一緒に調整中。

 どこを見回してみても、ナオトの姿はなかった。

 

 

 

 

 

 

 早朝、ヤエセの街道の片隅。

 度重なる戦乱やテロで何度も焼かれながらも、この街の人々は必死で立ち上がり、復興作業に勤しんでいた。

 山神隊・広瀬もまた、ウィンダムを作業用装備に変更し、半壊して崩れかかっている建物の撤去作業を行なっていた。そこは数週間前に酷いテロ事件があったばかりの場所で、道路には瓦礫が散乱し、周囲は半分焼け野原と化していた。

 周囲に人がいないのを確認し、朝陽を浴びながら、崩れかけのビルに丁寧に爆弾を設置するウィンダム。

 そんな作業を黙々と行ないながら、広瀬はコクピットで別のことを考えていた。

 

 ──謎の人工島に、マスドライバーの存在。

 タロミ・チャチャの宗教復活宣言。力を増していくティーダ。文具団とタロミの関係。

 ロゴス騒動にも関わらず、アマミキョを潰そうとする大きな動きが未だに見受けられないのは、何故だ? 

 

 山神や伊能に止められれば止められるほど、この国を取り巻く状況の不可解さに首を突っ込まずにはいられない広瀬だった。

 単独での潜入捜査を山神に願い出たこともあったが、未だに認められていない。

 それがさらに、彼の探究心に拍車をかけていた。

 

 ──今回のアークエンジェル追跡により、ティーダは予想以上に能力を増して帰って来た。

 アマミキョも……

 

 広瀬はティーダの能力が、パイロットだけではなくアマミキョの乗員にも何らかの影響を及ぼしている可能性に思い当たっていた。

 

 軍属経験があるとはいえ、サイ・アーガイルがあれだけ正確に風間を撃てたのは、何故だ? 

 急造仕様のローエングリンランチャーは、通常のものよりも非常に扱いづらく、試射では殆どが的を大きく外れる有様だったという。

 にも関わらず、サイは見事に風間ごと敵を貫き、ユーラシア大陸の危機を救った。

 

「風間の命を、感じたから──というのか?」

 

 んな馬鹿なと一笑に付したい広瀬だったが。

 サイの淡々とした事実の報告と、時澤が持ち帰った戦闘ログを見る限り、それ以外の可能性が考えにくい。

 何より風間自身が、ティーダの力を利用してサイに自分を撃たせたというのである。提出された報告書にも、その点はしっかり明記されていた。

 

 思い出すのは、ヤハラの工場の事件でサイが放った一言だ。

 

 ──何も感じませんか? 広瀬少尉。

 嫌悪感のようなものを。

 

 その後、思い出すのもためらわれるような人体実験場の真実が暴露された。

 さらに、ナオト・シライシが癒えることのない傷を負わされたことが明らかになった。

 ティーダは、魂を感じさせる能力をアマミキョ乗員に植えつける。だからこそ、風間は自身の命をサイに撃たせたというのか。

 あまりに非科学的で、広瀬自身は全否定したかった。

 

「もしそうなら……

 トコトン罪深い奴らだ、ティーダを作った奴らは」

 

 眼鏡の奥で、広瀬は皮肉屋の細い目を光らせる。

 

「そして、フレイ・アルスター。

 元連合外務次官ジョージ・アルスターの一人娘。チュウザンにて、不可解な復活を遂げたアマミキョの女王……

 連合からお姫様を寝取るとはね。何を考えている、タロミの野郎」

 

 広瀬が思いを巡らせていたその時、軽い警報音が鳴った。

 ウィンダムの作業半径10メートル以内に人間が入り込んできたことを知らせるアラートだった。

 脚部付近を走り去る小さな人影が、肉眼でも見えた。

 

「おい、死ぬ気か! 

 危険だから、素人は下がって……」

 

 広瀬はスピーカーごしにその人物に呼びかけたが、彼は下がろうともせずウィンダムをキッ、と睨みつけてきた。大きな眼。

 少しだぶついた茶色のスーツを着込んだその少年を、広瀬はよく覚えていた。

 

「ナオト・シライシ……

 どうした、こんな朝っぱらから取材か?」

 

 広瀬はハッチを開き、直接ナオトに呼びかける。

 彼が早朝から取材に出かけるのは珍しいことではないが、その時は必ずアマクサ組か山神隊の誰かがついていた。

 しかし今、彼は一人だ。表情は硬く、顔色も悪い。

 身体に似合わない、大きなデイバッグ。

 広瀬の問いに、ナオトは消え入るような声で返した。

 

「祭りに行きたいんです。

 そのぐらい、いいでしょ」

 

 いつもの大声とは正反対だ。ウィンダムの指先の作業用マイクが、何とかその声を拾う。

 

「そんなデカい荷物持ってか。

 アイドルコンサートの徹夜組にでも入るつもりか?」

 

 子供への説得というのは広瀬にとって最も不得意な分野だったが、大事なティーダパイロットだ──降ろされたとはいえ。

 朝の薄闇の中、焼かれた隣のビルから煙がたなびく。

 

「昼ならともかく、今は危険だ。

 状況はいくら君でも分かってるだろうが」

「僕が降ろされたの、知ってるでしょ」

「それでも、ティーダを動かせるのは君とマユ・アスカしかいない。

 ティーダとアマミキョに乗っている以上、君には責任があるはずだ」

 

 案の定、ナオトの目は反抗的な光をたたえ始める。

 

「ハーフを散々痛めつけてきたくせに、連合はハーフに頼るんですね」

 

 怒るな、俺にもこんな反抗期があった──

 そう自分を宥めすかしつつも、広瀬はこの少年に対する苛立ちを抑えられなかった。

 

「常識を言ってるんだ。

 ハーフかどうかなんぞ聞いてない」

 

 ナオトはその言葉を無視し、ウィンダムの前で踵を返す。

 広瀬は思わず身を乗り出した。

 

「おい待てよ! 

 まさかお前、脱走とか……」

《広瀬! 作業中に何してる?》

 

 ナオトを追おうとしたその時、伊能の声が割り込んだ。

 同時に、広瀬の背後からぬっと現れる伊能のウィンダム。その後ろには、南国らしい晴れやかな青空がもう広がっている。

 

「げ。

 伊能……大佐」

 

 危うく呼び捨てにしかかり、広瀬は慌てて敬称をつけ加える。

 ──その時には既に、ナオトの姿は街中へかき消えていた。

 モビルスーツからでは、特定の人間一人を見つけ出すのはかなり難しい。それこそティーダの能力でもない限り。

 舌打ちしたいのをようやくこらえながら、広瀬は伊能と通信を繋ぐ。

 

「大佐。ナオト・シライシがつい先程まで、そこにいたんです。

 たった一人で、何やら思いつめているようで……」

《考えすぎだ、広瀬》伊能の答えは簡潔だった。

《まだ14だぞ。祭りがあれば騒ぎたくもなるだろ》

 

 不満が唇から爆発しそうになるのを抑えつつ、広瀬は冷静さを懸命に装って反論する。

 

「貴方は楽天的すぎます。

 ハーフムーンでの事件を考えると、何が起きても不思議では……」

《だから言ってるんだ。少し気分転換が必要なんじゃないか? 

 船に閉じこもったままじゃ、ティーダにも周りにも悪影響だろう》

 

 瞬時に広瀬は悟った。

 伊能が、既にパイロットとしてのナオト・シライシに見切りをつけていると。

 アマミキョの守りの要であるティーダを散々勝手に使った上、相方であるマユを殺そうとまでしたのだ。

 本音を言うなら、脱走したいならさせてやれ――といったところなのだろう。

 勿論軍人である以上、そんなことは口が裂けても言えないが。

 

 伊能がナオトを見捨てた背景には、インドから来るティーダの開発研究班とやらの事情もあるのだろう。

 もしマユが一人で十分ティーダを動かせるならば、ナオトはもうアマミキョから降りた方が良い──その方が本人の為でもある。そういった伊能の考えは、広瀬にも読み取ることが出来た。

 

 しかし、何かが広瀬の脳裏で引っかかる。

 あの少年を放っておけば、ティーダにもアマミキョにも洒落にならない事態が待っているかも知れない。

 直感のみで物事を判断することは広瀬が最も嫌う行為ではあったが、今はその忌まわしい「勘」に頼らねばならない必要を感じてもいた。

 

 

 

 ~~~~~~

 

 次回予告

 

 その少女は幻影か。

 その記憶は夢か。その身体は紛い物か。

 祭の熱気の中、はじまりの場所で、サイは漸く少女の真実を掴む。

 迫る黒き巨神は、彼らに何を齎すか。

 

 次回、機動戦士ガンダムSEED Revelation

「涙」

 

 原初からの慟哭、刮目せよ。レイダー! 

 

 

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