メンヘラ天使とヤンデレ一番星   作:リララ

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最近は都内でもピクニックできる場所減ったね

 日本で今最も勢いのある動画投稿サイトに動画を投稿をした翌日、俺とアイは施設の台所を借りて、お弁当を作っていた。というのも、実は今日はお昼から電車で移動して、郊外の公園にピクニックに行く約束をしていたからだ。今作っているのはピクニックで食べる予定のお昼のお弁当というわけだ。

 俺は前世から多少料理は嗜んでいたし、学生時代は完全にではないが、たまに自分でお弁当を作っていた時もあった。アイはさすがに年齢的に自炊も料理も経験がないので、俺が手取り足取り教えながら手伝って貰うことになった。本当は俺が早起きして一人で二人分作ろうと思っていたのだが、勘の良いアイに一瞬でバレてしまい、あれよあれよと二人で作ることになった。

 

「アイ、今から卵割るから見ててほしい」

「はーい」

 

 そう言って俺はあらかじめ用意していた卵を掴むと、卵の中央をまな板に軽く打ち付けた。

 

「こうやって、卵の真ん中に皹が入るように軽く叩く」

「うんうん」

「で、この皹に両手の親指を入れて、同じ力で左右から開く」

「おぉ~!」

 

 中央に皹が入っている様子をアイに見てもらい、その皹に両手の親指を入れて、ゆっくり左右に開いた。計量カップに卵を入れると、カラザを取って捨てる。カラザは苦手なのだ。

 

「もう一度やるから、アイも一緒にやってみてくれる?」

「うん」

 

 今度はアイにもやってもらうことにした。アイが卵を持ったのを見て、まずは平らなところにコンコンって二回叩くんだよ、と言葉に出しながら実践していく。

 

「どんな感じ?」

「皹入らなかった…」

「あー、たぶん慎重になりすぎてるかな。一緒にやろうか」

 

 びびりすぎてソフトタッチになるのは初心者あるあるだろう。俺も初めはそうだった。アイの手に手を重ねて、先程よりも優しくコツンと叩くと、真ん中に大きめの皹が入った。

 

「そしたら、親指を入れて、そのまま下向きにして……左右に開く」

「ん……わ!手についた!」

「大丈夫。そのまま左右に広げて」

「うん…できた!」

 

 俺が手伝ったとはいえ、初めてにしては上出来だと思う。やっぱり本職女の子は違うな。

 

「慣れれば手を汚すことなくできるから。これから先何回もやればすぐ覚えるよ」

「ほうほう」

「じゃあ最後の一つもやってみて?」

「おっけ~」

 

 今度は俺は手を貸さずに、アイ一人で割ってもらうことにした。どうも最初のまな板に叩き付けるところが苦手な様子。

 

「もう少し強く叩いて大丈夫だよ」

「うん…!」

 

 アイは俺に言われた通り、強くコツンと叩いて皹を入れた。

 

「えーと、親指を入れて…下向きにして…左右に開く!」

「そうそう!上手だね」

「えへへ」

 

 褒められて嬉しそうにはにかむ。かわいいなぁ。

 ちなみにカラザはちゃんと取った。

 

「白いひゅるひゅるしたやつ取るの?」

「うん、この部分は私はあまり好きじゃないんだ」

「へぇ~」

「ところで、アイは醤油と塩ならどっちの味がいい?」

「卵焼き?」

「うん。ちなみに私は醤油かな」

「じゃあ私もお醤油で~」

「おっけー」

 

 醤油と砂糖を入れてかき混ぜて、フライパンに油を敷く。ここからは火を使うのでアイにはまだ早いし危ないからということで、手慣れた手付きでさっとだし巻きにしていく。

 そうして作っただし巻き卵を先程とは別のまな板に乗せて、アイに切り分けてもらう。

 

「アイ、カットしてみる?」

「やってみる」

「包丁気をつけてね。最初だけ私が切るから。見てるから好きな厚みで切ってごらん」

「わかった~」

 

 最初にこうやって切るんだよ、と実践形式で教える。さすがにこれだけなら怪我をすることはないけど、やっぱり心配なのだ。

 

「こんな感じでいい?」

「うん、大丈夫。後で食べる時に、食べやすい厚さに切っていいからね」

「うん」

 

 残りをアイに切ってもらい、一品目のおかずが完成した。

 

「だし巻き卵焼きの完成~」

「やったー!」

 

 二品目のおかずは、俺が個人的に好きだったほうれん草とベーコンの炒めものだ。一人暮らしのときによく作って食べていたし、お弁当にもよく入っていた。

 

「アイ、私はホウレン草を切るから、ベーコンのカットお願いできる?」

「いいよ~」

「ありがと。幅はこれくらいで!」

 

 卵のときと同じように、ベーコンを1センチ幅に切ってアイに見せる。はーい!と元気な返事が返ってきたので、手気をつけてね、と言ってアイに任せることにした。

 その間にほうれん草の根元を切り落とし、3センチ幅にカットしていく。そしてあらかじめフライパンに水を入れて沸かして、ほうれん草を入れてふたをして1分ほど茹でる。

 

「エルぅ、できたぁ!」

「んー、どれどれ…おー!いいじゃん!」

 

 アイに呼ばれて見てみると、ベーコンは多少長さにバラつきはあるものの、厚さはほとんど均等にカットされていた。

 

「ちょっと待っててね~」

 

 そう返事をしながら、ほうれん草を混ぜながら茹でて、しんなりし始めたら取り出して水気を切る。フライパンの水気をペーパータオルで拭き取って、バターを入れて熱し、溶けたらアイが切ってくれたベーコンを入れて薄く焼き色がつくまで中火で炒める。 最後にほうれん草を加えてバターがなじむまでさっと炒めて、めんつゆ、塩こしょうを加えて炒め合わせて、お皿に盛り付ければ出来上がり。

 

「バターの風味が香る、ほうれん草ベーコンってことで!」

「おお~!すごい~」

 

 三品目は唐揚げだ。これもまた定番のおかずだが、実は俺も自分で作ったことはなくて、毎回冷凍食品をレンジアップしていただけだった。一応作り方は分かるけど、やってみるのは初めてなので俺にとっても練習になる。

 

「唐揚げ作ってみるね」

「エルの手作り唐揚げとか超楽しみ!」

「私も初めて作るから期待しないで…」

 

 今回使う鶏肉はなんとあらかじめ一口大にカットされたもも肉だ。学校帰りのスーパーで売ってたから、これは使えると思って買ってきたのだ。俺だった頃にもあったんだろうけど、大人になるに連れて出来合いのおかずと冷凍食品に頼る割合や、コンビニ弁当で済ませることが増えてきたからなぁ。

 

「といってもここまできたらあとは片栗粉つけて油で揚げるだけなんだけどね」

「それでもエルの手作りには変わりないよ!」

 

 まずはボウルに、すりおろした生姜とにんにく、酒、砂糖、醤油と鶏肉を入れてよく捏ねて全体に馴染ませる。そしてそのまま15分程漬け込んでおく。この間にフライパンの準備や他のおかずを作っておく。

 次はニンジンとごぼうのきんぴらだ。

 

「アイ、ごぼうを水で洗って欲しいんだ。汚れを落としたら教えてくれる?」

「りょーかいっ!」

 

 アイに洗ってもらっている間に、ニンジンをスライサーで皮剥きして、繊切りにしていく。

 

「こんなんでいい?」

「うん、ありがと。そしたらまた手を切らないように気をつけて、これでこんな風に皮を剥いていって」

「やってみる」

「あ、完全に剥かなくても大丈夫だからね。ごぼうは皮も全然美味しいから」

「はぁい」

 

 その間に別のフライパンにごま油を熱しておく。ごぼうの方もアイがスライサーで皮を剥いてくれたので、ニンジンと同じ長さ・厚さに揃えて繊切りにする。ちなみに最近のごぼうは灰汁が少ないので灰汁抜きはしない。

 熱したフライパンに繊切りにしたニンジンとごぼうを入れて、表面に火が通るまで炒める。次に味醂、酒、醤油の順に調味料を入れて、汁気を飛ばして鮮やかに色付くまでしっかり炒める。全体に味が染み渡ったら、火を止めて最後にいりゴマを振り掛けて、軽くかき混ぜて完成。

 

「できました~!きんぴらごぼう~!」

「わーい!おいしそ~!」

「こっちも良い感じかな」

 

 三品目のおかずを作っている間に15分ほど時間が経過しているので、先程漬け込みした鶏もも肉の方を再開していく。

 フライパンにサラダ油を熱しておき、漬け込んだ鶏もも肉全体に片栗粉をつけていく。フライパンに鶏もも肉を入れて、両面がきつね色になるまでこんがり揚げ焼きして、唐揚げ完成!

 

「できた~!初めて作ったにしては良い感じじゃん!」

「うわぁ~!おいしそ~!エルすごぉい!」

 

 アイもたくさん褒めてくれる。うれちい。唐揚げなんて誰が作っても一定の味は補償されていそうだけど、だからこそ自分で作ろうってならないんだよね。でも今回は初めてのピクニックだし気合い入れたくてやってみたけど、案外良かった。

 

「じゃああとは昨日セットしておいたご飯をよそって…!」

 

 アイは白米に対してトラウマがあるので、俺が炊いたもの以外は基本的に食べない。昔、同居人の女が投げたガラス瓶の破片がご飯に混入していたらしい。そりゃトラウマにもなる。…クソがッ!俺のアイによくも…!思い出したらムカついてきた。やめようこの話は。

 だからこそ俺はアイを安心させるために、毎回ご飯を作るときはアイの目の前でお米を研いで、目の前でお米を炊いて、目の前でよそるようにしている。そして必ずアイの見てる前で先に食べる。

 多分アイも気づいていると思うが、その事についてお互いに特に何か言うことはないし、言う必要もない。ただ俺が勝手にアイのトラウマが払拭されるまで続けるだけ。

 そうして今回もアイの見ている前でご飯をよそって、二つあるお弁当箱に盛り付けていく。他のおかずも同様に盛り付けていけば、色取り取りの手作りお弁当の完成だ。

 

「エルとアイの手作りお弁当できた!」

「やったー!やったー!やったー!やったー!やったったーのたー!」

「かわいいッ♡」

「うれしい♡」

 

 最近俺が密かにはまっているやつで喜びを表現してくれるアイ。普通にバレてる…ってかそれめっちゃかわいい。

 

「綺麗だね~」

「ねー。携帯があれば写真撮ったのに~」

 

 赤、黄色、緑、ぴんく、茶色、白と鮮やかな色合いのお弁当は見ていて食欲をそそる。SNSにアップして見せびらかしくなる。

 

「どうだった?初めて料理した感想は」

「うーん…私はまだ野菜切ったり皮剥いただけだけど、それだけでも大変だなって思ったよ。エルはこれを一人で全部やってるんだよね…すごいなぁ」

「まぁそこは経験だよ。一つ一つの行程は簡単だから、あとは如何に時短できるかって感じかな」

「エルほんと才能の塊だね…。私なんか卵割るのに苦戦してるのに…」

「慣れれば片手で割れるようになるよ」

「えーすご」

「あはは。これからは気が向いた時でいいから、一緒にご飯作ろっか」

「うん!いいよお♡エルと共同作業できて嬉しいし♡」

 

 確かに共同作業だ。いいなぁその響き。共同作業自体は作曲とかでしてるけど、新婚ぽいって意味じゃ一緒に料理したなんて素敵じゃん。

 

「その響き好き。新婚みたい!アイと一緒に料理作るの楽しい。いいなぁ」

「ね~!私も楽しかった♪いつかエルに私の手料理食べて欲しいなぁ…」

「もちろん!アイの手料理とかすっごく楽しみ!絶対食べたい!」

「えへへ…ありがと♡いつもエルばかり作ってくれるから、これから料理も練習して、エルに食べてもらえるように頑張るね♡」

「私もしっかり教えるから、一緒にご飯作ろ♡お互いの手料理食べさせ合いっこしよ♡」

「うんっ♡」

 

 こうしてお互いの手料理を食べさせ合う約束をして、俺たちはお弁当をクロスで包んだ。

 

 ◆◇◆◇

 

 あの後余ったおかずを朝食代わりに食べた後、出掛ける前にアカウント開設したばかりの自分のチャンネルページを開いた。

 昨日は投稿した直後にアイとあんなことになってしまって二人とも疲れて夕食も食べずにお風呂にだけ入ってすぐに寝てしまったため、自分の動画がどうなっているか確認もできなかった。

 俺は起きてからすぐ確認したかったけど、アイを放って一人で見るのもどうかと思い一緒に見ることにしたのだ。

 

「さぁどうなってるか」

「楽しみだね」

 

 怖い。めちゃくちゃ緊張する。何せ初投稿で顔出しまでしてる。

 自分が客観的に見てどう捉えられるのか…。トゥエルになったとはいえ中身は小心者のブラック勤めの社畜だった俺からすると、他人から評価というのはやっぱり怖い。今まで嫌われないように、変なやつだと思われないように、常に他人の目を気にしながら生きてきた俺だ。そんなやつがいきなりネットに顔と名前と歌を公開するとか、トゥエルじゃなかったらできなかった。実際に撮影した時は思想思念で自分自身のメンタルを平常に固定していた。自分にも使えるとかまじで思想思念が便利すぎる。

 精神を固定して撮影に臨み、いつもと同じように歌い、それを編集・編曲。投稿者コメントには簡単な自己紹介と、アイドルを目指していることと、オリジナル楽曲を作っていることを記載しておいた。ちなみに固定タグは『オリジナルMV』『トゥエル』『Mirastrea』の3つを付けておいた。『アイ』がないのは今回は俺のソロだからだ。

 

 説明はこんなところでいいだろう。

 さぁ、果たして結果は──

 

「──は?」

「──え、うそ」

 

 俺たちは驚きのあまり言葉を失ってしまった。

 それでも俺たちは未だ画面に釘付けだ。

 だってそこには、信じられないことが起こっていたから。

 

「いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、じゅうまん…………ひゃくまん…………」

「138万再生…」

 

 うそ…なにこれ…。何が起きてるの…?

 再生回数138万…?138回じゃなくて?138万?

 

 はぁ?

 

「え?なんで?なんでこんなに再生されてるの」

「さぁ…?エルが可愛いからじゃない…?それにしても多すぎるような…いや、エルならこれくらいは余裕で行くかぁ…エルの顔も歌もそこら辺のアイドルやアーティストとはレベルが違うし…。はぁ…エルの魅力が世界にバレちゃった…やだなぁ…やっぱり私も一緒に出ればよかったなぁ…」

 

 アイがぶつぶつ言ってるが、まったく耳に入らない。

 俺は今画面上で起こっているあり得ない数値に驚愕して、それどころではないからだ。

 何かの間違いじゃないのか?まだ投稿してから一日も経ってないんだぞ。

 

「エル!やばい!ランキング見て!」

 

 めずらしく慌ただしいアイに急かされてランキングページを開いた。

 

「……一位になってる」

 

 それも総合一位。有名な実況者や歌い手を押さえて俺が一位。

 エェ…衝撃的過ぎてまだ受け止めきれない…。

 

 PCのマウスを握ったまま茫然としていると、アイが私の手に手を重ねて私の動画を開いた。

 

「うわっ。コメントすご」

「え?…うわ、ほんとだ…」

 

 コメントもものすごい数だ。パッと見のコメント数も千件近くあって、とても追いきれない。

 目についたものを読んでみる。

 

『天使ですか?』『かわいい』『可愛い』『かわいいいいいいいい』『ふつくしい』『目きれー』『虹色の眼って初めて見た』『おめめおっきい』『顔ちっちゃ』『なにこの子…こんな綺麗な子初めて見た…』『本物の金髪幼女だ』『日本人じゃないよね?』『出身どこ?』『何歳?』『小学生?』『これが顔面国宝か…』『一目惚れしました』『←俺も』『←同じく』『←俺も一目惚れとか信じてなかったけど今ならわかる』『かっっっっっわ』『地球上にこんな綺麗な子が存在しているなんて』『この子と同じ空気吸ってると思うと元気出るわ』『アイドルになるなら推す』『←当たり前だよなぁ!?』『←むしろ早くアイドルになってくれ合法的に貢げる』『←仮にこの子がアイドルになったら他のアイドル可哀想だな…この子と比べられるんだろ?』『なんだこれ…こんなの他の顔出し女性配信者全員公開処刑やん…』『天使の生まれ変わり』『トゥ“エル”だしむしろ天使そのものだろ』『“エル”は神の方なんだよなあ』『なら女神か』『女神の生まれ変わり』『花よ。僕はあなたに恋をしました』『俺はロリコンだった!?』『もうロリコンでいいや』『トゥエルちゃんhshs』『顔だけで食っていけるってこういうことを言うんだろうな』『お人形さんみたい』『まだ小学生くらいなのにこの顔面の完成度よ』『顔面偏差値100だろこれ』『偏差値に100とかねーよって言いたいけどこれは納得の100だわ』etc…

 

 顔についてばっかりじゃねぇか!!

 歌を聴け歌を!!

 

 タグも一つの動画に付けられる限界まで付いている。

 俺が付けた固定のやつの他に、『天使』『天使の生まれ変わり』『顔面国宝』『日本の至宝』『むしろ世界の至宝』『天使の歌声』『覇権確定』『伝説の始まり?』『金髪美少女』『宝石瞳』『お前ら歌を聴け』『神曲』『期待の神人』『お前のような新人がいてたまるか』『既にプロ級』となっていた。

 

「うわぁ…」

「まぁ私のエルならこれくらい当然だよね」

 

 軽く引いている俺と、何故か俺に代わって得意気なアイ。

 これがトゥエルの実力か…。パフォーマンスは俺だけど、なるべく原作トゥエルのイメージを崩さずに演じているから冷たく映るはずなんだがな。それをもってしてなお有り余る圧倒的顔面力か…。

 

「チャンネル登録者も…」

「18万て…」

 

 たった一つの動画で俺のチャンネルの登録者は18万人を超えていた。

 これは前世の投稿者や配信者が見たら血の涙を流すな…。

 確か10万人で記念の盾が貰えたはずだ。それが欲しくて身を削ってまで動画投稿や配信をしている人も多くいるというのに、彼らの努力を嘲笑うかのごとく俺はたった一本顔出しして歌っただけで超えてしまうのだ。

 芸能人が参入してきたときもこんな感じだったのかな。でも俺は無名の素人なんだがな?天然の外国産金髪幼女っていうブランド力のおかげだろうか?まぁ確かに俺が普通の視聴者で、ある日突然トゥエルみたいな子が出てきたら内容云々より前にとりあえず登録はするな。あぁ、そう考えるとこの異様な伸び率や数値は別段おかしなことではないのか。

 

「とりあえず再生しよ?」

「うん…」

 

 いつまでもサムネイルやコメントばかり見ててもつまらないし、歌パートになったらどんなコメントがあるのかも気になる。

 とりあえず〝第一印象(ファーストコンタクト)〟は余裕でクリアしたことにホッと息を吐き、中身の方はどうだろうと動画を再生した。

 

 ◆◇◆◇

 

 あれから動画を最後まで流した俺とアイは、自室のベッドの上に座って休んでいた。

 

「いやー皆コメントすごかったね」

「うん、正直私たちの予想の10倍はベタ褒めしてたね」

 

 そう、歌パート方でも俺に対する賞賛の嵐は鳴り止むことはなく、既にプロ級だとか即アイドルになれるとか、プロの中でもトップクラスだとか、信じられないような高評価を得ていたのだ。中にはアイドルなんて勿体ないとか、世界を狙える、なんてコメントまで見受けられた。確かにトゥエルのスペックとはいえここまで絶賛されるのは異常なようにも思えるが、超越種って本来こういうものだよな…と自分を納得させた。事実原作ではアンネローゼ(超越種その1)リィンベル(その2)が現れた時も世界の反応は同等かそれ以上のものであったし。何をしてもその道のプロすらも遥かに超越してしまうから超越種なのだから。しかも俺はまだトゥエルのパフォーマンスを最大まで引き出せていない。つまりまだまだ伸び代があるのだ。なんて恐ろしくも頼もしいことだろうか。

 

 獲れる。世界一のアイドルの称号を。

 

「うーん…まぁ私はエルならこれくらいは行くと思ってたけどね」

「アイの中の私への期待値が高過ぎてハードルが…」

「ふふ。大丈夫。エルが思ってるより簡単なことだよ」

「表情筋死んでるのに?」

「それがイイ!ってコメントたくさんあったじゃん!」

 

 そうなのだ。俺は原作トゥエルムーブのロールプレイをしているから撮影中は一切表情を変えないのだ。万が一にも無表情を崩してしまわないように思想思念で固定するという徹底っぷりで。

 笑わないアイドルってどうなの?って意見があると思ったけど、逆に『クール』だとか『無表情なのがかっこいい』『表情変わらないのがより一層神秘性を高めてる』『このレベルの美少女ならなんでもありだろ』とか『顔の造形が美しすぎて造りものの人形が歌ってるようにしか見えないけどこの子の場合それが普通であるかのように感じる。要するに似合ってる』etc…たくさんのお褒めの言葉をいただいたのだ。

 何だか褒められすぎて混乱しそう。たぶん前世の人生全部引っくるめてもこんなに褒められたこと無いぞ。

 たった10分程度の動画一本で俺の前世の30年弱の分を超えるとか、恐るべしトゥエル。

 

「まぁ無表情がデフォルトで、アイとデュエットする時は素の私を出すっていうギャップ狙いで行こうかなって考えてる」

「イイと思う!その方が私とエルの仲の良さが際立つし!……エルを狙う奴らへの牽制にもなるしね」

 

 瞳の一番星をギラギラ輝かせるアイはそんなことを言う。感情の起伏が大きな時に輝く一番星は、初めこそ淡い優しい輝きを放っていたが、後半の台詞では激しく燃え盛る焔のごとき輝きを放っていた。

 俺を誰にも()られたくない!というアイのとても強い想いが直に伝わってくる。

 

「アイのそういうとこ本当に大好き」

 

 まだそうと決まったわけじゃないのにここまで執着心を見せて嫉妬してくれるアイがあまりにも可愛くて、愛おしくて、ぎゅうっと抱き寄せて肩に顔を埋めてぐりぐりする。

 

「どんなに人気になっても、エルは絶対渡さないから」

 

 肩へ埋めた俺の頭を強く抱きしめるアイ。

 その背中を優しくさする。

 

「うん。私も同じ気持ちだから。何度も言うけど、アイのすべては私のモノだからね」

 

 そう言って俺は顔を上げる。アイと目を合わせる。お互いに同じ気持ちであることを確かめる。いつだって、何度だって。

 そんな俺の想いが伝わったのか、アイは心から嬉しそうに笑い、つられて俺も心から笑った。

 

 ◆◇◆◇

 

「出だしは上々。この勢いのまま次行くか!」

「おー!」

 

 動画投稿に置いて伸びるには何が大事なのか。話題性のあるものや、流行りに乗っかったテーマ、誰もが一度は躊躇するような攻めた内容、大手メーカーのゲームや隠れた名作、人によって答えは違うだろうし、答えなんて無いと思う。その中で俺が一つだけ挙げるとすれば、〝毎日投稿〟だと思う。

 どんなに無名で過疎ってても、毎日投稿すれば確実に視聴者は増えるだろう。たとえ始めは一桁しか登録者がいなかったとしても、毎日ひたすら動画投稿すれば一ヶ月後には100人になってるかもしれない。どうせ俺なんか、と諦めて気が向いた時にしか投稿しないと一生過疎投稿者からは抜け出せないだろう。そりゃそうだ。初めから闘いを放棄してるんだから。要するにこれは自分との闘いなのだ。動画投稿者って結局みんな最後は自分自身との闘いだと思ってる。

 前世でも過疎だったけど一年間毎日投稿したり、千日連続動画投稿なんて記録に挑戦して有名になった人もいた。たとえ万単位で伸びなかったとしても、その挑戦は決して無駄ではないし、その中でしか得られないものもあると思う。だから俺も先人たちを見習って、毎日投稿を心掛けようと──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思うかァ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 無理です。

 音楽系で毎日投稿とか不可能です。過労死します。ストック一瞬で無くなります。

 

 今まで偉そうに語ったのはあくまで俺の考えであって、実際に自分でやろうとは思ってない。

 思ってない、というかやりたいけど現実的に考えて無理だからやらないってだけ。

 そりゃ可能なら毎日投稿したいし、なんならストックあるうちは毎日…というよりか連続投稿するつもりだし。

 

「次は──にしようかな」

「英語の歌?」

「うん」

 

 俺は元々洋楽が好きだった。母親の影響で子供の頃から洋楽をたくさん聴いていて、英語ができないまでも、空耳ならそれっぽく聞こえるということでよく口遊(くちずさ)んでいた。

 それが今じゃ英語は本国のネイティブ並の発音で喋れるし、読み書きだって少し勉強すれば世界中の言語を完璧にマスターできる。さすがにそんなことは人外みが過ぎるからしないけど。やるとしてもせいぜいヨーロッパ各国と、今後の世界情勢的にロシア、中国くらいかなぁ。

 そんなことよりも俺は、せっかくのこの才能を活かしてかっこいい英語の歌を思う存分歌ってみたいんだ。

 

「私にはまだ歌えない曲ね」

「私の歌で勉強しよ」

 

 そしていつか、アイと英語の曲をデュエットしたい。元々俺たちは世界を獲ることを目指したアイドルだ。なら最低でも英語くらいは話せるようにならないと、それこそ話にすらならない。海外進出を狙うに当たって、英語ができなければスタート地点にすら立てないということ。

 だからアイにもしっかり英語を教える予定だ。小学生一年生の今から教えていけば遅くても卒業までにはリスニングとスピーキングはそれなりのものになるだろう。勉強だってアイとの触れ合いの一環だから、できればガチで教えたいけど、最悪能力を使ってアイの脳に直接叩き込むことも可能性の一つとしてはアリだ。

 たぶん…、いや、絶対に取らない選択肢になりそうだけど。アイにそんなスパルタ式な教育はしない。俺はアイには甘々なのだ。

 

「リスニングだけ完璧になりそう」

「スピーキングも完璧目指そう」

「えー」

「……アイと英語の曲もデュエットしたいなぁ」

「私の公開処刑になりそう…発音が…」

「今から勉強すれば大丈夫。ネイティブ並まで鍛えるから!」

 

 不安そうなアイの瞳を真っ直ぐ覗き込んで伝えると、ひぃ~と可愛い悲鳴をあげられた。

 それすらもあざと可愛いけど、今日の俺は引かないからな。

 

「今日から英語の勉強も追加だあ!」

「えーん!やだー!」

「泣いてもダメですよ~♡」

「ちぇー…まぁエルと歌いたいし頑張る」

 

 うんうん。なんだかんだ言いつつも素直に努力してくれるところが可愛いんだよな。すっかり絆された俺は、甘えるように擦り寄ってくるアイの頭にぽんぽん、と優しく手を置いた。

 

「ん、イイコイイコ♡」

「えへへ♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それにアイ、舌使いめっちゃテクいから発音とか余裕だよ!」

「ッ!?……へぇ、それはたとえば──」

 

 両頬ガシッ

 

「へ……?」

「こんなふうに?」

 

 チュゥ…

 

「ふんぅ!?」

「んっふ♡本当にエルは私を煽るのが上手だねぇ♡」

 

 この後めちゃくちゃ舌キスされた。

 

 ◆◇◆◇

 

【投稿完了しました】

 

「おつえる~」

「おつあーい」

 

 二曲目を投稿した俺は、んーっ!と伸びながらベッドに後ろから倒れた。

 初投稿が予想以上の高評価だった俺は自分の中のハードルが大幅に下がっていた。

 俺の動画は異例の伸び方をしていて、しかも半分が俺の外見的要素についてのコメントだ。だが後半になるにつれてはそういったコメントは少なくなり、徐々に曲や歌に対するものへと変わっていった。そしてそのほとんどがやはり賞賛のものだった。

 そういう背景があるので、いくらか気が楽になったのだ。別に最初の曲が良かったから次の曲も同等のモノを用意しないと…といったプレッシャーはまったくない。俺がチョイスした曲は前世でも所謂マイナーな部類に入る曲だが、隠れた名曲と呼ばれるものだったり、そもそもアーティスト自身がメディアへの露出を避けていたりと、目立っていなかっただけでクオリティは大衆受けしてる有名曲にもまったく引けをとらないものだ。

 

「ふふーん!これで見た目だけじゃなくて本当に英語も話せるんだって証明できる!」

「ドヤってるエル可愛すぎ♡」

 

 腰に手を当てドヤ顔の俺とそれを尊敬の眼差しでキラキラ一番星を輝かせて見つめるアイ。

 もう動画内容に対する不安は両者ともにまったくない。

 勝ち確だからだ。トゥエルが超越種たる所以を身を以て知った今、恐れることなない。

 俺に抱きついて甘えてくるアイを甘やかしつつ、俺はアイをいつ出演させるか、英語の勉強をどうルーティーンに組み込むか、たくさんアイとデートしたい、そんなことを考えていた。

 

 ◆◇◆◇

 

「風が気持ちい~!」

「ピクニック日和!」

 

 俺たちは今、郊外の大きな自然公園にいた。季節は夏を超えて秋になり、過ごしやすい気候で快適だ。

 二曲目を投稿した後、俺とアイは当初の予定通り、電車を乗り継いで郊外へピクニックへとやって来ていた。朝作ったお弁当と水筒、レジャーシートなどのピクニックセット一式を持って電車を乗り継ぐこと30分。都心の喧騒から離れたここは自然豊かなレジャー施設となっていて、俺たちのようなピクニックの他にもキャンプやバーベキューを楽しむ人たちも訪れている。俺たちは人気の少ない丘の上にレジャーシートを広げ、待ちに待った二人の手作りのお弁当を食べていた。

 

「はい、あーん♡」

「あーん♡」

 

 こうして食べさせ合うのも定番のやり取りだ。

 卵焼きを箸で掴んで、お互いに食べさせ合う。

 

「おいしー♡」

「えへへ♡それ私が切ったやつだよ!」

「イイじゃん!じゃあ私も──あーん♡」

「あーん♡」

 

 今度は俺が二品目に作ったほうれん草ベーコンの炒めものを箸で掴んで、アイの口元へ運ぶ。

 

「おいしい♡」

「お互いの愛情たっぷりだもん♪」

「ね♡」

 

 国宝級美少女同士の百合は最高だなぁ。周りに誰もいないから人目も気にしなくていいし。

 

「……有名になったら、こうやって人目を気にせず遊ぶこともできなくなるのかなぁ」

「かもねぇ…」

 

 これは避けては通れない道だ。有名税とでも言うべきか。今はまだ一回だけランキング一位だし、昨日の今日だから俺たちを知る人物はいないけど、今日明日明後日と毎日投稿を続けて、それがまた百万再生やランキング一位を獲り続けたら周囲の目もまた違ってくるだろう。俺もアイも目立つし。

 

「でもさ、私はこれからもこうしてエルと二人きりで色んなところに出掛けたいよ」

「アイ…」

「周りの目は気になるかもしれないけど、それが理由でエルと遊びに行けなくなる方がヤダ」

「うん。私もそうだよ」

「エルも思ってくれてる?よかった。……だから、これからもこうして二人で出掛けようね」

「もちろんだよ。アイと二人きりのこの時間を大切にしていきたいよ」

「私も…」

 

 ぶっちゃけ周囲の目なんてどうとでもなる。認識阻害をかけたり俺とアイの周りだけ結界を張ったりとやり方なんていくらでもあるからな。本音を言うとそういうのはあまり使いたくないけど、プライベートのお出かけなんかは普通に使っていくつもり。どの程度まで俺たちが伸びるかは分からないけど、たぶん昨日から俺の時代が始まるんだと確信している。てかそうじゃなきゃ困る。だって俺は世界一のアイドルになるのだから。そして──

 

「ねぇ、アイ」

「なぁに?」

 

 俺は一度お弁当を食べる手を止めて、アイの方を見た。アイも同じように手を止めて俺を見返してくれる。

 

「夢ができたんだ」

「夢?」

「そ、どうせやるなら世界一のアイドルを目指そうよって話」

「うん。なれるよ、私たちなら」

「なれる。なる。世界一に。そして──私は、私の歌で世界を一つに繋げたい。世界中の人たちを私の歌で目覚めさせたい。……それが、私の夢」

 

 想いを伝える。初めの頃の、適当にお金を稼ぐことから変わった、俺の夢。

 アイは黙って聞いてくれている。

 

「…アイも、ついてきてくれる?」

 

 いつになく真剣な表情で伝えると、アイも間髪いれずに頷いてくれた。

 

「すごく素敵な夢。どこまでもついていくよ。エルがどんな道を進もうと、私の人生はエルと共にあるんだから。……私の夢は、世界一になることじゃない。〝世界一になったエルを、誰よりも近くで観ること〟。それが私の夢。その時エルに訊いて、エルに心の底から〝今幸せだよ〟って言ってもらえるように、精一杯エルと生きて、愛を伝えることが私の目標。エルの幸せが、私の幸せなんだ──

 

 今度は俺が黙る番だった。

 アイの真っ直ぐな気持ちが、俺の心へ直撃(クリティカル)する。それはどんな時でもブレない太い一本の芯があって、力強くてとても暖かい。アイの想いが一筋の光となって俺の心を射貫いて、かと思えば弾けて優しく包み込んでくれる。

 心がぽかぽかする。自分勝手に決めたことなのに、文句一つも言わずに、それどころか素敵だなんて肯定までしてくれて…しかも俺のために尽くしてくれると宣言してくれたようなものだ。アイと出逢ってから、幸せなことが続いているけど、こんなに嬉しいのは初めてかもしれない。

 

「ありがとう、アイ。こんな私のことを受け入れてくれて…」

「どういたしまして、エル。エルの方こそ、私のことを受け入れてくれて、愛してくれてありがとう」

「あ…っ、私も!愛してくれてありがとう!」

「大丈夫。ずーっと一緒だよ。愛してる、エル」

「ずっとずっとずーっと一緒。愛してる、アイ」

 

 そうして抱き合う俺たちを、爽やかな秋風が優しく撫でてくれた。

 俺もアイも、心が幸せで満たされていた。わかるんだ。言葉にしなくても。今俺たちは心が繋がってるって、わかるんだ。

 

「お弁当食べよっか」

「食べよ~。唐揚げ!」

「わぁ♡エルの手作り唐揚げ!」

「他のより緊張する…はい、あーん」

「あーん♡……おいしい!!」

「っ!よかったぁ…!」

 

 この幸せが、いつまでも続きますように。

 柄にもなく、そう願った。

 

 ◆◇◆◇

 

 帰宅、夕食後──

 

「ね…エル…♡」

「…したくなっちゃった?」

「うん…♡」

「いいよ、しよっか──ほら、おいで」

「やったー!えるぅっ♡」

 

 俺が腕を広げると、アイは満面の笑みで飛び込んできた。

 その勢いのままベッドに倒れ込む俺たちの影は、夕陽のレースカーテンに融け合った。




【天使】
料理の腕は普通。前世の経験から一通り作れる。超越者だからちゃんとやればその道でもプロになれるし、何なら今後アイの料理の特訓にも付き合うから自分の実力もどんどん上がっていく。アイの白米に関する話を聞いているので、目の前で研ぐことから始まり、ふりかけをかけたり、海苔弁当にしたり、五目にしたりとなるべく白米だけにしないよう工夫を凝らしている。そしてそれを本人の目の前で先に食べて、安心させてあげたいという確かな愛を持つ。
予想の100倍動画が伸びててびっくり。一万再生行けばいいかなくらいに思ってた。
コメントも容姿にも曲にも歌にも絶賛の嵐で軽く引いた。トゥエルってすげー。
ここまで伸びたのもトゥエルのおかげ100%だと思ってるが実は中の人の努力あってこその結果。相変わらず毎日時間を忘れるほど歌ったりトレーニングしてる。日に日に上達していくのを実感してる。楽しい♡
初投稿でいきなりバズって本人の知らぬところでとんでもない騒ぎになってる。
まだスマホを持ってないしSNSアカウントの開設もしてない。
今後ストックがあるうちはガンガン投稿していく。ちなみにマルチ投稿。前世の経験でニコニコ→YouTubeと覇権が移ることを知っているので。
アイと英語の曲もデュエットしたいから、今後アイのトレーニングに英語の勉強を組み込む予定。
アイからの劣情も真正面から受け止めるから、今後もますますお互い沼に嵌まる。

【一番星】
料理はまだまだこれから。でも、エルにばかり作らせるのは悪いし、何より自分の手料理をエルに食べてもらいたいからこれから空いてる時間にエルと一緒に料理の練習をする。普通に上手なので、将来的には人並み以上に作れるようになる。エルが白いご飯をそのまま出さないように工夫してくれてるのは嬉しいし、もちろん毎回先に一口食べていることにも気づいている。実はもうとっくにエルの作ったものなら白いご飯も安心して食べられるし、とっても美味しく感じるよ♡でもエルのその行動にめちゃくちゃ愛情を感じているし、もう少しだけその愛に浸っていたいから、今はまだそのままで…。
エルの動画がいきなりバズっても、私のエルなんだからこれくらい当然でしょ?と素で思ってる。だって誰よりも努力してるじゃない。確かにエルの外見は有利に動いてるだろうけど、それ以上に毎日の練習の成果だよ?
エルって意外と自尊心低いよね。それを知ってるのは私だけだし、私にだけそういう部分を見せてくれるエルのそんなところも可愛いし好きだけど。
それはそうとエルがバズるのは良いけどガチ恋が増えるのはイヤだなぁ…。
エルは絶対に渡さないしガチ恋連中は今後始めるSNSで解らせる予定。
英語の勉強は割と本気で嫌だと思った。でもエルとデュエットしたいし、自分や引いてはエルのためでもあるから頑張る。
それはそうとまたお風呂で洗いっこしたい。

今度はお互い全身で♡
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