善子と花丸の北陸殺人紀行   作:新庄雄太郎

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次の日、高岡を観光した達仁は特急「かがやき」と上越新幹線「あさひ」に乗り次いで帰京した。


第四章 高岡

山代温泉で1泊した達仁と善子と花丸と郷は加賀温泉駅へ向かい、そこから北陸本線に乗って高岡へ向かた。

 

「えーと、次の北陸本線で高岡へ行くには特急で行けれるかもしれんな。」

 

「この時間帯に特急は走っているずらか。」

 

と、花丸は言った。

 

「うん、運行している列車がある筈だよ。」

 

「それは、何ていう列車なんですか。」

 

郷は、達仁に言った。

 

「次の列車で、高岡へ行くには福井発の特急「北越3号」と特急「かがやき5号」があるんだ。」

 

「へぇー、高岡へ行くには「北越」と「かがやき」で行けれるのか。」

 

「ヨハネはちっとも気が付かなかったわ。」

 

「いずれにしても、福井発の「北越」と「かがやき」は一日1往復しか運航されていないんだ。」

 

「なるほどね。」

 

「今乗るとしたら、7時42分発の特急「北越3号」に乗れば高岡へ行けれるよ。」

 

「特急「北越」か、金沢と新潟を結ぶ特急列車だね。」

 

「そうだよ、福井から北陸本線と信越本線を経由して新潟へ行くんだよ。」

 

と、達仁は言った。

 

7時42分、達仁と善子達は加賀温泉駅から特急「北越3号」に乗って富山県の高岡へ向かった。

 

特急「北越」は金沢と新潟を結ぶ特急列車である、ヘッドマークには荒波の日本海のデザインで、北越の由来は北陸と越後の頭文字を取って「北越」と名付けられている。7時17分に福井を発車し、芦原温泉、加賀温泉、小松、金沢、高岡、富山、魚津、糸魚川、直江津、終着長岡へは11時05分に到着する。

 

「へぇー、この列車は日本海側を通って行くのね。」

 

「そうだよ。」

 

「僕は「しらさぎ」と「加越」しか乗ったことがないから北陸へ行く時はこれ特急は初めてなんだ。」

 

「そうか、郷君は名古屋か米原経由の特急しか乗ったことないのか。」

 

「うん。」

 

8時43分、達仁と善子と郷と乗った特急「北越3号」は高岡に到着した。

 

「やっと、高岡に来たのね。」

 

「ああ、最初はどこへ行こうか。」

 

「因みに、達仁さんは高岡へ入ったことはあるんですか。」

 

と、郷は言った。

 

「ええ、前は雨晴海岸と金屋町へ行ったことあるんですよ。」

 

「へぇー、雨晴海岸ね。」

 

「どうしたのよ、ずら丸。」

 

「雨晴海岸と言えば、大伴家持を思い出すわ。」

 

「はっ。」

 

「馬なめていざ打ちゆかな渋谷の清き寄する波見に、春の苑紅の思ふ桃の花下出る道に出で立つ乙女。」

 

「何だそれは。」

 

「ああ、これは大伴家持の万葉集だよ。」

 

「ずら丸は、文学少女だから。」

 

「そうか。」

 

と、言って達仁と善子達は高岡駅に下車した。

 

「あれは何だ。」

 

「大伴家持だよ。」

 

「ああ、知ってるよ万葉集の歌人だね。」

 

高岡市は、本州のほぼ中央にある富山県の北西部に位置し、市内の西側は山間地域、北東側は富山湾が広がるなど、自然が豊かな地域です。また、400年余りの歴史を持つ高岡には、伝統工芸や祭礼・歴史的建造物が数多く継承されており、見どころがたくさん。平成27年には、文化庁が設立した「日本遺産」に、高岡市の2つの物語が認定されました。

 

「はい、高岡雅美のクーポン買っておきました。」

 

「ありがとう、郷くん。」

 

「実は前もって注文しておいたんです。」

 

「最初は、高岡大仏へ行こうか。」

 

「うん。」

 

「賛成ずらーっ!。」

 

そう言って、達仁と善子と花丸と郷は高岡大仏へ向かった。

 

高岡大仏

 

高岡市の大佛寺にある青銅製阿弥陀如来坐像「高岡大仏」。

 

地元の銅器製造技術の粋を集め、1907年より26年の歳月をかけて完成したものです。高さ16m。小杉大仏、庄川大仏と共に越中三大仏の一つです。およそ800年前、承久の乱をさけて越中に入道した源義勝が木造大仏を造営したことがはじまりだといわれています。その後、何度も荒廃や焼失といった危機にあいましたが、人々の願いにより再建を繰り返し、今の形となっています。境内入口から台座までまっすぐ伸びた参道を、大仏様の顔を拝みながら歩みを進めると、大仏様の目が少しづつ見開かれていく様子を見ることができます。高岡大仏は出来栄えの素晴らしさから「日本一の美男」と呼ばれるほど!高岡大仏の特徴である「円光背」には、阿弥陀仏の仏徳を一字で表現する梵字「キリーク」が頂点に配されています。

 

「うわー。」

 

「奈良よりすごいのね。」

 

「本当だわ。」

 

「俺は中学の時に京都しか行ったことないから、高校では京都と奈良へ修学旅行行く事になるから、いずれにしても高校3年からだな。」

 

と、そこへ1人の女性が達仁に声を掛けた。

 

「あのー、すいません。」

 

「はっ。」

 

「写真を撮っていただけませんか。」

 

「ええ、いいですよ。」

 

と、達仁はカメラで写真を撮ることにした。

 

「撮りますよ。」

 

カシャッ。

 

「もう一枚お願いね。」

 

「はいよ。」

 

と、達仁は大仏の前で写真を撮った。

 

「善子、一緒にお茶に行こうか。」

 

「いいわね。」

 

「何処でお茶をするずらか。」

 

「大仏の近くのお茶屋さんでね。」

 

「じゃあ、俺はZIBAで行くから。」

 

そう言って、郷はZIBAへ行ってスプーン加飾体験をした。

 

「おう、これは凄いずら。」

 

「うん、こういうのやって見たかったんだよ。」

 

「へぇー。」

 

「花丸ちゃんは次、どこへ行きたいか。」

 

「そうね、行くとしたら瑞龍寺ずら。」

 

「そうか。」

 

郷は高岡雅美でスプーン加飾体験した後は、花丸と一緒に瑞龍寺へ向かった。

 

「郷君と一緒に高岡の瑞龍寺へ行けれるなんて楽しいずら。」

 

「そうか。」

 

そして、2人は高岡市内を歩いていると、そこには高岡の観光名所瑞龍寺が見えてきた。

 

瑞龍寺は、富山県高岡市にある曹洞宗の仏教寺院。山号は高岡山。本尊は釈迦如来。開基は前田藩前田家3代目当主前田利常、開山は広山恕陽。高岡城を築城してこの地で亡くなった前田家2代目当主、前田利長を弔うために建立された。仏殿、法堂、山門の3棟が近世禅宗様建築の代表作としている。

 

「まぁ、ここは国の指定文化財なんだね。」

 

「ああ、そうだ。」

 

「しかし、結構人気なのね。」

 

「うん。」

 

一方、達仁と善子は。

 

木田芳香園

 

「やっぱり、2人でお茶とお菓子食べる時間はいいネ善子。」

 

「ええ、後達仁、善子じゃなくてヨハネ!、わかった。」

 

「はい、緑茶と麩菓子です。」

 

「はい。」

 

と、達仁と善子はチケット1枚を取り出した。

 

「うん、私の地元の味がするわ。」

 

「君、どっから来たの。」

 

「私は、静岡の沼津から来たの。」

 

「ほう、だから君はお茶の味が分かるんだ、ちなみにこの緑茶は鹿児島なんだ。」

 

「へぇー。」

 

木田芳香園は宇治や静岡、八女などのお茶処から茶葉を仕入れて販売している高岡大仏前にあるお茶屋さんで。店内にある石臼で抹茶用の茶葉を挽いてオリジナルのお抹茶も作っている。

 

「じゃあ、そろそろ行こうか。」

 

「え、どこへ行くの。」

 

「決まってるだろ、高岡と言えば山町筋だろ。」

 

そう言って、達仁と善子は山町筋へ向かった。

 

山町筋

 

「結構、古い街なのね。」

 

「ガイドによると、資料館などがたくさんあるんだ。」

 

山町筋は加賀前田家二代当主前田利長が高岡開町に際し、近隣の城下町から町人を招いて北陸道沿いに商人町を造ったことが始まりで、高岡は江戸期から明治期にかけ物資集散の拠点として発展し、中でも山町は商業活動の中心でありました。

 

今日まで残る町並みは、1900年の大火の復興にあたり、防火構造である土蔵造り主屋が建てられたことによります。それらの土蔵造り主屋に混じり、本格的な洋風建築の赤レンガの銀行や洋風建築の意匠を取り入れた主屋等も建ち、特色ある歴史的景観を伝えています。

 

「ねぇ、ちょっと体験してみない。」

 

「いいわね。」

 

そう言って、達仁と善子は山町ヴァレーへ行って「Orii gallery 八ノ蔵」の銅板プレートの体験をしました。

 

「どう、達仁。」

 

「おっ、似合ってるよ。」

 

「達仁も似合ってるよ。」

 

「そうか。」

 

そして、銅板体験した後は高岡銘菓の美都家へ向かった。

 

「はい、チケット。」

 

「はるばると来たのね。」

 

「ええ。」

 

達仁と善子が行った美都家は昭和24年創業の昭和レトロな雰囲気で、富山弁も飛び交うアットホームな雰囲気のお店です。「反魂旦」をはじめ「越中万葉」「家持巻」など、地元にちなんだ銘菓が多くお土産にも人気である。他にも「万葉ロマン」や「二上山」や「万金丹ようかん」もある。

 

「この和菓子、美味しいわ。」

 

「うん、これは「越中万葉」って言うんだ。」

 

「へぇー、この餅には黄粉がかかっているのね。」

 

「うん。」

 

達仁と善子は、山町筋で銅板体験して美都家で「越中万葉」と「反魂旦」を堪能した。

 

そして、花丸は金屋町へ行っていた。

 

大寺幸八郎商店

 

「ふふっ、これはルビィちゃんのお土産にするずら。」

 

「誰だよ、ルビィちゃんって。」

 

「マルの友達ずら。」

 

と、花丸は言った。

 

そして、花丸はとこなつ本舗大野屋へ行って「山町筋」と言うきんつばを貰い、お土産に「山町筋」と「とこなつ」を買った。

 

そして、次の日達仁達は高岡から氷見線に乗って伏木駅で下車して勝興寺と雨晴海岸を見物した、次の日達仁は13時頃に高岡で特急「かがやき」に乗って東京へ帰る事になった。

 

「でも、達仁だけは東京へ帰るんだよね。」

 

「うん、今乗るとしたら12時57分の特急「かがやき7号」で東京へ帰るんだよ。」

 

「じゃあ、マル達が見送りに行ってあげるずら。」

 

「ありがとう、でも善子達はどうするの。」

 

「帰りは高岡から高速バスで帰るからね。」

 

「そうか。」

 

高岡駅

 

「じゃあ、善子、花丸ちゃん、郷君楽しかったよ北陸旅行は。」

 

「それじゃ、達仁も元気でね。」

 

「ああ、機会があったら又あおう。」

 

「ええ。」

 

そして、車内放送が流れた。

 

「まもなくー、12時57分発特急「かがやき7号」長岡行が発車します、ドアが閉まりますご注意ください。」

 

と、駅の車内放送が流れた。

 

「郷君、シオン君にもよろしくと言ってね。」

 

「ああ、言っておくよ。」

 

そう言って、達仁は特急「かがやき」と上越新幹線「あさひ」に乗り次いで東京へ帰京した。

 

ファーン!

 

と、特急「かがやき7号」は警笛を鳴らして、高岡駅を発車した。




そして、翌日。

事件が起きることは達仁達も予想はしなかった。
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