呪いと祈りと転生と   作:かりん2022

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呪い

封印を解くのは、絶対に悟だと思っていた。

悟が負けるなんてありえないってわかってた。

でも、こんな驚いて呆気に取られた表情は予想できなかったな。

 

「すぐる……?」

「悟。おはよう」

「おは、よ。は。どういう、ことだよ。お前、傑だろ」

「実は私、自称神様に女の子に転生させられちゃってね」

「言えよ!!!」

 

 ぎゅっと手を回されて。それは私を潰さないように優しく力を込めた。

 

「ほんっとうに心配したんだからな! つーかなんだよそれ、転生させられちゃったじゃねーんだよ」

「今の私は、祈りの力で白魔術を使えるんだよ。まあ、親しい人にだけ使える、硝子みたいな力だね。あと、呪術よりは応用効くんだ、この力」

 

 てへぺろ、とすると、ガシガシと私を抱え込んで頭を撫でる。

 

「あんま無茶すんなよ。あとで俺と硝子で調べるからな。それとその服、お前の趣味?」

「こういう力なんだよっ」

 

 私は魔法を解いて元の姿に戻る。

 

「お前の体、一応確保してあるけど。戻れそう?」

「その発想はなかったな……どうなんだ、マジョリカ」

『男のドレスアップ姿なんぞみとうないわ』

「私もだよ」

「なんなの、そのカエル」

「私を転生させた犯人」

「ああ!?」

 

 悟はカエルを握りしめる。

 

「やめな、悟」

 

「という事で、女の子の姿でいようかな」

『まあ体は魔法で保管しておけばよかろう』

「そうだね。それで、呪詛師や呪霊の問題は解決したかな?」

「宿儺と戦う事になった。力を貸してほしい。俺達は二人で最強、だろ?」

 

 その言葉に、私は虚をつかれた。

 

「足手纏いだって言わないのかい?」

「足手纏いじゃないもん。悠仁から力は聞いてる」

 

 そうして、私は笑った。

 

「死の淵からでも、連れ戻して見せるよ。調伏したばかりの漏瑚もいるしね」

「頼りにしてる」

 

 

 

 それから、激戦となった。

 私は何度も悟を回復させた。

 

 力を使いすぎた結果、悟と硝子の年齢が私にとっての日常、学生の年齢になってしまった。その甲斐あって、宿儺は倒せたし、受肉された体も取り戻せたのだが。

 

「ごめんよ、二人とも」

「いや、感謝しかないし」

「そうだ。でかした」

 

 二人は褒めてくれる。

 

「ご、五条さんが同級生に!?」

「私達が五条さんの先輩に!?」

「実際、今何歳相当なんですか」

「一年生相当かな。一番私が楽しかった時期」

 

 わあわあとはしゃぐ学生。

 

 でもまあ、ハッピーエンドなら文句はない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから、しばらくして。私は12歳になり、童女から「女性」になった。

 

「元の男の体に戻ろうかなー」

「えー、なんで? この体も柔っこくていいじゃん。腕の中におさまる感じが」

 

 悟は私を腕の中に抱いて、ブーブー言う。

 そう言われてもね。

 

「めんどくさいんだよ、月のもの」

「あー。まあ、傑の女装姿見て笑うのもありか」

「うう……」

 

 私は頭を悩ませる。

 

「でもそっか。傑、ついに女の子かー結婚しよ」

「は? 男同士じゃないか」

「今、傑女の子じゃん」

 

 言われてみれば!

 

「それとも好きな男でもいんの?」

「うーん……女の子に転生したからか、転生後に出会った男に対しては同性って感じがしないんだよね。そうだなぁ……虎杖お兄ちゃん、とか?」

「は?」

「唐突に巻き込むのやめて!?」

 

 離れた場所で食事してた虎杖が抗議し、やってきた硝子がカルテで私の頭を小突く。

 

「公衆の面前でいちゃつくな、クズども。あと夏油は責任をとっておけ。あの後ずーっと大変だったんだぞ、五条」

「そうだねぇ。結婚するかい?」

「やった」

 

 ぎゅうっと抱きしめられる。

 

 ずっとこの平穏が続いていくなら、祈りは叶えられたのかなって。

 

 それから10年後、とんでもない強力な子供が生まれて子育てに苦労することになるのだが、今はまだ、いちゃつくってどういうことをすればいいんだろうと考える私だった。




全然思った通りに書けませんでした。
とりあえずなんとか完結。
本当はもっと絶望して呪っちゃって白魔術が黒魔術化したり色々書きたかったのですが。

そのうち再挑戦するかもしれません。


マシュマロ
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