転生魔法少女、ウェディングすぐる!
絶望を加速させる術式の呪霊に任務中に襲われた。
その際に、特級呪霊と縛りを結ばされてしまった。
絶望の中で死んだ私は、両親の愛に包まれて育った。
なんと、前世の両親である。
両親は、見えると絶対に人に言うなと言った。もう呪専に子供はやらないと。
今なら、私は追い詰められてたってわかるし、一回そこまで頑張ったなら、ちょっと休んだっていいと思う。
何より、今の私は「選ばれて」ない。術式もないし呪力も殆どないのだ。流石に帷は下ろせるが。
私は、前世の記憶と折り合いをつけながら、小学校へと通った。
そして、恋をした。小学校6年生の賢太くんである。
登下校の世話をしてくれるお兄さんだ。とても大人っぽい子なのだ。
ささやかな幸せは、特級呪霊の訪れによって唐突に砕かれた。
「きゅっぷい! 僕はきゅーべぇ! 傑くん、今はすぐるちゃんだったね? 約束した通り、君を転生させたし、あの子達も助けた。だから、僕と契約して魔法少女になってよ!」
「あの呪霊、君が出したんだろ」
「そうだよ?」
私は、ぎゅっとスカートを握った。
「じゃあ、基本的な契約を確認するよ。僕は君の願いを一つだけ叶える。君は魔法少女になって呪霊や魔女を狩る。それで得たグリーフシードや呪結晶は僕に提出する。規定量を集めれば、あとは買取制に移行する。ただし、君を転生させた分、規定量は多いよ」
願い。
「呪霊をこの世から消すと言うのは?」
「君の魂では賄えない願いだね。それに、それは本当に君の願いかな?」
痛いところをついてくる。
私は、願いを探し、自分の中に普通に生きたかったという願望を見つける。
そうだ。夏油傑の過去を背負わされはしたが、私はもう転生していて、一個の人格だ。傑ではない。すぐるなのだ。魂を代価とするのだから、私は私自身の願いが欲しい。夏油傑ではなく、夏油すぐるの願い。
それは、普通の子として生きて、子供を作って……。そう、小さな女の子としてはごく当然の願い。
「私は、お嫁さんになりたい、かなぁ」
「君の願いはエントロピーを凌駕した」
そうして、言葉尻をつかまれて、契約を強行された私は魔法少女になった。
なんと、変身後の姿はウェディングドレスを着た大人の女の子だった。
うーん。秘匿性。でもまあ、可愛いからいいかな?
灰原も同じ境遇だとわかり、仲良くなった。
魔法少女になって、以前と同じような魔法を得た。
呪霊を使い魔に産み直すというものだ。
食べるのとどっちが大変か聞かれるとこっちと言ってしまえるくらい大変だけど、能力自体は使い慣れたもの。
私達は、せっせと呪霊を倒して稼いだ。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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