前回の続きです。サブタイトルで察すると思いますがクロウの禁手が、明らかになります。
また、ブラック様こと黒叡のイッセーの力と才人の力も一部明らかにします。
コキュートスのある地点で三つ巴の戦いが始まった頃ーーー冥府最深部にあるオリュンポス十二神が一柱である冥府の王ハーデスの館にて、とある集まりがあった。
《やれやれーーーアザゼルの息子殿は、遠慮を知らないと見える。幾ら、平行世界の
そう言って、客人の一柱である日本神話の創世の女神にして、黄泉の女王イザナミに話し掛けるのは、この館の主であり、冥府の支配者ーーーハーデス
死の国の支配者にピッタリ当てはまるような骸骨姿に聖職者が冠るミトラ、黒と紫のローブを羽織ったハーデス。例え、神であろうと、彼の発する言葉からは逆らう事はできない程の神威が込められている。
だがーーー
「フフーーーハーデス殿よ。妾と、ここにいる者の一部以外は神代から生きているーーーわざわざ、人間や三大勢力の坊主共に接する姿で問い掛けずとも良い。今さら、ここにいる者たちに威厳を示す必要も無かろうてーーー」
紫色の長い髪に十二単を彷彿とさせる豪華な着物を羽織った少女の姿をした女神、イザナミは微笑みを浮かべて、ハーデスの神威を軽く流していた。
その様子を見て、ハーデスはヤレヤレと首を横に振り、自身に掛けている偽装の術を解く。
「流石は、イザナミ殿ーーー創世の神であるイザナギ殿の元妻にして、私と同じく死の世界を管理する黄泉の女神だけはあるね。ただ、私は、ここの館の主人であり、貴方方はゲスト・・・ホストとして、少々見栄を張りたいものなのだがね」
偽装を解いたハーデス。その様子は長い銀髪に赤い目のイケメンとも呼べる男性だった。
冥府の王ハーデス。オリュンポス十二神の一柱であり、ゼウス、ポセイドンの兄・・・ギリシャ神話の長兄であり、伝説では美青年とも言われる程、容姿が整っている。そして、ギリシャ神話では珍しく、妻であるペルセポネとは夫婦円満という聖書の三大勢力と接する姿からは考えられないくらい情に深い神である。
「三大勢力を嫌う何時もの姿は考えられないくらいに親しみやすいの〜〜何故、三大勢力を嫌っておるのじゃ?」
「ーーー別に三大勢力の全てを嫌っている訳ではないよ。ただ、
「ーーー現四大魔王、アザゼル、ミカエルはどうなのじゃ?」
「まだ、甘い所は多いが、聖書の神や旧四大魔王に比べればマシではあるかなーーーただ、部下の手綱はしっかり握っていろとは思うねーーー特にアザゼル、ミカエルは部下、信徒の暴走が原因の事件が多い。サーゼクス達に関しては、真に民の為を思うなら、利得権益でしか動かない古き悪魔達を、追放するなり、処刑するなり、何とかしろと言いたいね」
「過激じゃのう〜現閻魔大王の第一補佐官、鬼灯を思い出すわ」
「ーーー彼の噂は聞いているよ。オリュンポスに物凄く欲しい人材だよ。特にゼウスを筆頭とした色ボケな神々に容赦なく斬り込めそうだもの」
「ほほーーー鬼灯はやらんぞ。日本神話にとっては無くてはならない人材、アマテラスの所にいる倭君と言い、若い子たちは神、人間等の種族を問わず、皆有能じゃーーーただ、古き考えを持った者は残念ながら、我が日本神話にもおるーーー五大宗家の百鬼以外の当主陣が当てはまるのぉーーー」
そう言って、イザナミは、傍らに従者を呼び寄せる。
「この者の名は姫島朱璃ーーー堕天使の雷光殿と結ばれて娘を設けたが、姫島の当主を筆頭とした古き考えを持つ血族達によって、離れ離れで暮らすことになってしまった。我が息子であるカグツチの頼みで、妾の従者として加護を与え、保護しておる」
「姫島朱璃です。お初にお目にかかります、冥府の王ハーデス様」
そう言って、朱璃はハーデスに頭を下げる。その後、イザナミの背後に下がる。その動作は綺麗でかつ無駄が一切ない。
「なるほど、優秀かつ美人だーーー私にもペルセポネとの間に娘がいてねーーーこれが、可愛くてねーーー人間で言うところの目に入れても痛くないだったかな?是非、娘について語り合いたいね」
「機会があれば、是非にーーー」
そうハーデスに微笑返す、朱璃。その様子をイザナミは微笑ましく思いながら、ハーデスの側にいる従者と思われる人間に目がいった。
「ふん?その者ーーーお主が噂に聞くゴッドナンバーズの最強の兵かの?えらく酔っ払っているが、その癖、隙が見当たらないーーーディオニュソスの名を受け継いだ男は、只者ではないのおー」
そうーーーハーデスの側にいた従者と思われる男は、在ろうことが館の主人であるハーデスを差し押さえて、堂々とワインと思われる液体を豪快に飲んで飲酒していたのだ。だが、酔っ払っている癖に視線がブレず、主人は勿論のこと、各ゲストの周囲を警戒している。
ゴッドナンバーズ・・・ギリシャ神話が、とある男の協力の元に手に入れた
その者たちを、ゴッドナンバーズと呼び、ギリシャ神話の新たな英雄として活動してもらっている。ちなみに、ゴッドナンバーズは
つまり、現在のゴッドナンバーズは13人。この13の神々の力を引き継いだ精鋭と、それが率いる戦士団でオリュンポスの平和が維持されている。
そして、イザナミの目の前にいる酔っ払った男ーーーこの男こそ、ゴッドナンバーズ最強の戦士にして、剣士ーーー名を、ヴァッカリオと呼ぶ。
ディオニュソス神の力を込められた
「是非、我が息子であるスサノオと戦わせてみたいのぅ」
「ーーー流石に、日本神話最強の一角である軍神とは戦いたくありませんよ。ただ、
酔って出来上がった状態でイザナミに返事するヴァッカリオ・・・だが、その眼差しに力はやはり込められており、いつでも動けるように自身の
「フフーーー面白い男よ。さて、アザゼルの息子、
過去に別れた元夫たるイザナギに向けて、この時代への感嘆を呟き始めるイザナミ。その様子にハーデスも、ヴァッカリオ、そして、従者である朱璃も、何故か寒気を感じてしまった。
「小手調べだ。簡単に墜ちてくれるなよーーー」
冥界の館で、ハーデスを含めた神、そしてヴァッカリオ、朱璃を含めた従者達がイザナミの発言で、寒気を感じていた頃、クロウ、才人、そして、ブラックことイッセーとの戦いに変化があった。
始めに仕掛けたのは、ブラックことイッセー。まるで、指揮棒を振るうかのように繰り出される黒い刺突の嵐。刺突に飲み込まれたところは抉れ、クレーターができたり、空間にも作用するのか、歪んで
だが、才人、そして、クロウは、それ程まで高い威力を持つ刺突をーーー
「断空ーーー剣」
「大ーー炸牙!!」
空間を断つ魔法剣ーーー断空剣、そして、妖刀の強化によって強化された筋力から放つ超音速の衝撃が込められた二刀の必殺斬撃、大炸牙をぶつけて、相殺する。
相殺される斬撃と刺突の嵐。その衝撃は、戦場を容易く崩壊させる。
衝撃によって生じた砂煙が、辺りを包む。それは激突している3人が互いの姿を見えなくなるほど濃かった。
煙が少しずつ晴れてきたときだった。
「
突如、クロウが呟き始めた。
その呟きに生じた
だがーーーそれすらも虚しく空を切っていく。
そしてーーー
【手っ取り早く終わらせるーーーその為に、我、剣鬼となる】
煙が晴れると、そこに鬼神を彷彿とさせる黒き甲冑を纏いし武者、否、剣鬼が立っていた。
【この禁手の名はーーー
そう言って、剣鬼と化したクロウは黒い大太刀を顕現させる。
そして、それを才人、ブラックに向けて、一気に振り降ろす。
【ーーー
赤黒い巨大な斬撃が発生し、才人、ブラックを包み込むのだった。
まず、皆様に謝罪をーーー色々と投稿が遅れてすいません!!
ようやく、自分の中で、納得のいく流れができたので、久しぶりに投稿しました。
ちなみに、今回登場したイザナミ様、ハーデス様、ヴァッカリオについては、今後の設定集にて詳しく紹介します。察しの良い人は分かるかもしれませんが、ハイスクールD×Dのキャラではなく、別作品というより、某有名なゲーム等に登場するキャラを、このD×D世界に登場させました。
彼らがクロウとどう関わっていくかは、楽しみにしていただけたら、あと、これを皮切りに自分が出している作品の投稿を近々再開したいと思っています。今就いている仕事の関係で、安定した投稿はできませんが、可能な限り、自分にお付き合いしてくれたら幸いです。
次回もお楽しみに!