彼女が画面から出てこない件   作:笹瀬澤 ざざ

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解説

①PC、NPC

『僕』

STR12 CON5 POW8 DEX8 APP9 SIZ12 INT13 EDU12

技能は歴史・オカルト・目星・聞き耳・運転・図書館

他は学生がそんなに技能得られるわけないだろう。

技能値は最大でも50まで。

ステータスは一発振り男。

先輩によく懐くワンコ系主人公。アッシー君。貧弱。

 

『大類左門(先輩)』

名前は設定したけどぶっちゃけなんでもいい。

由来はポール・サイモンから。

硬派なようなそうでもないような人。

彼女大好き。

 

『キッカ(先輩の彼女)』

名前決めてたけど結局出てこなかった。

由来はマーガレットがキク科の花だから。

あとScarborough Fairの原点に近いThe Outlandish Knightの主人公がマーガレットだから。

 

②ダイスロール

最初は運転は先輩がする予定だったけどワンコだったら運転するよなと思い運転技能(AT限定)取得

 

彼女の部屋に入った時点で目星、成功でテーブルの上の物の情報が得られる。失敗時はロールプレイで探してください。

 

PCにロックかかってるかは幸運ロール。失敗したら先輩に誕生日とか記念日とか聞いてどうにかしてください。ちなみにパスワードは実家の猫の名前です。

 

自宅テレビのニュース、Scarborough Fairgsプレイリストに入っていたことに気が付いていたか、Scarborough Fairの意味に気が付くかを聞き耳・目星・幸運ロール。3連続成功でヒント。

 

野次馬のおばさん。目星失敗の結果。無駄な時間を過ごす。

 

荒らされた彼女の部屋。目星成功でヒント。よく見るとPCを中心に荒れている。おそらく先輩はそれから逃げようとしたのだろう。

 

壊れたPCからがScarborough Fair流れる(幸運成功)。歴史もしくはオカルト成功で本来の曲の意味に気が付く(意味については後述)。

 

自宅のPCに『先輩』からメッセージを着信する。幸運でScarborough Fairが流れる。歴史・オカルトで本来の曲の意味に気が付く。

 

返信するとバッドエンド

 

③『Scarborough Fair』の謎

Scarborough Fairはイギリスに古くから伝わるバラッドのひとつです。バラッドにはオールドバラッドとブロードサイドバラッドがあり、前者は物語と共に伝わる教訓が混じった歌、後者は吟遊詩人がいろいろな土地の宣伝の為に客前で歌うものです。Scarborough Fairのタイトルも他の土地ではそちらで行われるFairの名前がついていたでしょう。現在伝わるScarborough Fairは後者が発展したものです。

 

ではScarborough Fairのご先祖様はどんなものだったのでしょう。

THE ELFIN KNIGHTというバラッドがあります。

内容は―ある娘が妖精の騎士のラッパの音を耳にし、あの騎士と一緒にいられればいいのにと思う。するとたちまちその騎士が現れ、恋人になるには条件があると言う。そこで実現不可能な要求を出し、やり遂げたら恋人になろう、というもの。

 

Scarborough Fairの歌詞にも

カンブリックのシャツを作れと伝えてくれ、縫い目も細かい針仕事もなしで

1エーカーの土地を見つけるよう言って、海水と波打ち際の間に、

など到底実現不可能ななぞかけじみた歌詞がある。

それに対しての答えは決まってParsley, sage, rosemary and thyme,

 

まるで会話が成立していない。

 

そして羅列するものはハーブの名前、ハーブと言えば古来より魔除けとして使われてきた。

 

日本の妖怪話にこんなものがある

山で名前を呼ばれても返事をしてはいけないという話、日本中に広まっている古くからの言い伝えだ。

どうも山の中には人間にとっては恐ろしいものが徘徊しており、そういったものに名前を呼ばれて返事をしてしまうと、どこかに連れて行かれるだとか、生きて下山できないという。

だからこそ昔は「山に分け入る仕事をしている人々は屋号で呼び合い、自分の本名を山の何かに聞かれまいとした。

 

話しかけられて返事をすると連れて行かれる妖怪、Scarborough Fairのどこまでも噛み合わない会話。

 

歌の中で「スカボロー・フェアへ行くのですか?」と尋ねる男はもしかして人間ではないのではないだろうか。

それを知っていたからスカボローへ向かう主人公は話がかみ合わないように魔除けのハーブの名前を唱え続けていたのではないか。

 

④話のオチ

『僕』にメッセージを送ってきたのは先輩ではない何か、これに返事をするとPCの中にいる何かに連れて行かれてしまう。

おそらく先輩のもとには彼女を装ったメッセージが届いて、返事をしてしまったのだろう。

 

『僕』が助かるために出来たことは、返事をせずただ逃げることだったのだ。

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