12月10日
暇だから護衛の人達に連れている人型の悪魔について聞くと、ガイア連合で造っている式神だと教えてくれた。
製造方法は秘匿されているらしく、注文者はとある水準を満たしていないと製造側は造ってくれないらしい。
俺がガイア連合に所属したら造ってもらえるか聞いたら、注文する側の立場によって優先順位が変わるため難しいと言われた。
地方の霊能組織が使う掲示板だと、式神の製造は受け付けていないみたいな事を書かれてた気がするが気のせいだろうか。
12月11日
最近、物や人を解析したり、何か作業をしている時は外に出ず大人しくしている事に気付いた護衛の1人が。
ガイアの運営に要請して簡易式神の製作マニュアルを用意してくれた。
なお、用意してくれた護衛のダージリンさんからは「貴方は命を狙われている立場なんですから外出を控えるようお願いします。本当にお願いします護衛してる側からするとまた間に合わなく──」と2回も念押ししてお願いされてしまっているのでしばらくは家から出ない努力をしてみる。
12月12日
簡易式神の術式を解析したけど、これマガタマじゃね?
所有者が致命傷を受けると式神の命と引き換えに治療する術式は施されてるけど、悪魔の力の残滓を魔晶化してるし、完成品のモデルが全部手のひらサイズの虫型しかないし。
まあ、持ち運びに良いし、御守りとして持ってれば人修羅に護られてる気がするから一つぐらいは身に付けておこう。
自分の肉体の一部を素材に使ったら性能が良くなるらしいのでそうしてみよう。
12月13日
護衛の人達に真・女神転生Ⅲのマガタマそっくりに造った簡易式神を見せたら、2~3人程ギョッとした表情をして慌てた様子で絶対にそれを呑み込むなよと詰め寄られた。
ダージリンさんからは何故その形で作ったのかと聞かれたので術式を解析したらアナライズ結果が簡易式神からマガタマに変化したから勾玉っぽい虫を造ったらこんな形状になったと伝えたら、口では平静を装ってたけど紅茶を飲む手が震えてた。
つまり、ガイア連合と言う組織はそういう集団って訳か。
1月1日
家にファントムソサエティの幹部、アザゼルが率いる堕天使・ダークサマナーの集団が乗り込んできた。
アザゼルだけなら殺せるがレベル差がどれだけ離れてても一時的に殺せる自信があるが他の堕天使やダークサマナーが邪魔なのに加え、レベルが俺に追い付いていない護衛達を庇いながらだと多勢に無勢で簡単に死ぬので貴重品何かはアイテム化した異界に入れくらまし玉を使って護衛と一緒にとんずらこいてる最中だ。
レベルが92もあって食いしばりと自動回復複合の堕天のグレゴリに確率で火炎貫通と即死、食いしばり無効が複合したギロチンブレイズを持ってる癖に、軍勢化した堕天使の群れやダークサマナーの部下を連れ歩くんじゃねぇよ。
殺す気かアホ。殺す気だったわ。
?????
「もう鬼ごっこはお仕舞いか?人間」
ああ、逃げる必要が無くなったからね。
「ほお、そうか。それで?我が配下達と分断してまで何のようだ」
実はあんたに幾つか質問があるんだ。
「ふむ、質問か。申してみよ、今の我は気分が良い」
じゃあお言葉に甘えて。
まず一つ。
21年前、シド・デイビスにメシア教から逃延びた一族を襲わせたのはあんたか?
「21年前?ふむ・・・・・・ああ!あれか!!」
「フフフ、残念だが半分外れだ。」
「あの時は確かに我が逃延びた者達を襲うよう指示を出したが、あの人間は既に我の配下には居なかったな」
そう、じゃあ次の質問。
あんた、或はファントムソサエティが俺が仲魔にした天使エンジェルがミカエルの分霊だと言う噂を流したのか?
「・・・・・・」
沈黙、ね。
顔がニヤけてるぞ?
これが最後の質問だ
お前らが俺を付け狙う理由は、俺の中のコヴェナントだな?
「フフフ・・・・・・ハッハハハハハ・・・・・・」
「フハハハハハハ!!」
「良い、実に良い!見たところ記憶を失っているだろうによくぞそこまでたどり着いついた。それもコヴェナントの力か?」
「然り!我らファントムソサエティは大いなる存在降臨の為、5つのコヴェナントが必要でな」
「お前以外の4つのコヴェナントは既に収集が終わっているが。お前が持っているコヴェナントはかつて処刑された葛葉の一族が持っていたモノなのだが、どいつもこいつもいくら殺しても見つからずに途方にくれていてな」
「だが、殆ど期待していなかったシドの作った異界に入ったモノがコヴェナントかを識別する術式が、貴様を捕捉したのだ」
「人間よ聞かせろ、どうやってそのコヴェナントを今まで隠し通した?」
わからん。
葛葉に関しては処刑から年数が開き過ぎてるから分からないし。
去年に関しても記憶が無いから分からねぇ。
分かる事と言ったら、いつのまにか姿の見えない悪魔と契約してた事くらいだ。
あとは・・・・・・賭けは俺が勝ったんだから、いい加減槍を寄越しやがれ『オーディン』!
『・・・・・・何時から気がついた』
うるせぇ、何時から何てどうでもいいんだよ!
まえからチラチラ観てやがって鬱陶しい。
それより槍だよ槍!!
俺が噂を流した奴を見つけたらくれる約束だろうが。
『これだから人間は』
見えない悪魔のせいで俺に干渉出来ずにピーピー鳴いてた奴が何言ってんだ。
『・・・・・・槍の対価はなんだ』
槍を創る為に記憶と蓄えた力と血肉で造ったマガタマを素材にするんだろうが、テメェにくれてやるモノなんか何もねえ。
『くっ!この守銭奴め!!』
「漫才は終わったか?」
おうすまんな、じゃあヤろうか。
「我が名はアザゼル」
「暗黒の証にして、その魔王なり」
「おまえの魂も共に我が主に奉納するとしよう」
記憶を無くしたこの虚無感、うらみはらさでおくべきか!
死にたく無いんでね、テメエを相手に生き残って俺は明日の朝日を拝んでやるよ。
死ね、『グングニル』!!!
4月1日
病院で前世の記憶を思い出したから日記を書いてみる。
多分続かないかも?
6話の誤字報告ありがとうございます!