メモ8
ハハッ、やべえ失敗した。
浅瀬で修行とレベル上げが上手く行きすぎて中層でも何とかなるだろうと増長した結果。
レベルが足りず、仲魔を召喚しバフ・デバフと状態異常を盛りまくってようやく悪魔の群れを対処出来ている状態だ。
乱戦に次ぐ乱戦で現在地を特定するのにも時間が掛かりそうで。
何より、本来見廻りをしてる筈の神主の式神と一度も遭遇してないのが俺に不安を煽ってくる。
HPは攻撃を避けまくってるから余裕があるけどMPとアイテムが心許ない。
なので、現在は遭難対策でその場に出来るだけ動かず、カードのヘルプコール機能を使って助けが来るまで耐久する事になりそう。
10月10日
救助されたら三ヶ月以上時間が経ってて神主や仲の良くなった■達、定期検診をボイコットされたオトメ先生に怒られた。
現在は中層への入場権を一時的に剥奪され、製作班と事務の仕事を一年間手伝う罰をくだされてる。
無論、罰の最中は空いてる時間は修行をしてもいいが依頼は受けられない。
但し、その間は給料が出るとの事。
まあ、皆に心配させちゃったし、快適なシェルター生活の為にもやるか。
11月13日
事務仕事は現在、レベルの上昇に伴い前より効率的に進んでいる。
とはいえ、正社員じゃ無いので重要な書類は余程の事がないと来なさそうだけど。
と、言うより。
問題は製造班だ。
此方は常に武器に防具にアイテムや式神の依頼がひっきりなしに舞い込んで来る為、レベルが上がっていても忙しい。
忙しさのあまり、高い霊核を持つ筈の神主の分霊が過労死する環境とか恐ろし過ぎる。
しかも、製作に加えて研究も進めないといけないとか労基って何?状態とか笑えないんだが。
天国と地獄の反復横跳びかよ。
追記
救助されてからオトメ先生から頻繁にメールが来るようになった。
12月25日
■■■や世間ではクリスマスムードだが、俺は製作班の研究している新しい装備の実験を手伝ってた。
装備の名前はDEMOuntable Next Integrated Capability Armor
省略してデモニカと呼ばれるこの装備は真・女神転生 STRANGE JOURNEYに出てくる進化する戦闘服で、作中では主人公を含めた全部隊が標準装備として身に付けつているスーツだ。
今回俺が着たデモニカは数年前から再現しようと開発していたモノらしく、最初の記憶の俺も手伝ってたらしい。
で、このデモニカ、見た目の再現率は良いのだが。
製作に使った簡易式神が機械との相性が悪くてレーダーやアナライズの効果がゴミ。
破魔は無効にするが呪殺弱点で状態異常に耐性が無い。
他の霊装と併用出来ない。
宇宙服と軍装備にオカルト霊装の複合装備なので重量が90キロオーバーという品物だった。
高レベルが使用した時のデータが欲しいらしいが、既に覚醒してる他の■達でデータは録れてるだろうにと思いながら手伝ったら。
実験終了後にじゃあそれは君のだからとこの廃産デモニカを設計図付きで押しつけられた。
プレゼントじゃねえよ、最初からこれ押し付けるのが狙いだっただろ。
騙されんぞ。
1月1日
年始めは事務仕事から始まった。
ガイア連合はお祭り騒ぎでやるべき仕事の多いこと多い事。
でも、今の製作班よりはましなんだろうな。
なんせ向こうは、アガシオンの変異先にある程度指向性を持たせられる様になって依頼が殺到して地獄だろうからな。
2月10日
製作班からの帰り。
俺は修行の助けになればと書庫に行ったら、本狂い達に出会った。
彼又は彼女らは書庫で本の虫をするために覚醒した読書ガチ勢で。
本を読み漁り、感想を言い合い、煽ってマウントを取り合う生活を日夜繰り広げてるらしい。
こわ~。
何で毎日そんな事していられるんだよ。
まあ、本狂い達の話を根気強く聞き続けたお陰で良い印象を得たのか。
オカルトと科学の融合に関する資料を見つけて来たから探偵やトレジャー・ハンター、民俗学者の才能が有りそうな人達だった。
3月10日
製作班にオカルトと科学の融合の──、──。