6月28日
各種ソース五個ずつ分を集めるのに時間が掛かった。
俺と白野の分で14個。
シキガミ二人分で更に14個。
ウィルオウィスプが人間変身すると武器や防具等が装備出来る事が分かり追加で7個。
全部で35個ものソースを貰う為に超人的な身体能力とペルソナの応用による高速化で各地を文字通りの意味で飛び回り、周りに被害を出す危険性の有るオカルトアイテムの回収依頼を斡旋してもらい今日まで消化して回っていた。
俺は元々、悪魔であるウィルオウィスプとシキガミ達は育成アプリがあるから用意する予定は無かったのだが、白野から悪魔とはいえ仲間外れは可哀想じゃないかとごねられたので急遽ショタおじに頼んでガイア連合から高難易度のアイテム回収依頼を斡旋してもらい、レベルが固定の下位式神を作る内職と平行して依頼を解決しまくってた。
しかも周回中、掲示板でスキルガチャも開催し始めるから内職分の貯めた資金をラストワン賞が出るまで使ってしまい殆ど残らなかったのも痛い。
とりあえず必要な分のソースは手に入ったから、しばらくアイテム回収はいいや。
6月29日
今日は長期依頼を受けた。
勿論白野も居る。
依頼内容は異界の探索。
期限は最低1週間。
依頼主は地方の霊能組織の取締役で、元は霊地の封印を監視していたが20年前に突如異界が発生してしまったらしく。
今は異界から出てくる悪霊を唯一の覚醒者が対処しているが、覚醒者は既に高齢でいつ倒れるか分からない為、せめて異界の中がどうなっているか少しでも情報が欲しいとのこと。
今日は取り敢えずこの地域の噂や伝承をネットや現地組織の資料に図書館を漁ってみた所。
この地域には今の霊能組織の元になった名家が在ったらしいが終戦後のGHQによって解体されたらしく、それに便乗してメシア教が土地神を封印し。
霊的才能を持った名家の人間に適当な罪を吹っ掛けて処刑した挙げ句、資料の殆どが焼かれて伝承が残っていなかった。
噂だと20年前に神父服を着た黒人男性が異界の発生した敷地を出入りしていたという情報があった。
一瞬またメシア教かと思ったがメシア教ならもっと目撃情報がある筈と思い直し、メガテン知識で特徴の一致する人物といえばシド・デイビスかクトゥルフ神話のナイ神父辺りだろうか。
望み薄だった図書館はこの地域の歴史書は過去に燃えてから一度も作っておらず、歴史民俗資料を作ろうとした者はいつの間にか辞めてメシア教に入信してるらしい。
一部知りたくない情報を知ってしまったが、取り敢えず明日から本格的に異界を調べるか。
6月30日
今日は異界を調べようと近付いたら禿頭で耳、鼻、口にピアスをつけ、着物の下にTシャツを着てエレキギターを持った覚醒者の老人に余所者が異界に近付くなと怒鳴られた。
老人のマグネタイトから悪意や敵意は感じなかったので純粋に親切心からの忠告だと理解した俺達は自分達の所属が富士の星霊神社が企業として霊能活動をしているガイア連合の異界調査員であること。
此処の霊能組織が根願寺に出した依頼を回してもらい調査に来ていることを伝えると、星霊神社の名を聞いた老人は驚いた表情を浮かべてまだ生き残りが居たとはと呟き、ガイア連合の設立者を訊かれたのでショタおじの家名だけ答えたら、構えていた術式の刻まれたエレキギターを下ろしてくれた。
老人は自身を楽巌寺嘉伸と名乗り。
現在外に出てくる悪魔の種類が外道や屍鬼等のDARK属性の悪魔が逃げる様に出てくる事を教えてくれ。
異界の調査を手伝わせてほしいと言われたので受け入れ、異界から悪魔襲撃に備えながら内外から異界を調べて回った。
調べた結果。
異界化の発生は外から持ち込まれた勾玉の形をした呪物が原因であり。
異界の悪魔は外道スライム、屍鬼ゾンビに異界の主として天使エンジェルが出現し。
ロウのエンジェルとダークのスライム達はアライメント違いから敵対している事。
異界の中は監獄になっており牢屋の中には鎖で拘束されたダーク属性の悪魔達がすし詰めにされていた。
拘束された悪魔達は鎖からマグネタイトを吸われ、おそらくエンジェルに供給されている事が分かった。
身を隠しながら悪魔達の詳細な資料に呪物の特定、罠や宝箱の位置を示した異界のマップを製作し提出もしたため異界調査は完了しており、残りの5日間は此処の霊能組織が依頼の変更をしない限り、異界の外で楽巌寺お爺ちゃんと悪魔狩りをして最終日に帰る事になる。
7月1日
今日は──、──。