私がどの国に戦争を吹っ掛けるか?その説明の為に、少し私の故郷のアルバ王国と周辺諸国の話をしよう。
アルバ王国は大陸の北西に位置する王政の国家です。
しかし、貴族が強い権力を持っていて王が何でも自由に政治が出来るという訳ではありません……今は!
国の規模は中の上から上の下といったところで、そこそこの大きさの国です。
国土を横断する大河が有り、その周辺に都市や農村が栄え、肥沃な大地を形成してくれるお陰で農作物がよく育つ、非常に豊かな国家です。海に面していることもあり漁業や製塩は勿論、大河とあわせて流通の面でも優秀で、貿易でも利益を出しています。
職業兵士も多く、武力もある。過去に他国の侵略を何度も跳ね返した実績もある。
因みに、私の実家も元は平民で、ご先祖様がこの際大きな戦功をたてて貴族位を貰ったそうな。
要するに、財源豊かな強国になります。
そんなアルバ王国には直接国土を接している国が4ヶ国あります。
南から、ノチウドラ帝国、ランセア連邦、ゴルビア王国、ボーア公国の4つです。
さて、私がこれから戦争を吹っ掛ける国を何処にするのか?
まずノチウドラ帝国はあり得ません。ノチウドラ帝国は周辺屈指の大国です。アルバ王国より大きいので、喧嘩を売れば負けるのが目に見えています。
このノチウドラ帝国、100年位前まではそこまで強国ではなかったらしいのですが、先先代くらいから拡大政策に踏み切り周辺諸国を併合、海の向こうの大陸にも植民地を多数獲得、大帝国を築いたそうです。
アルバ王国にも攻めて来ていたらしいですが、決死の抵抗で講和まで持っていったとか。ノチウドラ帝国が複数の国と戦線を持っていたとはいえコレは素直に凄いことです。
現在は、拡大政策は中断。急な拡大で国内の統制が取りきれず内紛や植民地の反乱などで手一杯。他国に目を向ける余裕がない状態の様です。
一部の軍閥貴族以外は、戦争をしたくない。次の100年は内政だ!という雰囲気だそうです。
なので此方から仕掛けなければ比較的安全なのでこの国は放置です。と言うか更に100年後は巨体を支えきれず勝手に倒れてくれる気がする。
次にランセア連邦、この国も無しです。この国は小国で、戦えばまず間違いなく勝つのですが、余りにも割に合わないのです。
この国、国内に山岳地帯がおおく、農業に向かない土地で、移動にも不便な土地柄なので交易も苦手、海に面してもいないので漁業も出来ない。金属資源の埋蔵量も大した事なく、鉱山も少ない。といった無い無い尽くしの国なのです。
ではこの国の財源は何か?それは観光、ダンジョン、傭兵派遣、この3つです。特に傭兵派遣業、コレが大きい。
要するに血の輸出で生計を立てている国です。
さらに、各国に傭兵を派遣して資金を得ると同時に、何処の国にも肩入れせず、平等に派遣することで中立をうたい、他国に侵略されるのを避ける事で国防を成している訳です。
さて、このランセア連邦と戦争するとどうなるか?
先ず、山岳地帯のせいで移動が大変。兵は慣れない山歩きで疲弊するし、物資の運搬も大変。オマケに傭兵家業をしているだけあって小国の割に兵士が多く練度も高い。戦闘での損害もバカにならないでしょう。
そこまでして得られる物が旨味の少ない土地なのだからやってられない。その後の統治も考えたら勝ってもマイナスにしかならないのではないだろうか?
そんな訳でこの国、現在まで他国に攻めらる事なく中立国をうたっている訳です。旨味の無い事で周辺諸国に攻める理由を与えないでいるのです。
なのでランセア連邦は無し。むしろ積極的に傭兵派遣を利用させてもらおう。
最後にゴルビア王国とボーア公国。
この2カ国は大きさ的には中の下と言ったところか。産業的にも軍事的にもどちらも似たような感じ。良くもなく悪くもない。
実はこの2カ国、元々はボーア公国は存在せず、ゴルビア王国1つだけの国だったらしいのだが、今から50年位前に分裂したらしい。分裂の経過はよく知らないが兎にも角にも仲が悪い。50年経った今も、いや、50年もかけたからだろうか、未だ国境線で歪み合っている。互いに対する国民感情は良くなく、定期的に国境線で諍いが起きるらしい。
着地点が見えない状況で今後どうなるか、政治家も頭を抱える状況だそうだ。
しかし、この2カ国の問題は将来、大きく変わる事になる。
それはゲーム本編開始の少し前の時代に、それぞれの国で新たな統治者に変わるのだが、片やゴルビア王国で即位する新王ショーンは暗君と呼ばれ国力を落とし、片やボーア公国の新公爵カナヴィは明君と呼ばれ、大きく躍進するのだ。
これにより2カ国間のパワーバランスはボーア公国に大きく傾くのだ。
コレの何が問題かと言うと、公式で明言されていないがアルバ王国のレジスタンス、その背後に絶対ボーア公国がいることだ。
ゴルビア王国との関係に決着をつけたいボーア公国にとって横槍を入れてきそうなアルバ王国には暫く大人しくしていてほしいのだ。
そんな中、都合良く国内をかき乱してくれるレジスタンスを発見。支援することで邪魔な横槍を防げるし、レジスタンスが新政権を樹立すればアルバ王国に強い影響力を持てる。負けてもアルバ王国を疲弊してくれる。
自国の発展とゴルビア王国の衰退でできた余力の一部を少しレジスタンスに回すだけ。それだけでどう転んでもプラスになるのだ。
労少なく益多しの状況なわけです。支援していない訳がない。レジスタンスのくせに装備が充実しているわけです。
レジスタンスも将来の外患を誘致しているのは分かっていても背に腹はかえられないわけです。
そんな訳で明君が生まれる前にボーア公国を潰しましょう。将来の外患は今削除。楽なうちにやってしまおう。
レジスタンスも自国のことは他国に頼ってはいけません。自力で頑張りなさい。
ゴルビア王国?欠地王がモデルの新王が即位すると分かっている国なぞほっといても大丈夫。勝手に弱っていくさ!
この戦争での私の目標は2つ。
1つはボーア公国を潰す、最低でも将来、レジスタンスに支援なぞする余裕を無くすこと。もう1つは自国、アルバ王国の整理と我が家の昇爵。
現在アルバ王国の貴族社会は上が埋まっているし、勢力図がごちゃついてて私が動きにくいのです。
なのでここは一つ適度に間引き、余ったポジションに入れて貰おうと言う訳です。
そんな訳で先ずは最初に戦争を起こす為の大義名分作りです。ラリーさんには頑張ってもらいましょう。