粗は多いけどスルーして下さい。
お願いします。
はい、ラリーさんの勧誘から3年が経ちました。その間、私が何をしていたかと言うと
「今我が社に投資していただければ年利100%をお約束しております」
はい、ネズミ講です。
実は数年前から兄が治める領地の端っこ、手付かずの森の中に工場を作り、そこで武器の製造を行っていたんですね。
以前にも言った様に私のご先祖様は戦の戦功によって爵位と領地を得たんですね。つまり領地は奪った国境線近くにあるわけです。つまり、ボーア公国の目と鼻の先にあるわけです。
つまり!密輸に最適なわけです!関税なんか払いたく無い無い!生まれ育った土地だ、国のお役所なんかにバレてたまるか!
ボーア公国は長いこと戦争中、武器の需要は常にあります。正規のルートは使えませんから裏社会の人に、まぁ端的に言ってマフィアですね、に売っているわけです。
ボーア公国の裏社会にカチコミをかけベストフレンドになるのには大変苦労しました。
そんなこんなで始めた事業で私は武器を、マフィアからは代金として金銭だけでなく、武器の元になる各種金属や魔法的物資、他にも戦争で出た身売りした人なんかを引き取っています。その人達を工場に入れて工場を運営しているわけです。
さて、そんな事業を行なっていたわけですが非合法な資金です。要するにそのままでは使えません。何とか洗浄しなければ、そう考えていたところ、ラリーさんを発見したわけです。
これぞ天啓!そう考え必死に勧誘し、彼に資金洗浄の為の投資会社を国内に作ってもらったわけです。この会社に、私の資本を元手に有り得ない高金利で投資を呼びかけてもらったわけです。
以前言った様にアルバ王国は財源豊かな国なわけですが、銀行機関の発展は不十分です。市民は余った財産を投資に回したいのですが、周辺国家のノチウドラは国内が不安定、ランセアも投資先として美味しくない、ゴルビアもボーアも戦争中でリスクが高いと、安全かつ割の良い投資先を求めていました。
そこに私が高金利の投資会社を用意したわけです。勿論、怪しさMAXです。最初は警戒していましたが、きっちり金利を払うことで、利息を払わず逃げる詐欺ではない。と思ってもらい信用を得ました。
こうして、最初はゆっくりと出資者を増やしていきました。
更に、そのお金を手土産に、アルバ王国の公爵、スキーム公爵に話を持って行きました。本来なら会うのも無理な雲の上の人ですが、一応私も貴族の端くれ、お金を積んで何とか密談に持って行けました。
このスキーム公爵、軍閥の貴族で派閥の頂点です。我が家もこの派閥で最下層です。
さて、このスキーム公爵、最近ある悩みがありました。それは、ここ数十年活躍の機会がない平和な時期が続いていることです。本人の血の気が多いのもありますが、国内での権勢が文官派閥に押されていて、活躍の場を欲しているのです。ですが、以前言った様に、ノチウドラもランセアも戦争相手としては無し、ゴルビアもボーアも様子を見て、もっと疲弊してからで良いではないかと文官集に邪魔されているわけです。
そこで救いの天使として私が話を持って行ったわけです。
私の話を聞き計画に賛同してくれたスキーム公爵はこの投資会社への政府としての出資を決定。国民にも広く呼びかけ大々的に出資者を募りました。勿論、自分が表に出る事はなく、あくまで国の、特に文官主導に見せかけて。と言うか文官派閥の裏切り者に頼んで裏工作してもらいました。流石大派閥の長、他派閥にスパイがちゃんといるんですね。
コレにより国民は国が保障してくれる、安全な出資先だと思い、遂には国民の半数近くが財産を投資してくれました。
そうして得た資金で新たに武器の製造、販売を行い資金を回していったわけです。
しかし、それも
「そろそろ限界ですかね」
はい、これ以上は無理です。これ以上は破綻、ボロが出ます。そもそも幾らなんでも生産力も需要も限界があります。
と言うか年利100%なんて無理無理。
というわけで、持ち逃げフェイズに移行します。
「積み上げた信用を崩すの、チョー気持ちいい〜」
はい、ラリーさんの国外逃亡フェイズに移行します。全ての罪をラリーさんとボーアマフィアに被ってもらいます。
やったねラリーさん。歴史に名が残るよ‼︎