fate/not focusing   作:振り子メンタル

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第3話です!

今回から本格的に聖杯戦争が始まります。

それでは本編をどうぞ!




開幕とボーナスステージ

「おはよう!優斗君!」

 

「うーん…おはよう、六香…今日から本番だね…ふぁあ…」

 

「眠そうだけど、大丈夫?」

 

「うん。大丈夫だよ…」

 

そう言って顔を左右に振り、眠気を振り払い、頬を軽く叩いた。

 

「地味に痛い…でも、おかげで目が覚めた!…というか、痛いってことは、この聖杯戦争には痛覚もしっかりあるのか…これはあんまり被弾も出来ないな」

 

「おぉ〜!すごい切り替えの速さ…優斗君って実は大物だったりする?」

 

「いやいや、僕は大物なんかじゃないって…とりあえずご飯にしようか。お腹減ったし…ちゃっちゃとご飯を作ろうか」

 

「オッケー!腕によりをかけて作っちゃうよ〜!」

 

「六香が作ってくれるの?なら、僕も手伝うよ」

 

「ありがとう!じゃあ一緒に作ろっか!」

 

そうして、俺達は朝食を作り始めるのだった。

 

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「ご馳走さまでした」

 

「お粗末さまでした?いや、優斗君にも手伝ってもらったし、ご馳走さまかな?まぁ、とりあえず美味しかったね!それで、今日はこれからどうするの?」

 

「うん、まずはやっぱり他のサーヴァントとマスターの情報が欲しいかな…情報がないと動けないし」

 

「じゃあ、まずは情報収集だね!…問題はどうやって情報を集めるか、だよね」

 

「それに関しては、これを利用出来ないかな?」

 

そう言いながら、僕はウィンドウを六香に見せる。

 

その内容は運営曰く、ボーナスステージについての説明だ。

 

簡単に言えば、今日、あるポイントに行けばこの聖杯戦争を有利に進められるアイテムがいくつか手に入るという内容だ。

 

参加は自由らしいから、参加しなくても良いのだけど、僕としては参加したいところだ。

 

というのも、召喚は強力な能力だが六香自身に戦闘力はほとんど無い…もちろん僕も戦闘力皆無だ。

 

だからこそ、有利になるアイテムがあるなら手に入れておきたい。それに、同じようにアイテムを手に入れるためにそのポイントに来るマスターとサーヴァントがいるかもしれないし、情報収集にはもってこいだ。

 

僕はウィンドウを見せながら、その旨を六香に伝えると、六香は少し考えるような仕草をしてから言葉を紡いだ。

 

「うん。良いと思う!ただ、相手も同じように考えてると思うよ?その辺りはどうするつもり?」

 

「まぁ、僕と同じように考えている人は間違いなくいるだろうね…でも、悩んでてもしょうがないし、当って砕けるしかないかなって…」

 

「あはは!つまり、なんの策もないってことなんだね!うんうん、OK!やりたいようにやっちゃおう!このまま何もしないよりはマシだろうし」

 

「ありがとう。それじゃあさっそく向かおうか」

 

僕の言葉に六香は頷き、僕達はポイントに向かうのだった。

 

/////////////////

 

「ここが例のポイントだけど…お、目の前に宝箱みたいなものが…確定で1つのアイテムが手に入るんだ…これは便利だね」

 

そう言いながら僕が宝箱を開けると、少し小振りな剣が入っていた。

 

「この剣は…まぁ、武器があるだけマシだけど…というか、なんの剣なんだろう?」

 

「これはアゾット剣だね!…優斗君、私を背後からアゾらないでね?」

 

「背後からアゾる?意味がわからないけど、そんなことはしないよ。とりあえず一旦ストレージに仕舞ってと」

 

今手に入れたアゾット剣をストレージに仕舞う。

 

普通なら持ち歩くのに苦労しそうだけど、仮想世界だからストレージに仕舞うだけで、持ち運べるから便利だ。

 

「どうやら、まだまだ宝箱があるみたいだね…あれに書かれていた、アイテムがいくつか手に入るというのはこういう意味か…よし、キャスター!もっと宝箱を開けよう!」

 

「了解、マスター!よし、どんどん開けていこう!素材狩りだー!」

 

「素材狩り?まぁ、良いか。キャスターもやる気になってるし」

 

そうして、僕達は素材狩り…もとい宝箱を開け続けていく。

 

宝箱の中身をストレージに入れつつ、動き続けていると、殺気を感じた。

 

「マスター!」

 

そう叫びながら、六香はサーヴァントを召喚し、僕を背後に引っ張る。

 

「ありがとう!キャスター!助かったよ」

 

「また油断しないで。どうやら敵のサーヴァントがお出ましみたいだよ」

 

六香の言葉に視線を移すと、そこには和服を着ている若い男性の姿があり、その腰には刀が二本差してあった。

 

クラスはセイバーだろうか?セイバーで和服…それで刀が二本…なんとなく真名がわかりそうだ。

 

「仕損じたか…やはり、不意討ちなど俺の本分ではないな」

 

「大丈夫よ、セイバー。こんなに簡単に倒せるとは思ってないもの」

 

そう言いながら、姿を現したのは白髮の女性だった。

 

とてもキレイな人だ…確か、この聖杯戦争においては自分の姿は現実の姿が反映されるんだったな…ということはあの人は正真正銘の美人ということか。

 

と、そんなことを考えている場合じゃなかった。

 

「どうする?マスター。…今、ここでセイバーとやり合う?」

 

「冗談。撤退一択!」

 

「だよね!」

 

そう返事をして、先ほど僕を助けてくれたサーヴァントを引っ込めつつ、新たにサーヴァントを召喚し、敵のセイバーに攻撃を仕掛ける。

 

「使い魔を召喚した?なるほど、以前戦ったアサシンのようなものか…だが、これは…」

 

「セイバー!とにかく応戦しましょう」

 

「…あぁ!」

 

そうして、戦闘を開始したセイバーを召喚したサーヴァントに任せ、僕と六香はその場を去る。

 

 

「あのセイバー、六香の知ってるサーヴァントだったりしない?」

 

「残念だけど、私も知らないサーヴァントだよ。もしかしたら、別の世界の私なら知ってるかもしれないけど、少なくとも、私の知ってるサーヴァントじゃないよ」

 

「そっか…なんとなく真名は予想がつくけど、六香が知ってるなら、そっちの方が確実だと思ったんだけど…」

 

「まぁ、私もすべてのサーヴァントと知り合いってわけじゃないからね…それで、優斗君はあのセイバーの真名はなんだと思う?」

 

「多分、宮本武蔵か宮本伊織かなって…和服だったから日本のサーヴァントだと思うし、二刀流といえば宮本武蔵がパッと思いついた」

 

「なるほどね…じゃあ宮本伊織が出てきた理由は?」

 

「…これは完全に僕の勘なんだけど、どうにもさっきのセイバーの性格が僕のイメージする宮本武蔵と噛み合わないというか…なんていうか、武蔵ってあんな生真面目な感じがしないというか」

 

「あはは!それはそう!なら、あのセイバーは宮本伊織だね!まさか、武蔵ちゃんの弟子で、養子だっていう宮本伊織に会うことになるなんて」

 

「武蔵ちゃん?六香の知ってる宮本武蔵は女性なの?」

 

「うん!まぁ、話せば長くなるから、今は話せないけど。…もし、あのセイバーが宮本伊織なら、あなたの師匠がラスベガスで水着になって、宮本伊織を名乗ってたこと教えたらどうなるんだろ?」

 

「よくわからないけど、やめてあげようか。と、ちょうど良い隠れ場所発見!あそこに一旦隠れよう!」

 

「了解!」

 

そうして、見つけた隠れ場所に僕達は隠れた。

 

「ふぅ…とりあえず落ち着けるかな…で、さっきの話の続きだけど、宮本伊織にセイバーとして呼ばれる要素ってあったっけ?宮本武蔵の弟子ってことは二刀流も教わってはいるだろうけど、剣士として活躍した、なんて話はなかった気がするんだけど…剣才はあったとかならあるかもしれないけど」

 

「サーヴァントにはいろんな側面があるんだよ。だから、多分あの伊織は剣士としての人生を歩んだ伊織ってことじゃないかな?もしくは単純に剣を持っているからセイバーとして呼ばれた可能性もあるかな…人理って結構ガバガバだから」

 

「それで良いのか…人理」

 

僕がそんなツッコミをしていると、六香がいきなり声を上げる。

 

「嘘!?さっき召喚したサーヴァントが倒されたみたい…あのセイバー、かなり手強いよ…こっちが召喚したサーヴァントも割と強いセイバーなのに…これで、ただ剣を持っているからセイバーとして呼ばれたわけじゃないってことがわかったね」

 

「そっか…とりあえず情報は得られたし、あのセイバーと戦うのはまた今度にしよう。…最後に1つだけ宝箱を開けて拠点に帰ろうか」

 

「そうしよっか。気を付けて…アーチャーがどこからか私達を狙ってるかも」

 

「そうだね…」

 

そう言いながら辺りを見渡すと、豪勢な宝箱が目に入った。

 

ただ、かなり露骨に放置されているから、誰かの罠ではないかと勘繰ってしまう。

 

というか、十中八九罠だろう。

 

誰かが荒らしたような跡もなく、あまりにもキレイすぎる。

 

この宝箱を取ってくださいと言わんばかりだ。

 

とはいえ、罠だとわかっていても欲しいところだ。あれは絶対に良いものだろうし…多分、あれを罠としたのはアーチャー陣営だろう。

 

僕のように罠だとわかっていてもあれを手に入れようとする陣営はいるだろうから、アーチャー陣営は待ち構えていれば良い…誰も来なければ、自分達が宝箱を手に入れれば良いだけだ。

 

上手くいけば、相手のサーヴァントを倒せるし、倒せなくてもどんなサーヴァントなのかという情報を手に入れられるから、損はない。

 

「…六香。矢を防げるサーヴァントを召喚してもらって良い?そのサーヴァントと共にあの宝箱を取ってくる」

 

「…わかった。気を付けてね」

 

そう言って、六香はサーヴァントを召喚する。

 

そのサーヴァントは槍を持った青いタイツのようなものを着ているサーヴァントだった。

 

さっきのセイバーとの戦闘の時は逃げるのに必死で、召喚されたサーヴァントは見ていなかったが、こんなにハッキリと姿が見えるものなのか。

 

そんなことを考えつつ、宝箱に向かう。

 

すると、予想通り、どこからともなく矢が飛んできた。

 

それを六香が召喚したサーヴァントが守ってくれたおかげで、僕は安全に宝箱を開けることが出来た。

 

その中身を慌ててストレージに仕舞い、僕はサーヴァントに守られながら、宝箱の場所から離脱する。

 

「よし、取った!キャスター、拠点に戻ろう!」

 

「OK!マスター!」

 

そして、僕達は拠点へと戻るのだった。

 

________

 

_____

 

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「ごめん!マスター!逃がしちゃった!」

 

「構わない。アーチャー、場所を変えるぞ」

 

「はいはーい!それにしても宝箱を手に入れなくても良いの?結構、重要なアイテムだったんじゃ…」

 

「いくつかアイテムは手に入れた。それで十分だ」

 

「了解しました!それじゃあもうちょっと頑張りますか!」

 

「あぁ。弓腰姫の実力、まだまだ見せてもらうぞ」

 

「まぁ、史実の私は弓を使ったなんて記録はないけどね。サーヴァントってすっごいよね〜」

 

「そうだな。さぁ、次のポイントに行くぞ」

 

そう言いながら、男はアーチャーと共に次のポイントに向かうのだった。

 




といった感じの第3話でした!

セイバーはサムライレムナントの宮本伊織さんです。どのルートの伊織さんなのかは後々明らかになると思います。アーチャーについては分かる人にはわかると思います。

それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!
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