ブルーアーカイブ〜からくり仕掛けのメシア編〜 作:名を失われた天使
朝日が昇り、机の上を照らす。
何度この景色を眺めただろうか。
束の間の休憩。その間に増える山。
「先生?どうかしましたか?」
山が山を運んでる。
「先生?」
山だ。山がしゃべっている。おや、山にハムもついてるじゃないか。
そして、山の上には、茄子がのってるだと!?
「せ・ん・せ・い!?」
「うぇあ……?あれ?ユウカ?」
突然目の前にユウカが現れた!!
Q.どうする?
A.ユウカおるやん。
「いくら3徹でも、しっかりと意識を保ってください」
目の前が暗くなった。
「目が覚めましたか?先生」
顔に掛けてあった布を退けるとユウカが覗き込んできた。
「え、あれ?」
「倒れたんですよ、突然」
起き上がるとソファで寝かされていた。
「少しは休憩してくださいね」
「はい……」
机の上を見ると、書類の山が減っていた。
「ありがとう、ユウカ」
「!!べ、別に!せ、先生のためを思ってやったわけではないんですからね!!シャーレが機能しないと、私たちが困りますから!!」
立ち上がって机に向かおうとすると裾を引っ張られる。
「ダメです」
「……はい」
残りの書類整理は諦め、休憩室に向かう。
シッテムの箱を起動させる。
「先生!情報処理の時間ですか!?」
「閲覧するのは以前手に入れた生徒情報でしょうか?」
アロナとプラナが反応してくれる。
「そうだよ。一覧にしてくれる?」
「はい。わかりました」
一覧として出されたココネからもらった情報を見る。
[氏名:湯田方ココネ
性別:女
年齢:16歳
所属:ケリヨト小学校
補足:停学中
詳細:自由記述
氏名:樫本マリア
性別:女
年齢:17歳
所属:ケリヨト小学校
補足:停学中
詳細:なし
氏名:神田ミオ
性別:女
年齢:17歳?
所属:不明
詳細:データ破損
氏名:小花シュウ
性別:女
年齢:14歳?
所属:カナン小学校所属
補足:停学中
詳細:無し
氏名:祭原シナノ
性別:女
年齢:15歳
所属:ゲヘナ学園
補足:長期欠席中
詳細:無し
氏名:霧ヶ峰ミコ
性別:女
年齢:16歳
所属:不明
詳細:無し
氏名:南橋ヒュウガ
性別:女
年齢:15歳
所属:ヴェレヘム中学校
補足:退学扱い
詳細:トリニティ総合学園編入予定有り]
聞いたことのない学校が多く出て来た。
ヴェレヘム?カナン?
「アロナ、プラナ」
「「はい!なんでしょうか、先生?」」
「ヴェレヘムとかカナンっていう場所、わかる?」
地図アプリが起動して、トリニティとゲヘナの境界線近くの地区が映された。
「この地区は現在、誰も住んでいません」
「2年前から、無人として放置されています」
無人として放置されている地区の、生徒か……。
地区名は、カトリか、メモしておこう。
「学校とかの情報h「せ、ん、せ、い?」」
突然手が出て来て、シッテムの箱を奪われてしまった。
犯人は怒っているユウカだ。
「先生。私、休んでくださいって言いましたよね?」
「は、はい」
「なのに、また仕事ですか?徹夜していたこと忘れてますよね?ちゃんと寝て休んでください」
「で、でも「でも?」いえ、何でもないです」
「とにかく!!早く休んでください!!あとは私がなんとかしますから」
ユウカに取られたシッテムの箱をなんとか返してもらい、ソファで横になる。
うん。落ち着かない。
「いいですか!?ちゃんと寝てくださいよ!!」
[Gott ist tot]
歪な音で目を覚ます。
白い空に浮かぶ赤い星。赤い池の中の散らばったシッテムの箱だったもの。
鈍色の巨人が、全てを蹂躙した。希望も奇跡も、何も無い。
生徒すらいなくなり、彼女たちが最後だった。だが、それももう終わり。
最後の1人が、巨人に掴まれている。
痛みによる悲鳴が耳を叩き続ける。足を折られ、腕をもがれた彼女には、抵抗すら許されない。
悲鳴が途絶えると共に、彼女だったものが目の前に落ちて来た。無意識に手を伸ばすも、伸ばす腕が無い。
守れなかった。最後の最後まで、生き残ってしまった。
巨人の手が私に伸びてくる。
あぁ、死よ。どうか、彼女たちを。彼女たちを、呪わないでくれ。
『私は今、この危機を乗り越えるための力を、願いを持ち合わせていません』
『ですが、先生なら、乗り越えるための力を、願いを叶える力を使えます』
『全ての切っ掛けは、先生、貴方ですから』
『先生、目覚めてください』
次回、第8話 破
感想等お待ちしてます。
次回予告
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