ブルーアーカイブ〜からくり仕掛けのメシア編〜   作:名を失われた天使

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第7話 情報照会

 

 

 朝日が昇り、机の上を照らす。

 何度この景色を眺めただろうか。

 束の間の休憩。その間に増える山。

 

「先生?どうかしましたか?」

 

 山が山を運んでる。

 

「先生?」

 

 山だ。山がしゃべっている。おや、山にハムもついてるじゃないか。

 そして、山の上には、茄子がのってるだと!?

 

「せ・ん・せ・い!?」

「うぇあ……?あれ?ユウカ?」

 

 突然目の前にユウカが現れた!!

 Q.どうする?

 A.ユウカおるやん。

 

「いくら3徹でも、しっかりと意識を保ってください」

 

 目の前が暗くなった。

 

 

 

 

「目が覚めましたか?先生」

 

 顔に掛けてあった布を退けるとユウカが覗き込んできた。

 

「え、あれ?」

「倒れたんですよ、突然」

 

 起き上がるとソファで寝かされていた。

 

「少しは休憩してくださいね」

「はい……」

 

 机の上を見ると、書類の山が減っていた。

 

「ありがとう、ユウカ」

「!!べ、別に!せ、先生のためを思ってやったわけではないんですからね!!シャーレが機能しないと、私たちが困りますから!!」

 

 立ち上がって机に向かおうとすると裾を引っ張られる。

 

「ダメです」

「……はい」

 

 残りの書類整理は諦め、休憩室に向かう。

 シッテムの箱を起動させる。

 

「先生!情報処理の時間ですか!?」

「閲覧するのは以前手に入れた生徒情報でしょうか?」

 

 アロナとプラナが反応してくれる。

 

「そうだよ。一覧にしてくれる?」

「はい。わかりました」

 

 一覧として出されたココネからもらった情報を見る。

 

[氏名:湯田方ココネ

性別:女

年齢:16歳

所属:ケリヨト小学校

補足:停学中

詳細:自由記述

 

氏名:樫本マリア

性別:女

年齢:17歳

所属:ケリヨト小学校

補足:停学中

詳細:なし

 

氏名:神田ミオ

性別:女

年齢:17歳?

所属:不明

詳細:データ破損

 

氏名:小花シュウ

性別:女

年齢:14歳?

所属:カナン小学校所属

補足:停学中

詳細:無し

 

氏名:祭原シナノ

性別:女

年齢:15歳

所属:ゲヘナ学園

補足:長期欠席中

詳細:無し

 

氏名:霧ヶ峰ミコ

性別:女

年齢:16歳

所属:不明

詳細:無し

 

氏名:南橋ヒュウガ

性別:女

年齢:15歳

所属:ヴェレヘム中学校

補足:退学扱い

詳細:トリニティ総合学園編入予定有り]

 

 聞いたことのない学校が多く出て来た。

 ヴェレヘム?カナン?

 

「アロナ、プラナ」

「「はい!なんでしょうか、先生?」」

「ヴェレヘムとかカナンっていう場所、わかる?」

 

 地図アプリが起動して、トリニティとゲヘナの境界線近くの地区が映された。

 

「この地区は現在、誰も住んでいません」

「2年前から、無人として放置されています」

 

 無人として放置されている地区の、生徒か……。

 地区名は、カトリか、メモしておこう。

 

「学校とかの情報h「せ、ん、せ、い?」」

 

 突然手が出て来て、シッテムの箱を奪われてしまった。

 犯人は怒っているユウカだ。

 

「先生。私、休んでくださいって言いましたよね?」

「は、はい」

「なのに、また仕事ですか?徹夜していたこと忘れてますよね?ちゃんと寝て休んでください」

「で、でも「でも?」いえ、何でもないです」

「とにかく!!早く休んでください!!あとは私がなんとかしますから」

 

 ユウカに取られたシッテムの箱をなんとか返してもらい、ソファで横になる。

 うん。落ち着かない。

 

「いいですか!?ちゃんと寝てくださいよ!!」

 

 

 

 [Gott ist tot]

 

 

 

 歪な音で目を覚ます。

 白い空に浮かぶ赤い星。赤い池の中の散らばったシッテムの箱だったもの。

 鈍色の巨人が、全てを蹂躙した。希望も奇跡も、何も無い。

 生徒すらいなくなり、彼女たちが最後だった。だが、それももう終わり。

 最後の1人が、巨人に掴まれている。

 痛みによる悲鳴が耳を叩き続ける。足を折られ、腕をもがれた彼女には、抵抗すら許されない。

 悲鳴が途絶えると共に、彼女だったものが目の前に落ちて来た。無意識に手を伸ばすも、伸ばす腕が無い。

 守れなかった。最後の最後まで、生き残ってしまった。

 巨人の手が私に伸びてくる。

 あぁ、死よ。どうか、彼女たちを。彼女たちを、呪わないでくれ。

 




『私は今、この危機を乗り越えるための力を、願いを持ち合わせていません』

『ですが、先生なら、乗り越えるための力を、願いを叶える力を使えます』

『全ての切っ掛けは、先生、貴方ですから』

『先生、目覚めてください』

次回、第8話 破

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次回予告

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