ストレイド、それは自分にとてもお似合いの言葉であろう。
道に迷った者、それはとても、自分に響いた。
ある二人のアーキテクトが設計した二機のネクスト。
片方がセレン・ヘイズが手掛けた白で染め上げられた中量の二脚タイプ。
EN兵器を扱う為、重く、そして攻撃的でもある。
実弾に弱いという欠点があるが、実質使い勝手のいい機体であろう。
片方は天才ともいえるアーキテクト、アブ・マーシュの手掛けた機体。
黒に染められた機体、ぱっと見それは「ALLIYA」に見える。
しかし、細部は全く違い、ALLIYAよりも丸っこい印象がある。
両腕にあるライフル、「99-KURONOSU」、「98-WANTED」、クロノスは
まるでオーメル社の突撃ライフル、「AR-0700」に似ていた。
大型のナイフのようなものを装着したライフル、それがクロノスだ。
クロノスのナイフはENを刃から吐き出すことも出来る、近接にも対応した機体だ。
ウォンテッドは051ANNRのスコープを無くし、そこにマガジンが付いた物だ。
少しだけ口径が大きく、弾数も多くなっている。
背中の武器はアルドラが開発した新兵器、「009-Regen」、大口径で、ストレイドの
重量の半分を占めている。そして、ローゼンタールの開発した新型の肩武器、
「azaxeru」を装備していた。使い勝手が悪く、通常以上のAMS負荷により、
登場できるものはいなかった、彼を除いては。
「いけるな?フラジール。」
「はい、そのつもりです。」
二人の男の声が聞こえる。
片方は弦月がタッグで見せたステイシスに酷似している。
フラジールと呼ばれた機体も同様だ。
ステイシスが翔ける。
それはステイシスの色を無くし、幾つもの残像を残す程の速さだ。
フラジールに関しては黒い閃光へ変わっている。
ステイシスの向かう橋の先には、純白の機体、ストレイド。
そして、まるで翼のようなブースターを装備した機体、ホワイト・グリントがいた。
全機が海上で戦いを始める。
瞬間、全員のレーダーに赤いマーカーが急速接近するのが移った。
直ぐにそこに目を向ける。
黒い機体が、ALLIYAが迫っていた。
ステイシス、いや、オッツダルヴァは見逃さない。
あれは酷似しているだけで違うパーツだ、と。
ストレイド、いや、Unknown・nameだ。
その機体に搭乗するリンクス、空夢弦月だ。
赤い瞳には底無しの黒い闇が見える。
その黒い機体の肩に赤い月のエンブレムを見たフラジール。
瞬間、彼に凄まじい悪寒が走った。
しかし、もう遅い。
ガキィン!と金属が弾かれる音と共にフラジールがよろめく。
そこにバズーカを叩き込まれ、フラジールは吹き飛んだ。
「AMSから、光が逆流する!」
フラジールの断末魔、それを背にシュープリスを彷彿とさせる機体に全員が向き直った。
瞬間、Unknownは飛び出す。
ステイシスとホワイト・グリントが反応出来ない速さ、それにストレイドはいち早く
レーザーを撃ち込む、それは避けられたものの、隙をつくるのは充分だった。
ステイシスの蹴りで体制が崩れ、そこにAAを叩き込まれる。
そこにストレイドのEN兵器が牙をむき、ステイシスが留めにAAを放った。
コジマ汚染が広がる。
その爆発から全員が全力で距離を取った。
瞬間、周囲に純白のレーザーが飛び散る。
Unknownは、まだ生きていた。
ライフルでホワイト・グリントが応戦を始める。
それにQBで近づきながたUnknownはライフルを撃ち込みはじめた。
そこにストレイドとステイシスが援護射撃を行うが、一発も当たらない。
瞬間、オープンチャンネルから声が漏れた。
「首輪の付いた猫が三...いや、一匹鍵が外れてるな....」
暗い少年の声、そしてステイシスは加速を速めた。
「まぁ、最後は潰れるが、な。」
ドン!オッツダルヴァの背中を揺らす衝撃。
そしてステイシスは水面に自由落下した。
飛ぼうにも飛べない、ブースターを撃ち抜かれたからだ。
「メインブースターがイかれただとッ!?
寄りによって海上で...駄目だ、飛べん...ッ!
狙ったか...Unknownッ!?」
水中に沈んでいくステイシスの機体をUnknownが踏みつけ、それを足場に
飛び出す、衝撃が機体に伝わった。オッツダルヴァはそこで意識を失う。
それを見透かすようにUnknownはホワイト・グリントに向かった。
これは運命の悪戯だろうか、ここにドミナントとイレギュラーの戦いが
始まったのだから。
ライフルの撃ち合い、それにストレイドはついていけていない。
高速で展開される戦い、それは一発のライフルが勝敗を決した。
ホワイト・グリントのコアを穿つ弾丸、ホワイト・グリントは体制を崩し、海上に倒れ込む。
しかし、あえて足のブースターのみ吹かして回転するように体制を戻す。
しかもその回転で視界が定まらない状態で三発、弾丸を当てて見せた。
しかし、これが失敗だ。
すでにUnknownは肉薄していた。
ホワイト・グリントのコアにクロノスを突き刺す。
すると、力を無くしたホワイト・グリントが水中へと帰った。
ストレイドがレーザーを連射する、しかしそれは当たらない。
それどころか、Unknownの接近時のキレがなかった。
Unknownのライフルを連続でうけ、最後と言わんばかりにRegenを向けーーーーー
その背中にレーザーを叩き込まれた。
まだ沈みきっていなかったオッツダルヴァが無意識に撃ち込んだのだ。
その隙に、とレーザーが連続で発射される。
それは全部コアに叩きつけられ、撃破ーーーーー
は出来なかった。
ストレイドの両腕を引きちぎって回避したのだ。
背中武器は弾切れを起こし使えない。
そのままRegenが向けられーーーーーーー
ライフルがRegenを爆発へと還す。
それは片腕が消えたホワイト・グリントだった。
その右腕のライフルでUnknownの右腕と左足を破壊する。
そのままとどめ、といく前にUnknownがOBで撤退を始めていた。
嵐は過ぎ去ったのである。
遅くなって申し訳無い...