魔法最強のゲーム世界に転生したけど、居合しかできない!   作:削り板

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やっぱり後書きに色々書く事にします。


現状 弍

 

 

幼い姿からの成長を遂げた()()()()だった。

 

(はぁーーー!?どういうことだ?……………いや、落ち着け落ち着け。これまでに色々突飛な事は起こりまくってるし、原因は考えても分からん。

これまで起こった不可思議な事と一緒だ、落ち着こう)

 

(まず何故か成長してるけど正直これは悪い事じゃない。むしろ体の関係で使えなかった技もあるから体が大きくなる分には全然嬉しい。けど、問題は伸びたことに何かデメリットがあった場合それがやばそうってことなんだよな。原作でも身体に関する魔法やアイテムは結構出てた気がするけど、基本的には自分に効果を付与してた。でも俺のは自分でやった訳じゃ無いから、おそらく他者からの付与ってことになる。それでわざわざ付与したってことは何かしら意味がある訳で、その意味によっては何か大変なことになるかもしれんなぁ)

 

(成長の原因は.....()()()()()か赤手さんだろうけど、まぁこれは調べてみないことにはどうにもならん。少なくとも今考えても仕方ないと言えるだろうな)

 

(ふー、かなり落ち着いてきたな。何かしらの条件を満たしら発動して成長が起こる可能性もあるし、とりあえずデメリットがある可能性は常に頭に入れて行動しておこう。後は.....嫌だけどまた不可思議なことが起こったとしても戸惑わないように今みたいに思考を*1早く回す癖づけるべきだな。正直ここ最近色々起こったことは明らかに異常だし何か繋がりがあるように思えるし、また何か起こることもあるだろうからな)

 

(とりあえず隠せそうなら赤手さんには成長したことはバレないようにしたいけど、隠しすぎて怪しまれない位の隠し具合でいこうか)

 

 

「…………どうしたのかな?少し放心していたようだけど。…… もしや何か体に異変でもあったのかい?だとしたらすぐに言ってくれよ何でも...は出来ないが、出来る範囲なら回復や処置も出来るからね。さてどこに異常があったのかな、すぐに治すから体を見せてくれないか」

 

「い、いや大丈夫。思ってたよりも髭と髪が伸びてて驚いただけだから、心配しなくてもいいよ。久しぶりに自分を見たからさ」

 

「…そうかい、それなら一安心だね。なら問答を再開してもいいかな?こんな辺境でも仕事はこなさないといけないし、君について知っておかないと君が危ない人だった時に色々大変だから」

 

「まぁ、実力を予想した限りでは君じゃ私はどうこう出来ないだろうけど一応ね」

 

(話ぶり的に成長の原因は赤手さんじゃ無さそうだな。勿論偽装してて嘘をついてる可能性もあるけど、何か隠してる人のリアクションではなさそうだしなぁ)

 

「分かった、問答を続けようか。ただ今度は俺から質問させてもらうよ」

 

「あぁ、答えられる範囲なら何でも答えよう」

 

(とりあえずは現状を確認するための質問をしようか。例え嘘をつかれたとしても、それはそれで一つの情報になるしガンガン質問するべきだ。聞かれたくない事があるんならわざわざ質問なんかさせないだろうし)

 

「なら単刀直入に聞くけど、ここは何処?俺が迷いこんだ山の中なのかまた別の場所にある家なのか、それが知りたい」

 

「ここは君を見つけた場所の近くにある山小屋さ。普段はあまり使ってないんだが、一刻も早く回復処置を取るべきだと思ったからね。あとこの山は水樹の守左(かみさ)にある御神山(みかみさん)だよ。本来なら特殊な場合を除いて人は入れないし入らせないようにしてる、神聖な場所だからね」

 

「それで私はこの辺り、つまりは麓の辺りを管理する仕事についてるんだよ。まぁ誰にでも出来る仕事だし、大切な山頂付近には他の人がいるからね」

 

「…………なるほど、結構離れた所まで来てしまってるみたいだな。返答ありがとう」

 

(少し整理するか、仮にさっき言ったことが本当なら正直かなり面倒だ。家の方へ行くにしても守左からは遠いし何より神関連の場所に踏み入ってしまったから、何かしらの罰則が課される可能性もある。…ただ、その後の言葉を聞くに赤手さんはあまり強く水神を信仰している訳じゃないように感じるんだよな。そう考えると罰則等もそこまで気にしなさそうだ。勿論それは全部さっき言ったことが本当だったらの話なんだけど)

 

(まぁとにかく情報は精査、整理しつつ問答を重ねていくか。体は自由だけど、今重要なのは強さじゃなくて情報だからな)

 

「なら今度は私が質問させてもらうよ」

 

「君はさっき結構離れた所まで来たと言ったけど、君は元々何処にいたんだい?気づいたら居たといっても帯刀していたんだから家でのんびり過ごしていた、という訳ではないだろう?」

 

「あぁ、治安維持活動を終えたあと父と鍛練して少し休んでいたらいつの間にか山の中にいた。家は火砕の方にあるから、水樹まで来たとなるとかなり遠い所まで来たと思ったよ」

 

(本当は家がどこかあんまり覚えてないけど、水樹の侍なら火砕の侍についてなんか知らないからどうとも言えないでしょ)

 

「ふーむ、なるほど。火砕となるとやはり少し遠いね。ただ君の無害を証明できたら私が責任をとって送り届けよう」

 

「ありがとう、俺も色々戸惑ってるけど無実の証明が出来るように頑張るよ」

 

(んー、次の質問はどうしようかなぁ。現状についてを固めていく方がいいと思うんだけど.....)

 

 

 

その後も赤手さんと俺は質問を交わしながら、赤手さんは俺(嘘情報)について俺は現状と赤手さん(真偽不明)について少しずつ理解を深め把握していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、随分話しこんだね。私も会話は久しぶりだから、いつもより多弁になってしまったよ」

 

「そう?俺は赤手さんと話してて楽しかったよ」

 

「はは、別に楽しい内容でも無かった筈だけどそう言ってくれて嬉しいよ」

 

「とりあえず君ももう動けるくらいには回復したようだし、私が普段生活している家へ行こうか。ここにいては本部と連絡が取れないし、君の無害も証明できないからね」

 

「あ、ただ魔物が現れる可能性もあるから一応刀は持っておいてね。守れる限りは守るけど何ごとも絶対はないから」

 

「分かった、自分の身は自分で守るよ」

 

そう言い黒鞘黒刃の日本刀を腰に差す。

もちろん6歳までの修行で見つけた居合にベストな位置に差しておき、いつでも抜刀はできるように準備をする。

 

(そうは言ってもまたあの魔狼みたいなのが出たらちょっときついよな。まぁ大怪我にならないようにしながら助けてもらうスタンスでいこうか.....?)

 

そう考えた所で目の前の赤手さんの異変に気づく。

 

「赤手さん、武器はどうするの?何も持ってないように見えるけど」

 

「ん?あぁ大丈夫だよ。ちゃんと私には私の()()があるから」

 

そう言って赤手さんは扉を開け外へ出て行く。

未だに雨の降り止まぬ暗い暗い森の奥へ、丸腰の巨女と長髪の青年は歩みを進めた。

*1
武術的な技能でもありますが、この世界の人は知力が高ければこういうこと(思考の高速化)もできます




設定資料②
十束流について

十束灼葉から遡ること十世代前、一人の男が立ち上げた流派。
徒手空拳から武器術まで武術の随を学べる。
当主を選ぶ、免許を皆伝する時の基準はただの強さだけではない。



後に本編でも一人の男については触れる.....かも

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