魔法最強のゲーム世界に転生したけど、居合しかできない!   作:削り板

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今回は千文字程度の非常に短いものとなります。すみません


ここはどこ? 弐

 

俺はバレないようにしながらも、ゆっくりと周囲を見渡して立ち上がり、

 

一歩を踏み出した。

 

 

 

 

 

足を踏み出した先にあるのは、

 

誰にも踏み荒らされておらず、誰の血も流れていない、綺麗なままの緑の大地であった。

 

 

 

(正直1人で行動するのは怖いけど、まぁそんなに強いモンスターも今なら居ないから、生き延びることぐらいはできそうだししばらくは野で生きてくことにしよう)

 

(それにこっち以外の選択肢はちょっとリスキーすぎるからなぁ。人と触れ合う時点でどんどん原作からずれてく可能性が高まるし。それにまず反乱軍は泥舟すぎて論外。国の軍についていくのは一瞬ありかと思ったけど、今の俺って客観的に見たら死ぬほど怪しいからな。急に戦場から出てきた有名でもない流派*1の武士なんか絶対信用されないだろうし)

 

(………それにもし、もしも父さんが戦闘狂いすぎて、どっかで犯罪起こしてて指名手配されてたり、俺をワープさせた後に、何か変なことやってたとしたら、俺は犯罪者の息子で一発アウトなんだよな。まぁこれは考えすぎだろうけど)

 

 

(てな感じで他はリスクが大きいから、安牌を取る意味も含めてこっちに行くのがが最善なんじゃないかなぁ。………ま!あんまり考え過ぎても仕方ないな!結局大事なのは選択じゃなくてその後だからな)

 

色んなことを考えてはみても結局は割り切りが大事だろうという、持ち前の切り替えの早さを発揮して、もう終わった選択について考えるのを終える。

 

 

(んー、じゃあとりあえずは原作の知識を使うと拾えるアイテムとか強化要素を大事にして、自分を強化するのを目標にしていこうかなぁ。主人公パーティに入って生き延びるのを最終的な目標にしてやっていこう。色々不安なことは尽きないけど……

 

 

「ぼちぼち頑張っていくかぁ」

 

 

 

やる気の無さそうな声で意思表明をしつつも、既に頭の中ではこれからの事について思考を巡らせ始めている。

 

その背中からは不安や希望など様々な感情が読み取れたが、それでも少年は草原を駆けていく。

 

一振りの刀と龍の眠る腕輪を携えて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただし、この時少年には忘れていたことが一つ、気づかなかったことが二つある。

 

何を一つ忘れていたのかというと、それ即ち自身の圧倒的なまでの幸運値の低さについてである。

明らかにイレギュラーであるマイナスの値があったことが少年の頭からはすっかり抜け落ちていた。

 

そして気づいていなかったことの一つ目は、反乱軍の一人の女武芸者が驚異的な視力により少年の存在を確認したことである。

 

また、国軍でも一人の黒い鎧の武士が少年の存在に気づいていたが、武芸者も武士も戦が忙しかった為少年を追うことは出来なかった。

 

 

果たしてこれが凶とでるか、大凶とでるのかは、これからの少年の幸運値の推移が物語ってくれることであろう。

 

 

(あン?あっちノ方から見てた餓鬼はどこいっタんだ?まぁいイ、どうセその内見つけルことはできるだロ。それにしてモあいつ中々………)

 

 

(先程向こうの丘から覗いていた少年、もしや私を見ていたのか!?私を見ていたということは…………あいつまさか!?くそっ、許せん!必ず見つけだしてやる!見つけ出して………)

 

 

 

 

………あるいは大凶を遥かに越えた、何かが訪れるかも知れないが。

 

 

 

*1
原作では出てきていない流派なので、主人公はそう思ってる




短いですね、これ。

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