幻想ホロイズム 〜宝鐘マリン ほか の幻想郷探訪機〜   作:ふかちゃん

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さむわん!プリーズギブミーもちべ!


魔法使いと弾幕ごっこ

箒に跨った魔法少女、霧雨魔理沙は楽しそうな様子で宝鐘マリンと話していた。

 

魔理沙「へぇ〜。つまりマリンは幻想郷の外から来たってのに弾幕を撃つことが出来るのか!」

 

マリン「そうなんですよ〜。船長ってばてっきりせっかく幻想郷に来たってのに弾幕ごっこをお預けなんて寂しい思いをしなきゃならないものだと思いました〜。」

 

人の家で談笑する2人に遺憾の意が籠った視線を向けながらため息を着く霊夢は遠慮はおろか咳払いもなしに話に割り込む。

 

霊夢「で、マリンだったっけ?あんた…弾幕ごっこをやりたいのはいいけれどスペルカードは持っているの?」

 

通常の弾幕でも配置や飛ばし方を工夫すれば弾幕ごっこにおいても使うことは充分に可能だがそれでは華やかさに欠ける。

そのためのスペルカード…つまりやや特別な弾幕をやや特別な配置から飛ばすという必殺技のようなものを1部の妖怪や人間は持っている。

当然霊夢と魔理沙も持ってはいるが、果たしてマリンが持っているのかは2人とも疑問であった。

そんな二人を見て、心配ご無用とばかりにマリンは自身のスペルカードを見せる。

 

マリン「先程気づいたんですけど、実は船長も持っていたんですよ!スペルカード!…さあ、2人まとめてかかってきてもいいですよ?ボコボコにしてやるんだワ!」

 

意気込むマリンに対して目を輝かせる魔理沙と大きな欠伸をして興味が無いことを示す霊夢。

後はよろしく

と魔理沙に告げるとそのまま神社の奥に戻ってしまった。

 

魔理沙「仕方ないなぁ……じゃあ、やるか!」

 

ミニ八卦炉を構える魔理沙に対し、マリンもかかってこいと自身のスペルカードを見せる。

 

マリン「最初に言っておきますけど…手加減なんてしませんからね!」

魔理沙「こっちの台詞だ!かかってこい!」

 

大空に舞い上がる二人を見てため息をつく霊夢。

その後ろにマリンを連れてきた裂け目…スキマが開いたのを見ることも無く、独り言のように話し始める。

 

霊夢「アイツ連れてきたのってアンタでしょ?一体どう言うつもりなのよ。」

 

すれば隙間から1人の女性が顔をのぞかせる。

容姿端麗、金髪ロングヘアの女性であった。

 

「どういうつもりって…あの子が幻想郷に来たがっていたから招待したのよ。私からのささやかな誕生日プレゼントってところかしら。」

 

口元を隠しながらくすくすと笑う女性にため息をつく霊夢。

この人物のことをよく知っている彼女はこれが動機では無いと理解はしていた。ましてや彼女は幻想郷の賢者。生みの親である。

そんな軽はずみな理由から外来人を招くとは到底思えない。

霊夢がそのことを言及しても、彼女は慌てる様子も見せずに静かに本音を明かす。

 

「…ねぇ、霊夢。最近の幻想郷はどこかおかしいと思わないかしら?」

 

スペルカードルールが導入されて以来、多くの異変が起き多くの者が参加した。

しかし異変の黒幕側にも…さらに霊夢達と共に異変を解決する者にも賢者が事前に把握出来ていなかった者が多くいた。

 

「異変に介入する不届き者…彼らへの対抗策…と言ったところかしらね…」

 

空高くで弾幕ごっこに興じる魔理沙とマリンを見ながら、幻想郷の賢者は呟いた。




今回短め。次回、マリンVS魔理沙

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