ワンダーティラーのスピカの練習見学から数ヶ月、キタサンブラックとサトノダイヤモンドは共に順調に勝利を重ね同世代2強の名を欲しいままにしていた、新聞でも
【キタサンブラック、サトノダイヤモンド敵は自分自身!?】
【期待の逃げウマ、キタサンブラック、最強を目指して!!】
【最強の差しウマ、サトノダイヤモンド、その輝きに曇り無し!!】
サトノダイヤモンドはその後も1度の敗北もなくまさにその輝きに曇り無いダイヤモンドの様だった
キタサンブラックもデビュー戦でサトノダイヤモンドに破れこそしたもののその後は1度の負けもなく順調に勝ちを重ねていた、そして
ワンダー「キタサンのG2初挑戦か、良いんじゃない?頑張って」
キタサン「うん!!、ありがとうワンちゃん!!」
ダイヤ「フフ、私も応援してるよ!!、キタちゃん!!」
キタサン「うん!!、ダイヤちゃんもありがとう!!、あ!!、私練習に行くからまたね!!」
キタサンブラックはそう言うと走って何処かへ向かう
ワンダー「………………ダイヤ」
ダイヤ「ん?、何?ワンちゃん?」
ワンダー「……キタサン、何かあったでしょ」
ダイヤ「………………」
ワンダー「2人して隠してるつもりか分かんないけど」
ワンダーは先程走っていくキタサンブラックを思い起こす
ワンダー「キタサンの手、震えてたよ」
ダイヤ「…………分かっちゃったか~」
ワンダー「何年2人の友達してると思ってるの?」
ダイヤ「そうだね、実はキタちゃん、最近眠れないみたいなの」
ワンダー「何でまた?」
ダイヤ「多分だけど、プレッシャーだと思う、勝たなきゃってプレッシャー」
ワンダー「………………」
ワンダーはカラカラと車椅子を動かす
ダイヤ「ワンちゃん?」
ワンダー「キタサンに一言言ってくる」
トレセンとある場所
キタサン「はぁ、はぁ、はぁ」
キタサンブラックは1人人気の無い庭で踞っていた
キタサン(1番になりたい、期待されてる、期待に応えなきゃ、勝ちたい、勝たなきゃ、勝たなきゃ勝たなきゃ、勝たなきゃ勝たなきゃ勝たなきゃ勝たなきゃ勝たなきゃ勝たなきゃ勝たなきゃ勝たなきゃ勝たなきゃ勝たなきゃ!!!!)
ワンダー「何してんの?」
キタサン「はっ!?、ワンちゃん?」
ワンダー「これって3女神の像?綺麗だね」
ワンダーティラーの視線を追うとそこには堂々とけれど美しく立つ3人のウマ娘の像があった
キタサン「本当、綺麗だね」
ワンダー「悩んでるの?」
キタサン「…………うん」
ワンダー「何でダイヤには話して私には話してくれなかったの?」
キタサン「本当は、ダイヤちゃんにも言うつもり無かったんだ、けど眠れなくて、それでダイヤちゃんにバレて、それで咄嗟にワンちゃんには言わないでって、心配させたくなくて」
ワンダー「恐いの?」
キタサン「…………分かんない、でも負けるのは嫌だ」
ワンダー「そっか、でも負けても良いと、私は思うよ」
キタサン「え?」
ワンダー「勝っても負けても、走った事に意味があると、私は思う」
キタサン「…………」
ワンダー「それに、キタサンが負けて全人類が責めても、私は、私だけは、キタサンブラックの味方だよ」
キタサン「ワンちゃん、ワンちゃん!!!!、うわぁぁぁぁぁぁん!!!!」
ワンダー「よしよし、1人で抱え込み過ぎだよキタサンは」
その時、3女神の像が淡い光を放った事に気付いた者は誰も居なかった
10分後
キタサンブラックは泣き止みワンダーティラーの車椅子を押す
キタサン「ワンちゃん、ありがとう、私、勝つよ!!、絶対!!!!」
ワンダー「……フフ、期待しないで待ってるよ」
キタサン「ええ~!!!!、そこは期待してるじゃないの~!!」
ワンダー「じゃあ勝ったら新曲を1番に聴かせてあげるよ」
キタサン「本当!!、絶対約束だよ!!」
ワンダー「ハイハイ」