勝利と敗北に嫌われて……   作:寝心地

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失ったものは戻らない

ワンダーティラーが入院し数週間経った、彼女は無事目を醒ました

 

 

 

ワンダー「ん…………ここは?」

 

 

 

キタサン「ワンちゃん!!」

 

 

 

ワンダー「キタサン?、おはよう、あれ?、私キタサン家泊まったっけ?、って言うか足の感覚無いんだけど」

 

 

 

キタサン「大丈夫、大丈夫だよ、大丈夫」

 

 

 

その後ワンダーティラーの元にサトノダイヤモンドとワンダーティラーの両親も集まり医者からワンダーティラーに説明がされた

 

 

 

医者「と言うのが此方が把握している君の現状だ、他に何か不都合はあるかい?、腕が痺れるとか、頭が痛いとか」

 

 

 

ワンダー「右目がモヤモヤして見えるのと、後左手が動かしにくいですね」

 

 

 

医者「成る程、詳しい検査をしてみないと分かりませんが、目の方はともかく腕の方に関してはリハビリすれば改善、完治も夢では無いと思います、ただ相当厳しいリハビリにはなるかと思います」

 

 

 

ワンダー「それで良いです、お願いします」

 

 

 

医者「分かりました、一緒に頑張りましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1月後

 

 

 

結果としてワンダーティラーの左手は若干の痺れが残る事にはなったが生活に支障は無いレベルにまで改善された、そして退院の日を迎え、その日の朝退院していった、そして嬉しい報告はそれだけではなく

 

 

 

ワンダー「え?、私トレセンに籍あるの?」

 

 

 

ダイヤ「うん!!、本来試験には合格してた生徒を走れなくなったからって落とすものじゃないだろうって、理事長の取り計らいでね」

 

 

 

ワンダー「一応聞くけどダイヤ何かしてないよね?」

 

 

 

ダイヤ「な、何言ってるワンちゃん、そんなことするわけ無いじゃない」

 

 

 

ダイヤはワンダーの座る車椅子を押しながらも見られていない筈の顔をソッと反らす

 

 

 

ワンダー(ああ、何かしたんだな)

 

 

 

ワンダーティラーはそれを何と無く感じ、何をしたかまでは分からなかったが何かをした事は分かった

 

 

 

ワンダー「それで、私は取り敢えず今日はこのままトレセンに行って理事長室と生徒会に顔出して昼からの授業に出る、ってことで良いんだよね?」

 

 

 

ダイヤ「うん!!、念の為キタちゃんが先に先生と一緒にクラスの皆に説明してくれてるよ」

 

 

 

ワンダー「…………ありがとう」

 

 

 

トレセン学園 理事長室

 

 

 

その扉をダイヤは叩き中から返事を貰い扉を開けワンダーティラーの車椅子を押して中に入る

 

 

 

理事長「歓迎!!!!、ようこそトレセン学園へ!!」

 

 

 

歓迎と書かれた扇子を開き現れた理事長を見たワンダーティラーの第一声は

 

 

 

ワンダー「どうも、理事長、初めまして」

 

 

 

何ともドライな物だった

 

 

 

理事長「うむ、この度は本当に大変だったな」

 

 

 

ワンダー「そちらこそ、この度は私の為に色々無理を通して貰った様で、ご迷惑をおかけしました」

 

 

 

理事長「当然!!、君はあの事故が無ければ今頃活躍していたのだ、何も問題は無い」

 

 

 

ワンダー「そうですか、それで理事長、単刀直入に聞きますけど、私は見ての通り走れません、私はここで何をすれば良いですか?」

 

 

 

理事長「うむ、それは………………君に任せる!!」

 

 

 

ワンダー「…………は?」

 

 

 

理事長「君の好きな様にすると良い、何処かのチームに属して何かに打ち込むも良し!!、ただ何もせず何と無くフラフラ学園生活を送るも良し!!、全ては君の自由だ」

 

 

 

ワンダー「自由ですか」

 

 

 

理事長「無論!!!!、君の行動全てに私が責任を取ろう!!」

 

 

 

ワンダー「分かりました、長々とお邪魔しました、行こうダイヤ」

 

 

 

側で空気になっていたサトノダイヤモンドがドアを再び開けワンダーティラーの車椅子を引いて扉を閉めそのまま生徒会室へ向かう、そこまで距離は無く生徒会室に着くとまたサトノダイヤモンドがドアを叩き中から返事を貰い扉を開けワンダーティラーと共に中へ入る、生徒会ウマ娘3人がワンダーティラーを見る、生徒会会長シンボリルドルフと目が合う

 

 

 

ワンダーティラー「どうも、初めまして、ワンダーティラーです」

 

 

 

ルドルフ「やぁ、初めまして、シンボリルドルフだ、彼女がエアグルーヴ、そして此方はナリタブライアンだ」

 

 

 

ワンダー「どうもお三方共お噂はかねがね、一緒に走れなくて残念です」

 

 

 

ルドルフ「そうか、私達も残念だよ、君の様な才能と未来溢れる後輩の活躍が見れなくて」

 

 

 

ワンダーティラーは3人を見ると其々のランクが表示された

 

 

 

ワンダーティラー(うわぁ、平均S+ランク、最低がB+とかとんだチートだ、こりゃあ誰も勝てない訳だ)

 

 

 

ルドルフ「本当に残念だよ、実際私は君と走るのを楽しみにしていた、併走でも何でも兎に角君と走ってみたかったよ、でも君のした事は間違いじゃない、そこに関して私は断言するよ」

 

 

 

ワンダー「どうも、私はもっと上手くやれたと、そう思いますけどね」

 

 

 

ルドルフ「そうか、当人である君がそう言うのならそうなのだろうね」

 

 

 

ワンダー「…………貴女も、私を可哀想だと思いますか?」

 

 

 

ルドルフ「…………いいや、思わない、思える筈が無い」

 

 

 

ワンダー「そうですか…………自分の事が書かれた記事を見ました、『悲劇のヒーロー』『子供の命と引き換えに未来を失った』そう書かれてた、私はヒーローじゃないし未来と引き換えに子供を助けた覚えもない、ただ助けた結果足を無くしただけだ、失ったものは戻らないから私は前を向いて生きていきます」

 

 

 

ルドルフ「………そうか、君と話せて良かった、今日はありがとう」

 

 

 

ワンダー「………………いえ此方こそ、行こう、ダイヤ」

 

 

 

ワンダーティラーはそう言うとサトノダイヤモンドに連れられ生徒会室を後にした

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