勝利と敗北に嫌われて……   作:寝心地

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今回でラスベガス旅行編(勝手に命名)最終回です


置き土産

ワンダーティラーが飛行機に乗り帰った夜リッパーケニーはワンダーティラーに渡されたCDをCDプレイヤーに読み込ませていた、テレビにCDの内容が再生される、そこにはワンダーティラーがギターを持ってベットに座っていた

 

 

 

リッパー『ワン様!!、はぁ~本当に格好いいな~、おまけにギターまで持つと更に格好いい!!』

 

 

 

ローズ『また言ってやがる』

 

 

 

同室のローズチップは『またか……』といい加減うんざりだと言わんばかりにげんなりしている

 

 

 

ワンダー『リッパーケニーさん、今日は本当にありがとう、お陰でこの2日間本当に楽しかった、おまけにレースまで見せて貰って、本当に楽しかったよ、お礼に新曲を聴かせるよ、置き土産って奴?、本当は生歌の方が良いんだろうけど、時間が合わなそうだったから録画にした、その方が何回も聞けて良いだろうと思ったし、じゃあ行くよ』

 

 

 

そう言って画面の中のワンダーティラーはギターを弾き始める

 

 

 

ワンダー『袖丈が覚束ない夏の終わり

 

 

 

明け方の電車に揺られて思い出した

 

 

 

懐かしいあの風景

 

 

 

 

 

 

 

たくさんの遠回りを繰り返して

 

 

 

同じような町並みがただ通り過ぎた

 

 

 

窓に僕が映ってる

 

 

 

 

 

 

 

君は今も あの頃みたいにいるだろうか

 

 

 

ひしゃげて曲がった あの自転車で走り回った

 

 

 

馬鹿ばかしい綱渡り 膝に滲んだ血

 

 

 

今はなんだかひどく虚しい

 

 

 

 

 

 

 

どれだけ背丈が変わろうとも

 

 

 

変わらない 何かがありますように

 

 

 

くだらない面影に励まされ

 

 

 

今も歌う 今も歌う 今も歌う

 

 

 

 

 

 

 

ララララ ララララ ララララ

 

 

 

 

 

 

 

忙しなく町を走るタクシーに

 

 

 

ぼんやりと背負われたまま くしゃみをした

 

 

 

窓の外を眺める

 

 

 

心から震えた あの瞬間に

 

 

 

もう一度 出会えたら良いと強く思う

 

 

 

忘れることはないんだ

 

 

 

 

 

 

 

君は今もあの頃みたいにいるのだろうか

 

 

 

靴を片方 茂みに落として探し回った

 

 

 

「何があろうと僕らはきっと上手くいく」と

 

 

 

無邪気に笑えた 日々を憶えている

 

 

 

 

 

 

 

どれだけ無様に傷つこうとも

 

 

 

終わらない 毎日に花束を

 

 

 

くだらない 面影を追いかけて

 

 

 

今も歌う 今も歌う 今も歌う

 

 

 

 

 

 

 

ララララ ララララ ララララ

 

 

 

 

 

 

 

朝日が昇る前の欠けた月を

 

 

 

君もどこかで見ているかな

 

 

 

何故か訳もないのに胸が痛くて

 

 

 

滲む顔 霞む色

 

 

 

 

 

 

 

今更悲しいと叫ぶには

 

 

 

あまりに全てが遅すぎたかな

 

 

 

もう一度 初めからあるけるなら

 

 

 

すれ違うように 君に会いたい

 

 

 

 

 

 

 

どれだけ背丈が変わろうとも

 

 

 

変わらない 何かがありますように

 

 

 

くだらない面影に励まされ

 

 

 

今も歌う 今も歌う 今も歌う

 

 

 

 

 

 

 

ララララ ララララ ララララ

 

 

 

 

 

 

 

朝日が昇る前の欠けた月を

 

 

 

君もどこかでみているかな

 

 

 

何もないと笑える朝日がきて

 

 

 

始まりは青い色

 

 

 

ギターが止まり歌が止む

 

 

 

ワンダー『どうだった?、ごめんね本当は英語の歌を作りたかったけど、流石に作れなかったよ、じゃあ、今度は君が日本に来た時また会えたら良いね、何て、バイバイ』

 

 

 

そう言うと再生が止まった、リッパーケニーはそのまま動かずローズチップが声をかける

 

 

 

ローズ『おい、再生終わったぞ』

 

 

 

ローズチップの声にも反応せずピクリとも動かないリッパーケニーにローズチップはイライラしながら顔を見る

 

 

 

ローズ『おい!!、再生止まったって言って…………あ~』

 

 

 

ローズチップが顔を除くとリッパーケニーの目から大量に涙が流れていた

 

 

 

リッパー『グスッ!!、ローズぎいだ!!、ワンざまがわだじのだめにじんぎょぐを~』

 

 

 

ローズ『あ~、ハイハイ、分かったから泣くな、ほら涙拭け』

 

 

 

ローズチップはそう言うとティッシュを差し出した

 

 

 

リッパー『ありがどう~』

 

 

 

その後何とかリッパーケニーは泣き止んだが、その日の夜は興奮で眠れなかったとか

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