サトノダイヤモンドのオーバーワーク問題から更に1ヶ月、遂にキタサンブラックG1初挑戦の日
ワンダー「ダイヤは今日はチームトレーニングで来れないって」
キタサン「そ、そっか、ざ、残念だね」
ワンダー「…………キタサン大丈夫?」
キタサン「な、何が!?、ぜ、全然大丈夫だし!?、き、緊張とか全然してないし!?」
ワンダー「…………」
ワンダーティラーは全身でガタガタと震えるキタサンブラックの頼り無い返事に緊張し過ぎだと感じる
ワンダー「緊張感は大事だけどそんなに緊張するとレースで最高のパフォーマンスを発揮できないよ……」
キタサン「だ、だから全然緊張とかないから!?大丈夫だから!!」
ワンダー「駄目だこりゃ…………てい!!」
キタサン「あだっ!?ワ、ワンちゃん何するの~」
ワンダーティラーはキタサンブラックの頭目掛けチョップを叩き込む、余程痛かったのかキタサンブラックはしゃがみこみチョップされた部分を手で押さえている
ワンダー「…………これで少しは解れた?」
キタサン「え?」
キタサンブラックは今まで震えていた体を見て震えが止まっていることに気付いた
キタサン「…………ありがとうワンちゃん!!」
ワンダー「さぁ、何の事かな?、私はただ土壇場でオドオドしてる幼馴染みにちょっと喝を入れただけだよ」
キタサン「それでもありがとうワンちゃん、勝ってくるよ、絶対、この前見たいな無様は晒さない」
ワンダー「…………頑張ってね」
キタサン「うん!!」
中山レース場 距離3000m 天候晴れ 出走数15
実況「さぁ、今最後のウマ娘がゲートに入りました」
解説「注目しましょう」
実況「さぁ今15人が一斉に…………スタートしました!!、さぁ先頭を取ったのはやはりこの娘キタサンブラック!!」
ワンダー「慌てちゃ駄目だよキタサン、また前みたいに飛ばしすぎて自滅したら今度は巻き返せるか分からないんだから」
ワンダーティラーは一瞬不安になったが、前回の反省から学んだのか飛ばしすぎる事なく先頭をどんどん進んでいくが2500を過ぎた辺りで徐々に落ち始める
ワンダー「我慢だよキタサン、皆も苦しいんだから、耐えなきゃ、頑張って」
キタサンブラックは少し落ちるがそこから落ちることはなく他の逃げや先行の走者が少しずつ落ち追い込みと差しの走者が上がってくるなか何とか先頭をキープしていた
キタサン「負けるかぁぁぁぁぁああああああ!!!!」
実況「先頭はキタサンブラック!!キタサンブラック!!2番手との差は1バ身から2バ身と言った所か!!しかし先頭はキタサンブラック!!キタサンブラック!!今ゴールイン!!!!」
ワンダー「…………おめでとうキタサン」
ワンダーティラーは皆に手を振るキタサンブラックに相変わらずサービス精神旺盛だと思いながら眺める
ワンダー「ッ!!」
一瞬ズキリと頭が痛むも、今はこの嬉しさに浸りたい、そう考えているうちに忘れてしまった