3ヶ月後
パチッ パチッ パチッ
ワンダー「つぅ~!!」
医者「はい、これで終了です、お疲れさまでした」
ワンダーティラーは目覚めた後、傷が塞がり抜糸を行っていた、この時ワンダーティラー自身も気付いたが彼女は傷の治りが遅い部類に入るようだ、全ての糸が取り除かれ頭を回したり耳を動かしてみたり抜糸後の感覚を確かめてみる
ワンダー「痛くないですね」
医者「それは良かった、残念ながら傷は残ってしまいます、この先もずっと消えることは無いでしょう」
ワンダー「今さら傷の1つや2つ気にしませんよ、命があるだけ儲けものです」
医者「そう言えば今週末でしたね、お2人が同じレースを走るのは」
ワンダー「はい、キタサンにとってはリベンジ、ダイヤにとっては無敗継続の大事なレース、ま、他の娘が勝つ可能性も大いにあるんですけどね」
医者「フフフ、個人的にはそんなこと無いと思ってますけどね、貴女も本心ではそう思ってらっしゃるんじゃないですか?」
ワンダー「………………バレました?」
週末 中山レース場 距離2500m 天候晴れ 出走者数13人
キタサン「すぅ~、はぁ~、良し!!」
ワンダー「緊急してる?」
キタサン「うん、とっても、でも」
ワンダー「ん?」
キタサン「同じくらい、ううん、それ以上にワクワクしてるよ!」
ワンダー「そ、じゃあ、私はダイヤの応援に行くから」
キタサン「ワンちゃん、私、勝つよ!!」
ワンダー「頑張って」
ダイヤ「ふぅ、ん~!!!!」
サトノダイヤモンドは背伸びをし軽くストレッチをする
ワンダー「緊張してなさそうだね」
ダイヤ「う~ん、どうだろ?、私も分かんない」
ワンダー「そう」
ダイヤ「でもね、すっごくワクワクしてる!!」
ワンダー「アハハハハハ!!!!、キタサンと同じ事言ってるよ」
ダイヤ「そっか、でも勝つのは私だから」
ワンダー「頑張って」
キタサンブラックとサトノダイヤモンド、そして他の出走者全員がゲートに入る
実況『さぁ!!、最後のウマ娘がゲートに入りました!!』
解説『注目しましょう』
ゲートが開き全員が走り出す
実況『スタートしました!!』
解説『皆集中していましたね』
キタサンブラックは先頭を行き、サトノダイヤモンドは後方から様子を伺う
ワンダー「2人とも頑張って」
2人は互いに得意な位置でレースを繰り広げ第3コーナーを超えた時
キタサン「今!!」
キタサンブラックが加速し他との差を広げ始める
ワンダー「………………」
固有スキル
勝ち鬨ワッショイ!
キタサンブラックはそのまま他を置き去りにするなかサトノダイヤモンドも後方からスパートをかけてくる
ダイヤ「逃がさないよ!!キタちゃん!!」
キタサン「くっ!!」
固有スキル
海冥を照らせ永遠の耀き
キタサンブラックとサトノダイヤモンドが並び最後の直線に入る
キタサン「まだまだ~!!!!」
ダイヤ「ああああああ~!!!!」
2人は心の限り叫び限界を超え足を動かす
時に挫折を乗り越えた時強くなる、と言う話がある、心折れ躓き、転び、思い直し立ち上がり、或いは友の手を借り起き上がッた時それは以前より強い自分であると、そんなものは空想だと、或いは与太話だと皆が笑うかもしれない、しかし今日この日に限ってはそんな戯れ言を挟む余地は何処にも無い、何故ならそれこそが勝敗に大きく影響したのだから
トン
ワンダー「頑張れ」
キタサンブラックは背中を押される感覚を覚えた、しかし振り返る事もせずその後押しを更なる力に変え加速する
継承スキル
託した思いに力を
キタサン「うわあああああ!!!!」
実況『キタサンブラック!!!!、キタサンブラックが僅かに前に出る!!、キタサンブラック!!、キタサンブラックが先頭!!、先頭はキタサンブラック!!!!キタサンブラック粘って今ゴールイン!!!!、キタサンブラック!!!!、キタサンブラック!!!!、無敗の宝石を打ち砕いたのは!!!!キタサンブラックです!!!!』
託した思いに力を
ワンダーティラー固有スキル、あらゆるスキルの中から場面毎に最適なスキル1つを自動で発動する、スキル効果も重複するためかなり強力なスキル