ギルオスが往く!瘴気の谷グルメ!!   作:極上の焼鳥

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本作が処女作です。
暖かい目で見ていただければ幸いです。



1話:第2の誕生

「ここで罠....よしっ!クエストクリアー!!」

 

Monster Hunter。

強大な生物、モンスターを狩る人気ハンティングゲームだ。

かく言う俺も、このゲームの虜である。

 

このゲームの魅力は底の深いやり込み要素にあると俺は思っている。

底が深すぎて今クエストをガッツリ周回する羽目になっているのだが。

さて、そろそろここまでの頑張りを振り返るとしますか!

 

「13時間の成果....結構しょっぺえなぁ....」

 

眠い目を擦りながらそう零す。

昼の3時から始めて現在時刻深夜4時、疲れと眠気がのしかかる。

限界が近い。そう身体が訴えている。

が、しかし。

 

「せめてもう1クエ....」

 

ヤバいと思っていても指が進んでしまう。明日平日だぞ。

クエストに行こうとしたところで、一層強い眠気が襲い来る。

 

俺は、それに抗えなかった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「はえ〜....こいつがここのジャグラス枠か〜」

 

....

 

「おっ!こいつ麻痺らせてくれた!お供に欲しいかも。」

 

.......

 

「こいつNowに出れんかったのか....可哀想に。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ワーーーッッッ!!!

遅刻遅刻ーーーッッッ!!!やっべえぇぇえええ!!!

 

....ってアレ?

 

到底我が愛しの部屋では味わえない感覚、完全な暗闇とえげつない圧迫感が焦っていた今までの自分を急激に冷静にさせた。

 

あまりにも異常だ。そんな状況でも俺が出来る唯一の行動、情けなく藻掻きながら大声で助けを呼ぶことにした。

 

「誰かーーッ!!誰か助けてくれえーーーーいッ!!」

 

....

 

.......

 

 

ポキッ

 

行動開始からしばらく経ち、もうダメかと諦めかけたまさにその時、今の心情とはかけ離れた軽〜い音と同時に、一筋の光が目に届いた。

 

やった!!俺の努力が報われたぞ!!

激しい喜びが体の疲労を打ち消し、そのままの勢いで光に手を伸ばして出ようと試みた。

 

そして、ついに。

 

ズルリ

 

待望の脱出成功。キツい。そして疲れた。二度寝をかましたくなるほどに。

ただ。休むより先にやることがある。

 

お前だよさっきまで俺を閉まっちゃってた奴!お前一体なんだったんだよ!

 

グイッと首を傾け、その直後俺は絶句した。

 

卵。とても食べれそうには思えないでっかい卵の殻がそこにはあった。

 

....卵?なんだ、俺二回目の誕生でもしたのかよ。ただの人間だぞ俺。

とりあえず、周りもなんかよくわからん岩やら草だらけで訳分からんし散策でもすべきか。今の姿勢人に見られたら社会的に終わるし。

 

ぐったりしてる体を起こして....起こして....?

お....起きねぇ!!どうなってんだ!!!

 

自分の身体を眺めてここでようやく、俺は事の重大さに気づいた。

 

到底人間には着いてなさそうな体を覆う黒くしなやかな鱗。

同様に人外じみた尻尾。

そしてトカゲのようなフォルム。

....

 

俺の記憶によると....俺はギルオスとして第2の生を受けたらしい。

えっ!!て事は人間としての俺死んだの!?

 

 

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