ギルオスが往く!瘴気の谷グルメ!!   作:極上の焼鳥

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2話:嘘…俺達の主食、不味すぎ…

俺はギルオス、名前はまだ無い。

 

衝撃の事実が発覚してしばらく後、落ち着きを取り戻した俺は、とりあえず周囲の探索をしようと思い立った。

 

軽く周りを見渡した所、壁、床共にこれといった特徴のない岩に覆われ、まばらに植物が生えていた。

 

また、このへんは多少折れ曲がってはいるものの一本道になっていて、ここはその端っこらしい。

 

とりあえずこの道を進んでみる事にした。

 

とても人には見せられないとんでもないガニ股で歩き出す。脳が体に適応しているのか、身体面ではなんの不自由なく動ける。人としての理性が勝手に違和感を感じてるだけだ。

 

少し道を進むと、俺が出てきたのと同じようなサイズ感の卵が曲がり角の隅に5、6個見つかった。どの卵も割れた形跡は無い。どうやら俺は長男になるらしい。血繋がってるかわからんけど。

 

そんな事を考えていると、近くにあった穴から同族が這い出てきた。

 

…なんか想像の2倍くらいデカイな。ただ単に俺がまだ尻がリオレウス亜種のベイビーなだけの話なんだろうが。アダルトギルオス、ご立派ァ!

 

そいつは俺を一瞥すると奥に行って俺が出てきた殻を食べて片付けた。

いくら肉食とは言っても流石に同種は食べないか。正直ちょっとヒヤヒヤした。

 

グウゥ〜〜

 

 

…飯の事考えたら腹が鳴った。そこそこでかい音で。

既に殻を食い切ったらしいアダルトさん(仮称)がさっき通ってきた穴の前でこちらをじっと見つめている。…着いてこいという事だろうか?

 

さっきは食われなかったことだし、俺飯の場所分からんし、ホイホイついて行くとするか!

 

かくして、俺はギルオス生初の飯にありつこうとするのであった。

それがどんな破壊的な味かも知らずに…

 

 

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アダルトさん(仮称)のケツを追ってしばらく、俺の視界はようやく岩以外のものを捉えた。

 

穴の出口。そこから拡がっていたのは肉と骨、そして立ち上る瘴気だった。

 

ギルオスにして生まれた以上、薄々予想は出来ていたが確定した。してしまった。

 

ここは瘴気の谷。上に位置する陸珊瑚の台地からしこたま降ってくる生き物の死骸を基とした生態系がある場所。そんな場所で出てくる飯。嫌な予感しかしない。

 

ドサッ

 

そんな事を考えているとふと目の前に翼竜の死骸が落ちてきた。顔は青ざめていて所々虫が集っている、どうやら死んでからしばらく経った物らしい。

 

アダルトさん(仮称)がダッシュでそれに近ずき、我先にと食べ始めた。やはり今後の主食は死肉!!予想的中!!!当てなくなかったけど!!!!

 

えぇ〜〜〜マジっすかぁ〜〜〜?……

 

とんでもなく気が乗らない。ガニ股でお散歩する事にすら抵抗感があったんだ。こうなるのは必然だっただろう。

 

…ただ少し考えてみよう。歩き始めた時、()()はなんの違和感もなかった。それを考えると、味覚にもそれが適応されるのではないか?

 

今は忌避感しかない死肉も、もしそれが熟成肉のような美味い味だったら…

 

…勇気が湧いてきた。やるなら今しかない!!

 

意を決して死骸にかぶりつく。口いっぱいに肉を頬張り、じっくり咀嚼し、飲み込んだ。

 

 

端的に、今食った物の感想を述べよう。

 

「二度と食うがボkぼえええぇぇぇ!!!」

 

…モンハン世界の朝食は、吐瀉物の味がするらしい。




2話目です。
ギルオス君ははたしてマトモなご飯にありつけるのでしょうか…
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