このリコリスのパンツにスティールを!   作:桃玉

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第4話に入りました


この先輩のパンツにスティールを!Byカズマ

もしや俺、今、日本でモテ期到来してるんじゃないか?

 

 

「別に助けに来たわけじゃないです」

と、ツンデレ気味に俺のところに来てくれたたきな先輩。

素っ気ない風に見せかけて実は俺のことを気にかけてくれていて、その尖った態度は優しさの裏返しに感じる。

 

「立てますか?」

そう言って手を差し伸べてくれてた優しい先輩。

ホント、どこかの誰かさんとは違うなぁ……

 

 

とまあ、たきなが俺のことを好きか嫌いかで言えば確実に好きと言えるだろう。

……問題は好きの種類だ。

 

 

「はい、ちょっと言い合い中断して集合」

「なになに? もしかしてミズキを邪魔だから外に放り出すって話?」

「それはいい案だが、そんなちんけな問題じゃない。俺にとってこの夏一番重要な話だ」

「なんだろう、未だかつてないほどの真面目な雰囲気を感じるぞ……」

 

 

俺の神妙な面持ちを見て、さっきまで言い争っていた千束とクルミが固唾を呑む。

毎度俺に対して親切にしてくれるたきな。

千束も何だかんだ言ってテンションが常に高いだけで親切なんだろうが、たきなさんの親切はその次元にいない。

新人の頃も不良先輩に代わって手取り足取り何から何まで懇切丁寧に付き添ってくれたし、さっきだって……

だから俺は思うんだ。

 

 

「それで? その話って何よ、勿体ぶらずに詳しく……」

「スゥー……もしかしてたきなって俺に気があるんじゃ?」

「はい、解散かいさーん」

「無駄な時間だったな……」

 

「ちょっと待てよ! お前らはたきなの心の内を知りたくないのかよ!」

「待ちません! 確かにあのたきなが恋愛とか興味持ったら恋バナできるし嬉しいけど……」

「だろ!」

「でもまだまだ頭がお堅いあのたきなさんだよ? 恋ってなんでしょうって真顔で聞いてくるほど恋愛とは無縁なのにたきながカズマのことを好きだなんて……きっと勘違いだよ」

「いやいや! だって最近は距離も近いし、この後パンツ洗ってくれるみたいだし、手をとってくれたし……。……って童貞ちゃうわ!」

「誰もそんなこと言ってないぞ、童貞? それにただ単に初めての後輩に対して世話をやきたい先輩の図に見えるが」

「いいか、よく聞けマセガキ。ここに来る前の俺は結構モテモテだったんだ。例えばなんか成り行きでめぐみn……仲間にお風呂乱入されるし、もう一人の仲間のララティーナに至っては夜這いかけられたり、『一緒に大人の階段を昇らないか……?』と言われたが、全てノーと断ってやった男だぞ?」

「あっそう。いい夢みたんだな」

「幻覚じゃねぇよ!」

「じゃあきっとお前の手料理にやられたんだろ、かわいそうに」

「毒というか媚薬盛ったみたいに言うなよ!? 千束みたいにお前も正直に美味しかったとか言えないのかひねくれロリ!」

「ひねくれで結構だが年上は敬えよ?」

 

 

どこに年上がいるって言うんだ?

ちょっとばかし頭がいいからってエルフじゃあるまいし、見た目と実年齢は一致してるだろ!

辺りを見渡しても視界にはいらない金髪はたぶん吉松さんの娘だから手加減してやってるが、その内舐め腐った態度を矯正してやると心に決めた。

 

 

「とにかく! このまま俺のことが好きなんだかそうじゃないんだかわかんないままだとモヤモヤして仕事にならないんだ! 意見をくれ! 千束はなんかないか?」

「うーん……強いて言えばカズマのこと、たきなは好き……なんじゃないかなぁ……? うん、何て言うんだろ、弟か犬か……そんな感じ?」

「友人とか恋人とかの好きの範疇に収まってない俺は何なの? 年上を弟とか、ましてや犬とか、もはや人間じゃねぇし……」

「カズマだって何となく察してたでしょ? ああっ! でもでも、弟とかイッヌみたいに思ってるってことはたきなはカズマのことを既に家族みたいに思ってくれてるってことだよ! だから泣きそうな目しないで? ね? 何ならさっきちょっとからかいすぎたこと謝るし、おまけに写真も消してあげるから……」

 

 

別に泣きそうに何かなってねぇし……

まるで今の俺が泣きそうになってるみたいだからそんな慰めようとしないでくれ。

逆に涙出そうになるから!

クルミも背中をポンポン叩いたり優しく摩るんじゃない、振られたわけでも傷心してるわけでもないのに「まあ元気出せよ……」みたいな雰囲気漂わせてるんじゃない!

 

……とりあえず風呂に入ろう。

 

 

 

 

****

 

 

 

 

 

……馬鹿め! 風呂に入って泣いてると思ったか?

いや、強がってないし!

マジで泣いてなんかないし……って言えば言うほどムキになってるみたいだからここらでやめておこう。

 

ただ、やっぱり俺も男な訳で、いくら恋愛に興味なさそうなたきなさんだからと言って少しも異性としてみてもらえてないのは何となく悔しい。

今の全裸の状態でたきなに対面しても無表情で「風邪引きますよ? 着替え用意しておきますね?」とか言われてしまう気がする。

せめてクリスやめぐみんみたいにスティールしてパンツ盗ったら顔を赤くしたりしてほしい。

そんな些細な願望を胸に湯船に沈む。

 

……しばらくして、俺の中で天才的なひらめきが。

「もしかしたらお風呂場で待っていたら背中を流しに来てくれるんじゃね?」

……きっとこのときの俺は夏の暑さで頭がおかしくなってたんだと思う。

 

夏にも関わらず長風呂してた俺は案の定逆上せた。

そしてやっぱりたきなさんは来てくれなかった。

いや、今思えば当たり前なんだけどな?

 

 

「……待ってた甲斐なかったな」

 

 

そう、言葉を発した瞬間だった。

脱衣所のドアが開く音を俺の研ぎ澄まされた聴覚が捉えた。

ま、まま、まさかたきなさんが来てくれたのか……!?

と思って慌てふためいていると小さくノックが三回。

ほ、本当に来てくれたのか!?

落ち着け! 深呼吸をして受け入れるんだ現実を!

 

すぅー……はぁー……

 

 

「ど、どっどどうぞ!!」

「着替え取ってきたぞ。長風呂だが逆上せてないか?」

 

 

……

 

声をかけてきたのはミカ店長だった。

 

 

「大丈夫っす……」

「それにしては元気なさそうな声だが」

「いえ、憧れと夢を捨てようって思っただけです」

「な、何があった!?」

「まあ、ぼちぼちあがるんで心配しなくて大丈夫です……」

「そ、そうか……」

 

 

店長によって希望のドキドキを悲しみに変えられた俺は湯船に長らく浸かっていたが、我慢できなくなり風呂から出た。

 

別に店長がわざわざ着替えを用意してくれたことに不満はないんだ。

ただ、馬鹿な俺が勝手に期待していただけだったんだ。

 

仕方なしに服を着ようとすると、着替えの上に『たきなにトランクスを用意してもらった』と店長のメモが書いてあったので「新しいの買ってきてくれたのか?」とありがたく着用した。

……ちょっと小さいな。

まあいいか!

 

いつも着て来ているジャージを着て、逆上せかけた頭を手で扇ぎながら冷蔵庫にある飲み物を取り出し、騒がしい奴らがいる方へ向かった。

 

 

「おーっす、あがったぞ」

「いよっ! ほっ! ……ああいててぇ!!」

「あああああ~……随分長かったじゃないか? 顔真っ赤だし扇風機に当たれと言いたいところだが、ボクもあっついんだ。真ん中は譲れないから端っこの風と団扇で我慢してろおおおおお~……」

「ちょ!? 背後から奇襲は卑怯だろ!? 正々堂々戦いなさい性悪ちゃん!」

「じゃあこの特製アイスは全部俺ので。冷蔵庫みたらチョコなくなってたし、お前の口に食べた跡ついてるし」

「はっ!? 口拭いたはずなのに残ってたのか!」

「やっぱりお前が全部食ったんだろ」

「ま、まさか、鎌を掛けたのか!? ひ、卑怯だ! それに甘い物は別腹だ! ビターチョコの口直しをくれ」

「ひぃぃい! こっちも性格悪い奴! このチーム、腹黒しかいないの!?」

「でも、このままじゃ熱中症で倒れちゃうしなぁ」

「いやあああ! 死ぬ死ぬ! 死んじゃうッッ!? こんなんでヘコたれんな生きぬけぇええ!!」

「……しょうがないからボクの半分退いてやる。特別なんだからな? ホイ団扇」

「ったく、思いやりも何もないひでぇ子供もいたもんだ」

 

「ボクは子供じゃないからな。身長で年齢を判断するのは古いぞ?」

「うががああ! こんのお子様ボディ! 小さすぎて当たらねぇ!」

 

 

そう言う背伸びしてる感じが子供っぽいんだよなぁ。

若干悔しそうな顔をしているクルミから団扇を渡され、俺は勝ち誇った表情で隣に腰を下ろし、扇風機の風に向かうと、ふと思った疑問を投げ掛ける。

 

 

「なあ、さっきから五月蝿いけど何やってんだ千束は」

「DAの訓練用VRゲームだ。風呂上がりにはおすすめしないがお前もやってみるか?」

「よーしよしよしよし! お子様にこのゲームは早すぎたみたいだね! 形勢逆て~ん!!」

「いや、遠慮しとくわ。随分汗だくな奴が隣にいるからな。というかコイツ、ちょくちょくお前のこと煽ってないか?」

「……ゲーム中は周りの音聞こえないだろうし気のせいだ。が、ムカつくから今は千束の対戦相手を応援してる」

「そか」

「ぎゃああああッッ!? 応援求む! 味方さん早くしないと死ぬぅッッ! て、敵の応援来たんたけど!? あ、ま、負けたぁ!?」

「よし! よくやった!」

 

 

千束が負けたことに喜ぶロリ、だから子供なんだ。

体を動かしまくったせいで汗をかいたのかVR ゴーグルを外し、かなり悔しそうな様子で座敷を叩く千束。

一般的なゴリラの10%以上の握力を有している(と思われる)千束が勢い余って何か破壊しないか心配だ。

心配していると「いつお風呂から上がったのだ?」いう感じの視線を俺の方に向けてくる千束だったのだが……

俺のアイスに目が行った瞬間……

 

 

「お、カズマ~いいもん食ってんじゃん! ちょーだい!」ニコッ

「や~だ」ニコッ

「ええっ!? なんでよお! クルミにはあげてるのに私にはなしか! 私だって食べたーいのに!」

「だってお前、俺のおやつ食ったろ。あれにはアイスクリーム乗っけてたし平等を主張しても駄目だかんな?」

「ガーン……」

「また今度作るからその時まで焦らされてるがいい!!」

「ぱああ! マジ! また作ってくれるの!?」

「俺が食べたいからな。言っておくが食べたいときに作るから催促しても作らねぇぞ?」

「いやったぁ! 夏の間、毎日楽しみに待ってるね!」

「毎日作るわけねぇだろ食いしん坊めッ!」

 

 

さっきまで悔しがってたのに今は無邪気に喜んでる千束に俺の突っ込みは届かず、再びゲームに熱中し始める。

……今度俺が不都合なことあったらアイスクリームを口に突っ込んで機嫌をとって、物理的にも口を塞ごう。

そんなことを思っていると、機嫌が良くなった千束はゲームの再戦を始めている。

子供より子供っぽい奴は放置して、周囲を見渡すと、背中に『しばらく禁酒します』と紙が貼り付けられているミズキさんが寝息を立てているだけでお客さんはもういない。

……マジか、一時間以上風呂入ってたの俺!?

まだ明るいが時計を見ると5時を過ぎていて、俺、千束、クルミ、ミズキさん、店長以外の姿はない。

 

 

「あれ? そういやたきなさんは?」

「買い出し中だ。そろそろ帰って……「ただいま戻りました」……来たな」

「だあああッ!?」

 

 

お帰りって言おうとした瞬間、千束の叫びに阻まれる。

……営業中でも営業外でも喫茶店の中で叫ぶ癖を直した方がいいんじゃないか?

クルミもたきなさんも奇妙なUMRを見ている目をしてるぞ?

 

 

「あ、カズマさん、トランクスどうですか?」

「おう、丁度よかったです!」

「それはよかったです。店長にサイズを聞きそびれたのですが、私ので丁度よかったんですね!」

「まあほとんど誤差程度のサイズ感で……っておい、今何っつった」

 

 

俺の聞き違いじゃなければ今はいているトランクスはたきなさんの物だって聞こえた気が……

い、いや、気のせいだよな!

そもそもトランクスを着用してる女性はどれくらいいるんだかわかんないけど、たきなさんはエリス様みたいな白い飾り気のないパンツだって決まってるんだ!

きっとサイズがたきなさんと同じくらいだって話だよな!

自分の中でそう結論づけているとクルミが「あっ」と思い出したみたいに声を上げる。

 

 

「ん? どした? もしかしてアイスの食べ過ぎて腹下して……」

「見当違いだ。ボクがかんがえてたのはさっきの……」

「さっきのって何だ?」

「あのボクのタブレットを奪った技だ。お前が風呂入ってる間に千束から聞いたんだが、アイツの目でも何をやったのかさっぱりだったそうだ。……どんなタネだ、稀代の魔術師殿?」

「別に何でもないよ……って今何て? 稀代の魔術師ってナニ!?」

「うん? 誤魔化しても無駄だ、お前だろこの動画のマジシャン」

 

 

動画には、バイトが一つしかできなくて極貧生活の足しになればいいなと思って近くの公園で初級魔法とかによるマジックショーをしていた俺が。

動画のタイトルを見ると『仮面の魔術師現る! 専門家でも見破れない本物の魔法……』みたいなことが書かれていて、かなりバズった動画だとわかった。

……いやー、シークバー見るとアクアに習った鯉を使った芸が一番ウケているのが気に食わないが、俺も有名になったもんだって違うッッ!!

 

 

「この動画の人物とお前の骨格を照合したら一致率が最高値の99.9%だ。言い逃れできるとは思わないことだ」

「お、お前なんでこんなくだらないことに才能の無駄遣いしてんの!?」

「このウォールナットは無知が嫌いなんだ」

「はいはい、中二病中二病。名前を英語読みしたくらいじゃまだまだアマな中二病だな」

「話をそらすな。タネを教えてくれないとさっき撮影した動画を『稀代の魔術師、タネなしの湧水芸』ってタイトルで流してバズらせるからな。……選ばせてやる、手品の原理を教えるか、それとも痴態を世界に教えるか」

「よ、喜んで手品を教えさせていただきます!」

 

 

悪魔だ……ここに小さな鬼畜外道悪魔がいる!!

俺は悪魔の囁きに屈してしまった……

だが、この逃走は敗けじゃない!

明日を平和に過ごすための、勝利のための逃走だ!

それに逃げるが勝ちって言葉があるんだ、いつか俺が有利になったときに泣かせてやる!

いや、待てよ……ここでスティールをかければパンツを盗れる。

いくら子供だからってパンツが晒されたら恥ずかしいはずだ!

 

つまりノーパンクルミは泣いて「すみませんでした、調子乗りすぎました、ボクが悪かったです、動画消します、謝ります、これから態度を改めます。だからパンツ返して!」と言うに違いない!

普段の俺ならロリコン扱いを恐れて手を出せなかっただろうが、こいつは一度理解らせてやらないと同じ方向で脅される!

将来のお前と俺のためなんだ、許せ……!

 

 

「ぬっふっふっ……」

「何だ? 変な笑い方して……早く教えろよ」

「イッツァマジーック!(直訳これは魔法です) 俺のタネも仕掛けもない純粋なスキルを喰らいやがれ! 『スティール』ッ!!」

 

 

俺は怒りのままに窃盗スキルを使用した。

風呂に長時間入ってたせいもあると思うが、ガキにスティールかけてロリコンの称号を背負うリスクを考えられないほど頭に血が上っていた俺は、背後から突撃してくるもう1人の仲間(ガキ)に気付かなかった。

 

 

「どあああッッ!?!? イッタッ!?」

 

 

VRゴーグルで視界を塞がれたまま見事に俺に突撃してきた千束の足によって座敷から蹴飛ばされて一段低い床に衝突した俺のスティールは方向が定まらないまま暴発した。

顎からドシャーとヘッドスライディングをかました。

 

 

「ッッッッッ~~~~~!! 千束、ゲームするときは周りに気をつけろ!」

「マジごめん! 怪我の具合大丈夫そう?」

「顎が摩擦熱で火傷したんだけど! おかげで顎がヒリヒリするわ!」

「激しく飛んだと思った割に軽症!?」

 

 

異世界で修行(レベルアップ)した俺じゃなきゃ顎かち割れててもおかしくない勢いだったぞ!?

どう責任とってくれんだぁ、ああんっ!?

と、千束に難癖つけて看病でもしてもらおうとしてたとき、スティールに失敗した右手に何か感触が一つ。

 

 

「うん? なんだコレ……? 黒い布?」

 

 

スティールが成功したのか?

でもパンツじゃないみたいだな?

もしパンツだとしてもめぐみん黒パンツのときの布の感触より何というかザラザラしてるというか、女物というより男物の感触だ。

 

広げてみると……

 

 

トランクスだ。

 

しかも俺のと全く同じトランクスだ。

なるほどね、これ、ミカ店長のだ。

はぁ…………はい萎えた。

 

 

「店長、すみません。このトランクス盗っちゃったみたいで……返します」

「……? 私のではないぞ?」

「でもこれ、男物のトランクスですよね? 店長以外に一体誰のパンツだって言うんです……か…………あっ」

 

 

周囲を見渡すとキョトンとしている人が三人、眠っている人が一人、そしてじゃっかん顔を赤く染め、涙目で銃を構えている人が一人。

それを見ておっさんの下着じゃなかった喜びと、敵感知スキルの警告音が。

 

 

「……たきなさんってトランクス派なんですね。もしかして俺の下着って……」

「口を閉じてください、カズマさん。どうやって私の下着を盗ったのかはわかりませんが、セクハラです」

「ひぇ!? ち、違うんだ! 話を、話をしよう!」

 

 

トランクスがなくなったせいで心許ないのか腰を引いて、わずかに目尻に涙を溜めた状態で銃の引き金に指をかけるたきなを説得しようとするが、銃を避けたい一心で手にあるトランクスを盾代わりのようにしてしまった。

……こんなことしても自分のみを守るどころか相手を闘牛の如く怒らせるに決まってるのに。

 

 

「それで? 何が違うって言うんですか! ……とりあえず死んでおいてください」

「話を聞いて! 聞いてください! ぎゃああ! 撃った! 店内なのに撃った!?」

「動かないでください。千束みたいに当たらないんですから大人しくしててください! 殺せないじゃないですか」

「無茶言うなあああ! おいクルミ! この経緯を! 経緯を説明してぎゃあああ!! 撃った!? 店内なのにまた撃った!! この店の教育どうなってんだ千束ぉおお!」

 

 

そう言えばこの先輩、俺と最初に出会ったときに問答無用で発砲してきたな。

まさか最近良好な関係を築けていると思ったら、また命を狙われるとは……

泣きたいんですけど!?

もしスティールするんだったらもっと色気があるパンツにしたかった!!

それなのによりにもよって色気も何もないやつのパンツを盗っちまうとは……

お風呂入ってたときに顔を赤らめてほしいなぁとか思ってた自分が憎い……!

そんなとき助けてくれようとしているのか俺に声をかけてくれる二人。

もう取り返しのつかない状況な気がするがありがたい、どうか助けt……

 

 

「すまん、カズマ。ボクにはどうすることもできない」

「いやぁ、私も仕事中には銃を持っちゃ駄目だよって言ったんだけどねぇ」

 

「「……まあ、頑張ってくれ!」」

「くそッッたれぇぇえええええええッッ!!!!」

 




タイトル回収したけどじゃんけんしてないし完結ではないです。
毎回言っているけど書き溜めがないです。
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