停学中の呪術師がキヴォトス入り   作:鉄の字

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特殊タグに苦戦している今日この頃

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今やる事は

 

 

前回のあらすじ。

何だかんだあって天使とバトった結果、天使をぶちのめしました、以上!

 

と、言う訳で俺は天下の往来でお互い正座しながらスケバン天使達にこの場所について聞き出していた。

 

 

「ここはキヴォトスと言う学園都市で何千と言う学校が存在しており、学校とその周辺地域を学生達が治めている………と言った感じか。一昔前のラノベかよ」

 

 

俺と天使もといガチのスケバンちゃん達から聞いた情報を脳内で噛み砕いて理解したが、ここは予想以上にカオスな場所だった。

 

昔、同期の金ちゃんや綺羅羅ちゃんにひたすらラノベ勧めたのに全く見向きもしなかった思い出が甦る。

二年の後輩達は後輩達で五条先生と桃鉄100年やってたし。

あ、でも憂太は苦笑いしながら聞いてくれたっけ。

 

俺の18年積み重ねた至高なる知識(偏りあり)が導き出した結果は『異世界転生』。

ここは異世界で俺はこのキヴォトスに転生したと言う事なのだろう。

厳密に言うと赤ちゃんスタートではないので転移だけどね。

 

 

「で、お前達はその中で学校を停学とか退学になってこのブラックマーケットで屯っているわけか」

 

「何でキヴォトスに居るのにキヴォトスの事を知らないのか気になるけど、大体合ってるよ………な、なぁ、アンタが最後に打ったのって………?」

 

「あれは、あれだよ………とある財団が生み出した手を振動させて音波を発し、共振現象で離れた場所にある物体を破壊する必殺拳法の一種だよ。極秘だから誰にも言うなよ」

 

「「「財団すげぇ………」」」

 

 

この子達がバカで良かったぁ………

結局、呪術とバレてないか大丈夫!

ヨシ!(二回目)

 

スケバン達のお陰で現状の把握は出来たが、まさか天国どころか地球ですらないとは………

呪いの王とヤバい式神と対峙した時は死を覚悟したし、死んだ後の事なんて考えるわけない。

でも、こうして別世界で生きる事になって、もう皆に会えなくなると分かったら胸に寂しさが湧いてくる。

 

最後に金ちゃんと綺羅羅ちゃんを加えた皆で青春したかったなぁ………

 

 

「おい、大丈夫か?急に黙りこんでよぉ」

 

 

俺が静かになったのが気になったのか、こちらを覗き込むように心配するスケバン達。

何ていい子達なんだろうか。

スケバンだけど。

 

 

「あぁ、大丈夫。ありがとう。ちょっと考え事してただけだよ」

 

 

クヨクヨすんな。

現状を理解したなら、現状に納得しろ。

向こう(地球)の俺は死に、俺はここ(キヴォトス)で生きている。

なら、今はここが俺が居ないといけない世界だ。

 

気持ちを切り替える為に両手で両頬にバチンッ、と気合いを注入し立ち上がる。

何にしても先立つには金が必要だ。

流石に金ちゃんみたいに博打する気はないけどな。

 

 

「なぁ、停学してても金が貰える仕事ってあるの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「行政官、少しよろしいでしょうか?情報部より報告したい事が………」

 

 

場所は変わりキヴォトスで一二を争うマンモス校の一つ『ゲヘナ学園』のとある一室。

『風紀委員会』と書かれたプレートが掲げてある扉を開け、一人の生徒が入る。

 

その部屋には重厚な木製の机に着く一人の女子生徒がいた。

彼女は入って来た生徒を一瞥し、ペンを動かして書類仕事を再開する。

 

 

「このまま聞きます。報告してください」

 

 

ゲヘナ学園にて秩序を守る『風紀委員会』のNo.2に当たる行政官『天雨 アコ』は山のような書類を処理しつつ、報告を聞いた。

その生徒からの報告を耳に入れた時、今まで忙しなく動いていたアコのペンが止まった。

 

 

「ブラックマーケットの不良やヘルメット団が大人しい?」

 

「どうやら一人の男の賞金稼ぎが関わっているとか………」

 

「賞金稼ぎ………それとどう関係が?」

 

「その男は手当り次第に依頼を受けて賞金首を狩っているそうです。その結果、不良やヘルメット団の主要な人物が矯正局へ送られ、彼女達の鎮静化に繋がっているとか。そして、報告によると男は“外から来た人間の男”なのです」

 

「成程………このタイミングで外から来た存在、それもロボットや動物でなく人間の………シャーレの先生が関係している、と言う事ですか」

 

 

『先生』

教師及び教育関係者を呼ぶときの敬称だが、キヴォトスにおいてその概念は大きく変わってくる。

 

行方不明になった連邦生徒会長に代わり発足された連邦捜査部S.C.H.A.L.E──通称『シャーレ』。

 

そのシャーレの顧問として連邦生徒会長が直々に『外』から呼んだ大人の男が『先生』と呼ばれる者だ。

 

その卓越した指揮能力を目の当たりにした同じ風紀委員会の火宮チナツは高く評価していた。

あまりにも手放しに褒めちぎるので過大評価なのでは、と考えたアコだったが、その後もキヴォトスに発生する問題を数多く解決。

チナツの評価が現実味を帯びて来ていた。

 

もし、先生または先生の関係者がブラックマーケットの不良達全てを懐柔しているのなら、その兵力の量はゲヘナに迫る可能性もある。

 

それが後に行われる”条約“にどう影響するか分からない。

仮にその兵力がゲヘナに向けられるとしたら────

 

 

「委員長に報告すべきでしょうか?」

 

「いえ、これは私で処理します。下がって結構です」

 

 

風紀委員会の委員長である空崎ヒナは日々の業務に忙しく手を煩わせる訳にはいかない。

 

 

「これは早急に片付ける必要があるようですね」

 

 

不穏分子は取り除く。

アコは確かなる使命を胸に風紀委員会の斬り込み隊長へ連絡を入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

前略、呪術高専並びに呪術師の皆さん。

 

このキヴォトスに転生してから早くも数ヶ月が経ちました。

超天変地異みたいな銃社会にも慣れてこんな日常も平和と感じる今日この頃。

 

私、真茅 筒彦はブラックマーケットの端の寂れたハイツに拠点を構えていたのですが────

 

 

 

 

「「「待てぇぇええ!!このテロリスト共がぁぁあああ!!!」」」

 

 

 

 

 

「待てと言われて待つ者は居ませんわ!ズラかりますわよ、アカリさん、ジュンコさん、イズミさん、“ツツヒコさん”!」

 

「『待て』で思うんだけどカップラーメンが出来るまで待つ時間ってワクワクするよね。我慢して待った後に食べるラーメンって凄く美味しいし!」

 

「うーん、これは次の美食の探究への議題ですね☆」

 

「うわぁーん!皆、待ってよぉぉおお!!!」

 

 

 

 

「どうしてこうなった!?」

 

 

 

 

 

 

────テロリストの仲間として扱われていました。

 

 

いや、本当に何で?(震え声)

 

 

 

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