頑張れ!俺!としか言えん   作:女赤服村人の格好超かわいい

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第3話 からっぽ島

 

 

 白く光りながら目の前に浮かんでいてぴょこぴょこと動くおおきづちは恐らくだが、しろじいと呼ばれていた人物だろうが俺自身がからっぽ島に来るなんて思っていなかったので、からっぽ島関連の事はほとんど記録していなかったのが仇となりそうだ。

 

 

『なんぢゃ? そんなにお主の焼き魚をとったのが頭に来たのかの?』

 

「いや、そこはもう気にしてはないが、アンタ、何者だ?」

 

『フムゥ…… それはお主にも言える事ではないかの?』

 

「どういう意味だ?」

 

 

 まあ彼との出会い? は、この島に流れ着いた俺が臨時の拠点として、魔法陣のような物が刻まれた敷物みたいな構造物のある洞窟にて色々としていたら、食料として確保した魚に塩を塗して焼いてたら目を離した隙に食われたのが出会いだ。

 全く悪びれる様子がなく魚の塩焼きが美味かったと言ってくるので、毒気を抜かれて力が抜けてしまうのだが悪意を感じないし純粋に料理を喜んで食っているので、悪さをする様子はないと判断して残りの魚も塩焼きにしながら奇妙な夕飯となっていた。

 

 その際に彼を見て改めて気になったので問いかけたのだが、逆に俺自身についての事を聞かれたというか、何か確信をもって問いかけてきている様子が見えるために少しだけ驚いてしまう。

 

 

『まあ、ワシがどういう存在かはどうでも良いじゃろうて』

 

「ああ…… 遭難している以上は俺も気にしてもしょうがないか……」

 

『それに、ここ最近は妙に激しい嵐が多いからのぉ……』

 

 

 気を取り直して座り直すと俺自身も遭難しているし、この島に到達する前の嵐で剣を無くしてしまうが、ナイフや鍋に船に積んでいた食料や調味料はなくさなかったのは幸運なのは間違いなかった。

 その代わり船はいずれ材料が揃ってくれば修理出来るかもしれないだろうが、ほぼ大破していると言って良くて材料の調達を含めて今の状況が落ち着かない限りは、俺が乗ってきた船で再び外洋に繰り出すというのは不可能だろう。

 

 

「俺が流れ着いた時のような嵐が他にも起こってるのか?」

 

『ウム、お主が流れ着いた時の嵐とほぼ同じ規模のものが何度も起こっておるのぢゃよ、困ったものぢゃのぉ……』

 

「…………」

 

 

 ムーンブルクでも時季外れの吹雪や嵐が起きていたのだが、これは他の島でも同じなのだろうか? それともムーンブルクとからっぽ島に限定した現象なのかは分からないものの世界に異変が起きているのは間違いないだろう。

 原作に於いて主人公がからっぽ島に来たのも嵐が関係していることからも恐らくだが、ドラゴンクエスト2でローレシアの王子を含めた主人公たちはハーゴンが創った幻の世界に迷い込んたが、それが俺も過ごしている世界だからか限界が来ていると言ってもいいかもしれない。

 

 

「それで、アンタはなんで俺と接触しようと思ったんだ?」

 

『フム、美味い飯の匂いがしたのが一つぢゃ、後はのぉ……』

 

「後は?」

 

『お主から気になる気配がするのぢゃ、今までに感じたことのない力ぢゃったからの』

 

 

 ただ、俺自身に気になる所がなければ目の前のおおきづちは接触するつもりはなかったと言っているようなものだった。

 それはムーンペタの街が襲われた時から使えるようになったというか、あの時に一緒に逃げていたアネッサやミトたちを守ろうとして開眼した力、ライデインを含めた一連の呪文や特技はドラゴンクエストの勇者が使えるものであったためで、彼からしたら俺が使える力が気になったから接触してきたのだろう。

 

 まあ、この力のおかげで彼女達を守れたが疎遠になる原因にとなったのは恨みたい気持ちもあった。

 

 

「それが、俺と接触した理由か?」

 

『それも一つぢゃ!一番の理由は超美味そうな飯があったからぢゃな!!』

 

「オイぃ……」

 

 

 少しだけ目が鋭くなるのが分かるが、それに答えたジジイの言葉には流石に体の全身から力が抜けてしまうのは当然というか、思わずorzな体勢になろうとするのを堪えてしまうのは当然というべきかという状態だ。

 まさか美味そう飯に目がくらんで接触しただけとはと思うが、原作でも女の子が口を付けて残していた食料に目を付けて盗んでいたという記載が原作知識ノートにはあったので、意外と食い意地が張っているのがしろじいとよばれる人物なのかもしれない。

 

 

『これからお主はどうするつもりぢゃ?』

 

「とりあえず落ち着いてから船を修理だな、それからは他の島に行こうと考えてる」

 

『他の島に、か……』

 

 

 そう国王陛下からの依頼があるためにいずれは他の島に行かねばならない、原作の主人公たちが来ればほぼ同時期に船を所持した船長がやってくるのだが、現状の時期が全く分からないので正直に言えばあてには出来ないだろう。

 ムーンブルクの状況を考えれば原作開始時期に差し掛かっているとは思うが、変な行動をとって主人公とシドー少年たちが出会えなくなるのも防がないといけないが、逆を言えばそこさえ何とかなればからっぽ島は自然あふれる場所として復活するので船の修理も出来るようになる。

 

 

『フムゥ、ならばしばらくはワシが過ごしている山頂付近に来ると良いぞ』

 

「良いのか?」

 

『ウム、それに雨風凌げる屋根もあるからの、但し家賃として焼き魚を所望するがの!』

 

「それくらいならお安い御用だ、こちらとしても助かるからな」

 

 

 とりあえず必要だと言って良いのは雨風を凌ぐための拠点だから、家主? 島主? のおおきづちの爺さんの言葉に甘えることにする。

 それに鍋は複数のストックがあるので塩づくりが出来るから、食事に関してもストレスとかの問題はないだろう。

 

 ムーンブルクでは戦争を継続するためという名目もあって、食料品や戦いに関しての物を造ることは禁じられていなかったので塩の作り方とか習えたのは助かった。

 ただし石鹸などは香りづけなどは許されずに洗浄力がある物が優先されたのは当然だろう、一応は石鹸も複数持っているので衣類の洗濯にも困ることがないのが救いだ。

 

 そうして始まる1人と1匹? の奇妙な共同生活なのだが、意外とすぐに【その時】が来ることは何となくだが察することは出来ているが、俺という異物がからっぽ島に最初からいることでどういう差異が発生するか、少しだけ楽しみなようでいて、彼らの冒険を一番近くで見られるかもしれないという高揚感に似た何かも心の中に浮かんできていた。

 

 




 次回で本編主人公たちが登場となりますが、ビルドを出すのかそれともクリエにするのかはちょっと迷っていたり……
 改めてOPムービー見ると両方ともいるのが正解っぽいのが何とも……
 超スーパーカーGに男女主人公共に乗ってましたし。

 オリ主inリックもバリバリに本編に関わってきますし、ストーリー島にも監獄島以外には関わる予定です。
 
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