頑張れ!俺!としか言えん   作:女赤服村人の格好超かわいい

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第4話 出会い

 

 

 はてさて、からっぽ島で過ごすようになって数日が経過する。

 この生活の中でおおきづちの爺さんことしろじいと心の中で呼んでいる彼から、島の名前はからっぽ島だと言う事を聞いており原作と同じ名前を聞けて少しだけ感動したりすることなどあった。

 

 

『ぬぅ、今日もまた嵐ぢゃのぉ……』

 

「この嵐も凄いな」

 

 

 毎日せっせとしろじいに魚の塩焼きを1~2匹ほど献上して家賃としつつ、彼の許可をとって島内を見回ったが環境としては酷い物であり、建材に利用できる木材は原作で言う所のみどりの開拓地にギリギリで存在しているが、斧などの道具がないために切り出すことは、今は無理と判断させられた。

 その上に島内の地面はカラカラに乾ききっているし泥に覆われた地帯もあるが、ギリギリで少しだけ水源が生きており綺麗な湧水が出ている箇所があったので、そこから水を確保したりしていたがいずれは真水が出ている場所に拠点を移さないといけない。

 だが、この島は意外と雨が降るので飲み水自体は、それを集めて煮沸すれば何とかなっているが洗濯についてはかなり厳しい量ではある。

 

 だが、この辺も原作主人公たちがやって来て開拓が本格化すれば解決可能と言えるので、時間が解決するしかないが最悪な展開としては主人公が島に流れ着かずに海の中でそのまま…… というパターンも考えねばならない。

 もしもそんなことになったら、世界は本当に終わるので考えたくはないが、その時には…… 諦めるしかないだろう。

 

 

『リックよ嵐が収まったら周囲の状況を見て来てくれんか?』

 

「了解した、漂流者とかが居たら救助しないといけないからな」

 

『ウム、頼んだぞい!』

 

 

 ここはしろじいがいる神殿の一段下にある洞窟で、そこに焚火などをしながらなんとか嵐の夜をやり過ごしていた。

 しろじいのおかげで岩場の中に拠点のような環境を整えられたので、この辺には感謝しているが何時になれば嵐が収まるのかは微妙だろう、何しろ俺が島で生活を始めてからと言うもの大体2週間以上が経過しているのだが、この間に2度も嵐に見舞われているのだ。

 

 この辺からも島の環境が少しおかしなことになっているのは明白で、恐らくだが元は島に存在していた加護というべきもの、ビルダーによるモノづくりの力が無くなったことが原因なのだろう。

 それによって島の力のバランスが壊れてしまい天候が不安定となったのだろうな。

 

 

 そうして嵐が過ぎゆくのを待ってから島の探索に向かうのだが、船の残骸らしきものが漂着していたが生存者は発見できなかったために拠点に戻って体を休めていた。

 

 

 

 

 

 翌朝、とても良く晴れたというか奇妙な光に満ちた空を眺めながら、昨日の夕方に釣りあげて塩を振って保存しておいた5匹のイシダイを早速焼いていると、妙な様子で急いで走っていくしろじいを見かける。

 いつもならば塩焼きにされているイシダイを見た瞬間に涎を垂らしながら寄って来るというのに、それを無視というか何かに追い立てられるような感じなので気になったから捕まえた。

 

 

『ぬっ!!ぬぉぉっ!リック!? なにをするのぢゃ!!』

 

「オイ、何か悪さしたのか?」

 

『そ、そのイシダイは超美味そうぢゃが、今はそれ処ではっ!?』

 

 

 この様子からして絶対に何らかの悪さをしたと考えた俺はしろじいを捕まえて事情を聞こうとした瞬間、俺たちがいる一帯に響き渡る声も同時に聞こえてきた。

 昨日に俺が捜索した時には見つからなかった生存者がいる、これが良く分かる騒がしさでもあった。

 

 

『あのおおきづち!!ぜぇっったいに!!逃がさないんだからぁぁぁ!!!』

 

『うわぁ……』

 

『つーか焼いたモモガイ盗られたくらいで、そんなに怒ってんじゃねぇよ……』

 

 

 怒髪天を衝くという表現が似合う女の子の怒声に加えて、ドン引きしている様子の俺より年下のと思われる少年少女の声も聞こえてきた。

 少し思い出したが主人公が作った料理をしろじいが盗ったことで彼らが山頂へと来る要因となったのだが、モモガイを盗られたと思われる女の子の声は凄まじく、こちらにまで足音が聞こえてきそうな状況でもある。

 

 

「へぅえ、ひ、人!?」

 

「え、えぇ……!?」

 

「アンタ、それにソイツも!」

 

 

 そんな彼らの足音が俺の近くに来たと同時に白いワンピースのような色を基調として所々に赤い装飾のある服を着た金色の髪をツインテールにしている女の子に、ピンク色の髪をサイドポニーの髪型にして青いワンピースに似た服を着た女の子、更にはツンツンとした髪型でありながら露出が凄い服を着た少年、この3人が俺の前の姿を見せると、俺がしろじいにぐりぐり攻撃をして尋問しているのを見て戸惑っている様子を見せる。

 

 

「君たちはどうしたんだぃ?」

 

「えっと、わたし…… ルルたちはそのおおきづちに食べ物を盗られて……」

 

「それに私達に付いて来いって、そのおおきづちに言われたから来たんだけど……」

 

『ぬ、ぬぅぉぉぉ!?』

 

 

 少年少女たちが現れてからも普通にぐりぐり攻撃をしろじいに行っており、彼らは悶絶するしろじいとにこやかに挨拶というか声をかけてくる俺という対照的な2人組に、警戒しているというかドン引きした様子を見せる。

 

 

「アンタは、ここにソイツと一緒に住んでるのか?」

 

「俺は2週間前に島に流れ着いた遭難者だよ、とりあえずこの爺さんの持ち物である島に世話になってるのさ」

 

『ふんごぉっ!』

 

 

 少年の質問に答えながら俺はしろじいにトドメの一撃と言えるぐりぐりを行うと、近くに置いて彼らに向き直る。

 

 

「まあ、この爺さんが悪さをしたのは分かった」

 

「それは、貴方が頭を下げる事じゃないし……」

 

「……」

 

 

 しろじいを横にどけてから彼女達に頭を下げて、奴の行いを謝罪するのだが女の子達は俺の横で焼けている魚の方をチラチラと見ていて、良い匂いを発するソレが気になってたまらない様子だ。

 特に金髪の髪をツインテールにした女の子などゴクリと唾を飲み込んで、焼き魚を見ていることから彼女達はお腹が減っているのだと分かる。

 

 

「お詫びとしては何だが、一緒に食うか?」

 

「い、良いの?」

 

「ああ、元々この爺さんの分も焼いていたのだけど、キミたちの食事を盗んだみたいだしな」

 

「じ、じゃあいただきます」

 

 

 良く焼けている焼き魚の一つを取って彼女達に差し出すと、おずおずと聞いてくるために了承して更に彼女達に近づけると、ぐぅ、と音が鳴り響いて女の子達は遠慮がちに座りながら受け取って食べ始めていく。

 無言ではあるがそれでも一生懸命に食べ始めたので、よほどお腹が空いていたのだろうと分かるし、昨日の夜の嵐で流れ着いた遭難者ということはまともに食べれていなかった可能性もある。

 

 そうして二人とも無言で尚且つ勢いよく食べていく姿を微笑ましく見守っていたが、もう一人の男の子はというと遠慮なく食べていく女の子達に呆れた様子をしていたが、魚を彼にも差し出したがやんわりと断られてしまう。

 彼曰く、お腹が減っている訳ではないし食べたいと思えないから、と言っていたので恐らくは彼がドラゴンクエストビルダーズ2のもう一人の主人公であろうと分かったが、その男の子に差し出した魚はしろじいが食おうとした瞬間にサイドテールの女の子が掻っ攫って食べたので、しろじいの悲痛な悲鳴が木霊したのはご愛敬だ。

 

 

 




 今回で主人公一行とエンカウント出来ました。
 ゲーム中で主人公が何も食べてないのに平気な顔をしていたのは、ゲーム上の都合だと思うので、沈没した船から流されてから何も口にしていない主人公やルルが美味しそうな焼き魚に我慢できるか? と言われたら無理だろうなぁと思った次第です。

 モモガイと呼ばれる貝の大きさがどれくらいなのかは分かりませんが、ゲーム中の可食部位と思われるグラフィックでも10代の半ばに差し掛かった人間が1個で満足できる量じゃないと思いますし。
 なので焼きモモガイを主人公に作ってもらい、食べた時のルルちゃんは満足していなかったのだと考えています。

 ただ改めてやり直して思ったのはシドー君が一番楽しそうに過ごしていたのは、オッカムルでのストーリーだと思いますね。
 宴会テーブルに座ってあらくれたちと一緒に乾杯してたり、街中であらくれと喧嘩してたり筋肉を見せあってたりとエンジョイしてますから。
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