硫黄島警備艦隊日誌   作:haruhime

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非常に、非常に長くなった。やはり分けるべきだったか。


第003報 工作艦明石

「艦政本部第三課所属、特務造船中佐、退役艦娘明石です。」

 

「従五位下陰陽権博士、嵯峨野宮佳奈子内親王海軍少将殿下付海軍大佐、六条実行だ。よろしく頼む。」

 

 硫黄島要塞第一工廠を管理する退役艦娘、明石です。

 

 今日は着任した新任提督さんに工廠設備の使用法と注意点を指導するために第三バンカーに来たのですが……。

 

「なんで大淀が六条大佐の上衣を羽織ってるんですか?」

 

「それには、触れないでやってくれ。不憫だ。」

 

「あ、後でクリーニングしてお返ししますから。」

 

 大淀ったら、真っ赤になって挙動不審になってる。後で尋問しないと。

 

「あ、明石さん。私は少し用事ができてしまったので、先に工廠の案内をお願いできますか?」

 

「はいはい、行った行った!……コケないようにね~?」

 

 そんなにあせらなくてもやりますってば。とっとと着替えてらっしゃいな。手を振って大淀を追い払う。

 

「……そ、そんなのいわr、キャ!?」

 

 ベチャ、そんな効果音が聞こえてきそうなほど豪快にこける大淀ちゃん。

 冷静沈着で知られるほかの大淀とは大違いのヌケっぷりを(今も段差でこけて)披露して行く我等が大淀ちゃん。

 走ってる最中に振り返ろうとして足をもつれさせちゃうドンくさい大淀ちゃん。

 いつも以上のポンコツさを余すことなく示した彼女は、提督の中でどうなっているのだろうか。なお、M字開脚は完璧であり、黒のヒモパンは丸見えでした。

 

 あまりにも大胆な開脚に思わずため息を吐くと、後ろからもため息が一つ。振り向くとなんとも言えない顔になっている六条大佐と目があった。『君は大丈夫だろうな?』とでも言わんばかりの目つきが気になりますが、さすがの私もあそこまで面白くはなれません。

 

「じゃあ、まずは工廠にご案内します。島内高速移動システムに任せればどこでもいけますが。」

 

「島内高速移動システムとは、まさかこれか?」

 

 六条大佐は目を見開いて私の背後を見上げている。

 あぁ、この島にしかないんだっけ?これ。

 

「はい、この装甲列車型は特別ですけど、他のは本土の電車と違いはありません。……平均時速が200km/hなのを除けばですが。」

 

「これがか。」

 

 まぁ、重巡洋艦娘並みの装甲と20cm連装砲二基、37mm三連装機銃六基を搭載した四線型五十八式機動砲台ですしね。でも本土にも六線型六十一式装甲列車が配置されてるんじゃなかったけか?

 高効率ガスタービンと瞬間大電力供給システムを併設しているから、重量の割には瞬発的な回避機動も取れる優れものですし。搭載しているレーダーと測距儀は戦艦娘相当の代物を積んでいるので、自立戦闘も可能です。

 

「陸軍の技術研究所と艦政本部のマッドたちと夕張少将が全力で作り上げた代物ですからねぇ。……まぁ、乗ってください。意外と乗り心地は悪くないですよ?」

 

「陸技と艦本と夕張には、いい思い出が無いんだが……。まぁ、そろそろ行こうか。」

 

 あの夕張少将を呼び捨てにしてます。どんな関係なんでしょうか。

 

 六条大佐を先導して十センチ以上の厚さがある自動ドアをくぐると、内装は無骨な鉄色一色。飾り気の一つも無い代わりに、実用一辺倒な機能美を垣間見れる、んですかね、これ?

 

「また、夕張らしい設計と内装だな、これは。」

 

 六条大佐も同じ感想を覚えたみたいです。困惑と苦笑を混ぜたみたいな顔してます。顔は悪くないんですが、意外と目がきついんですね、大佐。

 

「少将昇進の功がこれを基幹にした、本土沿岸機動防衛体制の構築ですから。」

 

「海軍と陸軍の造兵少将だったな、確か。」

 

「はい、大佐。実は彼女、ここにいたことがあるんですよ?」

 

 艦娘出身の現役で二番目に昇進している人ですしね、夕張少将は。一番は連合艦隊副司令長官の大和中将ですけど。三番目は面識はありませんが、陸軍の陸軍少将、海軍大佐を兼任しているあきつ丸さんも将官でしたか。

 

 入ってすぐにある兵装操作室への階段を登り、操作室へ。

 

「少佐の同期だったのかね?」

 

「はい、いいえ大佐。自分がトラック泊地で解放された後に、当時の夕張中佐指揮下の研究チームに解析されたんです。その後ここに希望配属されたので、部下と上司のほうが正しいですね。」 

 

 工作艦専用の簡易修理装備を開発した功績で大佐昇進。あっという間に第三局主席開発官になっちゃいましたけど。一月くらいだったかな、一緒に居れたのは。

 遠い目をしながら先導していると、あっという間に操作室に到着。

 

「厳重だな。」

 

 網膜、指紋、声紋、三次元スキャニング、パーソナルデータを照合してロックを解除。なかなか手間のかかるセキュリティーですが、政府庁舎の機密エリアと同格ですので、日本全国で見ると結構あったりするんです。

 

「一応前線の機動兵器ですから。乗っ取られたら大混乱ですよ?」

 

「この数の艦娘が居るのにか?そもそも司令部を含め重要区画は戦艦主砲の重徹甲弾以外、効かないと聞いているぞ?」

 

 鼻で笑われてしまう。まぁ、そのとおりなんですけど。ただ、深海棲艦の呪詛は装甲を無視してきますからね。あとは連続核攻撃くらいですか、意味があるのは。

 

 操作室のコントロールを無線掌握。退役艦娘に無償で提供される軍用規格ナノマシンの機能による遠隔操作は、いちいちコンソールに取り付いて作業する手間を省けるんです。六条大佐を指揮官席に案内して、外部モニターを起動します。

 

「いや、でも深海猫重爆の基地爆撃を反復されたらあぶないですよ。」

 

 私の言葉を聴いても、六条大佐は皮肉げな笑顔を貼り付けたままです。

 操作室中央の指揮官席に着席したのを確認し、安全帯でオートロック。適正強度で縛り付けて、準備完了です。……ぎりぎりに締め上げてやろうかと思いましたが、自重、自重です。

 

「まさか、それこそ呪詛効果は最小限になるように設計されてる。帝都ほどではないが、霊地クラスの強度だぞ?」

 

 艦隊も、要塞砲台も、陸海基地航空隊もいるしな、と六条大佐は言います。そのとおりなので、何もいえません。

 100隻は常駐し、千門の各種砲台と3000機以上の作戦機が稼動するこの要塞は、聞く度となく大規模攻勢を跳ね返してきました。

 当時想定された敵の最大戦力、太平洋方面軍の全力強襲に一次的にでも抵抗するためには、これくらいの備えが必要でした。アメリカ合衆国連邦の現存が確認された今では、過剰といえますが。

 

「では、出発します。」

 

 六条大佐に一言かけて、モーターをスタート。ガスタービンの加速補助をしつつ、ブレーキを解除する。甲高くなるガスタービンの回転音と共に、車体が揺れて動き出した。

 全高10m近い巨大な車体の上部にある操作室からの眺めは、カメラ越しとはいえなかなかいい。進行方向右に広がる滑走路群の向こうに海がかろうじて見え、その反対側には要塞化された擂鉢山が聳え立っている。沿岸部は分厚いコンクリートの火点とそこからハリネズミのように生えた各種砲が並んでいる。

 中でも目を引くのは艦載用の41cm、35.6cm、20.3cm連装砲が高台の特火点として配置されていることでしょうか。本土でも帝都以外ではなかなかお目にかかれない大型沿岸砲。それが数百メートル間隔で配置されている光景はかなりの迫力で新人を迎えてくれます。

 

「凄まじい数だな。空から見たときよりも数が多く見えるんだが。」

 

「それは仕方ないです、緑とか茶色の迷彩が施されたほうも多いですし。あと戦時はこの倍の砲が出てきます。確か……800門くらいでしたか。15.5cm以上が、です。高射砲まで入れると、たぶん2000門くらいはあるんじゃないですかね?」

 

 重防備のトーチカ内に隠蔽された沿岸砲と、競り上がり式でシェルター内に格納された重砲、迫撃砲、砲架高射砲、固定式対空機関砲。海岸線はこれらで埋め尽くされているといっていいくらい。

 

 硫黄島最北端に海上展開された海軍飛行場から西回りで南下していくルートを進んでいきます。大規模に拡張された硫黄島は、その最外周線路網の部分で、一周67km。地上と地下全てを含めた延べ床面積は229平方kmになるんです。

 その最も攻撃を受けにくい北北西側の窪んだ入り江に、帝國海軍の工廠と港湾施設が存在してます。

 

「正面の要塞区画が見えますね、あれが硫黄島要塞駐留艦隊司令部です。」

 

「あの馬鹿でかいの全部か、にわかには信じられんな。」

 

 さすがの六条大佐もびっくり見たいです。まぁ、擂鉢山要塞と変わらないくらいの重装甲ですからね、ここ。

 

 特火点として46cm三連装砲が配置されている、高さ50m級の強化コンクリート製大防壁をすり抜けると、とんでもなく広い港湾が目に飛び込みます。 

 

 手前は大型輸送船用大桟橋です、100万トン級輸送船が10隻同時に停泊、荷役作業を行えるんですよ。今日到着の輸送船団は50万トン級タンカーと18万トン級仮装航空巡洋艦に5~10万トン級が17隻、あ、冷凍輸送船もいる。今日の夕食は期待できそうですよ。

 

 お次は資源集積倉庫、本土で霊的加工された特殊資材を保管するための場所です。おお、燃料タンクが久しぶりに一杯になってます。鉄鋼や弾薬もそうですが、ボーキサイトエリアの警備は特に厳重です。ほら、重武装の憲兵隊が動員されてますし。

 

 燃料補給所はいつも込んでますね。出撃準備中の艦隊が弾薬の積み込みとかもする場所ですから。あのマークは舞鶴第518潜水戦隊ですね、オリョールクルーズでしょうか?

 

 小型艦用桟橋群は駆逐艦達が犇いてます、山盛りです。あぁ、輸送船団の護衛組が居るからですね、これ。イワシみたいって言いますが、そうにしか見えませんね。

 

 大型艦用大桟橋群は比較的すいてます。横須賀第112打撃戦隊と呉第208航空戦隊が出てるみたいなんで、連合艦隊編成出撃ですかね。入渠組みが少ないといいんですが。

 

 一番南側の地下修理施設行き大型リフト群は全閉鎖になってます。でも緑灯ですから、誰も入居してないみたいです。あそこに赤灯が灯っていたら入渠中なので注意してください。

 最も、ドック艦や私見たいな工作艦もいますから、ドックに入らなきゃならないほどの損傷がなければ、そちらを利用してください。

 

 それらの区画を掠めるように高速移動システムの線路が走り、更に島側の陸地に要塞駐留艦隊司令部の建物がそびえている形です。

 

 総兵員数8万人を抱える巨大設備ですから、無駄に広い必要があるんですよ。

 あと艦娘の艦体は場所をとりますから。

 

 10分も走れば、島の西端に程近い大型リフト駅に到着です。ただ、装甲列車は大きすぎるので、一時的に貨物線に入れないといけませんが。

 

「さぁ、到着ですよ。」

 

 待避線を経由、貨物線に乗り入れして停車します。乗降用ホームよりも長いので、人間の移動には向きませんけど、仕方がないですよね。ブレーキをフルロックして、機関部を停車モードに維持して放置です。

 六条大佐の拘束を解除、ドアロックを開放して降車します。

 

「なかなか拘束がきつかったようだが、あれが基準通りの運用なのか?中佐。」

 

 六条大佐の目がこちらを射抜いてきます。見つめるのではなく、射抜いています。これはお怒りですか?せめて言い訳しておかないと。

 

「まあ、被弾や横転事故でも基幹要員の損耗を防ぐための措置ですから。」

 

 そうか、と六条大佐は目線を切ってくれました。どうやら無意識に強く締めていたようです。苦しい言い訳でしたが、とりあえず引き下がってくれました。

 

 数百メートルはあるホームの端には、地下ドッグ行きのリフトがあります。

 第六世代重戦車四両と支援車両二台、歩兵二個小隊を物資ごと輸送できる大型リフトに、たった二人で乗り込み、操作パネルを遠隔操作して降下を開始します。

 

「これが、地下ドッグか。」 

 

「大日本帝國の技術の粋を結集して作られた傑作です。一応、長門級の斉射に耐えられるだけの隔壁もありますから、そう簡単には侵攻できないつくりになっています。収束指向性核機雷も相当数設置されてますし、進入されても木っ端微塵です。」

 

 地表から60mほど降りたところで、地下ドッグエリア最下層、要塞地下三階に到着しました。ここはとにかく広いです。地上部の大型リフト群は斜めに降下してこの階層まで降りてくるため、傾斜部だけでもかなりの面積を取っています。そこは何枚もの隔壁で閉鎖可能で、隔壁内を焼却するためのマイクロウェーブ照射装置、ナパーム噴射機、強酸、強アルカリ噴射機、核機雷が配置されており、侵入者を確実にしとめることが可能です。

 

 一番の目玉は正規空母や戦艦を10隻同時に修理、建造できる大型工廠がある点でしょうか。その大型工廠は提督さんを含めた人間の利用が多いため、比較的司令部の近くに設置されています。

 

 私たちは大型工廠内部の制御室に移動しました。建造、開発には提督が必要なので危険なんですが仕方ありません。

 

「大佐は艦娘の召喚の経験はございますか?」

 

 少しばかりの期待をこめて聞いてみます。経験者なら安全規格外の資材を供給できるのですが……。

 

「あいにく召喚の経験はないことになっている。だが召喚の手順は知っている。……注意点と危険性もな。」

 

そういうと、六条大佐はトランクケースから封印付の書類を出して渡してきました。経験が無いことになっている、ってどういうことなんですかね?

 封印を破って中の書類を確認します。……はい?

 

「あの、大佐?」

 

 この内容は本当なんでしょうか?

 

「なにか?」

 

「その、資源、開発資材、高速建造材の無制限供給命令と”最優先大型艦建造命令”が同封されているんですが。」

 

 武勲を挙げた優秀な提督にしか許されない大型艦建造の許可、それも工廠要員の最大動員を含めた最優先命令付。

 更には資源、開発資材、高速建造材の無制限供給命令。これによって本土で霊的に加工された最高品位の鉄鋼、弾薬、ボーキサイト、艦娘用燃料を各7000トン、建造用”妖精さん”を100体追加できる開発資材(妖精さん向けお菓子の総称、別名賄賂)、妖精さんに支給することで建造速度の大幅上昇を狙える高速建造材(妖精さん用ハンドバーナー別名妖精さん焼き機)を最大数使用できます。

 そんな無茶な大型建造など、安定した資源獲得が可能な本土大将クラスが一ヶ月近い節制と資源獲得のために遠征部隊を酷使して初めて行えるレベルである。多くの提督が資源確保のために駆けずり回る大日本帝國でも、なかなかお目にかかれない代物です。

 

「渡してもらえるか?」

 

「はい、大佐。」

 

 引き渡した書類を大佐は読んでいきます。先に進むにしたがって顔が引きつっていきますがどうしたんでしょう。読み終わったと同時にため息が一つ。

 

「中佐、命令どおり資材は使うが建造と開発を行う。かまわないか?」

 

「今日一日は大佐の貸切ですからできますが、大丈夫ですか?」

 

「かまうものか、伏見宮殿下の悪ふざけは利用しつくすに限る。」

 

 海軍大将伏見宮殿下といえば海軍艦娘派のトップじゃないですか!何者なんですこの人。

 

「その顔はやめろ、不愉快だ。」

 

「はい、申し訳ありません大佐。」

 

 どうもすごい顔で大佐を見ていたようで、不快にさせてしまったようです。こういうときはすぐに謝罪するに限ります。

 

「……かまわん、頭を上げろ。そろそろ妖精さんをよんでくれ。」

 

「はい、大佐。」

 

 すぐさま胸元から金色の呼び笛をを取り出して鳴らします。甲高い金属笛の音が響き渡るのと同時に、制御室の各所から妖精さんが湧き出してきました。

 全長10~20cm程度の二頭身を作業着で覆った小さな人型。工廠に憑いている霊的不思議存在”工廠妖精さん”です。100体ぴったり、たぶん居ます。

 ちいさな体の持ち主たちがチョコチョコと整列し、先頭にいた一人の妖精さんが前に出てきます。一人だけ服装が違いますね、海軍造船少尉さんですか?

 

「おはつにおめにかかります、かいぐんぞうへいしょういのゆきのしたです?」

 

「従五位下陰陽権博士、嵯峨野宮佳奈子内親王海軍少将殿下付海軍大佐、六条実行だ。よろしく頼む。早速だが建造に入りたい。」

 

 六条大佐は身をかがめて雪ノ下造船少尉と握手を交わしています。かわいらしい絵面ですが。

 

「けんぞうですか、いいですな。ごちゅうもんは?」

 

「軽空母1、重巡1、軽巡1、駆逐3で頼む。資源は各4000まで、適当に配分してくれ。」

 

 六条大佐、大胆です。艦種指定なんて妖精さんには無意味なのに、ある程度の制限をかけるための資源配分まで妖精さん任せにするなんて。

 

「りょうかいですな。のこりはどうするです?」

 

「開発だ。」

 

「かいはつですか、ろまんですな。」

 

「艦載機を4セット、主砲10セット、電探8セットを標準レシピで頼む。資源は残り全部だ。」

 

「あー、しっぱいするかも?」

 

「かまわん、全力で頼む。」

 

「ぜんりょくですか~、やりますか。」

 

 妖精さんの全力って何が起きるんですかね?しかも、内緒話を始めました。

 

「あと、…の………を、………砲…………、できるか?」

 

「いいですな。……を…………すれば、……です?」

 

「よし、頼んだ!」

 

「まかされた~。」

 

 なにやら奇妙なコミュニケーションが取れている様子。妖精少尉にやる気の炎が見えます。

 

「けんぞうはんはあっち、かいはつはんはこっち。じゆうにやるです。」

 

「じゆうです?」

 

「がんがん。」

 

「じゆうってすばらしいです?」

 

 妖精さんたちがいっせいに工廠に散っていきました。不穏な発言が聞こえたような気がしますが、大佐は更に笑みを深めています。目の鋭さとあいまってもはや凶相です。

 

「明石中佐。」

 

「はい、六条大佐。」

 

 六条大佐の笑顔が怖いです。何が起きるんでしょうか。

 

「この後の予定はどうなっている。」

 

「はい、大佐。大淀が上で待機しています。彼女と合流の上、駐留艦隊司令官と面会、着任の挨拶をお願いする流れになっています。」

 

「了解。ああ、建造、開発に関する差配を任せても?」

 

「了解しました。万全の体制で差配いたします。」

 

 いやぁ、怖すぎますよ。無表情に近かったのに、いきなり満面の笑みを向けるのはやめてください。思わず人生最高の敬礼をするレベルです。脅迫ですか、脅迫ですね。

 

 六条大佐は一人でリフトに向かって行きます。悪鬼羅刹もはだしで逃げ出す笑顔の大佐を前に、大淀ちゃんは無事に任務を果たせるんですかね?

 




工作艦明石さんと不思議存在妖精さんの登場でした。

伏見宮大将は海軍艦娘派の首魁で、迷惑で愉快な宮家筆頭。今上帝の叔父に当たる。
天二号作戦にて出現した初代艦大和(現連合艦隊副司令長官、海軍中将)を最初に指揮下においたことでも有名な、歴戦の爺。
本来であれば元帥大将として大本営につめているべき人材だが、無任所大将として日々遊びまわっている迷惑なお人。

不思議存在妖精さん
その生態は一切不明。
妖精さんは艦娘の居るところに現れ、艦娘は妖精さんが居ないと戦闘や修理、補給の効率が格段に低下してしまう。
楽しくなるとたまにとんでもないものを生産してしまうことがある。
甘いもの、おいしいものに目がなく、たのしければなんでもいーです?

六条大佐は普段無表情に近いんですが、表情の変化そのものは大きめな人。目がきついのに、笑うと口角と目じりがつりあがるので邪悪な笑みになってしまう。

文章量を安定させつつ、文章を良くしていかなくてはと、反省することしきりです。

次回は駐留艦隊司令官と面会、完成した艦隊メンバーとの顔合わせまでいければいいですね。
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