『ワン・モア・タイム』   作:緑のおっさん

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まとめ・説明回です。


第17話

改めてこの場にいる面々を確認しよう。

 

『ふんばり温泉チーム』の葉、竜、ファウスト。

『THE・蓮』の蓮、ホロホロ、チョコラブ。

『アルケミスト』の紅葉、ルドセブ、セイラームとゴーレム。

『X-Ⅰ』のジャンヌ、マルコ、リゼルグ。

ハオ一派より『星組』のラキスト、オパチョ。

『月組』の3人、『花組』の3人、『土組』のペヨーテとハオの保護者だったブロッケン。

ガンダーラより『如来』『明王』『天』の計9名。

ふんばり温泉チームの関係者としてアンナ、ミッキー、まん太。

以上、総勢30名を超える大軍勢だ。そして約半数は神クラスのシャーマン。

過剰戦力もいいところである。

 

「では、ご存知でない方もいるようなので改めて作戦を説明いたします」

 

全員が車座になって座り、サティに注目する。

ちなみに上記に該当するのはマルコ1名のみ。

どちらかと言えば、出発前の再確認といった意味合いだ。

 

「我らの目的はハオを改心させ、真っ当なシャーマンキングになってもらうことです。

 転生を繰り返す彼をただ倒しても意味が無い。彼の心を救わねばなりません。

 そしてグレートスピリッツと一体となったシャーマンキングの元へたどり着くには、同じくグレートスピリッツの一部である大精霊の力が必要となります。

 故に彼の心に言葉を届かせることができると判断した5人のシャーマンを選び鍛え上げ、五大精霊を託しハオの説得を試みる。

 これが我々の計画した『五人の戦士』……だったのですが……」

 

「これこれ、あんまり儂の巫力を喰うな。

 ……何?『おいしくて止められない』?

 赫月、白星。ちと新入りを叱ってやってくれ」

 

『カァー!』『シャー!』

 

『……』

 

大精霊の一体が小さな鴉と蛇に叱られて縮こまっている。

霊力はこの2体の方がずっと高いので当然だが、絵面を見る限りでは威厳も何もあったものではない。

ハオの下で虐殺と暴食の限りを尽くしていた姿と一致せず、周囲の者たちは目が点になっている。

 

「……アレは置いておきましょう」

 

全員が一斉に頷いた。

ハオの仲間たちはもはや葉たちには敵わないと自覚しており、また葉たちがハオを殺すために動いているわけではないので邪魔をするつもりもない。

……というか、この1週間で割と仲良くなっていた。

全員でバーベキューと紅葉の記憶の視聴会をやった後日、紅葉の全力を知るためにハオも含めた全員で力を合わせて彼女一人に戦いを挑んだことがきっかけだ。全滅したけど。

悔しがった蓮がリゼルグを呼び出し、紅葉に興味を持ちそれに同行してきたジャンヌも引き込んで再戦もした。全滅したけど。

そしてアンナと紅葉の訓練内容を知ったハオの仲間たちが葉たちに同情的になり、葉たちも彼らとは殺し合った仲だが訓練で死んで蘇ってを繰り返す内に感覚が麻痺してしまい、どうでもよくなっていた。

ラキストと対面し、自分がただの少女であると自覚し受け入れたジャンヌも随分と丸くなった。

変われずにいたのはマルコだけである。

 

「残る4人の戦士たちは、ハオとの戦いの前に五大精霊の力を使いこなせるようになっていただきます。

 よって、これから巡るプラントでのパッチとの戦いをその訓練に充てます。

 怪我や死亡は私たちが癒します。戦闘は全てアナタ方だけで。よろしいですか?」

 

「「「「おう!」」」」

 

紅葉もまた大精霊を手に入れたばかりだが、それ以上の霊力の持ち霊を従えており、何よりシャーマン本人の霊力がそれ以上。

彼女に訓練は必要ないと判断された。

 

二次トーナメント参加者が王に不服を申し立てることは許容されている。

それを阻むためにパッチの十祭司がいるのだ。

各々が得意とする環境下で、特殊な方法により巫力を増大させている彼らは決して侮っていい相手ではない。

……本来ならば。

 

「儀式を終えるまでの目安は15時間。

 移動と途中休憩も考えると、十祭司一人当たりにかける時間は30分を目安としてください」

 

「それを超えたら問答無用で儂が出る。何もかも焼き払ってくれよう。

 行けるな?スピリット・オブ・ファイア」

 

『……!!!』

 

「巫力のことは気にしなくていいぜ!

 ゴーレムのバッテリーに、姉ちゃんやみんなが詰め込んでくれた巫力が詰まってる!」

 

「上限いっぱい、200万を蓄積しています。

 戦士の皆さんは、消耗したらゴーレムから巫力の供給を受けてください。

 戦闘に参加しない皆さんは、ゴーレムへの巫力の提供をお願いします」

 

「「「了解」」」

 

「また、残り1時間となった時点で最深部に辿り着けていなければ転移で移動します。

 お願いしますね、紅葉さん」

 

「問題ない。じゃが会場に駆け込むような無様はせんですむようにしたいの。

 気合入れろよ、お主ら」

 

侵入者の質と量が尋常ではなく、備えも万端。

最悪の場合は無視されることが決定している。

何よりシャーマンキングとなったハオ自身が、葉たちが辿り着くことを望んでいる。

パッチらを救ってくれる神はどこにもいない。

 

そして快進撃が始まる。

葉は自分をシャーマンファイトに導いたシルバを降し、成長を見せつけた。

蓮は自分が殺したクロムの弟であるニクロムと向かい合い、彼の想いを受け止めた。

ホロホロはカリムとの戦いで過去を受け入れ、愛する者と真の再会を果たした。

紅葉は必死に謝るタリムを海の家ごと丁寧に燃やし尽くした。

チョコラブは……特にドラマもなかった。

 

そして儀式の開始から15時間。

王の社にて眠るハオの元には、多くのシャーマンたちが詰めかけていた。




十祭司たち?
……蹂躙されて終わりです。
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