『ワン・モア・タイム』   作:緑のおっさん

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両肩の巨大なサブアーム=SOF黒雛
鱗のようなDG細胞の装甲=シルバースキン
蛇のようなガンダムヘッド=白星

後は右手に剣(赫月)を持たせて背中から炎(瞬閧・爆炎無双)を放出させると、デビルガンダムの上半身はヒノカミの天神武装『縁炎烏蛇・王番振舞』と似通った構成になります。
なのでヒノカミに適応した本作のデビルガンダムも原作とほぼ同じ形に進化します。
下半身のガンダム頭は、多分デビルガンダムそのものの傾向かと。
なぜか知らないけど原作でもやたらとガンダム頭に拘りあるみたいだし。


第10話 ネオ香港代表ガンダムファイター

 

「……ふむ、国のトップとしては妥当な要求じゃろうな。儂は構わんぞ」

 

「お前が了承するのであれば儂も身を引こう」

 

「師匠……申し訳ございません!!」

 

「フン、今のお前と戦っても結果は見えておる。

 だが此度の一件、己の未熟を知るには良い機会となったようだな?」

 

「はい……痛感致しました」

 

「ならばより一層の研鑽を積むことだ。

 お前が儂を超え真のキング・オブ・ハートを名乗るのは、次の大会に持ち越しとしようぞ」

 

「よく言うわい。4年後でもまだまだ負けてやるつもりはないくせに」

 

「……わっはっはっは!」

 

実際に彼女はガンダムに乗りサバイバルイレブン開始前から地球にいたのだから、情報を書き換えて最初からヒノカミが参戦していたことにするのも不可能ではない。

前回優勝国という強権を振りかざしてゴリ押しすれば、ではあるが。

 

ウォンを通じてネオジャパンを散々脅したので、ウルベは暫く身動きが取れまい。

まだキョウジとライゾウ博士の汚名は雪がれていないが、大会が終わる頃にはウルベの権威も大きく削がれているだろう。

よって二人は大会終了後、ドモンたちと共にネオジャパンに戻る予定である。

そうするとヒノカミのネオジャパンへの潜入が露呈し、芋ずる式で諸々把握されてしまうことになるだろうが、そこはネオジャパンへの『貸し』を使えばいい。

ヒノカミの行いは違法行為だが個人が一国に対して行ったものであり、そしてウルベのそれはネオジャパンという国がガンダムファイトに参加する全ての国に喧嘩を売ったに等しい。

暴露合戦になれば致命傷を負うのは後者だけだ。であれば騒ぎ立てることはないだろう。

 

「しかしそうなると、儂とアルティメットガンダムもファイターらしい戦い方を学ばねばならんな」

 

(ーー?)

 

「殺し合いでなく勝負じゃからな。

 ただ相手を倒すだけでは駄目なんじゃよ。

 相手に負けを認めさせ、周囲に勝利と認めてもらわねば勝ちとは言えん」

 

(ーー)

 

ネオジャパン軍との戦いで追い詰められた結果、その反動でアルティメットガンダムは急激に進化した。

『熱エネルギードレイン』に加え新たにヒノカミの特殊能力を学習し再現しており、近距離での『熱操作能力』と『転移能力』すら習得している。

UG細胞の強度そのものもとんでもなく向上しており、巨大だった下半身が小型化し飛行も可能になったことで欠点だった機動力も改善されている。

というか、スペックを見る限りでは多分単独で大気圏突破できる。

そんなに置いていかれたのが嫌だったのか、風雲再起に負けたのが悔しかったのか。

 

「ビーム攻撃吸収や湾曲はともかく、転移は使えんなぁ。

 自己増殖による分体生成もまずかろう」

 

(ーー!?)

 

「いやそれやったら勝負にならんじゃろ?」

 

何故そこまで手加減せねばならないのかとアルティメットガンダムが露骨に反応したが、これは必要な措置だ。

ガンダムファイト国際条約第一条、『頭部を破壊されたものは失格となる』。

なので転移を解禁すると即座に背後に移動し首を切れば終わりになってしまう。

そんな方法で勝ち続けては相手も観客も納得すまい。醜聞が悪すぎる。

ガンダムファイト国際条約第六条、『国家の代表であるガンダムファイターはその威信と名誉を汚してはならない』。

 

 

「くっくっく、では先達として儂が手ほどきしてやろう」

 

「くけけけけ、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いしようかの」

 

 

 

場所を荒れ果てた荒野に移して、クーロンガンダムとアルティメットガンダムが向かい合う。

シャイニングガンダムに乗ったドモンは距離を取って高台から見守っており、その足元でレインとキョウジとライゾウ博士も観戦していた。

 

「むぅ……まさかこの短期間で、アルティメットガンダムがあのような進化を遂げるとは……」

 

「ネオジャパン軍やガンダムファイターたちとの戦闘が多かったからな。

 地球再生活動もずっと行っていたんだが、パイロットだったヒノカミの影響もあって戦闘面に比重が大きく寄っているらしい。

 同時にパイロットに要求されるハードルも高くなりすぎて、事実上彼女の専用機になってしまったが」

 

「その、暴走する可能性があるという話でしたよね?大丈夫なんですか?」

 

「確かに先日はかなりひやひやしたな。

 しかし理由はわからないが、あの事件の後は非常に安定しているんだ。

 それでも万が一がある。ドモンはいつでも東方不敗の援護に動けるように身構えていてくれ」

 

「頼むぞ、ドモン」

 

『わかってるよ、兄さん、父さん』

 

シャイニングガンダムが手を上げて合図をすると、それを見た2体のガンダムが身構え、同時に動いて激突する。

 

拳と拳、技と技のぶつかり合いは一般人であるライゾウ博士たちには何が何やらというレベルの応酬だったが、武闘家であるドモンだけはしっかりと視認することが出来ていた。

彼が見る限りクーロンガンダムとアルティメットガンダムは互角であり、ヒノカミの戦いを始めて目の当たりにしたドモンは、彼女が師と同格であることを認めざるを得なかった。

 

しかしそれは実際には互角の戦いではなかった。

間もなく東方不敗が降参した。

 

 

「速さだけなら辛うじて儂が勝っていたが、それ以外全てが遠く及ばん。

 パワーと強度が圧倒的で、スタミナは無尽蔵。

 ビームクロスは使わなかったが、通用せんのであろう?」

 

「干渉して軌道を歪めるのも、触れて吸収するのも容易いな。

 両肩の大型アーム、ガンダムヘッド、飛翔や遠距離からのビーム攻撃を封じてこれでは……」

 

「わかっていたつもりではあったがまだ見積もりが甘かった。機体性能が違いすぎる。

 今こやつが挙げた技を解禁したならばもはや儂とクーロンガンダムでは太刀打ちできまい」

 

「それほどなのですか!?」

 

「うむ。儂に加え今のお前や各国のガンダムが一丸となって挑み、ようやく対等な勝負が成立するというレベルであろう」

 

「ですが貴方は参戦できないし、国の威信をかけたファイターたちが共闘するのはハードルが高すぎる。

 ……これではガンダムファイトが破綻してしまうのでは?」

 

「しかしこれ以上能力を制限するのはな……。

 武闘家たちなら儂が手を抜いていると気付くじゃろうし」

 

あらゆる国に勝利する可能性があるからこそ各国はガンダムファイトに賛同しているのだ。

なのに絶対無敵の存在が君臨してしまえばガンダムファイトの存在意義が無くなってしまう。

最悪の場合、再び国家間宇宙戦争時代に逆戻りだ。

前回大会は武闘家の圧倒的な強さを見せつけねばならなかったので、東方不敗とクーロンガンダムは強ければ強いほどよかったのだが今回はそうはいかない。

あまり圧倒し過ぎてはならず、アルティメットガンダムは決して倒せぬ相手ではないと思わせなければならない。

つまり彼に匹敵するライバルが必要だ。

 

 

「……であれば、こ奴を引きずり上げるしかあるまい」

 

「やはりそうなるかぁ……お主、実はすごいノリノリじゃろ?」

 

「ふっふっふ、ファイターの座も降りて身軽になったのでな」

 

「……師匠?」

 

 

 

「覚悟せいドモン!これより本戦まで貴様を徹底的に鍛え上げる!

 その未熟な心身を再び叩き直してくれよう!」

 

「は、はいっ!」

 




能力
・自己再生
・自己増殖
・自己進化
・熱エネルギードレイン
・ビーム湾曲
・転移
武装
・ビームソード
・ビームクロス
・ガンダムヘッド
・火炎放射
・拡散ビーム砲
・デビルフィンガー
・メガデビルフラッシュ
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