地獄!?転生先地獄なの!?なんで!?   作:アーチマン

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おらぁ!復習回!?知らない子ですね!

あと悪魔図鑑No.6【野良犬】様。薄々お気づきかと思いますが、第一弾採用です。そのアイディア感謝して改造して貰い受けます。


宣戦布告/【悪魔の】神殿領域を攻略するスレPart13【楽園】

 

 

 

 来たる七日目。始動の日。因果の悪魔一行は第三天にいた。そして彼らの目の前には巨大な十字架がある。

 

 

「ここらで1番大きな反射物はこれだ。【墓守り】の力によって生み出された物の残骸とも言えるが…これを使うのか?」

 

「うん。たこも入れるくらいには大きさを確保しようと思って………」

 

 

 深い森の中、そこの少し開けた場所で彼らは準備をしていた。姿は隠さず、急ぐ様子もない。

 当然だ。彼らにとってここは敵地であり、そして安全地帯なのだ。ここら一帯の悪魔はすでに手中に収め、手駒が散開している。前世でいえばリビングルームのような安心感がそこにはあった。

 

 

「それで? いい加減私にも計画の概要を教えて欲しいのだが?」

 

 

 ふと、巨大な十字架の根元にいた鏡の悪魔ナルキッソスがそう言う。彼女が投降してからの二日間、因果の悪魔は彼女に計画の概要を教える素振りすらなかったのだ。当然何も知らないナルキッソス。不安と不満が蓄積する一方であった。

 

 そしてそばに居た因果の悪魔は計画をナルキッソスに伝えていなかったことにようやく気づいた。

 

 

「あ、ごめん。忘れてた。とりあえず復習もかねて話すよ」

 

 ー忘れていただけなのか…

 

「今から始めるのは『合図』だよ。今まで築き上げた裏切り者たちを動かすための『合図』。そのために君の力が必要なんだ」

 

「あぁ、なるほど…」

 

「そして【使徒】の時間を稼ぐ。その間に僕らは領域の中心に生える白亜の塔に侵入し、第六天ゼブルの頂上まで登ります。何故か? そこに『地獄の悪魔』がいるからだよ。彼にお願いするんだ。現世への扉を開けてくれってね」

 

「……そうか。これ最初以外私の力いるか?」

 

「こっから第六天近くまで飛べるんでしょ? 時短じゃん」

 

「…………そうか」

 

 ー我の方が悲惨だぞ。足だからな足。

 

「お前はそこの奴の一派なんだろうが!」

 

 

 ワーワーと騒ぐ2匹の悪魔。大変仲が良さそうで因果の悪魔は疎外感を覚えた。悲しい。

 ふと、自分の前世もこんな感じで友達ができなかったなと思い出す。ともすれば避けられていたようにも思える。更に悲しくなった。どうしてこんなに悲しくならなくてはならないのか。

 

 因果の悪魔は彼らの会話に加わるために、そして目の前で仲良くされるのを止めるために話を切り出した。

 

 

「準備は良い? そろそろ始めるよ」

 

 ー了解だ。

 

「……じゃあ、繋ぐぞ。…領域全ての反射物と」

 

 

 さっきまで互いに争っていたのが嘘のように静かさを取り戻した。こちらは命を懸けている。願いと命を天秤に乗せている。

 

 ある悪魔は約束を守るために。

 

 ある悪魔は海を見るために。

 

 ある悪魔は想い人の安全のために。

 

 たった3匹、されど悪魔。量より質を素で行く種族なのだから、この叛逆は神にも手が届き得る。

 

 やってやろう。右も左も分からなかった天使戦を乗り切ったこの僕なら…【因果】を司るこの僕ならやってやれないこともないのだと、姿なき友人達に見せてやるのだ。

 

 鏡の悪魔がその手を十字架にくっ付ける。十字架の側面が光を放ち、側から見れば膜のようなものが貼っているような状態になった。膜の奥には様々な景色があった。

 

 

「繋いだよ」

 

 

 ぶっきらぼうな声を下から感じつつ深呼吸、膜越しの事情を知らない悪魔と事情を知っていて顔を青くさせている悪魔を見据えながら口を開く。

 

 

「………突然ですが、初めまして。初めましてじゃないのもちらほら見かけますが…初めまして。僕は因果の悪魔。この領域の敵対者だ」

 

 

 宣言は堂々と。

 

 

「…何故こんなことをしているのかって? 簡単だよ。僕はこれから宣戦布告を行おうと思うんだ。…君たちの楽園はね、邪魔なんだ。だから壊すよ。完膚なきまでに、後悔するまで、二度と希望が持てなくなるほどにね。もちろん君たち全員抹殺さ」

 

 

 鞭は鋭く。しなやかに刺すように。

 

 

「でも僕は優しいからね。チャンスをあげるよ。悪魔らしく咆哮を上げ、この楽園をぶち壊すことに協力してくれるのなら……殺さないであげるよ。ちなみにこの楽園内の実に半分の悪魔が僕側についてくれることになってるんだ」

 

 

 飴は甘過ぎるくらいに甘く。

 

 

「大丈夫。勇気を出して? 僕なら君たちが死んでも蘇生できる。勝利の凱旋はみんなで行おうじゃないか!」

 

「隣の悪魔に殺されて死ぬなんて嫌だろ? ならいけすかないくせに雑魚の役職持ちを殺そうよ! 気持ちいいよ! 本能が満たされるだろう!」

 

「大丈夫、一人じゃない。みんな仲間さ」

 

 

 甘美な囁き、悪魔の誘い。「赤信号、みんなで渡れば、怖くない」の心理を徹底的に突く宣言だった。事実、因果の悪魔の協力者は五割から六割に増加した。

 

 十字架の鏡界内から怒号が響く。契約悪魔達と扇動された悪魔達が、扇動されなかった悪魔達と争いになっているようだ。争いの多くは第三天で起きている。まあ1番効率的に多くの悪魔と契約できたから当然なのだが。

 この領域は《門》で繋がっているため、反乱は第四天を経由して更に広がりを見せるだろう。

 

 

「じゃあ、僕らも行動を開始しよう」

 

 ーああ、そうだな。

 

「けどその前に……」

 

 

 混乱に乗じて因果の悪魔一行も動き出す。だが因果の悪魔は止まった。そして笑う。

 

 その時突如、彼らの背後、つまりは第三天の中心部辺り一面から巨大な十字架がとんでもないスピードで次々と生える。森の木々よりも高く、遠目からでも分かるほどに大きいソレは、今因果の悪魔達が鏡として使っている十字架と全く同じであった。

 

 それと時を同じくして因果の悪魔一行に影がさす。気づいた蛸と鏡が上を向くと、そこには山のように巨大な何かがあった。

 

 

 ピラミッドだ。

 

 

 ーは?

「は?」

 

「少し嫌がらせをしよう」

 

 

 因果の悪魔は手を上に…落ちてくるであろうピラミッドに向ける。その瞳は銀に輝いていた。

 

 

 ーおい!? 何をするんだ!? それの対処なら鏡の移動能力でどうにでもなる! 早く行くぞ!

 

「そうだぞ。もうここにはいられない私だが、流石に無駄死には嫌だ」

 

「君たちはあのピラミッドがこっちに落ちているように見える?」

 

 

 ピラミッドは巨大で、全長だけなら『守護者』の三倍にも匹敵する代物だ。その巨大さ故に因果の悪魔達は落ちているのかを明確に確認することはできない。

 

 

 ー上のものが下に落ちるのは当たり前だ! だからまずはここから移動しよう!

 

「落ちているかは分からないが落ちている可能性は十分にある」

 

「そう! 落ちているのかは一応視認出来てないわけだ。色々僕も力を使ってきて分かったことがあるんだ。『因果収束』、これは有耶無耶な事柄(未来)を確定させる力。これには制限がある。生きている生物の未来を確定させるにはかなり時間が必要だということと、あまりにも突発的な事柄を確定させることはできないということだ」

 

「そんなこと話しても良いのか? お前の弱点でもあるんだぞ」

 

「良いよ。君達は()()()。とまあそれで散々な目に遭ってきたんだけど、一つ気づいたんだ。生きてないものなら()()()()()()()未来を確定させるのに苦労しないということにね」

 

 ーだからなんだ!? …いや、まさか。

 

「つまりどういうことだ?」

 

 

 経験ある蛸の悪魔だからこそ、この先の展開は墨を吐くよりも容易に理解出来た。そしてというかなんというかやはり因果の仔細を知らない鏡の悪魔には頓珍漢な話だった。

 

 天に手のひらを掲げる因果の悪魔は得意げに笑う。

 

 

「つまり、生物を対象にするよりも物、例えば()()()()()()()()()()()なんかを対象にした方が良いってだけだよ。筋書きはこうだ」

 

「ピラミッドは落下していない」

「出現箇所から弧を描いて飛んでいき」

「『守護者』の元に墜落する」

 

「因果、収束」

 

 

 因果は捻じ曲がる。悪魔は腕を振り下ろす。そして空中のピラミッドはものすごいスピードで第五天に飛んでいく。

 

 『守護者』は基本的に第五天、第六天以外に立ち入ることができない。それは彼の図体もそうだが大きな原因はその力にあるからだ。

 【使徒】は基本皆、人型である。それは強力な悪魔ほど人に近しい物体の名を冠している、もしくは概念系の悪魔だからだ。

 『守護者』の「人型の首を落とす能力」はどの領域内でも常に危険を与える恐れがあるのだ。

 

 その関係で『守護者』は多くの時間を外回りか、第五、第六天の守護に当たっている。

 そして先の宣言を聞いて第五天から第三天へ駆けていた『守護者』は突如現れた自身の三倍ものピラミッドに激突され、押し潰された。

 

 『守護者』の怒号が領域に轟く。

 

 

「フッ馬鹿め…そこは射程範囲内だぞ…!」

 

「おぉ…あの質量をこうも簡単に操るとは…」

 

 ー倒したのか!?

 

「いやいや…あれじゃ死なないよ。まあとりあえず先に進もう」

 

「そう…だな」

 

 

 反乱の始まり、戦いの火蓋はこうして切られたのだった。

 

 

 

☆☆☆☆☆☆★☆

 

 

 

666:名無しの転生者

えー、遂に始まりました。第一回神域攻略作戦〜!

 

667:名無しの転生者

いえーい!

 

668:名無しの転生者

ウェーイ!

 

669:名無しの転生者

うおおおおおおお!

 

670:名無しの転生者

ひゅー!ひゅー!

 

671:名無しの転生者

祭りだー!

 

672:名無しの転生者

うおおお!

 

673:名無しの転生者

抱いてー

 

674:名無しの転生者

きゃーー!

 

675:名無しの転生者

ふおおおおお!

 

676:名無しの転生者

さすがのビッグイベントにスレも大盛り上がりやな!

 

677:名無しの転生者

えー、最初にして最後のチャレンジャーは……えー……名前が無いイッチィィィィィ!

 

678:名無しの転生者

なお現在不在の模様

 

679:名無しの転生者

名前いつ作るんや?

 

680:名無しの転生者

Live機能搭載でお送りしております

 

681:暴君

いつか余の黄金劇場もLive機能で公演しようぞ

 

682:名無しの転生者

にしても蛸キメェ…

 

683:名無しの転生者

あの猫なんや?

 

684:名無しの転生者

おぉ!蛸さん!元気そうでワイは嬉しいぞ!

 

685:名無しの転生者

きもい!

 

686:名無しの転生者

イッチはどこやー!

 

687:名無しの転生者

あの猫が鏡の悪魔か?なんか足きも!

 

688:名無しの転生者

あれが蛸の悪魔かいな。カッコええんとちゃうか!

 

689:名無しの転生者

蛸ってこんなにでかいときもいんだね。

 

690:名無しの転生者

吸盤の並びで言えばオスか…

 

691:名無しの転生者

あのたくさんの目玉ちゃんと見えてるんか?

 

692:名無しの転生者

たこさーーーーん!シャウエッセエエエエン!!

 

693:名探偵

おお!遂に始まったか!進捗はどうや?

 

694:名無しの転生者

イッチ目線よなこれ?なにしてるん?

 

695:名無しの転生者

鏡の悪魔よく見ればきもい!人の足きもい!地味に美脚なのしんどい!

 

696:名無しの転生者

お?

 

697:名無しの転生者

お?

 

698:名無しの転生者

膜?みたいな?

 

699:名無しの転生者

おお!

 

700:名無しの転生者

鏡の悪魔が鏡蹴ってる…

 

701:名無しの転生者

鏡の能力か。こんなボロそうな十字架でもいけるのか…

 

702:名無しの転生者

>>700おいおい…肉球は無いが元々は肉球の位置、つまりこれはお触りなんだよ…!猫エアプがっ!!!

 

703:名無しの転生者

>>700ネコと和解せよ

 

704:名無しの転生者

>>702猫好き的に鏡の悪魔はありなんか?

 

705:名無しの転生者

>>704なしです

 

706:名無しの転生者

>>704ありです

 

707:名無しの転生者

あ、これ宣言中?もしかして

 

708:名無しの転生者

おお、あんないい子なイッチが無理に脅しなんかかけて…

 

709:名無しの転生者

>>708いや、結構ノリノリだぞ

 

710:名無しの転生者

ほえー、全悪魔蘇生なんかできるんかーすごいなー(棒)

 

711:名無しの転生者

どっちの陣営か区別つかないのに蘇生するわきゃねぇよなぁ!!

 

712:名無しの転生者

そもそもここの制圧が目的じゃないしな

 

713:名無しの転生者

あれ?もう半分も悪魔を扇動してんの?はや

 

714:名無しの転生者

第三天に半分くらい悪魔いるからな

 

715:名無しの転生者

悪魔って大体低脳だから詐欺師がタップダンスしても嘘に気づけないんやなって…

 

716:名無しの転生者

大丈夫 みんなで渡れば 怖くない だな

 

717:名無しの転生者

うわっ最後の「大丈夫、みんな仲間さ」って…ww

 

718:名無しの転生者

>>717あぁ、こないだのセリフ選手権で消去法で優勝したやつか

 

719:名無しの転生者

>>717参加者で1番ましという理由で優勝したやつ

 

720:名無しの転生者

>>718てかなんでお題が「悪魔の囁き」なのにあんなカオスだったんだ?

 

721:名無しの転生者

真面目枠が全力でふざけてきたからだろww

 

722:名無しの転生者

「消費税は!終わらねぇ!!」

 

723:名無しの転生者

「ゴールドなシップに全ブッパしろ」

 

724:名無しの転生者

「磯野!野球しようぜ!」

 

725:名無しの転生者

「新世界の神になるかも〜」

 

726:名無しの転生者

「あなたの未来を占った時、ふと、頭に朧げながら浮かんできたんです。ハゲという言葉が」

 

727:名無しの転生者

「僕の恋人は、このスレ板さ」

 

728:名無しの転生者

うおお!なんだあれ!?

 

729:名無しの転生者

十字架か…?でかいな

 

730:名無しの転生者

もう戦闘が始まってるのかな

 

731:名無しの転生者

よく見たら十字架の先端が血まみれになってる。殺ってんなー

 

732:名無しの転生者

お?

 

733:名無しの転生者

お?

 

734:名無しの転生者

ん?

 

735:名無しの転生者

あ?影?

 

736:名無しの転生者

上に何かあるぞ!多分!

 

737:名無しの転生者

何だあれ!!

 

738:名無しの転生者

山?いや、あれは…なんだ?

 

739:名無しの転生者

ピラミッドだ!!でけぇ!!

 

740:名無しの転生者

は?あれピラミッドか…!?

 

741:名無しの転生者

墓守りの攻撃ってこと?場所割れしてんじゃん

 

742:名探偵

ほーん。信じてるでイッチ!アレを思い出すんや!

 

743:名無しの転生者

蛸の悪魔小心者すぎるだろ

 

744:名無しの転生者

ん?イッチこれ何する気だ?

 

745:名無しの転生者

あー、ピラミッド操ろうって魂胆か

 

746:名無しの転生者

あれ?イッチってそんなことできたっけ?

 

747:名無しの転生者

できるらしいぞ。力に対する認識の齟齬があったらしい

 

748:名探偵

因果律は時に物理学の領域に潜むんや。それを支配するってことは万物を操ることだってできるはずなんや

 

749:名無しの転生者

お?いけるか?

 

750:名無しの転生者

来るぞ来るぞ……!

 

751:名無しの転生者

おお!

 

752:名無しの転生者

飛んだーー!!

 

753:名無しの転生者

流石だぜイッチ

 

754:名無しの転生者

おおー、そんなことできたんか

 

755:名無しの転生者

ぶっ飛んだぁ!

 

756:名無しの転生者

あ、あれ守護者のところにいったのか。流石の守護者も死んだな

 

757:名無しの転生者

相手の攻撃を操れるんなら無敵では?

 

758:名無しの転生者

>>757接近戦に持ち込まれたらやばいな

 

759:名無しの転生者

ま、こんな戦いさっさと終わらせて現世に行こう。もしかすると原作に近い可能性が億が一にでもあるからな

 

760:名無しの転生者

原作救済まだー?

 

761:名無しの転生者

まだあと下手したら500年あるぞ。…あれ?これ俺生きてられる?

 

762:名無しの転生者

>>761でぇじょうぶや。時空間の定めごとき掲示板には効かぬわ!

 

763:名無しの転生者

まあもし死んでも魂はいつも転生系サロンに戻されるから大丈夫さ

 

764:暴君

余はもう死んでおるから英霊の座にて見守るぞ

 





地獄編まじで書きにくいぞ…!誰か助けて…

現代編(原作期)を同時進行で書くかどうか

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