ヴァンガード:DUAL HEARTS   作:アヤサキ

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どうも、お久しぶりです。
投稿遅れてしまい申し訳無いです…………
理由もなく、なぜか遅れてしまいました…………
とにかく、今回もよろしくお願いしまーす。


G10 剣と炎/チカラとチカラ ★

「ドラゴニック………オーバーロード……」

 

「往年のレアカードにして、ヴァンガード創生期を支えたカードの1枚ですね」

 

「イエス!あれがアキハの……元祖切り札だよ!」

 

ドラゴニック・オーバーロード。

ヴァンガードファイターで、その名を知らない者はいないと言ってもよいだろう。

 

「それにしても、あんな古いカードで勝てるのか?」

 

「確かに……あのカードでこの状況を変えられるとはどうも思えませんね…………」

 

オーバーロードは有名なカードである分、弱点も知られている。例えるならばCBの消費の多さ、リアガードにアタックを成功させなければスタンドできないこと。そして、『ツインドライブ!!』を失ってしまう点だ。

 

(さて、どうしようかな)

 

外野の3人が話している一方で、燿覇はオーバーロードのスキルを使うことを考えるが、輪廻の手札からして、一回目のアタックで封殺されるのは目に見えている。なので

 

「ドラゴニック・オーバーロードでVにアタック!」《11000》

 

スキルを使わずにそのままアタックを仕掛ける。

 

「ノーガードだ」

 

「ツインドライブ!ワン!《封竜 リノクロス》ツー!《ベリコウスティ・ドラゴン》……どちらもトリガー無しです」

 

「ダメージチェック《未来の解放者 リュー》トリガー無し」

 

少し悔しそうな表情を浮かべる燿覇。ただ、ここでクリティカルを引いていれば、もしかしたら輪廻はブレイクライドをしていたかもしれない、と考えると悪い結果では無いと考えることにする。

 

「これでターン終了です」

 

 

 

輪廻

手札 4

ダメージ 3

前列 ブラスター・ブレード┃ガンスロッド┃ファロン

後列 ┃ ┃マロン

 

 

燿覇

手札 6

ダメージ 3

前列 ┃オーバーロード┃

後列 ┃ ┃バー

 

 

 

 

「オレのターン、ドロー」

 

デッキからカードを引いた輪廻はノータイムで動き出す。

 

「疾駆の解放者 ヨセフス《7000》を左下にコール。そして、ガンスロッド……アタック」《13000》

 

「シャーティングでガードします!」《21000》

 

「ツインドライブチェック。1枚目《猛威の解放者(ストライク・リベレイター)》GETクリティカルトリガー。クリティカルはブラスター・ブレード、パワーはファロンに与える。2枚目《光輪の解放者 マルク》ハズレだ」

 

(またトリガー……いくら何でも引きすぎだよ……)

 

輪廻の幸運さに肝を冷やす燿覇。手札のガード値自体足りてはいるものの、半端ではないプレッシャーが燿覇に襲いかかる。

 

「ブーストされたファロンでアタック」《24000》

 

「ノーガード。ダメージチェック《バーサーク・ドラゴン》くっ……トリガー無しです」

 

「ヨセフスのブースト、ブラスター・ブレード……行け」《16000》

 

クリティカルの追加されたブラスター・ブレード解放者のアタック。もし、ここでダメージを受けてしまえばゲームオーバーーーーーーー試合終了だ。だからこそ、ここで守らなければいけない。

 

(どうする……いっそここで、完全ガードを使ってみるべきなのかな……?)

「アートピケをコストにして、リノクロスで完全ガードします!」

 

「なるほど……ターンエンドだ」

 

(ま、守り切れたか……)

 

輪廻のターンエンド宣言で一息つく燿覇。だが、現状ピンチであることに変化は無い。

 

「おい」

 

「は、はい?」

 

一息ついたところで、輪廻に話しかけられて焦る燿覇。

 

「お前……『チカラ』を使っていないのか?」

 

「…………使ってませんよ」

 

そう、『チカラ』

あの頃の、燿覇の強さの理由でもある存在。

幸運を呼び込む特殊な存在。

だが、今。燿覇はその『チカラ』を一切使っていないのだ。

その言葉を聞いた輪廻は、燿覇を鋭く睨みつける。

 

「お前……まさか『チカラ』無しでオレに勝てるとでも思っているのか?」

 

「ーーーーーーっ!」

 

睨まれて燿覇は一瞬怯むが、すぐに立ち直る。

 

「……思ってなければやりませんよ。こんなこと」

 

「…………なら……もう一つ聞こう」

 

輪廻は睨むことを止めるが、その瞳には静かながらも、怒りが見える。

 

「全力でファイトをしないことが……相手を馬鹿にしていることだとは思わないのか?」

 

輪廻の言葉が燿覇の胸に突き刺さる。真剣に勝負しないことは、真剣に勝負している相手への冒涜だ。そのぐらいは燿覇も理解している。

それでもーーーーーーーーーーーー

 

「そのぐらい知ってますよ……真剣にファイトしないことが、どれだけいけないことかぐらい。でもーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

与えられただけの、後付けされた『チカラ』を使ってまで、僕は勝ちたいなんて思わない!自分の実力でファイトして勝ちたいんだ!!」

 

与えられた、後付けされた『チカラ』ではなく、自身の実力で勝利を掴みたい。

燿覇の心からの叫びが教室にこだまする。

 

「……後付けされた『チカラ』……か」

 

「………………はい」

 

次の瞬間、輪廻の瞳から怒りの色が消え、彼は椅子にもたれかかる。

 

「なら、オレに見せつけてみせろ。そして、勝ってみせろ。お前の、本当の実力でな」

 

仏頂面の輪廻。それに反して輪廻の言葉を聞き、笑う燿覇。

 

「言われずとも、やりますよ!僕のターン、ドロー!」

 

勢いよくデッキからカードを引く。

そのカードはーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「……来た」

 

今回のデッキを作るために、新しく追加したカード。

燿覇にとっては、新しい仲間と呼んでも過言ではない。

 

『いい、燿覇?このカードは、今弾のメインカードで、今回のファイトの要!絶対に使いこなしてね!』

 

ふいに、昨晩の火穂の言葉が頭をよぎる。確かに、負の流れを断ち切るためには、このカードが要になるだろう。

 

右手にカードを持ち、目を閉じ少し深呼吸して目を開く。

 

(………………よし!)

 

覚悟を決め、右腕を振り上げる。

 

「眠りにつきし竜皇よ。今こそ目覚めの時!不撓不屈の力を解放せよ!!ライド、ドーントレス・ドライブ・ドラゴンッ!!」

 

口上を言い終えると同時に振り下ろされる右腕。そして、右手にあったカードがヴァンガードサークルに置かれ姿を現す。

そのカードを見た輪廻は、わずかながら眉間にシワを寄せる。

 

「ドーントレス……まさかそのカードを使うとはな。おおよそ、火穂の差し金だろうが……」

 

輪廻が火穂に視線を向けると火穂は

 

「テヘペロ!」

 

ウィンクしながら舌を出し、変な顔をしていた。

 

「さて、ここからどうするんだ陽世」

 

「えっ、まさかのスルーですか部長!?」

 

輪廻のスルーに、ガーンと効果音が鳴りそうな反応をする火穂。思わず燿覇は苦笑いをしてしまう。

 

「えっと、右上にベリコウスティ・ドラゴンをコール。そして!ドーントレスでVにアタックします!」《11000》

 

「ノーガード」

 

「ツインドライブ!ワン!《ブルーレイ・ドラゴキッド》getクリティカルトリガー!クリティカルはV、パワーはベリコウスティに追加します!《14000》ツー!《ドーントレス・ドライブ・ドラゴン》トリガー無しです」

 

「ダメージチェック。1枚目《沈黙の解放者 ギャラティン》2枚目《武装の解放者 グイディオン》GETドロートリガー。パワーはリアのファロンに加える」《14000》

 

「バーのブースト、ベリコウスティでブラスター・ブレードにアタック!」《22000》

 

「そいつは霊薬の解放者とエポナでガードだ」《29000》

 

「僕のターンは終了します」

 

 

 

輪廻

手札 5

ダメージ 表3 裏2

前例 ブラスター・ブレード┃ガンスロッド┃ファロン

後列 ヨセフス┃ ┃マロン

 

 

燿覇

手札 4

ダメージ 4

前例 ┃オーバーロード┃ベリコウスティ

後列 ┃  ┃バー

 

 

 

「オレのターンか……」

 

ゆっくりとカードを引き、瞳を閉じると、何故か輪廻が動きを止める。

 

「…………どうかしましたか?」

 

「なんでもない」

 

(急にどうしたんだこの人は……?)

 

燿覇が不審に思っていると、輪廻は瞳を閉じたまま、手札から1枚のカードを抜き取る。

輪廻の動きを見た燿覇は

 

(なんだろう……あの時、ガンスロッドでアタックしてきた時と同じくらいの……嫌な感覚がする……!?)

 

輪廻に連続でクリティカルを引かれた時と似た何かを感じ取っていた。

 

そして、輪廻が動く。

 

 

「偉大なる騎士たちの主よ、眼前に広がりし戦場をその手で終わりへと導け

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

降臨せよ(ライドMyヴァンガード)、円卓の解放者 アルフレッド」

 

アルフレッドをヴァンガードサークルに置くと、輪廻は閉じていた瞳を開く。

 

「ーーーーーーーーーーっ!!」

 

普段は黒色のはずの彼の瞳はーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー彼の髪色と同じように、烈火の如き紅色に染まっていた。

 

「な、なんですかそれ……」

 

「ん……?あぁ、これか」

 

燿覇が縦に頷くと、輪廻は自身の瞳を指差しながら答える。

 

「こいつは……『オレのチカラの証』みたいなものだ」

 

輪廻の言葉に最初は首を傾げていたが、燿覇はすぐに気づく。

 

「…………まさかっ!!」

 

輪廻は確かに今、言った。「『オレのチカラの証』」と。

それすなわち、彼も燿覇と同じくーーーーーーーーーー特殊な『チカラ』を持っているということだ。

 

「ご察しの通りだ」

 

「そん、な……僕以外にも……いたなんて」

 

驚きの事実に狼狽える燿覇。少なくとも今まで出会った者のなかには、燿覇と同じように特殊な『チカラ』を持った者はいなかった。

だが今、まさに目の前にいるのだ。燿覇と同じように『チカラ』を持つものが。

 

紅いの瞳が、衝撃的事実から立ち直れていない燿覇を見る。その瞳からは一切の感情を読みとることすらできない。

そしてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「さて、話は終わりだ。このファイト…………このターンで幕引きにしてやる」

 

 

 

 

 

 

『チカラ』を使う者と、『チカラ』を使うことを拒む者がぶつかり合う。

 

 

The end is immediately there(終焉はすぐそこに)

 

 

≪≪≪≪≪≪≪≪続く




今回も読んでいただきありがとうございました。
なんか今回はプレイミスをしないよう気をつけたんですが……その分、話自体に矛盾点が出ていそう………
感想、指摘、などなどお待ちしております。
それではまた会いましょう。
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