前に言った通り日常回になりそうですね……
というか番外編か
とにかく今回もどうぞー
そこは暗い部屋。
光が一切射し込まず、光を発する物もない。
すると、携帯電話の電子音が鳴る。
同時に暗い部屋で何かが動き、携帯を手に持ち、画面を確認する。
画面に映し出された名前を見て、電話の持ち主は携帯を耳元に当てる。
「はろー……いや、ぐっどいぶにんぐ?」
『…………寝ぼけているのか』
「あーうん、寝てたんだよー。最近あんまり寝れてなかったし」
『そうか…………すまなかったな』
「のーぷろぶれむ。君からの電話なら何時だっておーけーだよーーーーーーーーー輪廻?」
電話の相手。それは皇天学院高校ヴァンガード部部長、玄枷 輪廻だった。
眠っていた相手に電話した申し訳なさからか弱々しい声の輪廻。それに対して携帯の持ち主である女性は笑いながら応えている。
「で、何の用なのかな?」
『例の『アレ』の進み具合について聞こうと思ってな』
「あぁ、『アレ』について?ちょい待ち~」
そう言うと、近くにあるはずのノートPCを携帯から放たれる明かりで探し、スリープモードを解除する。
そしてPCの画面に映し出されたのは、研究のデータらしきファイルの数々だった。女性は数あるファイルから、1つを開く。
「大体8割は終わってるってとこかな~。来月の新弾発売には間に合うよん」
『…………流石、だな』
「ん~?そんなことないないよ~。何だかんだで半年かかっちゃったし~」
『普通の人間がやったら3、4年かかる代物を、1ヶ月でやってのけているんだから、上出来だろう』
「そう~?ま、私は天才だからね!」
『急に謙虚さを失ったな』
「いいのいいの。これが私くおりてぃ」
『そうだな……まぁ、お前だしな』
半分諦めたように笑う輪廻。その声は燿覇とファイトしていた時より柔和さを感じさせる。
「用ってそんだけなの~?」
『あぁ、それだけだ』
「ふ~ん…………」
疑うかのような声を発する女性。その口元は僅かにだが、笑っている。
「本当は聞きたいことあるんだよね?例えばーーーーーーーーーーーーーーーーーー
イマジナリーカードについて、とか?」
『………………』
「図星、かな?」
顔は見えないはずだというのに、輪廻の考えを当ててみせた。携帯のスピーカーからは小さなため息が聞こえる。
『…………なら聞くがーーーーーーーーーイマジナリーカード、あれは一体何だ?』
輪廻の一言。それすら、彼女の予想の範囲内でしかない。
「前に言ったじゃーん。あれは人の想像を糧にして作られる切り札。その人の想いが強く、明確な意志があるほど、狂気を増していくただのカードだよ」
『そんなモノを……ただのカードだと言えるのか!!』
「想いと意志が弱ければ、ただのカードだよ。現環境トップのなるかみ……それも、ディセンダントを使えば楽々倒せるレベル」
『………………』
彼女の言葉を黙って聞く輪廻。彼女は、輪廻がイマジナリーカードを実際に相手したことを知っているかのようにして、的確に突いてくる。
『もういい、次の質問だ。イマジナリーカードは今現在、何枚存在する』
「えー、話変えるの~?」
『いいから言え』
輪廻の切り替えに駄々をこねるような返答をする彼女を、少し急かす輪廻。そんな輪廻の様子にすら彼女は、余裕の態度を崩さない。
「はいはい、急かさない急かさない。がっつく男は嫌われるよ?あ、私は輪廻からだったら、うぇるかむだけどね!」
『…………』
「えっとね~、今存在するイマジナリーカードはね…………確か6枚くらいだったかな~?」
『誰が持ってるかは分からないのか?』
「そんなの分かるわけないじゃーん。まぁ、そもそも持ってても使ってない人ばっかりだろうし~」
『そうか……』
「んー?これで聞きたいことは全部かな?」
『あぁ、全部だ』
「そかそか~……まぁ、聞きたいことが出来たら、また電話してよね~」
『分かった……また電話する』
女性が通話終了のボタンを押そうとすると、スピーカーの向こうから輪廻の声が聞こえたきた。
『すまん、言い忘れてたことがある』
「何かな?」
『ちゃんと、学校来いよ』
「…………」
饒舌に喋り続けていた女性の口が唐突に閉じ、沈黙が訪れる。
だが、その沈黙も長くは続かない。
「ハイハーイ、分かったよ。じゃ、切るね」
捲くし立てるようにして通話を終了させると、携帯を放り投げ、PCの電源を切り、ベッドに横になる。
「学校……ね」
学校。
それは彼女にとって、ほとんど価値のない場所。
それでも籍を置いているのは、輪廻と『彼女』がいるからだ。
「そういえば、もう終わったんだっけ」
思い出したように呟き、もう一度携帯電話に手を伸ばすと、カレンダーを確認すると同時に、『彼女』から先日届いたメールを確認し、顔をほころばせる。
「そっか、やっぱり『ここ』に辿り着いたんだね……君たちは」
そのメールに書かれていたのは、とある人物達2人についての情報。
その2人が、とある高校にいるとのことだった。
「あはは……これで揃ったんだ……」
メールに添付された画像ファイルを開くと、その画像を見つめる。それこそ、穴があきそうになるほどに。
「『チカラ』と『チカラ』はお互いを引き寄せあう。それが例え偽物であったとしても……」
彼女は笑う。その笑みに様々な思いを募らせながら
「私に見せてよ、『チカラ』の先にあるモノを……『
『
画像に写し出された人物ーーーーーーーーー陽世 燿覇を彼女は見続けていた。
≪≪≪≪≪≪続く
最近、自動車学校とバイトで時間が削れてます……ヴァンガードまともにやれてない……まぁ、元から1、2月はそこまでやる気なかったからいいんですけどね。でも、次のTD、リンクジョーカー、シャドウパラディンは買いですね。そしてディメンジョンポリスのエクストラブースターも超買いですね。