まぁ、あれですね……投稿遅れて申し訳ありませんでしたっ!!お気に入り登録してくれている方や、読んでくださっている方々には本当に申し訳無いとしか言えません。
と、とにかく、最新話どうか読んでください!!
「僕のターン」
カードを引いた燿覇は呆れたような顔をするが、すぐに冷静な顔に戻る。
「ライド、ナイトメア・ペインター《6000》スキル発動。手札からカードを1枚選んでソウルチャージ(以後SC)します。僕が選ぶのは…………ファントム・ブラスター・ドラゴンです」
「…………ジャベリンに乗れなかったから、表情が変わったんですね」
「ターン終了です」
夜代の言葉に反応する事無く、燿覇は終了宣言をする。
「それでは私のターン、ドロー。蛙の魔女 メリッサにライドです!《7000》先駆を使って、ビビッド・ラビットは右下に移動します!Vの後ろに猫の魔女 クミン《7000》をコール!クミンの効果で、リアガードサークルに出た時、デッキトップから1枚をSCします!《ファンシー・モンキー》」
「…………早速SCですか」
「あはは……まぁ、そういうクランなので」
夜代の使用しているクランーーーーーーーージェネシス。
第10弾『騎士王凱旋』から登場の新参クラン。その特徴は、SCによってソウルを増やし、増やしたソウルをソウルブラスト(以後SB)によって消費していくことで、アドバンテージを増やしていく点だろう。ちなみに、ソウルを使用するクランは他にも多くいるが、それは後々…………
「クミンのブースト、メリッサでアタックします!」《14000》
「ノーガード」
「チェック!《戦巫女 サホヒメ》トリガーはありません」
「ダメージチェック…………《アビスヒーラー》……getヒールトリガー。パワーはVに」《11000》
効果を発揮できないタイミングでのヒールトリガー。これには燿覇も苦々しい表情になってしまう。対する夜代は、ここから先のことを考える。
(多分、陽世君が『チカラ』を使うとすれば……次のターンからですかね…………)
「これで私のターンは終わりです」
≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪
燿覇
ダメージ 1
手札 4
前列 ┃ナイトメア┃
後列 ┃ ┃
夜代
ダメージ 0
手札 5
前列 ┃メリッサ┃
後列 ┃クミン┃ビビッド
≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪
「スタンド&ドロー。ライド、ブラスター・ダーク。《9000》左上に髑髏の魔女 ネヴァン《3000》をコールして、CB1と手札を1枚《アビス・フリーザー》ドロップゾーンへ。そして、デッキから2枚ドロー」
感情の抑揚の無い声でプレイを続ける燿覇。夜代は燿覇のそんな姿を見ながら、考えに耽る。
(マズいですね……陽世君が冷静になったということは、『チカラ』を発動しているハズ……)
「左下に黒の賢者 カロン《8000》、右上に虚空の騎士 マスカレードをコール。そして、ブラスター・ダークでVにアタック」《9000》
「それは、サイバー・タイガーでガードです」《17000》
「ドライブチェック。《グリム・リーパー》getクリティカルトリガー。パワーはネヴァン《8000》、クリティカルはマスカレードへ。カロンのブースト、ネヴァンでアタックします」《16000》
「ノーガードです。ダメージチェック。《バンデット・ダニー》ドローゲット!パワーはVへ。《12000》ドロー!」
(マスカレードのアタックの要求値が減ったか……)
トリガーによってマスカレードのガード要求値が下がったことで、クリティカルの乗った攻撃が安易に守られてしまうことに燿覇は若干の悔しさを覚える。
この序盤から相手の手札を上手く削れたであろうと予想していただけに、その悔しさは大きい。
「マスカレードでVにアタック」《12000》
「ファンシー・モンキーでガードします!」《17000》
「ターン終了です」
ふう……と、額の汗を拭うような仕草をする夜代。対する燿覇は、何かつまらないような顔をしている。
「それでは、私のスタンド&ドロー!ライド、戦巫女 サホヒメ 。《9000》さらに、右上に戦巫女 サホヒメ《9000》をコール!」
盤面に現れる2枚の同じG2のカード。可愛らしいイラストのカードではあるが、その実、恐ろしい効果を持っていることを燿覇は知っている。ただ、今の燿覇はそれとは別の方に意識がいっていた。それは、右後ろにいるビビッド・ラビットだ。
(ここでビビッドを使って来ないってことは、すでにG3を持っているってことなのか……?)
燿覇が考え耽っているうちに、夜代はターンを進めていく。
「それでは、クミンのブースト、VのサホヒメでVにアタックです!」《16000》
「……ノーガードです」
「チェック!《戦巫女 ククリヒメ》クリティカルゲット!パワーはリアガードのサホヒメ《14000》、クリティカルはVです!」
「……ダメージチェック、1枚目。《アビス・ヒーラー》getヒールトリガー。パワーはVへ。《14000》そして1点回復。2枚目……《デスフェザー・イーグル》getクリティカルトリガー。効果は全てVへ」《19000》
「に、2連続ダメージトリガーですか…………」
まさかの2枚連続のトリガー。これによってパワーが加算されたVには、夜代のリアガードでは手出し不能になってしまった。
「それではアタックがヒットしたので、サホヒメのスキル発動します。CB1でデッキトップから3枚をSCします!」《烏の魔女 カモミール》《大鍋の魔女 ローリエ》《戦巫女 タツタヒメ》
そう、コレがこのカードの恐ろしい効果だ。アタックがヒットしたからとはいえ、たったのCB1で3枚もSC出来るのはなかなかに強力だ。
「次に、ビビッド・ラビットのブースト、サホヒメでマスカレードにアタックです!」《13000》
「それはネヴァンでインターセプトします」《14000》
「あらら……じゃあ、これで私のターンは終わりです」
≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪
燿覇
ダメージ 2
手札 3
前列 ┃ダーク┃マスカレード
後列 カロン┃ ┃
夜代
ダメージ 裏1
手札 3
前列 ┃サホヒメ┃サホヒメ
後列 ┃クミン┃ビビッド
≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪
「それにしても、やっぱり凄いですね……」
燿覇がカードを引こうとした時、夜代はそう呟く。
「例えプレイミスやライドに失敗しても、それを取り返すだけの幸運を発動させる……とても凄い『チカラ』です」
「…………そうですか」
夜代からの称賛の言葉。しかし燿覇は、そんな言葉を貰っても嬉しいという感情を抱くことは無く、むしろ、嫌悪感を抱きそうになるほどだ。
「どうして、陽世君はその『チカラ』を否定するんですか?別に、多少運がよくなるぐらいの『チカラ』なら使っていたって問題は無いはずですよね?」
「………………問題無い、ね…………」
燿覇は小さく呟くとカードを引く。その表情は相も変わらず、つまらなそうにしている
ーーーーーーーーーーーーーーーー表情から突然、残忍な笑みへと変化する。
「だったら、味あわせてやるよ。僕の『チカラ』を」
そう言った彼のヴァンガードサークルに新たなカードが現れる。
それは、奈落竜の真の姿。
そして、正機を敗北へ追いやった燿覇の切り札。
「闇纏いし黒の大君主。その闇を持ってして光の使者を奈落に沈めろ。クロスライド、ファントム・ブラスター・オーバーロードッ!!」《13000》
盤面に現れたカードを見て、夜代は息を呑み、そんな夜代を見ながら、燿覇はまた笑う。
「後悔しても、絶望してももう遅いですよ?こうなったのは全部、貴女が悪いんですからね」
完全に『チカラ』が発動した状態になっている燿覇。だが、そんな彼を前にしても夜代の表情には陰りは一切無く、むしろ彼女もーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー穏やかに笑っている。
「…………後悔なんてしません。絶望なんてしません。だって私ーーーーーーーー
負けませんから」
「………………」
恐ろしいほどまっすぐに放たれた夜代の言葉に、燿覇は苛立ちと若干の恐怖を覚える。
(何なんだ、この人は……?何で、どうして……『チカラ』を恐れないんだ?)
燿覇が夜代に恐れを抱いている一方で、夜代の心中はーーーーーーーーーーーーーーーー
(あぁぁぁっ!!言ってしまいましたぁーっ!!)
『負けない』と言ったことに若干後悔していた。
(わ、私の実力で勝てるわけ無いのに。うぅぅ…………ちょ、調子に乗ってしまいましたぁぁ……)
夜代の実力は部内では間違いなく下位。プレイングもデッキ構築も、まだまだ初心者の域を出たばかりの初級者だ。部内最強である輪廻に勝った燿覇に勝つのは、いくら運があれば勝てるヴァンガードとはいえ難しいだろう。でもーーーーーーーーーーーーーーーー
(ここで私が負けてしまえば、陽世君は勝因を『チカラ』があるからと思い込み、ますます自分の『チカラ』を嫌いになってしまう……それだけは…………止めないと!!)
夜代の心に火が灯る。
目の前の後輩が『
(見せます、凡人の底力!!)
彼女は立ち向かう。
闇の大君主に。
『チカラ』を持つ者に。
『
立ち向かう。
≪≪≪≪≪≪続く
ここ最近はヴァンガード原作の小説が増えているみたいで、しかも皆さん質が高いという……本当にもう、この小説とは比べ物にならないほど素晴らしい作品ばかりですね。自分も追い付けるよう頑張らねば!!
そんなわけで感想や意見など、どしどしお待ちしてますのでお願い致します!!
それではまた次回更新でお会いしましょ~!!