ヴァンガード:DUAL HEARTS   作:アヤサキ

5 / 18
どうも、お久しぶりです
ファイト描写、頑張ってみましたが難しすぎますね……
とりあえず見て、何か不備があれば連絡ください。自分でチェックはしましたが、不安はやはりあるので(泣)

あと、1話と2話を軽くいじったのでもし暇なら見てみてください。
それでは~


G03 黒と鋼の前奏曲【ブラック・プレリュード】★

「「スタンドアップ・ヴァンガード!!」」

 

掛け声と同時にファーストヴァンガード(以降FV)が公開される。

 

「ブラウユンガーにライド!」

 

「フルバウにライド」

 

使うクランは、正機がノヴァグラップラー。一方、燿覇はシャドウパラディン。クラン同士の相性はそこまで悪くはない。

 

「フルバウ……懐かしいカード使ってるね」

 

「先輩のユンガーも似たようなモノですよ」

 

「へっ、言ってくれるねぇ」

 

正機はカードを引き、ライドフェイズへ移る。

 

(よし、来た!)

「ブラウパンツァーにライド!」

 

ヴァンガードサークルに現れるブラウパンツァー《6000》

「パンツァーはユンガーがソウルにあればパワーを2000追加する。《8000》そしてユンガーのスキルを発動。山札からブラウクリューガーをサーチ&ゲット!」

 

手札にカードが1枚加えられる。ブラウデッキの強みはパンツァーにさえ乗ればライド事故を防げる点だ。しかもそれが、今実践されてる。

 

(ブラウ……やっぱり厄介だな……)

 

「んで、俺はターンエンド」

 

「それでは、僕のターン。ドロー」

 

燿覇は手札を確認し、1枚のカードを出す。

 

(まずは、槍だ)

 

「ライド。ブラスター・ジャベリン《6000》ジャベリンのスキルで、フルバウがソウルにいるのでパワーを永続で2000追加《8000》。フルバウのスキルを発動」

 

燿覇も正機と同じく、山札からカードを探す。

 

(そーいや、フルバウってそんなスキル持ってたなぁ。つーか、これでこっちの手札アドが無くなっちまったな)

 

「ブラスター・ダークを回収し、手札に入れます。そして、ナイトメア・ペインター《6000》をヴァンガード後方にコール。ペインターのスキルで手札のカードをソウルに入れます。」

 

ソウルに入るカードはブラスター・ジャベリン。

 

(えっ、ここでジャベリン?普通、ファントム・ブラスター・ドラゴンとか入れてファントム・ブラスター・オーバーロードのクロスを狙うんじゃないのか?)

 

予想外の行動に内心驚く正機。そして、燿覇はアタックを開始する。

 

「ペインターのブースト。ジャベリンでヴァンガードにアタック」《14000》

 

「ノーガード。むしろダメージウェルカム!」

 

「ドライブチェック《グリム・リーパー》GETクリティカルトリガー。全てヴァンガードに追加します」《19000》

 

「まじか……ダメージチェック!1枚目《ブラウパンツァー》トリガー無し、2枚目……《ザ・ゴング》お、ドロートリガーゲット!パワーは……無駄になるがパンツァーに追加。そしてドロー!」《13000》

 

思ってもみなかったアドバンテージ。2ダメージは痛いが、それはこれから逆転すればいい。

 

「……ターンエンドです」

 

この時点でお互い第1ターンが終了する。一見すれば燿覇が有利だが、正機にとっても、燿覇にとってもまだ本当の勝負は始まってすらいなかった。

 

 

 

 

 

第1ターン終了

 

燿覇

クラン シャドウパラディン

手札 5

ダメージ 0

前列  ┃ジャベリン┃

後列  ┃ペインター┃

 

正機

クラン ノヴァグラップラー

手札 7

ダメージ 2

前列  ┃パンツァー┃

後列  ┃     ┃ 

「さぁ、俺のターンだ!」

 

ドローをし、手札からカードを抜き出す。

 

「ブラウクリューガーにライド!そしてクリューガーのスキルで、ソウルにパンツァーがいるから、パワーを1000追加するぜ!《10000》さらに、超電磁生命体ストーム《9000》を左上、ジェノサイド・ジャック《11000》を右上に、タフボーイ《8000》を左下にコール!」

 

一気に展開していく正機。

 

(この流れ……ジェノサイド・ジャックで使う分のコストをストームかクリューガーで回復する算段か)

 

正機の戦い方を読みながら考える燿覇。

 

「ここでジェノサイド・ジャックのスキル!カウンターブラスト(以下CB)を1枚使用して、拘束を解除!暴れろ、ジェノサイド・ジャック!!」

 

“拘束”それはそのユニットのアタックを禁止するスキル。強力なスキルを持つユニットに付けられることが多く、条件を満たすことで拘束を解除出来る。

 

「ジェノサイド・ジャックは11000の高パワーと、ヴァンガードサークルにいる時に発動する能力が強力だ」

 

「そのうえ拘束解除のコストがCB1枚。他の拘束カードに比べると軽いですね」

 

知らない声が聞こえたので燿覇が後ろを見る。そこには、赤髪を肩辺りまで伸ばした男子生徒と、黒い髪をポニーテールに結った女子生徒が立っていた。

 

「部長!遅かったっすね」

 

「あぁ、少し用事があってな。で、コイツは誰だ?」

 

正機に部長と呼ばれた彼は、燿覇のことを見ると火穂が答える。

 

「私の弟で、新入部員候補ですよ~」

 

「火穂ちゃん、弟さんがいたんですか」

 

「はい、夜代先輩!」

 

夜代と呼ばれた女子生徒は笑顔でこちらを見る。

 

「私は【楠之葉(くすのは) 夜代(やしろ)】といいます。よろしくお願いしますね?あと、こちらの彼は【玄枷(くろかせ) 輪廻(りんね)】君です」

 

「あ、よろしくお願いします……」

 

「……………」

 

突然の自己紹介と、輪廻の無言の圧力に少し燿覇は戸惑う。すると、正機が咳払いをする。

 

「とにかく、今はファイトを続けようぜ」

 

「……はい」

 

そして2人がファイトを再開すると、火穂たち3人は正機の後ろに移動する。

 

「んじゃ、アタックいくぜ!ジェノサイド・ジャックでヴァンガードにアタック!」【11000】

 

ファイトが再開すると、正機は変わらず熱いが、それと対極のように、燿覇の眼は冷め切っている。

 

「ノーガードでダメージチェック。《暗黒の盾マクリール》トリガー無しです」

 

「よっしゃ!次はタフボーイのブースト!ストームでヴァンガードにアタック!」【17000】

 

「グリム・リーパーでガードします」《18000》

 

「まぁ普通に考えてガードするよね。ここで受けたらCB回復されちゃうし」

 

火穂がそう口にすると、輪廻が首を縦に振る。

 

「確かに判断として間違ってはいない。が、まだヴァンガードのスキルが残っている」

 

「ふぇ? クリューガーってなんかスキルありましたっけか?」

 

「いいから見てろ」

 

輪廻はさっさと切り捨て、ファイトに目を向ける。

 

「ガードしてくるか……んじゃ、クリューガーでヴァンガードにアタック!」《10000》

 

「ここは……カロンでガードします」《15000》

 

「ドライブチェック。《ウォールボーイ》ゲット、ヒールトリガー!ダメージを1点回復して、ヴァンガードにパワーを追加!行けっ、クリューガーッ!」《15000》

 

「あちゃー通っちゃったかー」

 

「まぁ、ヴァンガードはこういうゲームだからな」

 

冷静に言ってのける輪廻。ヴァンガードは、運という不確定要素が中心のゲーム。だからこそ先が読めず、運によってファイトの半分以上が左右されるのだ。

 

「ダメージチェック。《PBD(ファントム・ブラスター・ドラゴン)》トリガーは無しです……」

 

燿覇は心の中で小さく舌打ちする。せめてドローがくればまだマシだったのだが、そのアテも外れてしまった。

 

「よっしゃ、アタックが成功したからクリューガーのスキル発動!ダメージを1枚、表にするぞ」

 

「ほう、これがクリューガーのスキルですか。知らなかったー」

 

予想外のスキルに驚く火穂。

ブラウクリューガーのテキストには(V)『ヴァンガードへのアタックが成功した時にダメージを1枚表にする』というスキルが確かに存在している。

 

「あぁ、これだ。だが、リアガードにいるとこの能力は発動しない。そのせいか同じ能力で汎用性の高いストームの方が使われていて、クリューガーのスキルは目立たない」

 

「はぁ~なるほど」

 

「さぁ、俺はターンエンドだ!」

 

正機がニヤリと笑いながらターン終了の宣誓をする。おそらく、正機の心の中で勝利への自信が強くなっているのだろう。

ただ、燿覇はそんな正機に興味なさげだが。

 

「スタンド&ドロー」

 

自分の手札を見つめながら彼は1枚のカードを手に取り、ヴァンガードサークルにカードを置く。それは、黒き鎧を纏う騎士。

 

「ライド、ブラスター・ダーク。《9000》ソウルにジャベリンがいるので、パワーを1000追加。《10000》ライド時スキルは……使わずにいきます」

 

すると燿覇の行動に疑問持ったのか、火穂が首を傾げる。

 

「あれ?ブラスター・ダークのスキル使わないのかな?」

 

「ダークのスキルはCBの消費が多い。後半戦のためにCBを残すなら、ここで使うわけにはいかないだろう」

 

「シャドウパラディンはただでさえCB消費が多いですからね」

 

「なるほど~」

 

「髑髏の魔女ネヴァン《3000》を左上にコール。そして、スキル発動。CB1枚と手札《アビス・フリーザー》を1枚ドロップゾーンへ送り、2枚ドロー。さらに、左下に黒の賢者カロン。《8000》右上にカースド・ランサー《9000》をコールします」

 

一気にまくし立てる燿覇。しかし、燿覇の顔は無表情のまま変わらない。

 

「カロンのブースト、ネヴァンでジェノサイド・ジャックにアタックします」《11000》

 

「おっと、そいつはブラウクリューガーでガードだ!」《16000》

 

「次はカースド・ランサーでストームにアタックします」《9000》

 

「ん~、そっちはノーガード!ストームは退却」

 

「ナイトメア・ペインターのブースト、ブラスター・ダークでジェノサイド・ジャックにアタック」《16000》

 

「えっ!? の、ノーガード」

 

ヴァンガードからリアガードへのアタック。セオリー通りの攻めであればあまり見られないやり方。そのせいか正機は驚き、動揺する。

 

「ドライブチェック。《ナイトメア・ペインター》トリガーは無しです。これでターン終了します」

 

「あ……あぁ、俺のターンだな!」

 

先ほどの燿覇の行動に動揺を隠せない正機。

ここで、正機を含めこのファイトを見ている全員が、今の行動の意味を考える。

 

(今のアタック、一見すれば無駄打ちのように見えなくもない。だが、間違い無くあれはアイツの計画の内だ……一体、お前は何を考えている……陽世弟)

 

深く、相手の思考を考える者。

 

(ただのミスだよな……だってフツーはあんな状況でヴァンガードでリアにアタックなんてしないし……うん、ミスに決まってる!)

 

相手の失敗だと考える者。

 

(うーん……私は、あんまりこういうことを考えるのは向いてないんですよね……)

 

考えることを放棄する者。

 

(アキハ……やっぱりあれをやるんだね……もう、準備も整ってるみたいだし……)

 

確信に迫るもの。

 

 

 

そして

 

 

 

答えは彼が知っている。

 

 

(さぁ、始めましょうか……楽しい楽しいカウントダウンを)

 

終焉まで、あと×ターン。

 

 

 

 

 

 

第2ターン終了

 

燿覇

クラン シャドウパラディン

手札 2

ダメージ 2

前列 ネヴァン┃ ダーク ┃カースド

後列 カロン ┃ペインター┃

 

正機

クラン ノヴァグラップラー

手札 4

ダメージ 1

前列   ┃クリューガー┃

後列 タフ┃      ┃

 

 

 

≪≪≪≪≪≪≪続く。




次回決着!?

不備があれば連絡お願いします!
自分で気づいた点は直していきますので。
それではまた次回!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。