魔法冥王リリカル☆ゼオライマー   作:Gセイバー

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それではお楽しみください!!




第1話

 

 

 

 

 

ある日、一人の男の命が消えようとしていた...。

 

 

「う......。」

 

 

彼の名は「木原マサト」。

 

なぜこの男が死にそうなのか?それは数時間前に遡る__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________ 木原マサトは今を生きる普通の中学生である。

 

困っている人が入れば助け、いじめられている人が出てきたらそれを止め、頼み事があればそれをしっかりやりとげるなどと、人に役立つことをたくさんしてきた。

 

 

彼はいつものように家を出て学校に行く所だった。そして普通の学生と同じく勉強に専念する。これが彼の一日になるはずだった。

 

 

「よし、あと少しで学校だ。急がなきゃ」

 

 

いつも通っている見慣れた歩道を走りながら彼はこう呟く。いつもならとっくに学校へ登校している彼だが、今日は珍しく寝坊をしてしまった。遅刻寸前の為、急いで学校に向かっていた。

 

 

「夜中まで勉強していたのはまずかったなぁ...遅刻寸前になっちゃった...文句言ったってしょうがないかぁ...」

 

 

そんな愚痴をこぼしながら急いで学校にもかっていると...。

 

 

 

ポォ――ン

 

 

 

「うわっ!?」

 

 

突然青いボールが右から飛んできて思わずマサトは驚く。そのボールは、歩道のガードレールにぶつかり地面に転がった。すると、おそらくそのボールの持ち主であろう幼稚園児ぐらいの幼い子供がボールを追いかけて右から出てきた。

 

 

「ねえ君!」

 

「んっ?なに?」

 

 

マサトはその子供に声を掛けると、子供は不思議そうな顔をして彼の顔を見上げる。そして彼は優しくこう言い始めた。

 

 

「ダメじゃないか、こんな人の通る道でボール遊びをしちゃ。もし君のボールが他の人に当たったらその人はどう思う?」

 

マサトの問いに対し子供は少し暗い顔をする。そして不機嫌そうな声でこう答えた。

 

「...嫌な顔をする。」

 

「でしょ?だからこんな危ない所で遊ばないでね。分かった?」

 

「うん。分かった!」

 

彼の話を聞いた子供はにっこりと笑って元気に返事をし、地面に転がってるボールを拾い上げる。そしてその場を離れた。しかし注意をしたのにも関わらず、再びボール遊びをしながらだった。

 

またやっちゃってる...。

 

その光景にマサトは心の中でこう思いながら、少し困った顔をした。

 

 

 

 

しかし次の瞬間。

 

 

「っあ!」

 

「!」

 

ボールがガードレールを越えて道路に落ちてしまう。それを拾いに行こうとする子供。だがその百メートル先に大型トラックが迫っていた。

 

 

あの子はボールに夢中で気づいていない...!仮に気づいていたとしても間に合わない...!

 

 

この時のマサトの思考は1.5秒だった。

 

 

「早く...!助けなきゃ!」

 

 

マサトは考えるのを辞めた。あの子を助ける。ただそれだけで頭がいっぱいだった。彼は急いでガードレールを飛び越えて走り出し、子供の所に全力疾走で向かう。

 

 

「間に合え!...間に合え!...間に合ってくれぇぇぇぇ!!」

 

 

子供の所に辿り着くとそのまま押し出し、トラックに轢かれないようにすると同時に....

 

 

 

 

 

キキィィィィィィ━━━━!! ドシャア━━━━ン!!!!

 

 

 

 

鈍い音が鳴り響き、身体に今まで経験したことの無い激痛が走る。

 

 

意識が薄れていく...。でも、彼が確認できたことが二つあった。

 

 

 

 

一つは子供を助けるため前へ押し出せた事。

 

 

 

 

 

 

もう一つは_____

 

 

 

 

 

 

 

 

 

______自身がトラックに轢かれていたこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今に至る。

 

 

「うう...」

 

 

彼は地面に倒れていた。段々と意識が薄れていく中でこっちに誰かが駆け寄ってくる足音が聞こえた。

 

 

「お兄ちゃん!!」

 

 

その足音の主は、ついさっき轢かれそうな所を助けた子供だ。子供は彼に駆け寄り声を掛ける。

 

 

「お兄ちゃん!!大丈夫!?」

 

 

「....き、君こそ....大丈夫かい...?」

 

 

苦しそうな声でそう言うマサト。ここまでの怪我をしておいて、他人の心配が出来るのは、彼ぐらいしか居ないだろう。

 

 

「うん...。僕は大丈夫...。」

 

 

子供がそう答えるとマサトは安心したように途切れ途切れな声でこう言った。

 

 

「そっ...か....それなら...良かった.....」

 

 

更に意識が遠のいていく。彼にも限界が来ていた。その間際で彼はこう呟く。

 

 

 

 

 

「...助けられて...良かった....」

 

 

 

 

 

 

 

その言葉と共に彼は目を閉じ、彼は静かにこの世を去った。

 

 

 

 

 




次回も楽しみにしてください!!
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