運命の行く末   作:島田正二

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元々仮面ライダー龍騎のパロディをやろうとして閃いた話をアレンジした話でもあります。
少し突拍子もないところもありますがよろしくお願いいたします。
誰がどのクラスかは読んでからのお楽しみということで...


プロローグ
プロローグ


 聖杯戦争...それは、7騎の英霊達を召喚し最後に残った者が聖杯によって願いを叶える魔術師の儀式である。

 

「問いましょう、貴方は私のマスターでしょうか?」

 

 その夜、7騎の最後のクラスのバーサーカーが呼び出された。

そして、同じ頃本来呼び出されるはずのないルーラーのサーヴァントが呼び出されて、ランサーが脱落した。

 それを密かに見ているものもいた。

 

 

 とある屋敷の地下、人が踏みいるのも憚られる蟲の集まる場所。

そこに2人の男がいた。 

 1人はかなりの年を取った老人、もう1人は高校生くらいの少年だった。

 魔術師の名門とも言える間桐の家の間桐臓硯とその孫の間桐慎二だ。

 

「まさか、衛宮の小倅がバーサーカーを呼び出すとはな...しかし魔術にたいして素人なあやつでは長持ちはするまい」

 

 臓硯は、蟲を経由して知った衛宮士郎の状況を嘲笑った。  

 聖杯戦争は魔術師が、剣士(セイバー)槍兵(ランサー)弓兵(アーチャー)、キャスター、騎手(ライダー)暗殺者(アサシン)狂戦士(バーサーカー)の7騎のクラスに分かれた英霊を召喚するのが原則となっている。

 その中でも、バーサーカーは他のクラス以上に魔力を消費する、しかも狂化によって理性を失くしているものも多いため扱いが難しいクラスだ。

 臓硯は以前の聖杯戦争で、ある魔術師に嫌がらせも兼ねて、バーサーカーを召喚するよう差し向けた事もあるため早々に脱落すると予想した。

それを見ていた慎二が、臓硯に恐る恐る口を開いた。

 

「で...でもお祖父様、他のクラスもかなり実力者揃いなんでしょう?あの桜が勝てるんですか?」

 

「慎二、あやつが呼び出したのはセイバーじゃ、桜には過ぎたる代物だがなんとかなるじゃろうて」

 

「そ、そうですか...」

 

「しかし……此度の聖杯戦争、ルーラーが呼び出されるとはのぉ。前の聖杯戦争では、無かったが聖杯戦争に不具合でも起きたか?」

 

 セイバーは、アーチャーとランサーと並び最優とされるクラスだ。

 これで参加者は、遠坂に雇われた薬草学しか取り柄のない魔術使いの呼び出したアサシン、衛宮の倅の呼び出したバーサーカー。

 バーサーカーと同じタイミングで呼び出されたというルーラー。マスターは、聖堂教会の聖職者だったメリルの娘だ。

 ルーラーは、本来聖杯戦争の裁定者とも言えるクラスでもあり特定の誰かに召喚されることはまずない。

 もしも召喚されるならば、聖杯戦争が世界を崩壊させかねない事態であると認識されたときだ。

 キャスターのほうは、マスターが連続殺人犯であるから最初から問題外だ。

 脱落したランサーを除けば、ライダーとアーチャーのクラスは召喚こそされているがマスターが分からない。

 しかし、今さっきもう1匹蟲が帰ってきていたため情報を確認するために蟲蔵にきていたのだ。

 

「?」

 

「どうしたんですか?お祖父様」

 

「いや、なんでもない」

 

蟲の持ち帰った情報にマスターの分からなかった2つのクラスのことも記録されており、マスターのことを知ると内心鼻で笑っていた。

 

(科学省の光裕一朗の上の倅と、塾の講師か...魔術について門外漢がよくもまぁ参加したものじゃ)

 

 しかし、その2人こそは今回の聖杯戦争のダークホースとも言える存在、鼻で笑うのを後悔することとなるとは思わなかった。

 

同じ頃、とある場所では。

 

 ──深追いしすぎたわ......まさか助けようとした子が魔術師でしかもバーサーカーを呼び出すとは思わなかったし、アサシンも急にどっか行ってしっちゃかめっちゃかよ──

 

 紫の長髪に白に赤の混じった服を来た女性が誰かと話しているようだった。ただしテレパシー、念話であった。

 

──ごめんライダー、僕もその可能性を考えるべきだったよ──

 

 話していたのは、茶髪に青い服の少年だった。

 

──まあ良いわよ、助けると判断したのはマスターだし後悔はしてない。──

 

──ありがとう、ライダー今日はこのまま帰ろう──

 

 そのままライダーと呼ばれた女性とともに家に帰ることを決めた。

 

(しかし、バーサーカーのマスターは善人か悪人か...どう転がるんだろうか、願わくば善人であってほしいな)

 

 少年の名は光彩斗、小学生ながらもライダーのマスターとして今回の聖杯戦争に参加していた。




用語解説

魔術と魔法(TYPE-MOON作品)

神秘や奇跡を人為的に再現する事。
魔法との違いは、平たく言えば代替出来るものがあるかどうかにある。例として火を起こす術を行使することは、ライターなどで代用できるため魔術に区分される。
ただし万能ではないため、必ず宝石などの触媒を代価を支払うことで行使する。
魔法については、奇跡とも呼べるもので該当するのは6つ。ただし第四魔法は存在するが失われたもの、第六魔法は存在しないとされている。

魔術師と魔法使い(同上)

魔術を行使するだけでなく、研究と研鑽を重ねることで世界の根源にたどり着くことを目的とする者を指す。
研究無しに魔術を行使する者は魔術’’使い’’と見なされる。
魔法を行使する者が魔法使いである、こちらはそれぞれ該当者が1人ずつとなっている。

蟲(Fateシリーズ)

ただの虫ではなく、魔術に用いられる特殊な虫で間桐家の使い魔がもっとも知られている。
特に刻印虫については、魔術刻印の役割を担う代わりに宿主の魔力を吸収して場合によっては肉まで喰い破る外法である。
普段は屋敷の地下の蟲蔵におり、慎二と臓硯が話していたのはその蟲蔵である。

人物紹介

間桐臓硯(Fate/staynight) 
間桐桜と間桐慎二の祖父、嗄れた老人という風貌だが実際には蟲を使った禁術で100年以上生きてきた化物とも言える存在。
令呪の考案で聖杯戦争の最初期から関わっている。

間桐慎二(Fate/staynight)
間桐桜の兄で衛宮士郎の親友。
魔術回路が生まれつきないため、間桐の家に養子入りした桜に対してコンプレックスを抱いてる節がある。
嫌みな性格ではあるが、衛宮士郎との仲はいいほうではある。
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