許されない物。   作:ことはMk2

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どうやって終わらせようと毎回悩んでます……。
短編なのに…!


第3話

皆が寝静まった頃。

月が雲に隠れ、灯りなしでは過ごせないと思えるほど、暗い部屋の中。

私とメアリーは、同じ部屋、同じ布団で寝ている。

彼女の甘い香り、柔らかな感触…。お嬢様であった彼女にここまで触れていいものなのか、そう思ってしまう。

けれど、目の前の人が可愛くて…愛おしくて。

 

「…メアリー。」

 

ぎしり。ベッドに音を立てて彼女の知らない時間に

そっと唇を奪う。逃避行をしてから2回目の…接吻だ。

 

━━━━━

 

まだ皆が知らないお話。

とある国のお嬢様が、従者と恋に落ちて国を抜け出したらしいの。その従者がどんな見た目かも知られていない、ただの従者。お嬢様の方は、目立つ髪色だけど…貴族となればそれぐらいウヨウヨいる。

彼女達がどんな旅へして、どんな最期へ辿り着くのか。

彼女達も、知らない。幸せに2人で過ごせるのか、それとも…。

 

━━━━━

 

朝。

眩しい太陽が朝から見えて、澄んだ空気が鼻を突く。

唇に違和感を感じながら、私は布団から起き上がる。

私のメイド…いえ、恋人のイアはまだ寝てるみたい、可愛らしく寝息を立てて。

 

「さて、と…。」

 

支度をする。

寝巻きから昨日新調した新しいお洋服へと。

この街には商人で来たが、流石にそれではやっていけない。冒険者として活動する事にした。

 

「めあ、り…?」

 

寝ぼけた声が後ろから聞こえてくる。

ボサボサの髪、眠そうな目を擦る貴女。

ふらふらとする足取りをする貴女を抱き留めて、背中を優しく撫でる。

 

「ほら、もういい時間よ、準備して…?」

「うん…。」

 

メイドの頃のような早起きの彼女ではない。私達は何者でもない、メアリーとイアなのだから。

 

━━━━━

 

街の中央にある冒険者ギルド。

支度を終えた私達はそこへ向かった。

私の髪の毛は目立つため、染料を使い紫色にしている。

イアはそこまで珍しくない髪色では無いためそのままだ。

 

ギルドに入ると、周りから視線が集まる。

それはそうだ。身長も小さい。女二人。

こんな場所には似合わない。

 

「あ?此処はガキの遊び場じゃねぇんだぞ。」

 

1人の大男が睨み、声を荒らげる。

周りもそれに賛同し、野次を飛ばしてくる。

……どうしたものか。そう考えると、風と共に、私の横をイアが走り抜けた。

気づくと彼女は、大男の肩に乗り、首に短剣をつき当てている。後少し……押し込めば、大動脈に突き刺さりそうなほど。

 

「なんの騒ぎですか!」

 

女性の声が響く。

ギルド内は静かになり、声の主の方へ。

カウンターの奥から1人の女性が歩いてきた。

身なり的には受付の人だろうか。

私とイア…。大男を一瞥した後、状況を理解したよう。

 

「だいたい分かりました。

次、騒ぎをギルド内で起こしたら冒険者証を剥奪いたします。」

彼女は大男を指さした後、私たちに向けて…。

 

「冒険者の登録ですね。ではコチラへ。」

 

彼女の案内に従い、私は着いていく。

イアは大男の肩から飛び降りて、睨んだ後に私の元へ。

 

「では、こちらに名前と同意書を。」

 

差し出された書類に、私とイアは家名を除いて、ただのメアリーと、ただのイアとして提出。

同意書には、血判をして。

 

「こちらが冒険者証です。無くさないようにしてくださいね。」

 

カードを受け取れば、彼女は次の業務へと向かっていった。

「怒涛でしたね…。」

「……そうね。」

 

入った途端のイザコザ。

瞬時に理解した受付嬢。

 

そして、イアのあの俊敏性…。

私は、彼女を知れていない。

心の中が翳りができたような気がして…。

私は、彼女の隣に立ってていいのかしら……。




3作品目。
どうやって終わらせようかと思案中。
とりあえずもうメアリー曇らせちまえ。となりこのラストです。次もまた気分投稿で。
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