黒歴史が追ってくる   作:かりん2022

2 / 4
黒歴史が暴露される

「すぐるくん」

 

 自分の声に目を覚ます。懐かしい夢を見た。

 

「……嫌な夢だな」

 

 一つ息を吐いて、今日も身支度を整えて暗いビルの中、情報収集の仕事を開始する。

 すると、浮遊大陸だのドラゴンだの、とんでもないニュースが流れるのと同時、空間に穴がいて、小さなプルプルした丸い生き物が飛び込んできた。

 

「プチモン!?」

「たくみ、会いたかった!!」

「マジか……マジか。今代の勇者負けたの? というか、まだやってたのか!? 毎年!??」

「当然だろ!!」

 

 俺は頭を抑える。都合のいい夢だと思っていたかった。

 むしろ、今までよくハートモン達のことが公にならず、選ばれし子供達が勝ち続けてきたものだ。

 

「で、俺に何のようだ? もう進化はさせてやれないぞ」

「たくみ……。それは会って分かった。だから、一緒に逃げよう!」

「は?」

「今代の勇者が負けて、先代勇者達を引っ張り出す計画が出てる。特に、伝説の勇者であるたくみとすぐるは期待されてるし、ダークモン達にも追われてる。でも、もうたくみが戦う事なんてない。僕が守るよ」

「逃げろって言われてもなぁ。もう既に逃げてるようなものだし。パートナーのプチモンが黙っていてくれたら、問題ないだろ」

「たくみ……わかった。僕黙ってる」

「頼むよ。でもまあ、一応状況は聞いておこうか」

 

 

 そうして状況を聞いていく。

 どうやら、歴代勇者がパートナーのハートモンスターと共に結界を張り、大儀式を行うらしい。その儀式に、強力なハートパワーが必要で、それを傑と巧に期待していたらしい。

 

「残念だけどさ。夏油も俺も、もう勇者どころか、犯罪者なの。大体、今代の勇者はどうしたんだよ?」

 

「敗北して、今、歴代の勇者達の所に助けを求めに行ってる」

「ううん。死人が出ないと良いけど。あいつ、今尖ってるしなぁ」

 

 巧は心配そうに声を上げた。

 

 それから、一週間後。

 巧はいきなり襲ってきた黒服の集団に囚われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「毎年選ばれし子供達が世界の命運をかけて勝負してるぅ!?」

 

 家族達は驚きの声をあげる。そうだよね。

 

「すごいです夏油様! 勇者だったんですね!」

「小学生低学年の頃の話だけどね」

「小学生が今年破れたって事ですか?」「そう言うこと」

「子供が未来を信じる心がハートモンを正当に進化させる?」「そう」

「夏油様、進化させてみて!」

「今の私の心にキラキラしいものはないから、進化はさせられないよ」

「すぐる……ううん、感じる。傑の一番奥底に、蒼い宝石が……!」

「本当にやめて」

 

そうこうしている内に、呪術界から打診が来た。

 

「勇者様(笑)、事情は聞いた。貴様の過去を公表されたくなければなんとかしろください。後匠は預かった(意訳)」

 

 その言葉に、夏油は渋々召集されるのだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。