突如として現れた浮遊大陸。
ドラゴンなどのモンスター。
そして毎年、選ばれし子供達が世界の命運を掛けて戦っていた事実。
呪術界は混乱した。
この世界はニチアサか!?
そして、その歴代勇者に、夏油傑がいたのである。
そのパートナーだった青年は、巧。
どことなく悟に似た青年だった。
なんの因果か、目隠ししているところまで同じである。
「傑、ひとつ聞きたいんだけど」
「久しいね。挨拶もなしに、なんだい、悟?」
「お前が俺の友達になったの、巧に似てたから?」
ぎしっと空気が軋む。
夏油は戸惑った。
「悪いけど、巧は猿だし、呪専に行った時には存在を忘れていたよ。君とは比べるべくもない」
「ま、そうだろうな」
「そう?」
「君と似てるのは否定しないけどね。あの頃の巧は、天才肌で自信に満ち溢れていてね。その部分では君に似てたかな」
「巧と友情パワーでどうにかするわけ?」
「「無理」」
「じゃ、じゃあ俺と友情パワーする?」
「悟。必要なのは子供のピュアな心なんだよ。大人では無理なんだ」
「それにパートナーハートモンいないだろ」
「スラモンが傑のパートナー?」
「小学校の時のね」
それでも悟は不満げである。
「とにかく、勇者に相応しい小学生を見つけてその子に戦ってもらうんだね」
「出来ないから今回敗北したんじゃん」
「今年度までは歴代勇者達が買ってたんだよ。大体、呪力で買っちゃダメなのかい?」
「それが、呪霊に呪力しか使えねーように、ハートモン達もハートモンで倒すしかないみたいでさ。だからこそ子供達がどうにかするシステムを変えられなかったんだろ」
「あー。そういえばそうだった、かも。考えるのは巧くんに任せてたしね」
「すぐる! 今こそ、胸に仕舞い込んだ宝石箱を開ける時!」
「その宝石箱は悟なんだよ」
「傑ー!」
「だが、駄目でも何でも小学生に事態の収集を任せる訳にはいかん。今回だけ力を貸せ、そこの非術師とともにな」
「猿とは戦えない」
「傑」
そこで、ボロボロの子供達が現れた。
「歴代勇者様。お手数をかけてしまってすみません。元はと言えば、僕達が敗北した為。でも、僕達に考えがあります」
「……言ってみろ」
「時を操り、最強だったあなた達を呼びます! タイムモン! お願い!!」
「タイムモーン!!」
タイムモンが輝き、夏油、五条、巧の三人はお子様となっていた。
「巧!」
「今解析する。 プチモン! 進化!」
【プチモン! 進化ー! マジカルダンサモン!!】
焦った夏油少年が巧少年に声をかける。巧少年は慌てず騒がず進化を促す。丸い饅頭が魔法使い風のモンスターに進化する。
「転移系の術式!? そしてリアルデジモン!?」
驚き、ついで喜ぶ五条ぼっちゃま。
とりあえず、一同写真で激写した。