最近楽しい事が起きている。姉という謎の勢力について対策を考えるのもそうだが、私が介入したことによるバタフライエフェクトが大きくなっている。最近だとセルゲイ大佐だな、本来ならアンブレラに来るのは1991年だから丁度一年早く入社?正確には協力関係だが接触している。これで何が変化しているかというとセルゲイ大佐はいまだにソビエト連邦の大佐のままだった事だ。そう!何と彼はソ連の大佐としての立場で祖国から独立した者達に対し、アンブレラの兵器を使用したのだ!ウケる、祖国の仲間には使用しないとか言ってたのに私達が介入してない真の意味で裏切り者だったら問答無用で排除してるよ!しかもだよ、アンブレラの技術、ロシア支部に送ってある物だけだけど自国の兵器として扱ってる訳よ!物が物だけに場所は限定しているようだけどね…立てこもってる連中とかにはハンター部隊を差し向けるとか、先行量産型テイロス(武器無し)を使ったりとか実戦データ取集を行ってるようだ…最高!!
くくく、まあそれは前もって許可を出してたからいいけどさ…何とだよ…セルゲイ大佐はアンブレラの技術を祖国に提供かつ我々アンブレラの後ろ盾を得たことを包み隠さず
「おめでとうございます!セルゲイ
『相変わらずのようだな…それとこれは取引ではない、命令だ』
「新兵器はいくらでも譲与するんでご自由にお使いください、あ、これからの国際情勢と今後の動き、各国の情報を資料で送りますね」
『祖国の繁栄に繋がることは全て送れ、私は例え汚れようと祖国の為ならば貴様らのような輩でも使う』
「ypaaaaaaaaaaa!」
あ、切れちゃった、遊び過ぎたわ。それよか凄くね?今のソビエト連邦ね…持ち直しちゃったの。勿論アンブレラからの支援と情報操作、情報提供、あと私からの未来知識少々など入れ知恵あれどだよ!数ヶ月で食料から始まりインフラ整備、おおらかではあるが西側との協調ムーブを取り入れたりなど…あのミハイル・ゴルバチョフと、セルゲイ大佐が協力して(表向きアンブレラも善意で協力してるムーブ出してる)祖国を守った英雄になっちゃった。
アンブレラもソ連では赤い星代表会社みたいな立ち位置をゲットだぜ!実際は利用されてるだけだけどな!その功績と民衆からの後押しによってセルゲイ大佐はセルゲイ議員として共産党の一員となり、真の意味で祖国を救う為に活動できている訳だ!その代わりにアメリカで反アンブレラデモが少し起きたけど、アンブレラの特有の情報操作及びU.S.S部隊による話し合いが行われて鎮圧されてきている。あくまで善意による手助けの延長として民衆に伝え、アンブレラ指示層を徐々に増やしている最中だ。結果的にその行為がソ連との融和モードにもなるという一石二鳥状態である。
ぶっちゃけデモが起こる事は想定内だった…死者が出るレベルの出来事に姉が介入するか否かを知りたかったんだけどさ、なかなか尻尾を出さないんだよね。アメリカに限らず国際情勢が変わる時代だよ?組織として動くなら世界が混乱する今が狙いどきなのよ。それなのに動かないとなると…既に組織として出来上がってて、アンブレラ内での動きは最低限の可能性がある。その最低限が面倒なんだけれども…情報を操作できる人材かつアンブレラの良心?なんて数が限られる、実はもう目星は付いてるんだ。どう排除するか未定だけど。
「ひひひっ良いことすると気分が良いね、後ろを刺されないようにこちらがカバーしないといけないのが面倒だけどね」
このアンブレラの損失はスペンサー公認である。スペンサーおじさんは損得感情より、結果を求めているからね。自分にとっての目的、老化を止める方法、人類を支配する方法など最終的に手に入れば何してもオールOKな人だから…私が一肌脱いで、改良型の若返り薬(時間制限あり)を提供すればイエスマンになってくれる。どのくらいで暴発するか見極める必要がある相手だけど世界的影響力は依然としてあるからね?まだバイオテロとかラクーンシティ事件とか起きてないから、私の動きも入ってるけどアンブレラは世界的に見て正義の味方だから。まあ、実態をしれば反吐が出る現実かもしれないけどね!
ソ連がアンブレラ製の生物兵器を使用した。この出来事で重要なのは国家単位でB.O.W強いては生物兵器を使用した事だ。原作時空において世界各国でバイオテロは起きても国家ぐるみで生物兵器を使用するのは実は初だったりする。国家上層部の一部が関与している場合はあったが、国家が制定した上で使用するのはなかった。独裁政治、後がない状況など重なって起こった奇跡の出来事なのだ。
「まあ、奇跡でも何でもないんだけどね。ソ連に後がないって知ってたから許可を出したんだから、持ち直したのは凄いけど…これで一蓮托生だよセルゲイ?アンブレラを使うなんて呪いのアイテムを使用するようなもんなんだから」
私の目的の一つ。アンブレラを作り直す、正確には内に潜む連中を駆除と並列して頂こうと動いている。スペンサーは自身の危機察知能力に関しては桁違いに高い人物だ、いくら自身の目的を達成できる人材であっても命の危険があれば切り捨てる。できなければ雲隠れしてしまう…だから、この絶妙な関係を続けつつ、できれば直接会うか、場所を特定してからじゃないとアンブレラを奪えない。単純に独立したり、他会社に入社するなど選択肢もあったが・・・それって逃げてるようなものじゃん?絶対やだ!
ネオ・アンブレラ計画とでも名付けようか…この社名は本来、カーラ・ラダメスという女が自らの飢えた愛情故に狂い、それでも演じ続けたピエロの代名詞だ。愛した男が平穏を望むなら、その逆の混沌を目指して生まれた組織、それがネオ・アンブレラ。世界の秩序を破壊し、ウィルスによる変化し続ける世界を求めて動く組織だが…私の場合は愛などいらぬ!退きません!こびへつらいません!反省しません!
私が楽しければいいんだよ!
1991年となったある日、遂にやっちまったぜ…アレクシア擬きが我慢の限界でウェスカーに会いに行っちゃった。約1年無線とかで嫌々ながらウェスカーに対応させていたが限界だったようだ。私は私で世界の事、自分の事などでほぼ眼中になくなってたのも原因の一つだけども、何がマズいかってウェスカーは仕方ないとして…ウィリアム博士の方がヤバい。
親友アネットより聞いたのだが、アレクシアが生きてました情報から始まり、私が活動すればするほどストレスマッハ状態だったらしく・・・この時期だとネメシス計画が始まるはずだったが既に終了手前までこぎつけているらしい。それに伴う沢山実験していたらしく…アンブレラ専用の産業廃棄物処理場が処理許容量超えた報告も出るレベル・・・・・洋館事件の下りが起きてるんですけど?まだS.T.A.R.S.設立されてないんですけど!6~7年早えんですけど!
…まだアークレイ研究所で事故は起きていないのが救いだけどさ、え何なの?実質ウィリアム博士一人で数年規模で行う実験分をやっちゃったってどんだけストレスヤバかったの?アネットも通信越しに自重しろ云々言ってくるし、それはこちらのセリフだよ!?このペースだとG-ウィルスも完成してる可能性が出てくる。リサ・トレヴァーを廃棄した書類等は確認してないからまだだと思うけど…このままだと主人公組が出て来る前にバイオハザードが始まりかねない。その起爆剤になりえる奴を行かせてしまったのがマズい!
でもさ、無理じゃん!力業で止めようにもT-Veronicaの完成形だぞ、ウィルス対策は用意してるけど今の段階で使ったら相手側がどう動くか不透明になっちゃうし・・・
「仕方ないよね」
もう知らね。大丈夫だよきっと、うん、ウェスカーもいるし…まだ行っちゃった事を伝えてないけど仕方ない、仕方ない…これはいわゆるコルテラルダメージに過ぎない。
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ーー
未知への探求は止まらない、止まらせない、そんな気持ちで研究をしていたのは何時だっただろう。新たな細胞・ウィルスが見つかる度に遠くなっていく背中に追いつくのに生涯を注ぐようになった…自らのプライドはズタズタとなりながらも、その背中の主を蹴落とす為に研究を続けていく毎日。
到達点に辿り着いた事もある…だが奴はその先へ、自分とは違う分野、自分とは違う視点、自分とは違う考え、己という存在なんぞ興味がないと歩みを止めない。ふざけるな…こちらを向け、私を見ろ、私の方が優れている、私の方が上だ!
「ッッ!」
机を叩きつけ、薬品や実験結果の資料などが散乱する。唯一落ちなかった紙はある女共の通知についてだけだった。歯を食いしばり、その通知が目に入る。有象無象の報告なんてどうでもいい、今の己を動かすのは一種の思いだけだった。
『アフリカ支部所長アルファートの開発したB.O.W【TOFU】について---…アルフォートがソビエト連邦に介入及び今後の―ーー』
『アレクシア・アシュフォード研究員による新型ウィルスの―ーー…アフリカ支部拡張に伴う人事にアレクシア・アシュフォードを副主任に―ーー』
今のアンブレラは奴らしか見ていない
『君の研究は素晴らしい、ああそういえば…知っているかね?同じ研究員として見習う存在がいることを』
嫌味、妬み、嫉妬、研究をする上で資金を募る際、金の管理をしている奴らから言われるのはあの女と自分の違いについてだった。
「ッ何が違う!私はっ私が」
私と同じ歳で所長となった存在、私より幼い年齢で新たなウィルスを開発した存在…私の方が長く接していながら結果を出せていない現実。
「…奴らと関わるな。ロクな事にならんぞ」
「ッふざけるなウェスカー!私が逃げると思っているのか、この私が劣っていると!」
「ちがっ」
「知っているぞ、お前はあのアレクシアとできてるってな!はっ、あんなガキが趣味だったとは恐れ入る」
「誤解だ、俺はあんな」
「アルフォートといいアレクシアといいお前といい!どいつもふざけやがって・・・」
「…」
幹部育成所からの親友が実は幼女趣味の変態で、若い女に尻を蹴られている現実に傷ついた。しかもお熱なのが自分が目の敵にしている連中というのが拍車をかけていた。聞かれないようにしているようだが、ほぼ毎日通信していたら耳にも入る…あのガキに対し、お願いごとを伝えている奴の言葉、ここに来るなという内容だが・・・私を刺激しないように対処しているのは明白だった。
「…粗方運び終わったようだな」
ウェスカーがいる理由は引っ越しの護衛であった。ラクーンシティ郊外にアルフォートが設計・開発指示をした施設が完成した。新たな設備、情報流出する可能性など考慮した上での異動とされている。
【ハイブ】それが新たな研究所。今いるNESTより広大で設備も充実しているのは確認済みだが…異動することになった今でも疑問が残っていた。今ある施設を実質的に放棄する意味だ、ラクーンシティ地下であるからこそ支援を受けやすく隠れ蓑として機能している現状を捨てるのは何故だ。郊外に作る利点はある、土地から始まり郊外故に人の目を気にせず拡張を繰り返す、研究に関わる情報が漏れずらいなど確かな利点もある。しかし、郊外に作るからこそ第三者、国や政府といった連中が介入しやすい口実を作ってしまうリスクもあるのだ。何より既にアークレイ研究所があるのだ、いくら設備など充実していても無暗に増やしていてはリスクしか生まない。
この異動はアルフォートが関わっていると察していた。故に気が立っているが今はいい、大事なのはこの意味だ。何故新たにラクーンシティ郊外に作ったのか…新たに作るなら別の地区に作ればいい、密集していてはリスクの分散にもならない今回の異動、ラクーンシティへのこだわりがウィリアムの脳内にある仮説を作った。
…ラクーンシティ周辺からしか取れないウィルスでもあるのではないか?…
元々ウィルスの実験として周辺の生物に投与は行っていた。2番手というのは腹立たしいが、植物に関しても行っている。細胞の変化は相変わらずの見慣れたモノが大半だった…ここで視点を変えてみた。ウィルスの媒体としてではなく、ウィルスのそのものに連なる何かがあるのではないかと考えたのだ。あの女が始祖ウィルスを人為的に生みだしたのは未だに残る偉業・・・その成分は多岐にわたる、その関係を示す何かがあるのではと考えたのだ。
そう考えればすぐに動いていた、ラクーン市警察署長との密約に被験者の確保、周辺の調査に関わる個人的な人員確保など…アンブレラの蚊屋の外で自らの欲望に従い動いていた。
私が上で、お前が下だ。依然変わりなく私の平穏を脅かした者は排除する。真実に向かおうとする意志がある者に天は味方する…その精神の下で多くの屍を積み重ね、その屍が動き出そうとしていた…
田舎の町とされていたラクーンシティーの町並みは劇的に変化してきている。アンブレラが関与した施設が大半だが、モデル地区としては下手な大都市より住みやすい。当初は数年規模で建設予定とされていた施設など、アンブレラが開発・補助金を提供することで急ピッチで進み学校、飲食店、雑貨店、総合病院といった市民にとって必要不可欠な物は全て揃えつつ税金などの補助まで完備している。…だが、遊び心と言えばいいのか?隠し扉、パズルを解かないと開かない扉など一部の施設で取り入れられ、ある意味町の名物として市民達から賛否両論で認知されていたりする。
そんな大発展を遂げたラクーンシティには最近ある噂が広がっていた。総合病院にオバケが出るという噂だ、夜な夜なある時間になると霊魂が現れ、悲鳴をあげて助けを呼ぶという…
『最近、我々に対する根も葉もない噂を信じる輩がいることに遺憾であります。我々一同、心より患者様の心身に向き合い―ーー』
総合病院の医長が会見に出てきたのは真新しい出来事である。発展を遂げたとはいえ田舎には違いないラクーンシティ、そんな町の噂から始まった騒動が大きくなったのは外国の企業からのたれこみがあったらしい。曰く、総合病院では人体実験を繰り返している…それが本当なら大事件に繋がる案件であった。ラクーン市警察も出動し大掛かりな調査が入るほど発展した事件、結果的に何も無かったらしく…警察署長直々に謝罪に行ったらしい。
「大変でしたね、アラン先生」
病室内で横になっている患者から労いの言葉をかけられる。そんな言葉を受けた医師は困ったように、けれど平然とした様子で笑いかけた。
「…ええ、申し訳ありません、患者様方に多大なるご迷惑をおかけしました」
「先生たちの薬で治らないと思っていた体がほらこんなに!夫にも元気な姿を見せれました、本当にありがとう」
彼女なりの慰めだったのだろう、肩を回し元気をアピールした。不死の病と言われていた難病に侵され、日に日に衰えが見え諦めていた時、治験であるが新薬ができたという話を聞かされた。後がないならせめてと小さな希望にすがったのは先日の事。投与を始めて数時間程度で食欲が戻り、肉体の内側から溢れてくるような高揚感、頭がスッキリする感覚には驚いたものだ。それだけ病に侵されていたのだろう、普通な状態とはこんなにも解放感に溢れたものだったのかと最近は感じている。
「それではいつもの知能テストから行います」
「毎回思うのですが、テストを行うたびに手足の拘束はやりすぎじゃないですか?」
「ははは…元気が有り余っている患者様には丁度いいかと」
「失礼しちゃう」
もう何回目かのやり取りの応酬だけに互いに軽い感覚だ。患者の方は元気の自覚があるのか、最近のお腹周りを気にしていた。
「はぁ~薬の副作用とはいえお腹が空くのよね、どうにかして抑えられませんか?」
「その分の運動もしっかり行えているので大丈夫ですよ、実際体重は…おっと失礼」
平均摂取量を軽く超える食料が提供され、その全てを平らげても空腹が止まらない時がある。食べている最中に気絶した事もあり、自分の事ながら恥ずかしい出来事だ。薬の副作用が出始めたらしいが、副作用の種類が多いらしく摂取した患者によって症状が違うらしい。
「夫が果物を持ってきたから食べようとしたのよ・・・リンゴってあんなに柔らかかったかしら?」
「薬の副作用で筋肉が発達したので…はいテストは終了です。お疲れ様でした」
「ありがとうございました。それで、私はいつ退院に」
「そのことにつきましては薬の副作用が収まってからとしかお答えできません。失礼、次の患者様をお待たせしている為…すぐに食事をお持ち致します」
「ああ、ごめんなさいね。頭を使ったらお腹が空いたの、最近その感覚が強くなったのよね」
「・・・それは仕方ない事です」
では…と退出していく主治医の背中を見ながらこれからについて考えていた。元気になった体、医療費、夫とのこれから、様々な未来が待っていると一息憂鬱になりながらも、その思いが生まれた事に心から感謝を送った。
退出した主治医、アラン・エルダートは己を奮い立たせ僅かに残る心の悲鳴を見て見ぬふりをする。これは仕事と割り切り、これを選んだのは自分であると心を無視する。
「患者の様態から急性期病棟に移す事を提案いたします」
己が書いた報告書を提出しながら医長の様子を窺う。報告書を眺めている医長から発せられるため息にいつも体が震えてしまう、もしかしたら不備があるのではないか、次の患者になるのは…もしもという闇に落ちていく感覚。この金欲しさに始めた薄汚れた行為に対する報い、そんなありもしない過程に囚われてしまうようになった。
「やはり彼女からの薬の方が効き目がいいらしい」
「はい…癌細胞を死滅させるだけでなく、失った細胞を補う形で増殖している様子です」
「問題はその増殖速度の調整が難しい事か…今回も適応しなかったとなると、彼女に来てもらった方が確実か…」
「その、流石に難しいのではないかと」
しまった…口を滑らして慌てて言い直そうとするが遅かった。
「何だと!?妻の命が掛かっていると知っておきながら!!」
医長も関与している今回の治験…いや実験にはアンブレラの影がある。患者たちに対する治験として投与する薬、その実態は新型ウィルスの人体実験であった。
「いいか、彼女のおかげで妻は今も生きている!彼女によって世界はアンブレラの物になるのも時間の問題だ、その彼女が欲している物なんだぞ」
どこまでも妻の為。愛する者の為に動くアル医長、その妻は定期的にウィルスを摂取しなければならない状態であるが、難病に打ち勝ち今も生きている。だが不安が常に胸に残る、日常的にそのウィルスに侵された者達の処理を命じているからこその宿命。
「何者かは知らないが、マスコミにリークした輩も探しているというのに!」
妻を救ったウィルスを生みだした彼女に対し、一種の推拝に近い感情を向けているアル医長にとって彼女に関わる事柄に全力で答えていた。一通り吐き出すと落ち着いたのか、冷静になる。
「万が一もある、ブライアンも今回の事から特殊部隊を設立するらしい」
「…特殊部隊ですか」
「失敗作の処理部隊、暴徒鎮圧を目的とした部隊だ。名はS.T.A.R.Sだったか、選りすぐりの連中を集めるらしい。お前もまた万が一を起こすなよ」
遠回しに失敗作が流出したり、なったりしたら殺す…その時には人として死んでいるが、その対応する者達が増える事を伝えられた。
「アンブレラの部隊だけでは駄目なのですか」
「…アンブレラは彼女のように優しくない」
一般に知られていないが、アンブレラには
ラクーン市警察署長ブライアン・アイアンズ署長もまたアンブレラに関与している一人だ。切っ掛けはアンブレラ所属の研究員だったそうだがそこはいい。アンブレラが熱を入れているモノに対して危機感を持っている事が大事だ。
「最近になって郊外がきな臭くなっているのは知っているな?」
「はい…野犬に襲われた患者が増加しています」
最近の事だ、アンブレラの地下研究所の者達が郊外の方に移ってから発生している怪死事件。処理されているようだが…被害者が出始めている。
「これはやはり…ウィルスが」
「まだ調査段階だ。一部の暴走した研究員の可能性が高いらしいが…時期に彼女にも報告が向かうはずだ」
一部の暴走した研究員…その研究員は最近になり奇功が目立つ輩らしい。そこらにある小石から始まり、ゴミ、生物、植物、果てには住宅を構築する物レベルまで徹底的に調べている。その研究員はあろうことかラクーン動物園の動物たちで実験を行おうとして捕まったりなど、暴走と言われればその通りとしか言えない行動を続けていた。なお、別経由で興味が出た動物は彼の下に送られたそうだ。
「とにかく、我々の行動によってアンブレラ、強いては彼女の立場に関わってくる。気を引き締めてかかれ」
明日は我が身と考えながら退出していく…懐に忍ばせた辞表と書かれた紙を眺めながら首を横に振るのだった。
時間は待ってくれない、移動しながら次の患者カルテを見る。自分に送られてくる患者の大半は治験患者だが…ある特殊な事例を持つ輩に対して投与する役割も請け負っていた。その場合、カルテの一部に暗号が記されている。この暗号がある輩は彼女のお気に入りを表す者…別の投与する薬剤を取りに足を進める。
「次の患者は…アリス・アバーナシーか」
彼女のお気に入りと言われている人物だ、今回はアンブレラ所属の人物のようだ。あれ?…彼女とは誰だったか…いや、私は投与するのが使命だ…
同じ時間、ラクーンシティ大学にてピーター・ジェンキンス教員はある人物と連絡していた。ラクーンシティの出来事もそうだが、まるで友と話すように会話を続けていく。他の者に聞かれたくない内容も話している為、誰も来れないように鍵は閉めていた。
「君のおかげで【デイライト】は作れたが…これの量産は難しいぞ」
『構わないさ、一人でも救われる可能性を残せた。貴方の希望は必ず受け継がれるだろう』
「ああ…しかし、君が作れば早かったのではないかね?わざわざ私に作らせるなんて」
『貴方だからこそ意味があるのです。私が作ると彼女に居場所がバレてしまう』
「…アルフォートは君を害するほど強大なのか」
『正確にはこれからそうなるが正しい。今も頑張っているが楽しませてくれる』
笑いながら話す彼女の心境をピーターはわからなかった。心優しい彼女と相反する存在を受け入れながら、今も人助けの為に動く彼女の足取りにはついて行けない。
「そうか…それで、今度はどこで人助けをしているんだ、羽虫の音が先ほどから聞こえるが」
『それは貴方でも教えられないな』
「そうか、無事に会えることを願っている」
通信を切り、希望を持つ。このまま持っていると厄介な同僚に見つかりかねない為、友人に預けることにした。アンブレラの現状も紙で書いておき、万が一の時友人が見れるように細工する。
「私は多くの罪を重ねた…その罪に関わらせてしまう事を謝罪する、だがこのままにしておけない」
自分の研究者として身勝手な行いによって傷ついた者達がいる…その者達に少しでも役立てるなら、この行為にも意味が生まれるだろう。
今も世界で活躍しているアンブレラ、表の顔も厚くなり中まで見えなくなってきている。この流れを作っている存在に危機感を持ちながら、研究を続けている時に彼女と出会った。
私の希望は潰えない…ジョージ、頼む…
☆
南米のとある町。森林に囲まれた自然の要塞、武装した集団が根城にしている場所において不釣り合いの存在がいた。背丈は近くの者より半分ほどしかない、服装も独特でアニメーションから抜け出してきたと言われても納得する容姿をした少女が根城のボスと対面していた。
対面している組織のボス、ハヴィエ・ヒダルゴは目の前で踊るような自己紹介を聞きながら宇宙に猫がいるビジョンが頭をよぎった。
妻が難病に侵されどんな治療をしても助からないと診断された。それでも諦めきれず些細な情報でも調べていた…そんな時、奴は現れた。当初は信用なんてしてなかった、年齢相応に対応してお帰り願おうとした部下が片手で持ち上げられた。まるでお手玉のように一回転させ着地させられる遊戯を見せられ、一早く対応を改めた。
結果として妻は助かった。投与された薬はすぐ効果を表し、痩せていた肉体も元に戻るという目を疑う現象に出くわした、見た目も相まって魔法にかかったのではと感じながらも家族を抱きしめた…その代わりに意味不明な願い事を叶える必要ができたが、家族の為だ。ある程度は仕方ないと受け入れる予定だった…娘の話題が出るまでは。
「貴方の娘さんを私の弟子にしたい」
「駄目に決まってるだろ!」
「何故だ?私に預ければ下手な学校より高度な知識を与えられる」
「鏡を見ろ…それに娘はまだ幼い」
「幼いからこそ高等教育の必要性がある」
「お前から学ぶと悪影響を受けそうなんだよ…」
疑問を感じているように顔を傾ける輩を見て心の中でため息を吐く。目の前の少女が自分達のような悪人ではないと感じられるが、信用しては駄目だと勘が囁いている…勘を抜きにしてもこれから成長を見守る時期の娘を渡したくない親心が勝っていた。今でさえ娘が目の前の少女と仲良くしているのだ、服装や思考まで学んでしまえば将来が心配になる。
「私の予想では遺伝で娘のマヌエラも病になる可能性がある。私に預ければ娘の命は必ず救うと約束する」
「なんだとッっだったら今から」
「発病していない遺伝性の物は対処しようがないからな」
嘘だ!と断言できない自分の学の無さが歯がゆい…妻に投与した薬に関して少し聞いたが、アンブレラが関与している可能性を匂わせた。
世界中で活躍している大企業…最近ではあのソ連と足を揃えようと動いている。敵に回したらマズい輩の関係者だったと後でわかるとは、自分のことながら焦り過ぎていたと反省した。アンブレラについて情報を集めるのは必須であるが、娘の難病に対処できるのは今のところ目の前の少女しか自分は知らない…いつ発症するかわからないなら対処できる存在と一緒にいるのは正しい。心情から止めたいが、娘の命に係わるならと決死の決断を決める。
「…マヌエラに何かすれば許さんからな」
了解と受け取った少女はにこやかな笑顔で発した
「安心しろ。このマジカル・アレックスを信じるがいい」
ちょっと雑かなと感じるが、まあええやろ精神で投稿
今更ですが歴史改変タグ追加しました。