ハンドラーウォルターが強すぎたコーラルリリース世界線   作:血濡れの人形

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降ってわいた短編です。ルート分岐はもしかしたら書くかもしれません。


コーラルリリースALT

『ザザッ・・・621、お前をそそのかした黒幕は排除した。そのうえで、あらためて問う・・・コーラルリリースなる計画、詳細をはかせたが、どうにもお前の望むものではないように感じた。改めて話がしたい。こちらの送る座標に来てもらえるか』

 

そんな通信が入ったのは、621が最後の装置にハッキングをかける直前であった。それと同時に、エアからオールマインドの反応が消えたことが伝えられる。いままで5度も繰り返した中で、起きることのなかった事態が起きたことに、621の動きが止まる。

 

『・・・断ってもいいが、その場合、こちらとしても相応の対応をさせてもらうことになる。できることであれば、穏便に済ませたい』

 

    ▶断る  話を聞く

 

『・・・そうか、それがお前の選択なら、こちらもそれに見合った意志を示さねばな・・・残念だ。621。協力者各位、すまないが、迎撃態勢を整えてくれ』

 

次の瞬間聞こえた聞き覚えのある声の数々に、621はさらに動揺する。

 

『621、20分だ。それを過ぎた時点で、私たちはザイレムをこのままプラントにぶつける。それまでに、私たちを殺すことができれば、あとは好きにするといい』

 

無理だろ、と、思わずにはいられなかった。最初に送られてきた地点で待っているにしても、移動だけで2、3分はかかるのに、その上であの面々を倒していかないといけないなどと、何考えてやがると叫びたくなるレベルである。

 

「・・・レイヴン、私も急いで向かっていますが、そちらに着くまでに時間がかかります。申し訳ありませんが、それまでどうか、持ちこたえてください」

 

いまからでも話を聞くほうを選択したいです。だめですかね。などと考えているうちに、制御室内に機影が現れる。数は6、それは、サム・ドルマヤン率いる、解放戦線の面々であった。

 

『その賽を投げさせるわけにはいかないのだ・・・悪いが、ここで墜ちてもらう』

 

ドルマヤンの一言とともに、ミドル・フラットウェル、インデックス・ダナム、リング・フレディ、リトル・ツィイー、六文銭たちが武器を構える。もうすでに勝てる気がしないが、それでもやるしかあるまい。覚悟を決めた621は、とにかく数を減らすべく、比較的弱い相手に向けて、狙いを定めるのであった。

 

 

 

 

 

それから少し経ち、制御室から出てくる機影があった。数は1、黒塗りされたその機体は、間違いなくレイヴンのものであった。その近くに、白い機体が降り立つ。紅い残滓を残すそれは、まさしくコーラルの光だろう。搭乗者であるエアが、621のことを心配するように話しかける。しかしそれに対して、621はそれより先を急ぐように促す。予想があっていれば、最低でもあと2回、襲われる危険性があるのだ。あまりゆっくりしていられるほど、時間的な猶予がない。心配すにしつつも同意したエアとともに、目的地に向けてブーストを吹かす。それからそれほど時間をおかずに、正面に機影が見えてきた。

 

『G13!どうやら愉快な遠足をしているようだな!せっかくの機会だ!少しここで遊んでいくといい!』

 

そう言ってくるのは、G1ミシガンであった。どうやら先ほどの声は聴き間違えなどではなかったようだ。こうなってくると、この後の部隊も予想通りのものだろう。地獄か、と思わずにはいられない。それでも、少しでも進まねばならない。ミシガンの周囲に展開されている、AC部隊。イグアスを除き、すべてのレッドガンのACが集合している。ミシガンを含め、数は5。壁越えの際に機体を見ていなかったが、まさかいままで倒されていたはずのG4ヴォルタまでいるとなると、さらに厳しい戦いになるだろう。冷汗が流れ落ちる。しかし、いまさら足を止めるわけにはいかない。エアとの連携を意識しながら、621はレッドガンの面々に対して戦闘を開始するのだった。

 

 

 

 

 

すでに武器は弾切れになり、倒した相手の持っていた武器を奪って戦っているような状況である。しかし、周囲の機影は僚機であるエアを除いて残っておらず、一息入れる。直後、とっさにQBで回避行動をとる。

 

『こちらとしては不本意だが、お前の飼い主との契約だ。せっかくだが、ここで墜ちてもらう』

 

そう言い放ちながら正面に降り立つのは、ヴェスパー1フロイト。その周囲に、ほかのヴェスパー部隊の面々が降り立つ連戦なうえに先ほどより増えて7人、ラスティの姿が見えないが、先ほどのイグアスのいないレッドガンの剣を含めて嫌な予感しかしない現状である。そんなことを考えている暇すら与えんとばかりに、フロイトがこちらに向けて戦闘を始めるのだった。

 

 

 

 

 

リペアキットを使い切ったという報告が耳を打つ。というか、よく今の今まで残っていたものだ。新しく回収した武器の状態を確認しながら、そう考える。エアのほうも弾数などが少ないようで、いくつか武器を回収している様子だった。残弾の確認を手早く終わらせ、再度移動を開始する。思っていたような妨害はなく、あっさりと目的地に着いた。

 

『来たか、621・・・』

 

そういうウォルター。紅い機体は、かつての戦闘の記憶を思い出させる。そのすぐ隣に、カーラの機体が見える。その直後、空から降りてくる機体が6。そのうちの二機は見覚えのあるもので、ラスティとイグアスのものであることがわかる。しかし、ウォルターを護る様に並び立つ4機には一切の見覚えがなく、いったい何者なのかと機体の情報をエアに解析してもらう。

 

『・・・ハウンズ、仕事の時間だ。弟分を存分にかわいがってやれ』

 

エアが解析し終わるより速く、ウォルターがそう言い放つ。それと同時に、少女たちの了解の声が重なって聞こえた。最後の戦闘の火蓋が、こうして切って落とされた。




眠い中で書いたせいで大惨事。でも、書かないと変に頭に残るので無理に描き上げました。満足・・・・
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