アーガスにて再開を果たした。
あるものは嬉しさのあまり抱き着くもの。
あるものは安堵の表情を浮かべるもの。
様々な反応であった。
「みんな久しぶり!」
「ここではどこで滞在しているの?」
再開の喜びが落ち着いたころ、ルビーが聞いてきた。
「あの、それは、ほら、あれ」
ジョーンが歯切れの悪い答えしか出さなかった。
何か問題でもあるのか?
そう思いながら、その家の前に到着した。
出迎えてくれたのは、金髪の女性で、どこかジョーンに似ていた。
この家はジョーンの姉のものであった。
「すみません。こんな大人数で押しかけてしまって」
「いいのよ、なんなら楽しいくらい」
切嗣が申し訳なさそうにしていたが、特に気にしている様子はない。
「明日、アトラス軍の基地に行ってみない?」
ブレイクが提案するが、レンやジョーン、ノーラが苦い顔をしている。
おそらく無駄になったのだろう。
ということでもう一度アトラス軍の基地に行ってみることにした。
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「ここの責任者に会いたいんだけど」
ルビーがそう伝えたが、守衛は断固拒否した。
「シュニ―家のご令嬢がいるんだけど」
そういうと守衛は本人を見つめ、どこかに消えてしまった。
少しすると、人を連れながら戻ってきた。
「紹介しよう!」
「なんかすごい経歴を持っていると思う」
「ここの責任者、」
「「コルドヴィン司令官である!!!!!」」
そう紹介されて前に出てきたのは、ご年配の女性だった。
「そう!私こそは!」
「ここの責任者であり!」
「功労者!である」
訂正しよう。精神が押さなそうなご年配のクソガキだった。
切嗣からしてみれば、そういった印象だった。
「やぁ、久しぶりだね、コルドヴィン」
「おや、誰だい?」
「なんだ?ボケたのかい?」
コルドヴィンとマリーアがなんか争っている?
まぁ、皮肉のぶつけ合いだろう。
そうこうしているうちにコルドヴィンが後ろのノーラに気付いた。
「またお前か、帰りな」
「帰らない!」
「あの、コルドヴィン司令官」
「なんだね?」
「レリックをアトラスに持っていきたいから移動手段を提供してほしいの」
「ワイスお嬢様を連れていくことは賛成だ」
「だが、得体のしれないものを持っていく気はない!」
拒否されてしまった。
「その判断は適切ではないと思いますが」
切嗣が口を挟んだ。
コルドヴィンが反応したが、無視した。
「レリックを持っていくことができれば、あなたの功績となります。」
「そうすれば、いままで以上の出世をすることができると思います」
「このチャンスを見逃す高名なあなたではないと思いますが、」
クソガキ相手にこうして交渉してみた。
「ダメだ。第一、そんなものに興味がない」
おそらく責任を負いたくないんだろう。
これはダメそうだ。
「帰りましょう」
切嗣が提案し、しぶしぶ帰ることになった。
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その夜、今後について話し合う前にジンがみせた内容について話された。
レン、ジョーン、ノーラは衝撃を受けている様子であった。
「オズピンはまだ戻ってない」
「うるさい!本当にお前はオスカーか!」
オスカーが細くしたが、ジョーンがきれた。
オスカーを壁に押し付け、胸倉をつかんだ。
「ジョーン!」
ルビーが注意をし、切嗣がジョーンをオスカーから離した。
そのままジョーンは2階に上がっていき、どこかの部屋に入っていった。
そのまま夕飯の買い出しの時間となり、ルビーとマリーア以外が外に出た。
切嗣はヤンとブレイクと一緒に食料を買いにいくことにした。
「ねぇ、切嗣。どうしたらあならみたいに強くなれるの?」
「どうした?十分強いと思うけど」
ブレイクが切嗣に話しかけた。
「私は昔、自分が正しいと思っていた。」
「だけど、間違っていた。」
「だから、私は組織を抜けたの」
「狂暴化したホワイト・ファングから」
「だけど、私はあの組織を治したい」
「平和な組織に」
「どうしたらいい?」
「僕みたいになったところで、あるのは地獄そのものだよ」
「僕は人を愛して、平和を願った。」
「犠牲になった人を無駄にしないように」
「たとえ自分が悪となっても」
周りの雰囲気が沈んできた。
「まずは代表を変えることから始めたらどうだい?」
「僕はアダム・トーラスを殺す。」
「旧世代の人間はそこで退場だ」
「あとは君たちの時代だ。」
「そこから改善していけばいい」
「僕の強さは、古くなる」
「だから、強くなる方法を伝える気はない」
「見つけるしかない」
ヤンとブレイクは自分たちの覚悟を決めたようであった。
あと、話に夢中になりすぎて店を通り過ぎていた。
買い物の後、切嗣はヤンとブレイクに質問攻めにあっていた。
ほとんどが結婚生活についてだったが。
たぶんそういうお年頃なんだろう。
「ただいま」
「おかえり、お姉ちゃん」
「あれ、オスカーは?」
見ると、オスカーがいない。
家中探してもいない。
ルビーは即座に連絡を取った。
誰もオスカーがどこにいるのかを知らなかった。
ブレイクとヤン、切嗣は即座に外に出た。
オスカーを探し回るが、どこにもいない。
そうして、探しているうちにジョーンたちと会った。
どうやらまだ見つかっていないようだった。
「どこ行ったの?」
ヤンが不安そうに話しながら家の前に着いた。
「あれお帰り。」
見ると、オスカーだった。
新しい服を着ており、おそらく買いにいっていたのだろう。
「いいじゃん!」
「かっこいい!」
ヤンとルビーが即座に反応し、みんなも同様の反応であった。
「ありがとう、みんな」
そう照れながら答えた。
そうして今後について話し合われた。
「まずはどうやってアトラスまで行くか、だね」
「誰か案はない?」
ルビーが促したが、だれも手を挙げなかった。
鎖国しているアトラスに行く唯一の手段であった軍基地に断れたんだから当然の反応だ。
「理想論だけどいい?」
「いいよ、話してみて」
「アトラス軍から飛行艇を奪うのはどうかな?」
「ダメだ、危険すぎる」
「第一誰が操作するのさ?」
「不可能だ」
クロウが口を挟み、また沈黙が現れた。
「それ賛成!」
ルビーが賛成した。
切嗣からすればクロウのいう通り、不可能だ。
私だけだと何とかなるかもしれないが。
「ダメだ!捕まるぞ!」
「やることは私たちで決める!」
「私たちだってもう大人だよ」
「自分たちでやる」
「若い者についてきたらどうだい?」
これを受け、クロウは周りを見た。
おそらく切嗣はこちら側に引き込めるだろうが、それ以外は無理だろう。
おとなしく従うしかないように感じた。
「こんなに成長しちまって」
感慨深いように感じた。
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となると、作戦はどうするか?
奪ったとしても撃墜されては意味がない。
「誰か操縦できる人いる?」
「私、できるが」
ルビーの問いかけにマリーアただ一人が手を挙げた。
「レーダーはどうする?」
「レーダーは現地に行って破壊すればよい」
切嗣の疑問に答えたのはジョーンの姉であった。
「レーダーには実は隙間があるの」
「その隙間を、レーダーを破壊することで広げれば探知されずに済むはず。」
ここまで話がまとまってきた。
「わたくしが飛行艇で運ばれますわ。」
「荷物の中にマリーヤを隠せば問題ないかと」
「となると、あとは集合地点だね」
「集合はレーダー破壊のあとで行かないか?」
ワイスの提案とジョーンの提案によって光が見えた。
「じゃ、だれがレーダーを破壊する?」
「私と切嗣で行くわ。ヤンにそこまでの移動手段をお願いしたいんだけど」
切嗣はこういったことには慣れているだろうが、知識が少ない。
そのため、以前破壊工作などもしていたブレイクと一緒に行く必要が出てくる。
最善手であるように考えていた。
「じゃ、三日後決行で。」
「頑張ろう!」
ルビーが日程を最後に決め、そこでお開きになった。
各自情報を探しすことにした。
以上10話でした。
まさかここまで書くとは思いもしませんでしたよ。
でもそろそろ終わりになるかと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
それではみなさん、さようなら