再開を果たしたがいいが、まだ脅威はある。
フェンネルとコサックはギラとサンに再度攻撃を仕掛けて来た
ブレイクがよそ見した瞬間を狙って、イリヤは上に乗っているブレイクを吹き飛ばし、後ろに大きく後退した。
「ブレイク!」
切嗣はイリヤの飛んだ先を予測し、先回りをした。
その結果、切嗣はイリヤを壁際に抑え込むことに成功し、近距離戦に持ち込んだ。
遠距離だとまた銃弾が弾かれる。なら、近距離で戦うほかない。
その考えに至った切嗣は手元にナイフを用意し、切りかかった。
イリヤは切嗣の近距離戦に防ぐほかなく、あともう少しで撃破することができた。
しかし、それは叶わなかった。
「もうやめて!」
切嗣とイリヤは突然のことに頭が真っ白になった。
「お願いだからもうやめて・・・」
この隙にイリヤは切嗣から遠ざかるように距離をとり、切嗣は立ち尽くした。
見ると、ブレイクは床に座りながら静かに泣いており、その様子はあまりにも痛々しいものであった。
この光景に気付いた切嗣とイリヤはその場で立ち尽くしていたが、それは長くは続かなかった。
戦いの影響なのか、イリヤの上の2階部分が突然落ちてきた。
その様子に気付いたが、ブレイクも切嗣も動くことはできなかった。
しかし、ギラだけが動き、2階部分を支え、イリヤが逃げる隙を作った。
またサンはギラが逃げられるようにセンブランスを発動させて分身を作り、支えとした。
フェネックは気絶していたが、このタイミングで意識を取り戻した。
現状をすぐに理解し、ギラを殺さんと襲い掛かってきた。
それを見たブレイクは自身の父親を武器の一部で引っ張ってきて、脱出させ、サンはタイミングを見て能力を解除させた。
結果、フェネックはつぶされた。
それを呆然と見ていたら、後ろから物音がするのに気付いた。
全員が見ると、そこにはブレイクの母親であるカーリーが片手に敵を引きずりながら現れた。
家族の無事を確認したベラドンナ家は一斉に集まり、再開を祝って抱き合った。
その様子を切嗣とサンは遠くから眺めていた。
しかし、まだ終わっていない。
「なんてことをしたんだ!」
「もう終わりだ!何もかもな!」
そう叫んだコサックは特攻にも似た攻撃をおこなおうとしたが、後ろからの攻撃で意識を失った。
イリヤだ。イリヤが後ろから攻撃し、意識を失わせた。
そして、泣き崩れながら床に座った。
これによって、襲撃自体は結末を迎えた。
ベラドンナ家の玄関までは多くの野次馬や報道機関が集まり、警察が近辺を警備していた。
そうして、外で騒がしくしていると、ベラドンナ家を含む生存者が出てきた。
野次馬や報道機関がその姿に注目するなか、ブレイクが前に出てきた。
ギラはなにか言いたげだったが、何も言わず、その姿を見守った。
みんなに見えるような位置に移動し。一呼吸を置いた。
ブレイクは毅然とした態度で話し始めた。
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「人間じゃない。この事態を招いたのは」
「私たちファウナスです。」
「ファウナスです。」
「ファウナスの自業自得です。」
その主張で周りの人々は静かになった。
その表情はみな同じようなものであった。
「ファウナスであろうと、人間であろうと、憎悪や憎しみに」
「身を委ねています。」
「このことを指摘するのは誰もいなかった。」
「みんなの中で、赤い血が流れているように」
「その事実は変えられません」
「みんなこのままアダムを放置していいわけ!」
この言葉で民衆は深く動揺した。
彼女は続けた。
「なにも行動せず、傍観者であり続ける」
「そうすれば、誰かが意見をまとめてしまう。」
「たとえ、虐殺をしたとしても。」
「そうなれば、ファウナスは地に墜ちてします。」
「それは好き勝手にさせてしまった私たちの責任です。」
「私たちならあいつを止められる!」
「私たちは複雑な問題に単純な答えを求めすぎてしまう。」
「そのことを自覚するべき。」
「どうすれば憎しみを手放せるだろう?」
「私にはわかりません。」
「ただ、一つわかることは」
「暴力に訴えることは間違っていることです。」
「ともにヘイブン・アカデミーで戦ってほしい」
「このお願いは命をかけろと言っていることに」
「等しいお願いです。」
「しかし、私は」
「たとえ一人になったとしても行きます。」
「守るために。」
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「私は行く!」
そう言い終わると後ろから声がした。
イリヤだ。無論、この敵からの申し出に民衆は不思議に思った。
敵であるのになぜ?
「あなたが許してくれるなら…」
そういってブレイクのもとに進もうとした。
しかし、警察の手によって腕をつかまれ、止められた。
「流石に行かせられない」
警察からしてみれば、当然の反応だろう。だが、
「離してあげなさい」
その答えは明らかに異なっていた。
「しかし」
「許す」
そうしてブレイクとイリヤが微笑みあった。
「ブレイク様はなにをお考えに?」
その答えにギラは答えた。
「あれは私よりも早く気付いたようだ。」
「許しだ。」
これらは見た民衆からどう見えるのだろうか。
少しずつ志願者が出てきて、
出てきて、
出てきて。
最後にはそのほとんどが志願した。
この結果を見たブレイクは即座に行動に移した。
「訓練を始めよう」
「移動手段も考えないとな」
さすがはギラ。解決すべき問題を提示した。
「移動手段には当てがあるの。」
「貸しがある船長がいるからね。」
そうブレイクは笑った。
この様子を後ろから見ていた切嗣はありえないといった表情で見ていた。
敵を許す?自分にはない判断だ。
おそらくブレイクの本心だろう。
しかし、何であれ犠牲をできる限り減らし、自分の得になった。
もしや、この考えがあれば、犠牲を減らし、救える人が増えるのか?
死ぬ理由のない人を救うために、死ぬしかない誰かを殺すという選択もしなくていいのではないか?
切嗣は自分に足りなかったものを認識し始めたのかもしれない。
それは衛宮切嗣から機械の要素を取り除くきっかけになるのかもしれない。
第4話ですね。まさかここまで定期的に書いている自分に驚いているんだよね。あと今更ですけど、読みにくいところとかあります?自己満足でやっているので、誤字があったらごめんね。
次の話はちょっと1週間ごとかになるかもしれません。予定を詰め込みすぎてしまった。ただこれだけは言える、書くの楽しいかも