室内は静まり返っていた。
切嗣の過去が知られたのだから当然だ。
それも予想をはるかに超えてきた過去であった。
しかし、それだけではない。
切嗣に協力を求めるべきか、目的はなんだ、なぜここにいる。
そういったことをここにいる全員が考え、答えをだそうとしている。
「まぁ、なんだ。とりあえずお前の目的はなんだ?」
経験の差か、クロウが立ち直り、切嗣の目的を聞いてきた。
「僕の目的は、世界を混乱させる原因の排除。」
アダムの殺害と言えればどれだけ楽だっただろう。
しかし、まだ味方となっていない人にはすぐにいうことができなかった。
「原因って何?排除ってどういうこと?」
ヤンが聞いてきたが、おそらく理解しているクロウが代わりに答えた。
「社会を混乱させているやつの殺害。」
「おそらく今までそのやり方しかやってこなかったのだろう。」
ここにいる全員がうっすら理解していたことをはっきりとこの場でいった。
今まで見た切嗣の過去から、それが正解であることを誰もが理解した。
「そんなことしなくても、分かり合えるよ。きっと。」
「そんなことで解決などできない。」
ルビーが口を開いた。が、すぐに口を閉じてしまった。
切嗣が口を開いた。
「話せばわかるなどという幻想は必要ない。」
「今、やろうとしているのは敵を殺すこと、ようは戦いだ。」
「戦場には希望がある。」
「ここで敵を倒せば、みんなを守れる!」
ルビーが口を挟んできた。
これは紛れもなく自身の経験から出た言葉だろう。
だが、それは切嗣も同じだ。
「戦場に希望などない。」
「あるのは掛け値なしの絶望だけだ。」
「戦場に希望を持ち込むから、英雄様が現れ、人々をいざなう。」
「その英雄様に憧れ、いったい何人死んだ。」
「そんなものをなくすには、死ぬ必要のあるやつを殺すだけだ。」
聖杯に裏切られた過去を持つからか、自身がおこない望みをなにかに託した経験があるからか、
より一層言葉が強くなっているように感じた。
「それじゃ、あなたが救われない!」
「救われなくて、結構。それで平和が訪れるなら」
「でも失敗したじゃん」
ヤンがここで口を開いた。
「切嗣が前にやったことでは世界は救えなかった。」
「聖杯に託してもダメだった。」
「なのにまた同じことをするの?」
「だが、救えた命があった。」
「今はそれをするしかない。」
「なら、違う方法を見せるから、私たちに着いてきて」
この申し出にそこにいた全員が驚きを隠せなかった。
だが、否定的な態度や発言をすることはなかった。
「ねぇ、切嗣。若者についてこれる?」
この申し出には迷ったが、行くことにした。
「それで、切嗣はアダムを殺そうとしているであってる?」
ブレイクが確認をとるように話しかけてきた。
あんな派手な真似をしたんだから当然ばれていただろう。
「間違いない」
場合によってはブレイクも殺すことになっただろうけど、それは言わない約束。
そもそも殺す必要などないしね。
その日は今後についてオスカー?から話があった。
オスカーの中にオズピン?がいるらしい。
最初は冗談かと思ったが、すぐに本当であることを証明させられた。
自分も異世界から来たのだというのだから、変に否定しずらい。
なお、切嗣が異世界から来たということは全員が理解していた。
今後はこうだ。
レリックをアトラスに持っていく。
しかし、アトラスは鎖国状態にある。
そのために一度アーガスのアトラス軍の基地に持っていく。
事情を話したのちにアトラスに輸送する。
こういった手筈で物事を進めることが決定した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
出発の日。
駅には各々の友人や親友がいた。
別れを惜しむもの、駅構内で買い食いするものなど様々であった。
途中で鉄道専属のハンターにナンパされかけたが、切嗣とクロウがなんとかした。
電車は途中にグリムに襲われ、対応に追われた。
雪の中を進んでいたため、寒い。
さらにグリム対応のため、二手に分かれていた。
その結果、ルビーとヤン、ワイス、ブレイク、オスカー、クロウ、切嗣が脱線した電車に乗っていたため、投げ出された。
あとなんかおばあさんがいた。
全員、生存が確認された。
「レリックがグリムを引き寄せるんだ」
この発言にそのことを知らなかったものはぶち切れ。
挙句の果てにはまだ隠し事があるではないかを疑う始末。
なお、切嗣は一貫して落ち着いていた。
全員の不信感が募ったとき、誰かがいった。
「レリックで確認すれば?」
今持っているレリックは知をつかさどるもので、100年に3回だけ何でも知ることができる。
しかし、オズピンは抵抗。
だが、無駄だった。
オスカーがジンという名前を知らせ、ルビーが使用した。
結果、セイラムの過去が判明。
ここで話すと長くなるので、要約する。
オズマ(オズピン)はセイラムと付き合っていた。
しかし、オズマが死亡。セイラムはオズマの復活を2頭の神(人の形と龍の形になる神)にお願いした。
神はその願いを否定。セイラムに罰として不死とさせた。
セイラムは復讐のために人類を利用するが失敗。
セイラム以外の人類を消滅させた。
その後グリムを生み出す沼地を見つけ、そこに身を投げたが死ななかった。
しかし、憎しみしかないセイラムが誕生した。
神はオズマを呼び出し、神が離れた、セイラムのいる惑星に行くように命じた。
さらに使命としてレリックを4つ集め、神の審判を下すということが与えられた。
審判のときにファウナスを含む人類がすべて平和に共存していたなら神は戻り、争っていたなら破壊するというものであった。
オズマはこれを承諾し、セイラムと出会った。
そこでオズピンとセイラムはその世界の神となった。
だが、オズピンの使命とは逆な世界になっていることに気付き、逃げようとした。
それが失敗に終わり、オズピンは他人に転生するようになった。
長い年月を経て、今オスカーのところにいる。
簡単に話すとこのような感じにある。
正直、本編見たほうが理解しやすい。
結果、オズピンの信頼は地に墜ちた。
その後雪をしのぐ場所を探し始めた。
「ねぇ、何か聞こえない?」
ヤンが音に気付くと、他の全員も耳を澄ませた。
なにか音が鳴っていた。
「行こう」
誰かがいい、その音の発生源に行った。
その結果、廃墟を見つけた。
2階建ての家を中心に左右に建物がある。
「気味悪いわね」
「だが、ここにとどまるしかない」
寒さで凍えたくない一同が同意した。
入ってみると、だれもおらず、時が止まっているように感じた。
「「キャー――!!!!!」」
事件性を帯びた悲鳴が聞こえたため、急いで向かった。
見ると、寝室にいたヤンとワイスが床に座っていた。
その先には死体があった。
「もう外でない?」
ブレイクの提案にクロウが即座に却下した。
「だめだ。吹雪が出てきた。」
「今出たらそれこそ死ぬ。」
「なら、ここにいるしかないね」
そういっておばあさんが椅子に座り、近くにあった本棚から本を取り出した。
「周りを見てくる。」
そういってクロウと切嗣が外に出てった。
「なぁ、切嗣。お前酒好きか?」
「嗜む程度には」
「そうか」
クロウは残念そうであった。
一緒に酒が飲めるかもとか思っていたのだろうか。
その後、周りを見てみるとすべての家で同じ状態であった。
その夜、地下にあった非常食を食べながら今後について話し合われていた。
「吹雪がやむまでここで待機。」
「やんだら出発。」
クロウが話をまとめた。
「そういや、なんでこんなに食料があるの?」
オスカーが不思議そうに聞いてきた。
殺された形跡がなく、ただ眠りながら死亡していた。
「正直わからない。」
ルビーがそう答えたが、全員わからずじまいだった。
力尽きました。続きは書きますけど、今回はここまでで。
最近、なにかとYOUTUBE見るのにはまってしまって、書けなくなってきた。
アイザックZさんおすすめ。
HOI4の物語風の動画が個人的に一押し!!
これ見ながら続きを待ってください!
では、ありがとうございました。